R.O.D -THE TV- (第1話~第20話) ~感想~

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第1話 紙は舞い降りた (2003/10/15)  おいおい、スゲーじゃんかこの番組。さすがにPPVアニメというところでしょうが、これを地上波で放送された日には、他のダメアニメは見る影も無くなること請け合いですな。それ程、第1話のインパクトは強烈そのものでした。2003秋新番最高のクオリティであることは間違い無いね。来週以降ももちろんチェック決定です。  ちなみに自分はOVA版を見たことがありませんが、それでもTV版は十分に楽しめました。ですが、OVAを見ていればなお楽しめるような気がします。ということで、ちょっと前にアニマックスで全話分録画してたので、早速今からチェックします。

第2話 ダメ人間ども集まれ (2003/10/22)  OPのセンスはすごいなぁ。ちょっと他のTVアニメとは一線を画してる。まぁ文字がとても読みづらいんですけど、たまにはこんなのがあっても良いかな。これもJ.C.STAFFの制作なんだね。2003秋はJ.Cの名前を多く見かけますが、制作がパンクしないことだけは特に強くお願いしたい。この番組に限っては大丈夫だとは思うけど。  OPだけじゃなく、本編も相変わらず高いクオリティを保ってます。キャラクターの個性と個性のぶつかり合いがこの2話では深く楽しめたと思います。特にアニタちゃんのひねくれっぷりは印象に残りますね。「チビッコ」と呼びつけたくなるねねね先生の気持ちもよーくわかる(笑)  この作品のDVDVol1が10/22発売だったんですが、買おうかすごく迷った挙句、結局パスしました。これにも手を出してしまうと、この身が持たなくなってしまうからってのが理由だけど、でも普段なら確実に購入対象となっていた作品です。まぁでもいつ気が変わるのか、自分でも分かりかねますけど。

第3話 神保町で逢いましょう (2003/10/29)  アニタちゃんはヨイ!!LAST EXILEから引き続き、我々は斉藤千和の覚醒のプロセスを目の当りにしているのかもしれない。特にアニタのキャラクターが、千和本人のそれと重なる部分が多いような気がする。「演技」を「自己投影」と置き換えることができるとすれば、役者にとっても我々にとっても利点が大きい。  西園はるひちゃん、衣装の派手さはゆかりんといい勝負(笑)。それにしても、ねね姉のダラケと憂鬱と失意と優しさを、雪野五月は最大限に表現しているね。もちろんOVAから引き続きという意味で、ねねねのキャラクターを初めから掴んでいるということはあるものの、絶妙の演技に見事引きこまれてしまいます。  Avengerで眠くなってきた俺の頭を覚ますには、RODは最適な番組となりつつあります。しかしRODの次はガンスリのチェック、今度は憂鬱な気分になるんだろうなぁ...

第4話 中一コース (2003/11/12)  第3話での感想を大幅訂正。ねねねってOVA版では出てこなかったのね。第3話を見たときはOVAの第1巻しか見てない状態だったから、すっかり2、3巻では出てくるものだと思い込んでました(もちろん雪野さんで)。しかもねねねはCDドラマで出てたらしいけど、そっちのねねねは雪野五月じゃ無いらしいし。何のこっちゃという感じです(笑)。しかし!!であれば尚更、ねねねというキャラクターを早くも完全に掴んだ雪野五月はやはりすごいということです。  アニタついに日本の中学デビュー!!アニタのクラス、可愛い女の子多いすぎるぞ(笑)。抜群の運動能力ですっかり人気者のアニタちゃん、西園なつめ(西園はるひの妹)など敵ではありませんな。  今週もアクションシーンが秀逸。いやOVA版と比較しても全く遜色の無い出来だと思います。OVA版を全てチェックした今のオレとしては、「その名で呼ぶな」というジョーカーの狙いが何なのか、とても気になるところ。ウェンディもお茶汲みから運転手に格上げされてるようですし。読子の存在も含め、先が楽しみです。

第5話 やつらは騒いでいる (2003/11/19)  今週の敵は一体何だったののでしょうか?ただの本投げつけられただけで、負けなのかよお前は!って感じ(笑)。  でも今週再確認したのは、やはりTV版の主人公はアニタなんだなぁと。テロップでも一番上なので当たり前なのかもしれないけど、一番若いアニタを二人の姉が支えるという構図が今週は特に明確になっていました。今後もこの基本軸に変化は無いだろうけど、ここに読子がからんできたら更に面白くなりそうだなぁと、そんなことを考えてます。

第6話 ライトスタッフ (2003/11/26)  RODのOVA版・TV版を通じて目を引く要素の1つとして音楽が挙げられる。岩崎琢さんについては名前くらいしか知らないけどね。サントラはゲットしようと思ってます。  ねねね先生ダラケ過ぎ、と思っていたらそろそろ彼女の新作が動き出した。仕事に打ち込んだ彼女の表情は輝いてます。そして今週も思わず見入ってしまうほど、絵もストーリーも素晴らしいデキでした。ジュニア君、そしてカーペンターとの本格的な戦いも始まりそうで、今後も目が離せません。

第7話 藪の中 (2003/12/3)  アニメ乱発のこのご時世、ハイクオリティを毎週維持することって、いくらPPVといえども大変だと思う。今週はキャラクターの表情が少し崩れ気味だった部分も見られましたが、それでも他のダメアニメとは比較にならない程レベルは高いですな。中だるみが顕著になるタイミングは大体放送開始後2ヶ月前後ですから、これ以上のクオリティ低下も考えにくいし、今後も安心して楽しめそうです。  お話の面では、今週の内容はかなり理解しやすかったかな。タイトルも内容とストレートにリンクしてたし。まぁちょっと意地悪に言うと、素直すぎたかなという気もする。倉田先生ほどのお人ならばもう一ひねり欲しかったかな。贅沢ですかね。  そういえば、最近出てきたアニプレックスという企業は元SMEビジュアルワークスだということを知りました。ハガレンもこの企業製作ですが、どちらの作品も良作ですよね。今後もこの企業には注目かも。

第8話 夜に惑わされて (2003/12/17)  今週のアニタちゃん、ちょっと声かすれ気味。さては斉藤千和、風邪でもひいたか?(笑)。一方久々登場の西園なつめちゃん、ぶっとんでいるように思えますが、ひさちんと徹君の話題に食いつくところを見ると、意外と普通なところもありますな。ゆかりんにはこんなキャラがぴったりなのだ。  哀れとおる君、ひさちんに告白するも見事に返り討ちにされてしまいました。そのひさちんはというと、どうやらアニタちゃんにゾッコンのご様子。文学少女ってのは、禁断の愛というのもすんなりと受け入れるものなのでしょうかね。それはともかく、この微妙な三角関係には今後も要注意。  さて、ついに図書館でお目当ての本を見つけたジュニア君ですが、ウェンディにはまだ見つからないとウソをついている。彼にも単なる仕事人以外の感情が生まれつつあるのでしょうか。しかしジョーカーの不気味な実験といい、彼らの行動は依然として不可解極まりない。

第9話 闇の奥 (2003/12/24)  おぉっ、今週はドレイクさんの登場ですか。これで読子さん登場へ益々拍車がかかるというものです。さて今週は、遺跡で4つ(3姉妹、ドレイク、ねねね、ジュニア)の集団がブッキング。偶然というには出来すぎなのかもしれませんが、こういう展開も十分に面白いですな。  本のありかを見つけたアリスとドレイクだが、無残にもサニー・ウォンの冷徹な一撃によりアリスは死んだ。このウォンという男、そして彼に残酷な命令を下す金の二人、オレは嫌いです。彼ら読仙社と大英図書館との争いが終わらない限り、アニタたちの命も危険にさらされ続ける。3姉妹の誰かが死んだらオレ泣いちゃうかも...

第10話 クリスマス・キャロル (2004/1/14)  もしかしてこの第10話、当初はちゃんとクリスマスイブに放送するようにスケジュールされていたのかな。たぶん11/5の放送がスキップされちゃったのが原因だと思うけど、ちょっと残念。やっぱりクリスマスのお話はクリスマスに観たいよね。  とそれはともかく、3週ぶりのROD、前半は「小説家」ねね姉メインのお話でとても新鮮だった。担当リーさんの心強い言葉もあり、ねね姉もスランプから抜け出しつつある。もしかしたらRODの後半というのは、3姉妹の活躍と同時にねね姉の復活のプロセスも重要な要素の1つなのかもしれません。  そして後半は3姉妹の出会い、即ち3人の女性が「姉妹」となった時のお話。みなしご長髪のアニタちゃんラブリー♪、なーんてナンパな考えは全く起きない程、切ないストーリーだった。うーん、やはりこのアニメのパワーはすごいと再認識した今週でした。

第11話 さよならにっぽん (2004/1/28)  前回は3週間ぶりの放送でしたが、今回またしても1週の空き。フジテレビの深夜枠は良質の作品が多いけど、この不定期ぶりだけは何とかしてほしい...案の定、この番組は来月から2話連続放送だし。まぁガンスリ終了枠にそのまま入るだけのようなので、番組数が増えないことだけが救いだけど。  ねね姉ついに復活、オレたちはこの瞬間を待っていた!!だがその代償、というわけでもないが、3姉妹とねね姉の契約が終了、彼女たちは香港に帰ることになった。親しい者との別れは、誰だって辛い。特に学校生活に慣れてきたアニタにとって、一番の友人である久ちゃんとの別れは悲しいことでしかなかった。  どことなくギコチない二人、見ている我々もやり切れない気分になる。しかし、別れは決して永遠のサヨナラを意味するとは限らない。再び会えるその日を信じて二人は抱き合った。  再び舞台は香港へ。だが探偵社に帰った3姉妹+ねね姉を待っていたのは、物々しい軍隊を引き連れて彼女たちの前に現れたリー・リンホーの裏切りだった。正に急転直下の展開、これだから三木真は油断できん...

第12話 紙々の黄昏 (2004/2/4)  リーは読仙社の雇われスカウトマン(=回し者)だった。有能な作家を探すのが彼の真の仕事、抵抗できない3姉妹の前でねね姉はあっさりと連れ去られてしまった。助けに来ても無駄だ、そんな捨て台詞を残してリーは去ったが、彼の言うことに3姉妹が耳を貸すわけは無かろう。  ねね姉は何やら飛んでもない人体実験?の処置を受けていた。精神に影響を及ぼすその仕打ち、だがねね姉は持ち前の頑固さで徹底抗戦する。一方ねね姉救出のため、読仙社に乗り込んだ3姉妹は行く手を阻む敵を次々と蹴散らす。快調に見えたその進撃、だが彼女たちの前にサニーウォンが立ちはだかった。この対決、すんなりと決着がつくことは無さそうだ。  さて、つい最近OVA版のサントラをゲットしました。主に通勤時間に聞いてますが素晴らしいデキですよ。今週はOVAからの曲も織り交ぜられ、もちろん作画面も素晴らしく大満足の回でした。これでねね姉さえ無事でいてくれたら言うこと無いんですが...

第13話 続・紙々の黄昏
第14話 紙葉の森 (2004/2/11)  今週からフジテレビアニメ恒例?の2話連続放送。アニメチェックの負荷が高くなることは、仕事で自由時間がつぶれ気味の私としてはメチャ厳しいです。もう少し本数減らさないといけないかなやっぱり...  13話:抜群のコンビネーションにより、見事にねね姉救出に成功した3姉妹。ビルの崩壊を知りつつもリーがねね姉救出に手を貸したのは、意地でも自らの手に落ちなかったねね姉への敬意か、罪滅ぼしか。どちらにせよ、再び生きた彼の姿を見ることはもう無いだろう。そしてついに、あの読子に動きが。これは楽しみ。  14話:英国の権威復活に向けMrジェントルマンの復活をもくろむ大英図書館、英国と中国の対立、OVA版の偉人事件、読仙社の存在意義、そしてジョーカーの行動の真意。これら一連のつながりが、今週のウエンディによって語られた。RODという作品の背景を整理する上で、今週のウエンディの語りは非常に貴重である。時間があればOVA版、そしてTV版の前半を再度見直すことも、この作品を楽しむ上で大きな手助けになるかもしれません。  14話からエンディングが変わりましたけど、歌うのは何と三浦理恵子じゃないですか。読子を探すと言ったジョーカーの一言といい、今後の読子の活躍を予感させますね。

第15話 仄暗き地の底で
第16話 華氏四五一 (2004/2/18)  15話:変装で髪型変えたねね姉とアニタ、超カワイイっ。でもカツラなのでちょっと残念。ザ・ペーパーこと読子が潜む場所、それは日本で最も本が多い場所、国立国会図書館だとついにつきとめたねね姉たち。ついに、ついにこの瞬間がやってきた。図書館には読子、そしてあのナンシーの姿もそこにはあった。5年という長い空白を一気に埋めるような読子とねねねの再会の言葉、涙なしには見られません...  しかし一緒に行動しようと言うねねねの言葉に対し、読子の返事はここを動きたくないというものだった。ねね姉は当然納得しない。とそこへジョーカーがやってきた。5年という年月が、読子をどう変えてしまったのか。  16話:読子はザ・ペーパーの名を捨てた。あくまでその名で呼ぼうとするジョーカーに激しい嫌悪感を隠さない。7つの書物のうちの1冊は読子が持っていた。ナンシーの身を人質にとり、ジョーカーは書物を渡せと読子に迫る。仲間だったかつての姿はそこにはなかった。3姉妹たちは反撃を試みるが、紙使いの弱点を知り尽くしたジョーカーの前に3姉妹&読子の最強コンビも大苦戦。しかしジョーカーの隙を突き見事に脱出に成功した。  一同はひとまず神保町に引き返すことに。だが神保町では町の本全てが大英図書館に奪われ、ウェンディの手によって焼き尽くされてしまった。これが華氏四五一作戦。ウェンディは読子に、罪を償えと言う。そして燃え上がる炎に、アニタの心はかき乱された。彼女の過去には、火にまつわる何かがあるようだが...

第17話 スイートホーム (2004/2/25)  今週からOPに読子、ウェンディ、ナンシーのシーンが加わって更に賑やかになりました。5年という歳月は長い。だが少なくとも読子の人となりは何も変わっていない。変わったのはむしろ、かつて彼女と共に戦った仲間の方だった。かつてのウェンディを知るものならば、読子の腕を平然と銃で貫いた彼女の姿を信じ難いのも無理は無い。  しかし読子の危機を救ったのは何とドレイクだった。読子の知り合いに借りた自動車で、神保町を脱出する。遅れて神保町に到着したジョーカーの前で拳を振るわせたウェンディの想いは、仕事を完遂できなかった自責の念か、それとも読子を撃ってしまった事実への後悔か。  アニタたちは読子の実家に到着した。もちろん家には本がいっぱい。アットホームな雰囲気が流れるなか、アニタは家の外にトラップを仕掛けるドレイクに読子のことを聞き出そうとする。アニタの火にまつわる記憶に、読子の姿が重なった。大英図書館の火災、そしてジョーカーと読子の亀裂、だがそれらの答えをドレイクはもっていなかった。  本を守るナンシーを、ジュニアが襲った。だがナンシーもすぐさま飛び起き、ジュニアの覆面を剥ぎ取った。覆面を取られ冷や汗を流すジュニア、素顔に驚愕するミシェールとアニタ。ジュニアはナンシーの顔面に銃口を向けるが、何とナンシーがジュニアの母親という事実が読子の口から飛び出した。同じ能力を持つ二人、そういう関係だったのか。ジュニアの表情は険しさを増した。だがその直後、銃声が家の中でこだました...    このTV版が始まってからずっと予感はしていたけど、前作のキャラクターが本格的にストーリーに絡み出してからというもの、面白さは3倍増です。そして単に登場だけではなく、今週判明したナンシーとジュニア、そしてドレイクとマギーにも特別なつながりがありそう。これほど先が気になるアニメも他に無いかもね。

第18話 告白 (2004/3/3)  朝ご飯の風景に、何とジュニアの姿があった。しかし逆に、前夜のショックが癒えない読子の姿はそこにはなかった。以前、学校の図書館で襲われたリベンジを、空手チョップという形でアニタは果たすことができた。そしてジュニアにとって、ミシェールは母親というものを感じさせる存在だったのかもしれない。逆に今のナンシーに、ジュニアの母としての役割を求めることは不可能に近い。  シャボン玉遊びを楽しむ3姉妹、ねね姉、そしてジュニア。後からドレイクも加わり、シャボン玉はそんな夢のような風景を象徴していた。と、そこへ読子がやってきて全てを語り出した。6年前、あの偉人事件後、療養施設でナンシーが産んだ子供がジュニアだった。父親はもちろん、あの一休だ。しかし産まれた直後、ジュニアの身体能力に興味を持った大英図書館が彼を奪ったのだ。そして6年という年月で、ここまでの能力に成長させた。  ジュニアをさらった大英図書館のもくろみ、それはジェントルメンの移植先としての彼の身体を育てることだった。そしてそのプロジェクトを指揮していたのが、あのジョーカーだったのだ。彼を知るドレイクは、怒りの表情を隠さない。ナンシーにはジュニアは死んだことが、読子の口から告げられていた。ウソをついたことを、読子自身許せなかったのだ。  書を持ったジュニアの身体から閃光が放たれた。周囲の景色が大英図書館に変わった。ジョーカーと口論する読子の姿がそこにはあった。彼女の師、ドニー中島の変わり果てた姿がジョーカーの手で映し出されたとき、読子から正気が失われた。多くの紙が宙を舞い、図書館は火に包まれた。そしてその図書館の中に、幼い頃のアニタが泣いていた。    ストーリーの面白さは正に最高潮を迎えているRODですが、作画のクオリティは少し、というかかなり下がってしまいました。先週はほんの少しだけ目立ったキャラクターの表情の崩れが、今週は多くのシーンで見られました。さすがに18話となると、ハイクオリティを保つのも大変だとは思いますが、がんばってほしいなぁ。

第19話 家族ゲーム (2004/3/10)  先週からOPにドレイクさんが加わり、本編ともども役者が全員揃ったという感じです。が!フジテレビでは来週の20話で放送終了という悲しいニュースが。続きはフジテレビ721で放送するとのことですが、CS見れない人にとっては本当に悲劇かと。奇しくもあのガドガードと全く同じパターンにハマってしまいましたが、ちょっとは学習能力をつけて欲しい>フジテレビのアニメ担当さん。  炎に包まれるアニタの悪夢に読子が深く関わっていたという事実は衝撃的だった。アニタは絶叫して家から飛び出し、読子は自らの行動を卑怯だと責め、涙した。だがねねねは読子は間違っていないと力強く励まし、二人の姉は妹を優しく抱きしめるのだった。何故アニタがあの場所にいたのか、その謎は「全てを見通す眼の書」の中に眠ったままだが...  再び皆が勢ぞろいした読子の家、だが既にその場所はジョーカーの手のものに取り囲まれていた。書物はとりあえず明日、地中に埋めることで決着したが、その本を取り戻すべくドレイクに変装したミラーマンがジュニアと接触した。そしてジュニアも彼に協力する姿勢を見せたのだ。  ジョーカーの計画も最終段階に入ったと彼自身が語る。翌朝、ミシェールとマギー、ねねね、そしてジュニアの姿が見えない。彼らはジョーカーの手のものにさらわれてしまったのだ。そしてねねねの姿に化けたミラーマンの手によって、ついに書物が奪われてしまった。だが抜群のコンビネーションで書物を奪い返した読子とアニタ、過去の因縁を持つこの二人は、透明人間と化したミラーマンと対峙する。

第20話 悲しみよこんにちは(フジテレビ最終回) (2004/3/17)  透明人間ミラーマンは強敵、さすがの二人も苦戦を強いられる。だがペンのインクで彼の存在を突き止める作戦が見事に成功しミラーマンを撃破した。その直後、二人はジョーカーの手先に取り囲まれてしまうが、ここでも二人のコンビネーションでピンチを切り抜ける。アニタは読子がキライだが、相反するように二人の息は抜群に合ってきている。  ジョーカーの計画の終着点、それは英国による世界統一である。そのためにMr.ジェントルメンの復活は絶対不可欠なのだ。そしてウェンディは、ジョーカーの計画遂行になくてはならない存在だ。重大な任務をを託された彼女に、後ろを振り返る様子は微塵も感じられないが...  ねねねたちを追うべく、読子とアニタは紙飛行機で空を飛ぶ。この二人を結ぶ糸は、徐々に明るい色に染まりつつあるように思える。だが、悲劇はいつも幸福の影に身を潜めている。紙飛行機がヘリに追いついた直後、なんとヘリが爆散したのだ。泣き叫ぶアニタと呆然とする読子。  このニュースを聞かされたジョーカーは僅かな笑みを浮かべた。これも彼の計画のうちなのか。燃え上がるヘリを見つめたアニタは、気分を悪くし嘔吐した。そして全ての罪は読子にあると泣き叫び、書物を炎の中に投げ込んだ。アニタの叫びを黙って聞いていた読子は力なく肩を落とし、その場から静かに去った。こんな悲劇が、あってよいものか...  アニタの姿は、西浜中学の図書館にあった。誰もいない図書館で、久美との思い出にふけるアニタ。と、久美が図書館にやってきた。アニタは涙ながらに救いを求めるが、何と久美の記憶の中にアニタの姿は無かった。そして神保町に帰ってきた読子は変わり果てた街の姿を見て唖然とする。彼女たちに帰る場所は、この世から消え去ってしまったということなのだろうか...  これが最終回など、誰も認めない。
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