宇宙のステルヴィア ~感想~

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第1話 ようこそ (2003/4/2)  佐藤竜雄監督作品と言えば、ムリョウ以来になるのか。初回の感想としては、彼らしさをところどころに感じることは出来たかな。比較的テンポはスローだけど、手堅いデキだったと思います。まぁ自分はうのまことキャラが昔から好きじゃないこともあり、その点は確実にマイナスなんだけど、そういう部分も忘れさせてしまうような展開に期待したいです。  どうやらこの作品、春の新番組の中でもかなり期待度が大きいみたい。今回は初回ということでお披露目にほぼ終始してしまい、物足りなさも正直感じる部分もありました。とりあえず来週以降は肩の力を抜いて見てみたい。

第2話 とまどい (2003/4/9)  イマイチどころか相当煮え切らない志麻の行動や態度にヤキモキしっぱなし。志麻もとまどいが多いのだろうが、観てるこちらも随分ととまどうことが多いし、本当に背中を押してあげたくなってしまう。が、アニメを見ていてこんな気持ちになったのも久しぶりな気がする。守ってあげたいとは少し違うけど、放ってはおけないという感じ。  劇中の時間軸とい概念を、佐藤竜雄という人物はこれまでも相当デリケートに扱ってきた。今回はそんな頼り無い志麻が彼の描く時の流れにどのように流されてゆくのか、それがステルヴィアの一番の見所かな。

第3話 ごめんなさい (2003/4/16)  志麻はプログラミングの天才なのね。志麻の行動は不正アクセス禁止法に引っかかりまくりの気がしますが、簡単にメインサーバに侵入されるシステムも如何なものかと思いまふ。  ステルヴィアのキャラクターが未だに覚えられません。名前、性格、結構人数が多いからねぇ。まずは視聴番組数を減らすことが、頭がパンク状態の自分を治す第一歩なんだろうけど。

第4話 がんばります (2003/4/23)  志麻の落ち込み具合はかなりの重傷。それも町田先輩の一言が余りにもきつ過ぎた。が、立ち直りが早いこともシーポンの良さかもしれません。最近のワタクシは、社会で生き延びて行くためには立ち直りの早さがすごく重要だということを痛感してます。いやホントに。  やよいちゃんの過去も明らかになり、ストーリーも深みを増してきた。やよいだけではなく、アリサや他のキャラクターの過去も、それなりに複雑な事情があるのかもしれません。この辺りにも今後は注目です。  やよいといえば、この番組にも折笠さんが出演してるんだね。2003年春の改編は彼女のためにあったものかもしれないって表現は大袈裟でしょうか。最近思ったんだけど、アニメ業界における彼女は、もしかしたら岩男さんの穴埋め役を担っているのかもしれません。ロビン風に表現すると、リプレイスメントってヤツ。当然ご本人はそんなこと露とも思ってないんでしょうけど。でも、折笠さんが台頭してきた時期って、岩男さんが実質的に引退した時期とかぶってるような気がするし。  そういえば今敏監督の2作品で、偶然にも岩男さん(パーフェクトブルー)と折笠さん(千年女優)がそれぞれ主役をはってました。どうなんでしょ、決して声の質が似てるというわけではないけれど、役者としての二人は何か共通する部分を持ち合わせていたんじゃないのかなぁと、この事実から感じ取るのは間違いでしょうか。

第5話 きっかけ (2003/4/30)  シーポンすげーー。ビッグ4の試練を見事に乗り越えたー。彼女の分析能力は並外れている。本人の意図とはいつも別方向に流されるシーポン、見ていて退屈しませんな。  が、第5話にして体育祭ネタとは、結構ノンビリとしてますねぇ。こういう遊び心は佐藤さんのオハコだとは思うが。ただ、「きっかけ」と銘打っているからには、このアストロボールの選手となったシーポンに新たな展開が待ち受けていると信じたい。

第6話 まけません (2003/5/7)  アストロボール、試合開始30秒でシーポン退場!!見ているこっちもズッこけてしまいました。が、何とか勝ち上がり2回戦では汚名挽回、ハットトリックの大活躍。さすが。  自信というものを得たのは、シーポンにとっては今回の活躍が初めてなのかもしれません。しかし来週も新たな試練が待ち受けているようで、まだまだ前途多難なのかも。

第7話 くやしいよ (2003/5/14)  自信を得たシーポンは実技テストの成績も絶好調、何と12位という好成績である。回りに持ち上げられ、ややテング気味のシーポン、オレもこういう時代があったなぁ...(苦笑)  とそんなことはともかく、テングシーポンは新たな実技で町田先輩にまんまとしてやられ、くやしさのあまり大泣き。テングになっていた分、その反動も大きかったということか。

第8話 わたしですか? (2003/5/21)  ウルティマからリンナちゃんキター。彼女はシーポンにライバル宣言、そしてシーポン自身はグレートミッションのサポートメンバーに選抜されるなど、今後もいろいろとありそうです。  町田先輩とやよい、この二人の空間はステルヴィアの中でも何やら異質だ。予科生同士、あるいは先生と生徒という関係は言うなれば縦横のベクトルでしかない。が、彼女たちの関係は、お互いの過去が作り上げた微妙な45度という感じ。この二人からは目が離せません。

第9話 いってきます (2003/5/28)  恐怖心に支配されたシーポンは身動きとれず。が、立ち直りのキッカケをくれる友人がいることは、シーポンにとってとても幸運なことだ。  今まで、そしてこれからもいい味を出し続けてくれるであろうアリサちゃん&松岡由貴。にしても松岡さんは泣かせキャラが多いねぇ。おそらくそういう星の元に生まれてきた役者さんなのでしょう、うん。

第10話 おかえりなさい (2003/6/4)  シーポンまた大泣きだぁ~。しかし右も左もわからなかった時期とは違う。使命感を感じているからこその涙なのだろう。彼女も確実に成長している。  グレートミッションも無事終了。今週は前半のヤマということもあり、作画も演出も全体的に気合が入ってました。で来週以降ですが、最大の危機が去ってしまい、話的にもう1度どのように盛り上げていくのか見ものでもあり、不安でもある。

第11話 ほんとうのあなた (2003/6/11)  DLS(Dynamic Linkage Systemかな?)といわれても何のことやらよくわかりませんが、要するに空識覚器官(フローシュ)みたいなものってことで良いのかな。  本科生の間でもシーポンの噂が広まってます。ついには町田先輩に呼び出される事態に。何かと思えば先輩のキッツイ個人授業が待っていた。やよいちゃん曰く、「シーポンがつぶされてしまう」、彼女は2年前、シーポンと同じ目に遭っていたのだ。しっかし若い芽は早めに摘み取っておこうとは、なんつーお人だ>先輩。  しかし光太が二人の間に飛び込み何とかシーポンは助かった。そして光太の渾身の一撃を喰らった先輩は動きを止めていた。一方大人は大人で自らの思惑で動き始めた模様、何やら雲行きが怪しくなってきた。次回予告も含めてね(苦笑)

第12話 こくはく (2003/6/18)  この時代にもクリスマスという文化があるのね。うーん、今週はやよいちゃん祭りですな。いや、世間的にはシーポン&音山君祭りなんでしょうけど(苦笑)。町田先輩とやよいのカラミはステルヴィアの大きな見所の一つだったと思うのですが、それも今週でヒトヤマを越えてしまったのは、やや残念な気もします。  さて、来週はシーポンと音山君のラブラブ振りがさらに加熱。正直ついていけない気もしてますが、どうでしょう。

第13話 ふゆやすみ (2003/6/25)
第14話 ゆめとげんじつ (2003/7/2)  13話:音山君ってリピュアの兄くんみたいな雰囲気持ってない?なんつーか、場に馴染んでないのよね。まぁそれはともかく、シーポンの衣装超可愛い...  ラブラブ爆発の二人だが、物事全てが上手くいくということは無いのかもしれない。ウルティマが何者かに急襲され、シーポンと音山君は臨時招集されてしまう。「戦いに行くわけではない」、心配するシーポン母に対し父はそう慰めたが、果たしてそうなのだろうか。  14話:臨時召集とは言え、それ程大事にはなっていないことを知ったシーポンはリラックスしまくり。しかし音山君が教官に自分たちが戦闘に参加する可能性を問うと、やっぱりシーポンは不安に陥る。相変わらずの不安定ぶりです。そういえばジョジョ君、ガンパレの滝川とキャラかぶってます(苦笑)  やよいちゃんがステルヴィアに戻ると、町田先輩が出迎えた。それも涙ながらに。そしてインフィの新機能のモニターに音山君が選ばれた。この事実が意味するものは... 

第15話 わかりません (2003/7/9)  あーぁ、最近はやよいちゃんの存在感が薄くなってきてちょっと残念。やっぱり町田先輩とのからみがないと味気無いよね...  そんな閉塞感漂うステルヴィアにりんなちゃん再来、彼女には大きな風穴を開けて欲しい。もっとも、事態はそんな甘っちょろい考えを許さない方に向かいつつあるが。

第16話 うたがいのなかで (2003/7/16)  この作品全体に、これまで流れてきたある種の第3者的な雰囲気。だが、それは現在はもう存在しない。そしておそらくこの先も。消えてゆく命を目の当たりにしたシーポン、この経験が彼女にもたらすもの、それは成長というポジティブなものでは決して無い。  りんなちゃんに風穴を、という自分の思いも到底かなわない。それどころか、彼女は瞬きもせずにシーポンに泣きついたのだ。あの元気な彼女を失意の底へと引きずり込む、それほど状況は切迫している。  ステルヴィアという作品は変わった。それはもちろん計算ずくのものだが、余りの変化にこのオレも少しばかりとまどいを覚えている。

第17話 たたかい (2003/7/23)  町田先輩ついに復活!!やはり彼女の活躍なくして、ステルヴィアの盛り上がりも無いのだ。確かに主人公はシーポンだが、起伏激しい町田初佳の存在は、それこそ裏主人公といえるものかもしれない、そう強く感じた今週でした。  さて、りんな父の救出に見事成功した救援部隊。だが、彼らの喜びも束の間のものになることは、おそらく視聴者のほとんどが感じていることだ。次に訪れるであろう悲劇の形、それを想像することは余りにも困難だが、今回を上回る衝撃があることだけは、確かなのだろう。

第18話 とおいこえ (2003/7/30)  相変わらず仲がヨロシイ予科生の皆々様。うわっ、やよいちゃんのドレス、いくら何でも反則だ...久々の初佳&やよいのデュエットに引き込まれまくり。まぁ、引き込まれるのはその部分だけってのもちょっとアレですが(苦笑)  急激に変わって行く周囲の風景に、シーポンはとまどいを覚えることしか知らない。そんなシーポンがぶつかろうとしている壁を、アリサとやよいは良くわかっている。しかしそんな彼女たちも、インフィに乗っているシーポンを助けることはできない。結局は、自分で乗り越えるしかない。

第19話 なきんぼ おこりんぼ (2003/8/6)
第20話 みらいをきみに (2003/8/13)  19話:アリサ・晶が大ゲンカ。シーポンは相変わらずの停滞状態。先週の感想で仲が良ろしいなんて言ってるそばからこれですか。こんな時は、やはりやよいちゃんが何とかするしかない。が、何と彼女の計らいも虚しく、事態は更に悪化する一方。そりゃねーよ...

 しかし、無くなりそうなコンペイトウを、3人が買ってきてくれたことで、シーポンの停滞もついに解けた。4人は大声で泣き叫び、そして元の仲良しに戻った。正に、「雨降って地固まる」である。  20話:つい先日、森博嗣先生のエッセイ?を立ち読みしたのですが、その中でこんな一節があった。「信用できない言葉:子供たちの未来のためにも」。  立ち読みレベルでは、森さんの真意を読み取ることはできなかった。が、このフレーズが軽々しく使われているというのは紛れも無い事実。そしてこのアニメも結局は、そんな世俗に埋没してしまうような気がして残念だ。劇的な変化を遂げるには、残り6話という時間は余りにも短い。

第21話 みえないかべ (2003/8/20)  シーポン&音山君の亀裂は相変わらず続いている。つーか、シーポンの落ち込みは相当重症、アリサたちの無謀な?作戦も大失敗。あっちゃー・・・  が、事態は二人の亀裂を許さない方向へ進んでいる。フラクチャーへの対応に、インフィが必須だと言うのだ。そしてインフィを意のままに動かせる人間は、今のところこの二人しかいない。フラクチャーの存在が二人の関係を修復させるのか。うーん、微妙だ・・・

第22話 それぞれのみち (2003/8/27)  「それぞれのみち」、何だか最終回のサブタイトルのようですが、人類の存亡を賭けたジェネシスミッションを前にして、皆の進む道がバラバラになるのはいかがなものかと思ったり。  だが、ついに復活を遂げたシーポン、そして悪夢を経て屈指の指揮下に成長した白金その他、皆の心は一つになっている。俺の心配も、全くの杞憂に終わりそうである。ハッピーエンドに終わることは、全く素晴らしいことだが、願わくばもう少し我々の視線を釘付けにするような展開を望みたい。せめて最後くらいは・・・

第23話 だからあなたがいる (2003/9/3)  復活を遂げたと思いきや、またしても使命感につぶされそうなシーポンの姿。なんじゃそりゃ・・・彼女の憂鬱、そして涙する姿が、このアニメの織り成す時間の大半を占めていた。そしてこの先に待つものは果たして・・・  「考えすぎて自滅するタイプ」レイラ・バルトはシーポンをそう評した。まさに仰る通りであり、上述したことの原因でもあるわけだが、人の性格など簡単に修正することなど、やはり無理な話なのか。このアニメ見てるとつくづくそう思う。  土星に向けて飛び立ったステルヴィア。シーポンたちは暗闇を再び明るく照らすことができるのか。

第24話 ふたたびのやみ (2003/9/10)  アルキュオンをDLS無しで操縦することを決断したシーポン。それは例えば、トラクションコントロール無しでの操縦を好んだマクラーレン時代のゲルハルト・ベルガーの状況だろうか。それだけパイロットの感覚というものは、繊細なものなのだ。  シーポンは未だ迷宮から抜け出すきっかけをつかめずにいる。そんな中、エルサントがフラクチャーの攻撃?を受けて爆散した。白金は、すぐさまジェネシスミッション開始の決断を下す。アルキュオンの準備は未だ不十分だが、今の状況に選択の余地は無かった。  アルキュオンはジェネレータ無装備のまま出撃した。だが、アリサたちはシーポンにジェネレータを届けるべく行動を起こす。彼らの助けを得て、シーポンは再び目覚めることができるか。

第25話 さよなら (2003/9/17)  最終決戦が迫る。探査班の操る機体がフラクチャーに接近するが、イレギュラーな重力波に、多くの友軍が飲み込まれてしまった。あせる音山だが、シーポンがタイミング良くなだめた。そしてようやくアルキュオンのシステム調整が完了した。  人類の未来を賭けた、希望の光が放たれた。だが、フラクチャーの重力波フローによりビームを捻じ曲げられ、急所を外してしまった。まるで生き物のような、フラクチャーの反応だ。ぶつけられるファウンデーションは、アカプスとステルヴィア、チャンスは残り2回。  2回目の攻撃、しかし重力波の影響でまたしても急所を外してしまった。いよいよ最後、ステルヴィアを犠牲にしなければならなくなった。だがその直後、フラクチャーがインフィを襲う。音山の大ピンチに、シーポンはアルキュオンの重力バリアを全開にし、インフィの重力波を吸い取った。だが、それはすなわちアルキュオンが身代わりになったことを意味する。音山の絶叫がこだまする・・・

第26話(最終回) きらめきはこえ (2003/9/24)  アルキュオンは無事、志麻の声も落ち着き払っていた。やよいたちがアルキュオンのジェネレータと届けにやってきた。アリサのジェネレータ取り付けも完了。皆の力を得て、ミッション再開、ステルヴィアの見納めだ。  準備は全て整った。新DLSを操る音山にも限界が近づいていたが、シーポンの励ましで最後の力を振り絞る。レーザー砲発射、フラクチャーは消滅した。  2年後、本科生になったシーポンたちだが、やはり彼ららしさはいつまでも変わらないのだろう。やよいちゃんは大人っぽくなってまたしても惚れてしまいそう(笑)。そして新たな出会いがまた一つ、これも人類には未来があるからこそ、なのだろう。    

ステルヴィア終了。人間という生き物はそんなに強い存在ではない、だが力を合わせればどんな困難も乗り越えられる、ってことだよね。たったそれだけを言うために、26話という時間が必要だったのか?と言われれば確かに微妙なんだけど(苦笑)。そこがこの番組の煮え切らなさだったと、今は思う。

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