LAST EXILE (ラストエグザイル) ~感想~

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Bitly
第1話 First move (2003/4/7)  うーむ...思わずうなってしまう内容ですな。もちろん良い意味で、ですけど。少なくとも、最高のクオリティを目指すと言うゴンゾの気合はビッシビシ伝わってきました。あとはストーリーを如何に自然に伝えていくかが重要だと思う。  以前、同じ方向性を目指していた青6は、ことストーリーテリングの面に関してはやや空回りに終わった感じがした。それは、映像が持つ情報量の膨大さに対し、適切な語り口を見出せなかったことが最たる原因だと思う。しかしそんな素晴らしい学習機会を経て生まれたLAST EXILEでは、おそらくそんな心配も無用だろう。というか、そう信じたい(まだ少し不安な自分がいるけど)。  そういえば第1話を見て思ったけど、紀之真弓とラヴィ・ヘッドのキャラクターは良く似てるなぁ。元気の良さというか、キャラが持っているエネルギーが似てる感じ。この辺りは、GONZOの1つのポリシーなのかもしれません。

第2話 Luft Vanship (2003/4/14)  Luftってドイツ語みたいだね「Luftpost:航空郵便、Luftwaffe:(ナチスの)ドイツ空軍」。そんなことはともかく、すごいねやっぱり。GONZOの全てをこの作品に注ぎ込んでいる、と言っても大袈裟に聞こえない。今のところ語り口もバッチリです。オレの心配も全くの無用でした。  ラヴィ・ヘッドはとても熱いキャラクターで好感が持てる。そして斎藤千和にもこんな演技力があったのかと、ヴォイクルを聞いていた人間としては感慨深いものがある(笑)。  ストーリーもようやく動き始めたという感じだが、これで番組が2クール以上続いてくれたら言うことないんですけどね。1クールで尻切れになるのだけはご勘弁願いたい。  追記:「Luft 【チェス用語】:キャスリング後、キングの逃げ道確保のためにポーンを前進させること」

第3話 Transpose (2003/4/21)  「transpose:〈位置,順序などを〉置き[入れ]換える; 〈文字,語句を〉転置する; 言い直す, 表現し直す」(研究社 新英和_和英中辞典より)。最近英語の勉強やってないからなぁ。単語の意味も忘れがちです。  ヴァンシップレース、スゲーーーっ。マジで震えましたホント。絵のクオリティも、ヴァンシップの動きも素晴らしいデキだったし、情報過多になることも無く流れがすっきりと理解できるものになっていました。これをやられると、他のTVアニメが情けなく見えてしまいます。  ついに重大な任務を引き継いだクラウスとラヴィ。クオリティ面についつい目が引かれがちになってしまうこの作品だが、今後のストーリーも目が離せそうにありません。  追記:transposeはチェス用語で「ある定跡から手順をかえて、別の定跡に変える事」らしい。

第4話 Zugzwang (2003/4/28)  「Zug・zwang 【チェス】 ツークツワンク 《自分の不利になるようなこまの動きしかできない局面》」  相変わらず最高のクオリティを見せ付けてくれるこの作品。クラウスとラヴィのコンビも回を重ねるごとに深みが増している感じ。彼らの小さい頃からの絆の強さを感じさせます。うーん、絶妙...  アルという異分子を、クラウスとラヴィはついにシルヴァーナに届けることに成功した。が、アレックス・ロウの鋭い眼光が何とも不気味。このまますんなりと事が収まる、わけは無い。

第5話 Positional Play (2003/5/5)  星型とシルヴァーナクルーにボコボコにされたクラウス、何とかアレックス・ロウの眼前に立つことが出来たが、力尽きて倒れてしまった。頑強な身体というわけではない、むしろひ弱そうにも見えるクラウス君に、この連戦はさすがにキツかったか。  久々登場のシルヴァーナ副官ソフィア。山崎さんファンとワタクシとしては今後の出番増加にも期待したいところだが、それ以上に純粋にストーリーとして楽しませて欲しいという欲求の方が強い。こんな当たり前の感情にすらならないアニメ作品が最近は多いが、この作品はそんな自分が忘れかけた感情をも思い起こさせてくれる。  ちなみにポジショナル・プレイはチェス用語で「駒交換をほとんどせずに、陣形作りを狙う戦法のこと」だそうです。

第6話 Arbiter attack (2003/5/12)  「arbiter:1.決定者.裁断者、権威者、元締め、審判員。2.仲裁人、調停者」。チェスの用語においても審判という意味。ちなみにスペイン語やイタリア語でも、(たぶん)同義でarbitroという単語があります。  ボコボコにされて顔が腫れまくりのクラウスだが、アルのこととなると自分の状態などお構いなしモードに入る。そんなクラウスの選択する行動に、疑問を抱きっぱなしのラヴィ。いや、以前ならある種のあきらめも同居していたと思うが、今はその疑問が純粋なものに変わって来ている。星型との戦いを終えた後、二人の交す会話がどんなものになるのか、楽しみではある。  さて、今週デヴューの新キャラ・ディーオは何とノディさんが演じているではないですか。彼女、声の質が低いので男の子役も多いと思いきや、意外とそうでもない気もする。今回はその珍しい男の子役、じっくりと見てみたい。あと、斎藤千和の株が急上昇。実は彼女、超実力派なのか?

第7話 Interesting Claus (2003/5/19)  「interesting:興味深い、面白い手」。サブタイトルの通り、ディーオにとってクラウスという存在が興味の対象の1つとなりつつある。ファーストコンタクトを終えた彼らが次にどのような形で再会するのか、とても楽しみだ。  楽しみといえばもう1つ。主要キャラの1人のはずが、これまで登場の機会が少なかったタチアナ。今週は彼女のヴァンシップ乗りとしての厳しい一面が垣間見えた。気絶してしまい、タチアナの痛烈な一言を浴びせられたラヴィ、彼女の悔し涙には心打たれた。斎藤千和、彼女の演技力は本物だ。

第8話 Takeback (2003/5/26)  Takeback:【チェス】待った。自分が一度終えた着手について、やり直しを求める こと。  久々登場のモラン・シェトランド。何だかラヴィといい雰囲気でちょっとジェラシー(苦笑)。一方クラウスとアリスティアもビミョーに良い感じ。なっちゃんちわちゃん、二人とも出世したものだ...  最近登場機会の多い副官のソフィアもいいねぇ。山崎和佳奈ファンとしてはたまりません。と、CVばかりに目が(耳が)移ってしまう自分だが、そろそろ話の中身も真剣に吟味する時期に差し掛かってます。気合を入れ直さねば。

第9話 Calculate Alex (2003/6/2)  Calculate:【チェス】何手か後の局面を予想して打つこと。  男の裸を前にしても動じないラヴィ萌え~~。耐久レースに挑むことになったクラウス&ラヴィ、だがその一方でアレックスの動きが活発化。彼が参加したオークションで出品されたエグザイル、怪しげなその品にアレックスが付けた価値は1000万クラウディア。一体どのようなシロモノなのだろうか。  さて、9話ともなると中だるみの心配が募る。この作品もその呪縛から逃れることはできなかった模様。まぁそれでも他のダメアニメよりは数段上のクオリティなんだけどね。  ちなみにディーオがクラウスのことを「インメルマン」と呼んでいたが、インメルマンとはドイツの飛行家のことで、彼が考案した方向転換法をインメルマンターンと呼ぶらしい。勉強になります。

第10話 Swindle (2003/6/9)  Swindle:詐欺師, ペテン師。チェスでは詐欺(ハメ手であって、イカサマではない)  クラウス&ラヴィのとった作戦は、F-1ばりのピット戦略。俺は今の給油アリのF-1が大っ嫌いなのですが、そんなことはどーでも良し。「エグザイルの扉」オークション、白熱を通り越してエライ自体に。コワッ。  ヴァンシップレースはクラウス&ラヴィが見事優勝。しかしクラウスに無視されたディーオは態度激変。そしてタチアナの引き起こした停電のドサクサにまぎれて「エグザイルの扉」につながる言葉をアレックスは得た。なんのこっちゃ良くわからん...  ラヴィは戦いに引かれていくクラウスを陰で支える役に徹することを決意した。それでラヴィの出番が減るならば、そんな悲しいことは無いが...

第11話 Develop (2003/6/16)  Develop:【チェス】駒を(好位置に)配置すること。  ラヴィ、メカニック姿もなかなか決まってます。それに対してディーオぼっちゃま、しゃべりすぎ(笑)アリスティアがクラウスのナビに名乗りを上げる。タチアナの孤独は増すばかりだ。  ウルバヌスとの会見で、アレックスは積荷の引渡しを拒否した。これで戦友とも戦わなくてはならなくなったアレックスだが、彼にとって積荷=アルは決断させるだけの重みがあるということだ。もっとも、アル本人は全く気づいていないが、アルにあの詩を聞かせると何やらアヤシゲな変化を見せた。
それと、シルヴァーナの機関はギルドのユニットからのものだとか。謎は深まる一方です。

第12話 Discovered attack (2003/6/23)  Discovered attack【チェス】:駒を移動することによってその駒の背後に隠れている駒を攻撃に参加させるテクニック。  いよいよウルヴァヌスとの戦闘に突入。相変わらずTVアニメとは思えない迫力に圧倒されます。肉を切らして骨を断つ、アレックスの作戦は成功したかに見えたが、シルヴァーナも甚大なダメージを受けた。そしてクラウスとタチアナのヴァンシップも被弾し立て直し不能。ラヴィも意識不明、こりゃヤバイか?  にしても、やっぱりスゲーなこのアニメ。第1話と比べても、さすがにキャラクタのシャープさは減ってしまったが、戦闘シーンの気合の入れ具合は全く衰えるところを知らない。こういうアニメが増えてくれれば、言うことナシなのですが...

第13話 Isolated pawn (2003/6/30)  Isolated pawn【チェス】:孤立して、見方のポーンに保護されていないポーン。  うーん、クラウスとタチアナの不時着した砂漠はとにかくエライ場所のようですが、その全貌は分からず。後半に向けて、さらに混迷の度合いは深まるばかりです。  タチアナ、そのキツイ性格は彼女の気高い誇りの裏返しだと思っていたが、実はそれは余りにもか弱く儚いものだったと、今回思い知らされた。タチアナとアリスティアの関係は、クラウスとラヴィの絆とは大きく異なるものだ。自ら孤立を深めていったようにも見えたタチアナの行動は、実はアリスティアへの救いを求めるサインだったのかもしれない。

第14話 Etude Lavie (2003/7/7)  Etude【チェス】:エンドゲーム(終盤) の問題を表す。詰めチェス。  改めて思ったが、このアニメすごいね。キャラ、メカの総合的なクオリティや世界設定の緻密さも素晴らしいし(今週はまたクオリティがかなり高かった)、何より人間ドラマとしての深みが余りにも魅力的です。ラヴィ萌え~なーんて軽々しく口にしてしまうワタクシですが、ラヴィに限らずキャラクターの個性がしっかりと確立され、その交差が奏でる絶妙なハーモニーにメロメロなのです。  さて、今週のラストでクラウスの服を着たタチアナに大ショックを受けたラヴィ。うぉっ、こんな展開全く予想できませんでした。来週のラヴィにも要注目。そしてクラウスとラヴィの過去にも確実に存在していたアレックスと、次回予告で意味不明の言葉を語ったソフィアからも目が離せない。やっぱスゴイわ。

第15話 Fairy chess (2003/7/14)  「Fairy chess problem:ありえない形で構成されているプロブレム」  コラッ、クラウス・ヴァルカッ!!ラヴィちゃんを泣かせるとは男の風上にも置けん!!その上ソフィアサマの口唇までも奪ってしまうとは...調子に乗るのもたいがいにせいや!と叫ばずにはいられなかった今週でした。  まぁソフィアとの一件は向こうから強引に仕掛けられたものだったし、情状酌量の余地は辛うじて残ってますが(苦笑)。にしても、ラヴィとタチアナのみならず、ソフィア副官までクラウスに引かれるとは思っても見なかった。アレックスも冷たいし、ソフィアがアレックスのかつて婚約者だった人に似てるというのも、また何とも微妙な雰囲気を生み出している。こりゃマジで混沌としてきました。  そしてタチアナはすっかり骨抜きになってしまってます。クラウスの優しさは、これまでお堅い生活しか送ってこなかった彼女にとって、余りにもアンタッチャブルなモノだったのかもしれない。アリスだけはクラウスの優しさの本質を見抜いていたんだけどね...今後のタチアナも少し心配。  さて、これだけモテモテのクラウス君ですが、彼に全く自覚がないのが最大の問題。残る10話は彼の贖罪が本筋となる、わけないか。

第16話 Breakthrough (2003/7/21)  「Breakthrough:【チェス】犠牲を覚悟で、特攻を仕掛けること」  あーぁ、ソフィアさんがシルヴァーナを去ってしまった。これで彼女の出番が減ってしまうのならば、こんな悲しいことも無いですが(今週見た限りでは余り心配いらないか?)一方、肝心のクラウスは頬を赤らめときめきモード全開、困ったもんだ。そしてモラン君はタチアナ嬢に告白して自爆。ご愁傷様です...  シルヴァーナはいよいよギルドを攻めようかという頃、ソフィアは父である皇帝に戦いを愚かさを説くが、父は全く聞く耳を持たない。皇帝の側近であり、おそらくアレックスの婚約者ユーリスの父であるマリウスは、この国をソフィアに託した。  帰る場所を失ったデュシスの残存部隊がアナトレーの帝都を急襲!帝都はあっさりと落とされてしまった。そのドサクサに、マリウスは皇帝に刃を向け、二人は相打ちして果てた...ソフィアも大ピンチに陥ったが、彼女を助けたのはヴィンセントだった。彼らの向かう先は、果たしてどこなのでしょうか。  ラヴィはタチアナの件から立ち直った。父のヴァンシップと信じていたものが、実はアレックスの物だったという事実を聞かれても、動じなかったのがその証拠である。ウジウジした今のクラウスをキライと断言したラヴィ、彼女の信頼を取り戻すのは結構大変かもよ。

第17話 Making material (2003/7/28)  「Making Material:相手をチェックメイトにするのに、最低限必要な駒」  最近特に思うのですが、割り切りが早いのはいつも女性だ。ラヴィだって、決して意思の強いばかりの人ではない。だが、そんな彼女もこれまでの出来事の全てを一瞬にして水に流したのだ。未だウジウジ状態のクラウスとは歴然の差だ。  しかし時代はそんなクラウスの停滞を許さなかった。戦争のカラーが大戦艦からヴァンシップへと移り変わる、その幕を開けたのが自分だと知ったからだ。この重荷を、クラウスとラヴィの二人で背負うことが果たして出来るのか。彼らに逃げ道は、無い。

第18話 Promotion Sophia (2003/8/4)  「Promotion:昇格。相手の陣地の最下段まで行き、ポーンを強くする事」  シルヴァーナを去ったソフィアの出番が少なくなる、なーんて心配は皆無でした。むしろ倍増といった感じ、山崎和佳奈ファンとしては大満足の一言です。  モラン君はシルヴァーナを降りた。銃兵である彼がやはり最も彼らしい。そういえば、最近の俺自身、自分らしさというものが何なのかを見失いつつあるな...  アナトレーとデュシスが同盟を結び(実質的な吸収?)、ソフィアが新国家の皇帝となった。しかしその戴冠式に、空から降ってきた無数の赤い花弁。マエストロ・デルフィーネの出現に、ディーオは身を震わせ、絶叫した。  アレックスは完全に冷静さを失った表情で、ギルドへの攻撃命令を下す。攻撃目標のすぐ近くにソフィアがいるのも関わらず、だ。それ程までに、彼の憎悪は深いということか。ここは副官の制止で事なきを得たが、今後の彼の行動からも目が離せない。

第19話 Sicilian Defence (2003/8/11)  「Sicilian Defence:チェスのハメ手の1つ、らしい・・・」  祭りだ祭り!!何の祭りかって、そりゃもちろんソフィア祭りに決まってます。もう超萌えですな。プリンセスから再び副官へ、やはり彼女は軍服姿の方が似合ってます。まぁクラウス君同様、皇帝の時のセクシーな衣装も捨てがたいんだけど(笑)。  マエストロ・デルフィーネの悪行はとどまることを知らない。しかし、皆が力強く生きている姿が力となり、シルヴァーナとウルヴァヌスは前進する。いよいよグランドストリームへの突入、彼らはエグザイルを得、そしてマエストロに一泡吹かせることができるのか。  そういえば今週からOPが少し変わりましたな(マエストロのカットが入ってました)。昔はOPってかなりの確率でスキップしてたけど、最近はちゃんと見るようになりました。やっぱり気合を入れる時間が前もって欲しいからね。OPはそのための時間だと思ってます。

第20話 Grand Stream (2003/8/18)  体調不良でダルいっす。感想を書いている気力もほとんどナッシング。ごめんなさい...  いよいよグランドストリームに突入したシルヴァーナ。萌え萌えウィナ少尉のスーパー聴覚でエグザイルのエグザイルの音響をキャッチ。あとはクラウス&ディーオの最強コンビでバッチリゲ-ット!ってな感じですな。もちろん怖いのはデルフィーネお姉さまの反撃、ディーオ君の絶叫がまた聞けそうです。  しかし今週で、ようやくエグザイルってものが何なのかを少しだけつかんだワタクシ。最近理解力が落ちてきてると痛感することが多い。ヤバイ、年齢かな・・・

第21話 Rook Dio (2003/8/25)  もぬけのからのシルヴァーナ。本当に誰もいない。意外にも冷静なクラウス&ディーオはブリッジに向かう。そこにはウィナ少尉その他の姿が。安心した二人だが、何と玉座にはデルフィーネお姉さまが!!デルフィーネはアルを膝の上に乗せている。シルヴァーナは、彼女のものとなっていた。  タチアナ嬢はうまく脱出しヴィンセントの元へ。一方、アルやクラウスを引き連れ、デルフィーネは上に向かう。が、エレベータを出たところでアレックスが彼女を急襲、悲願成就と思いきやデルフィーネのボディガードに寸前の所で返り討ちに、無念。  誓約の儀式、エグザイル、詩の意味、「全てが揃った」デルフィーネは言う。強制的に儀式に臨むディーオは涙ながらに絶叫する。世界は、最強のクイーン・デルフィーネの手中にほぼ収まったかに見える。わずかな希望は、ヴィンセントとソフィアの存在だけか・・・

第22話 Queen Delphine (2003/9/1)  誓約の儀式、その実は単なる殺し合いでした。儀式でディーオは無敵の強さを発揮、今の彼に少年のあどけなさを見出すことは不可能だ。  エグザイルとは、この世界を作った人々が乗ってきた移民船だとか。アルの真価が発揮される時が来た。しかもそれは、磔にされたアレックスが語る詩によって・・・デルフィーネの趣味は悪いの一言だ。しかしアレックスも完全にデルフィーネの手に落ちたわけではなかった。彼の意地が報われるときはやってくるのか。  ついに皇帝ソフィアとデルフィーネお姉さまの対面の瞬間が近づいてきた。そしてディーオも儀式を勝ち抜き、マエストロの称号を継ぐ資格を手にした。

第23話 Castling Lucciola (2003/9/8)  Castling【チェス】:キングとルークの位置の入れ替え。  ルシオラの呪縛がついに解かれた。それも、彼自身の意思によって。彼はディーオにとって、大切なともだちだったのだ。その言葉をルシオラ自身から聞かされたデルフィーネは、彼の身体を無数の破片に砕いてしまった。黄金に輝く破片の雨に打たれながら、デルフィーネは満足気な表情を浮かべた。  一方、モランにもついに最後の時が訪れてしまった。ドゥーニャ・シェーアの絶叫がユニットに悲しく響く。数多くの別れを経て、LAST EXILEが辿り着く先は何処なのだろう?

第24話 Sealed move (2003/9/15)
第25話 Quiet move (2003/9/22)  「Sealed move:いわゆる封じ手。Quiet move:敵の駒を取ったりせずに、相手に脅威を与える動きのこと」。ここ2週はバタバタしててアニメ見る余裕があまりありませんでした。社会人はこれだからツラいのよね...  アレックスを残したまま、アルとディーオを連れてギルドを脱出したクラウス。彼の声を聞くことができたラヴィの表情は超萌えっす。彼女の固い決意もあり、徐々に出番が失われていったのは残念だったけど、とにかく彼女にはどんな形であれ幸せになってほしいと願う。  アナトレー&デュシスvsギルドの最終決戦の火蓋が切って落とされた。が、何とエグザイルはマエストロを攻撃する気配を見せない。全てのミュステリオンを知らないはずのデルフィーネお姉さまの高笑いが響く。もうアルは必要無いとまで言い切った彼女の野望はとどまるところを知らない。  仲間の力を得て、クラウスが大空を舞う。しかし、クラウスとタチアナはギルド星型の急襲を受けてしまう。厳しい状況に追い込まれる二人だが、見事なコンビネーションで星型を撃破した。クラウスとアルはラヴィの待つ補給ポイントにたどり着いた。  ラヴィが仕上げた、グランドストリームに挑むためのヴァンシップ。クラウスとラヴィ、二人の約束。それを果たすため、グランドストリームへ飛び立った。だがそんな二人を、ディーオが待ち受けていた。彼の真意は何処に?次回最終回、その全てが明らかになる。

第26話(最終回) Resign (2003/9/29)  「Resign:投了」  磔のアレックスを見て笑みを浮かべるデルフィーネ。最後の最後までヤなお姉さまです(苦笑)。今こそ多くの血を流してでもマエストロを倒すべき時、ソフィアの決意は固い。  ディーオは以前のような柔らかな表情を取り戻していた。だが今は彼にかまっている場合ではない。ファーストコンタクト時と同様、クラウスたちは彼を無視し先を急ぐ。そしてディーオの後ろにルシオラはもういない。そのことに彼が気づいたのは、クラウスたちを押しのけてレインバードの元にたどり着いた後だった。そして彼はグランドストリームに飲み込まれた...  ウルヴァヌスの強力な援護を得て、シルヴァーナは触手の攻撃を振り切りマエストロへ一直線に向かう。そして一方デルフィーネ艦では、突如復活したアレックスがマエストロの首を握りつぶし、彼女へのリベンジを果たした。だが直後、シルヴァーナから渾身の一撃が放たれる。マエストロと共に、アレックスも空に散った...  クラウスたちは、ついにグランドストリームを超えた。同時に、父たちをもついに超えることができたのだ。デルフィーネ艦がついに沈没した。ソフィアはウィナに、アレックスの最後の言葉を聞いた。ウィナは「ソフィア」と答えたが、アレックスは確かに「ユーリス」と言っていた。ソフィアの笑顔はウィナの嘘を見破った上でのものだったのか、今となっては定かではない...  クラウス機がエグザイルに辿り着いた。4つのミュステリオンを唱えるアル、彼女の体が閃光に包まれると、エグザイルの触手が見事に消え、エグザイルが移民船としての真の姿を表した。  ソフィアはアレックスの墓参り。エグザイルの中には、クラウスとラヴィの父のヴァンシップがあった。父たちが握っていた依頼書も。そしてコクピットで、父たちの遺骨(遺体ではないよね!?)を見たラヴィは、クラウスの胸で大泣きするのだった。  クラウスたちは、麦に囲まれた黄金の大地で新たなスタートを切っていた。モラン君もいつの間にか復活!!(笑)、彼と息子がクラウスとラヴィの操るヴァンシップを見上げる。見事にインメルマンターンを決めたクラウスとラヴィ、彼らの翼を妨げるものは、もう無いのだ。    

ゴンゾ10周年記念作品として、燦然と輝きを放ったLAST EXILEもついに終了。ちょっと前は2Dと3Dの融合などと良く言ったものだが、その点においてこのアニメが1つの究極形を示したと言えるだろう。現段階では、TVアニメ史上最高のクオリティを誇った作品であると、俺は断言する。  そして単にクオリティが高いだけでは終わらなかったこの作品。俺が最も好感を持てた点として、キャラクターの個性を挙げたい。彼らが織り成した物語は、時代背景、シチュエーションと共に、彼ら自身の意思によるものであったことに、疑いを持たせるような要素は何一つ無かった。脚本家の皆さんにも、自然と各キャラクターのセリフが出てきたのでは無いだろうか。  誉め言葉ばかりになってしまったが、最後に1点だけ苦言を呈するならば、DVDの値段が高い(1巻2話収録で¥5800)。こればっかりは納得いかないのだが、アルジェント・ソーマから続くこのビクターの伝統だし、しばらく先も続くんだろうね。懐が寒くなるばかりです(苦笑)

Bitly
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