X(エックス) (TV版2001年) ~感想~

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第1話 再会 (2001/10/3)  ヴィジュアル面のクオリティ(だけ)は高いものになることは、他のCLAMP原作のTVアニメ作品を見ても、あるいはXのスタッフ陣を見ても十分に予想できたことだ。しかしテレビ版Xにおけるそのデキは、予想よりも更に上をいっていた。本当にこのペースで半年間も続けられるのかどうか心配になってしまうほどだった。  というように、クオリティはとりあえず文句なし。なんだけど、俺はCLAMP原作のTVアニメは途中で挫折することが比較的多いからなぁ...まぁXに関しては予備知識も多少はあるから、ある程度まではついていけると思うが。  川尻監督には、「川尻善昭版X」をぜひとも作って欲しい。少なくとも今回の第1話はそうなっていたと思うし、今後もそうであれば自分も楽しめそうな気がする。  あと、このTV版を見ると(といってもまだ1話だけど)、映画版のXはやはり時期尚早だったのでは、と思ってしまった。

第2話 夢見 (2001/10/10)  2話目、前半は回想シーンがメインか。こんなに高い木によく登るなぁ...嵐、なかなかかっこいい。丁の居場所って国会議事堂だったことを、今回思い出した。こりゃ原作本を読み直す必要大いにありです。  あと、イマイチ封真に迫力がないかな。守ってやりたいと思っているならば、神威が倒れているときにはもう少し驚いてあげないと。  話は少し外れるが、NT11月号のCLAMPのTV版Xに対するメッセージが中々興味深かった。「TV版Xに関しては、CLAMP側からのお願い事、キャスティングに対する要望などは、全く無し」というような内容だった。なんだか妙に強調しているような気がしたが、このメッセージの裏を返せば、他のCLAMP原作のTVアニメに対しては、原作者としてある程度の要望をしていたことが読み取れる(特にキャスティングに関しては厳しい注文を出していたとしか考えられない)。まぁそれは原作者としてのこだわりだとも受け止められるし、別にそのことが良いとも悪いとも思わないけど。  主人公が運命に翻弄される物語における主人公の行動には、当然ほとんど選択の余地がない。そして、こういった物語を読む、あるいは見る側にとっては、これは同時に解釈の余地がない(少ない)、ということとほぼ等しいと俺は思う。こういった物語をある程度忠実な形でアニメ化する場合には、誰がやっても大まかな部分で違いがなくなる可能性が高い。そしてXという作品にはこのことが十分に当てはまるようにも思える。  しかし、映画版Xが(ある意味で)すごかったのは、最初から原作Xに対する解釈そのものを否定し、なおかつ徹底的に破壊したことにある。まぁ約2時間という制限の中ではできることが限られるから、りんたろうさんにはそれこそ選択の余地がなかったのかもしれない。それに対して、川尻監督がTV版Xに対してこれからの半年でやろうとしていることは、(あえて?)一新したキャストと共に、映画版で破壊し尽くされた映像版Xを再構築することだと思える。  大まかな部分で違いがない、と書いたが、逆に言えばTV版Xが面白いか面白くないかの分かれ目は、非常に細かい部分での見せ方になると思う。このことに関して言えば、2話までのXはほぼ完璧だ。文句のつけようがない。カットの切れ目などの印象が非常にシャープ、かといって、わざとらしさも感じられない。ストーリーのテンポも丁度良く、作品全体のバランスがとれている。NTで監督は「しゃれた感じ」という言葉を用いていたが、このバランスのよさが切れ味抜群に感じられる要因だと思う。  この調子が最後まで持続するならば、映像版Xの再構築の過程をすんなりと楽しめそうに思えてくる。

第3話 約束 (2001/10/17)  看病される神威、倒れていることを考えても顔色悪すぎる。空汰、とりあえず今の段階では最も忙しいキャラですな。図書館、神威にぶつかる小鳥、顔を赤らめる。そこまではわかるが、何故にいきなり夢を語りだすのかよくわからん。  神威と封真、あのイメージはもちろん二人の行く末、そう遠くはない未来の二人の姿。そして神剣が奪われる。そろそろ物語も佳境に入ってゆく...

第4話 影贄 (2001/10/24)  二つの神剣、二人の神威、か...やっぱり原作を読み直すのはやめよう。せっかく内容を忘れていることだし(笑)、このままアニメ版で楽しむことに決定。  しかしキャラが唐突に昔話を始めるのはこの作品の一つの特徴なのでしょうか。しかもみんな神威の前で。最も話を聞いてくれなさそうな気もするが。  神威のおばさんが出てきた。それなりに事情を知っているようだが、こういう立場の人間は、神威の前では(このおばさんに限らず)「事情を知っていること」を告げるのみである。神威も振り回されてかわいそう。  嵐は一人で頑張ってるねぇ...そろそろ天の龍も集結しつつある。

第5話 宿命 (2001/10/31)  今回の話は護刃がメインかな。犬鬼も子供を助けるなど大活躍。でも護刃とぶつかったこの大男、後に出てきそうな感じ。  丁と神威が対面。いつも怒ってばかりの神威だが、今回もそれは相変わらずだった。そして空汰、この人しゃべってる時間がものすごく長い。全セリフの半分はコイツのセリフな気がする。

第6話 高野 (2001/11/7)  あらら、タイトルからして今週も空汰が大活躍なのか、別にいいけど。兄妹愛、深いねぇ。倒れ掛かる小鳥、しかしやはり王子様登場。まぁこうでなくちゃね。  バスケの試合、やはり神威は観戦に来ている。それをビルの屋上から見守る空汰と嵐。なんだかお似合いの二人に見えてきた。しかし空汰はマトモな修行を積んだのか非常に疑問だ。試合はブザービーターで封真チームの勝利。神威効果は絶大だったようだ。  覗き見プラグ男(女?)、地の龍も結集しつつあるようで。そろそろ全面戦争か。

第7話 電脳 (2001/11/14)  颯姫、女性だったのね。サブタイトルからして今回はコイツがメインの話のようだ。  颯姫の過去、邪魔な自分の父親をあっさりと殺しやがった。その手段、いかにも彼女らしいというところか。颯姫は自らの世界を確立しすぎていた感がある。そしてそれゆえ、彼女がその世界の殻を破ろうとした庚の手に落ちたのは、ごく自然の事のように思える。  どうでもいいけど、ACCESSのスペルが間違っていたような。気のせいかな?

第8話 添星 (2001/11/21)  「添星:衛星の古称」と広辞苑にあった。父親の遺言、封真は神威の衛星ということか、うむむ。  葬式、その様子を見守る神威と天の龍。火煉、なんつー格好してるんだ...葬式も終わり、神威は小鳥を慰める。初めて二人が会話らしい会話をしたような気がする。  グラサン男、桜塚星史郎。神威を追い詰めるも封真の助けによってとどめをさせず。しかし封真にもあのイメージが鮮明に見えるようになってきた。覚醒の時は近い。

第9話 陰陽 (2001/11/28)  空汰と嵐のデート?しかし空汰の調子のよさは相変わらずだ。今週は皇昴流と桜塚星史郎の因縁話がメインか。瓦が落ちる、車輪が襲い掛かる、しかし顔色一つ変えない昴流。  昴流に見える幻影、断片的に語られる過去、暗すぎる...二人の戦い、しかし現時点ではやや星史郎の方が実力が上に見える。  陰と陽、この言葉は天の龍と地の龍の性質そのものと言えるのだろう。しかし光が当たるはずの天の龍の一員であるにもかかわらず、昴流の心は深い闇に閉ざされたままなのかもしれない。

第10話 犬鬼 (2001/12/5)  第5話と異なり、今週はほぼ完全に護刃(&草薙)スペシャルかな。公園にいたよ志勇草薙、護刃は自らの昔話を語り始める。  彼女にとっては犬鬼の存在を理解してもらうことが、即ち自らを理解してもらうことと同義であり、志勇との出会いは護刃にとって自らのアイデンティティが理解された初めての瞬間だったように見えた。  しかし志勇は地の龍の1人、現段階では志勇本人にそのことが認識できているのかはよくわからなかった。しかしどちらにしても、神威を中心として回る運命の歯車は、二人に悲劇的な結末をもたらさずにはいられないような気がする。

第11話 境界 (2001/12/12)  久々に小鳥が登場。小鳥の見た夢、封真が以前見た夢と同じ。二人にも忍び寄る運命の足音...  封真と神威の会話、やっぱり昔話。別れ、孤独、そして再会。6年という歳月は、ただ神威から多くのものを奪い去るだけの時間だったのかもしれない。  封真は神威をそっと抱き寄せる...そして二つ目の神剣が出現。この出来事は、Xという物語の中でも最も鮮明な境界となるのだろうか。

第12話 選択 (2001/12/19)  血の海、あの忌まわしい記憶がよみがえり、眠りに落ちてしまう...神威たちはCLAMP学園へ、自らを激しく責める神威。  眠りについた小鳥、夢見の能力が...玖月牙暁との会話。海辺、命は海で生まれ、そして海へ帰っていくというが...神威には時鼓のビデオメッセージ、今と変革。選択の時が迫る。  封真の様子がおかしい。眠りについた小鳥をさらい、学園を破壊し、妹を磔に...  そしてついにこの時が来た。夢見は未来を見通すことができるが変えることはできない。その力は未来に対して何も影響を及ぼすことが無いにも関わらず、何故このようなことにならなけらばいけなかったのか...  夢の中の小鳥、彼女の言う封真を救うとは、彼が結果的にどんな状態になっていれば救われたことになるのだろうか。少なくとも小鳥を失った神威の心は救いようが無い....

第13話 帰還 (2002/1/9)  無惨な姿の小鳥、そして精気を失った神威。そんな彼らを見送る天の龍、責任を感じている。  ホテルの一室、ドアの前に立つ封真。その一室には牙暁がいた。彼を連れ去る封真。庚に対して「違う」と叫ぶ丁、何が違うというのだろう。  無意識、無反応の神威、昴流は神威の心の中に入り込もうとする。神威の拒否に遭う昴流、神威の記憶はあのシーンで全てが埋め尽くされているようだ。  子供神威を諭す昴流、彼もまた残酷な事実を突きつけられた過去を持つ。それでも立ち上がることができた昴流、神威も同じように前を向くことができるのだろうか。  神威の目から涙が。力を使い果たした昴流を包み込む神威の手、神威が望むように、彼にとっての封真を取り戻すことが果たしてできるのだろうか。そして、もしできたとしても、それは多大な犠牲の上にたってしまうものであるようにも思えるが...

第14話 集結 (2002/1/16)  神威と空汰が小鳥の墓参り、ついに天の龍全員が集結した。しかし天と地は表裏一体、天の龍が全員そろったとなれば、地の龍たちも...  五茫星の中心に神剣を封印しようとするが、2つの神剣が共鳴を起こす。神剣が、その力を放出したがっているようにも見えた。  丁との対面、神威は小鳥の死について問いただす。丁から聞かされる小鳥の運命に一同が涙する。結局、小鳥に待ち受けている運命を変える事は、誰にもできなかったのだ...  そして地の龍もついに全員集結、いよいよ全面対決に突入する。

第15話 守護 (2002/1/23)  顔色悪い丁、心配する砕軌。しかしそれは単なる心配とは少しばかり...謁見する神威、結界の作り方か。神威の力はまだ完全ではないということか。  大地が揺れた、地震?那託の研究所が破壊された。破壊の主は封真か。ついに対峙する二人。そして襲い掛かる封真、神威は気を失ってしまう。  神威を助けに来た砕軌、しかし丁の涙、絶叫が示すもの...残酷。目覚めた神威は封真に突撃、その腕は封真の左胸を貫いた。が、これでは致命傷にはならない。二人の間の圧倒的な力の差、埋まる時は果たして来るのだろうか。

第16話 虚無 (2002/1/30)  昴vs封真、力の差は歴然。血まみれの昴、封真の手が彼の右目に...彼の本当の望みとは?  右目を失った昴、またしても責任を感じる神威&天の龍たち。丁の夢、結界が見えたらしいが、丁の様子がおかしい。  星史郎と昴の対面、即戦闘開始。光を失った彼らの右目、星史郎の手が昴に襲い掛かる。が、その手はなんと星史郎自らを貫いていた。昴の姉、北斗が死ぬ間際に星史郎にかけた術。  残された昴が得たものは何一つ無かったのか。そんな昴を抜け殻同然と封真は言う。そして丁、彼女の居場所は...

第17話 苦悶 (2002/2/6)  牙暁の夢に北斗の姿が。牙暁の夢を覚まそうとした北斗、しかしそんな彼女の運命も見えていた牙暁、夢見というものは余りにも空虚な能力だ。  Xにおける総集編というのは、苦悩と後悔に満ちた神威の歩みそのものだ。しかし迷いの無い現在の神威、これが彼に更なる傷を与えることになるのだろうか。その答え、戦いの結末を知っているという牙暁には、わかっていることなのだろうか。

第18話 新生 (2002/2/13)  7羽の渡り鳥か、なんだか意味深。護刃と草薙はデートにいそしむ。しかし犬鬼の様子がおかしいい。そしてデートは颯姫のせいで中断してしまう。  颯姫の問いに答えられない護刃、容赦無い颯姫の攻撃を身代わりとして受けた犬鬼が消えてしまった。悲しみにくれる護刃に更なる颯姫の攻撃。しかしここで草薙が助けにきた。  自衛隊の医務室で目覚めた護刃、草薙は全てを理解している。護刃の告白、草薙は本当の意味で受け止められるのか。  封真のターゲットとなった護刃、しかし新生犬鬼によってピンチ脱出。微妙な立場の草薙、今後彼の取る行動は注目だ。

第19話 煉獄 (2002/2/20)  回想シーン、母親から悪魔呼ばわりされる火煉。そして現在、区役所での風景、蒼軌が離婚届を提出している。それを偶然見かけた火煉、そして離婚届を受け取るのは遊人。只ならぬ雰囲気だ。  火煉の店から蒼軌の元へ電話が入る。怪しがられても当然だが、一応まともなインタビューに終始したようだ。しかし会話だけはいい雰囲気にも聞こえる。一方複雑な事情の那託、彼もよくわからない立場かも。  蒼軌を自分の家に誘った火煉、何事かと思ったが、真意は蒼軌が飲んだ睡眠薬にあった。戦闘に出る火煉の相手は遊人ではなく那託だった。火に包まれる那託を人事とは思えない様子の火煉。  ここでようやく遊人登場、火煉はピンチになるが、睡眠薬でふらふらの蒼軌の援護でなんとか無事だった。蒼軌の説教は当然だ。

第20話 恋歌 (2002/2/27)  嵐の包丁さばきはダメダメの一言。空汰の手ほどきを受けるが、嵐は空汰にアツイ眼差し。  丁と対面する4人、しかし新生犬鬼のご機嫌はすこぶる悪い。犬鬼に吠えられた丁は地の龍の出現を告げるが、彼女の様子もどこかおかしい。犬鬼の咆哮が意味するものは...  譲刃と嵐、女性の世界に浸るが、二人に忍び寄る封真。力の差は歴然、援護に出ようとする空汰と神威だが、丁の静止にあってしまう。嵐の危機がせまるが、ここでなんと空汰が遠隔で援護する。嵐は助かるが、空汰は遠隔にも関わらず大きな傷を負ってしまう。  右手が使えなくなった空汰、しかし二人の絆は深まった。この絆のきっかけが封真というのも、なんとも皮肉な話だが。

第21話 流浪 (2002/3/6)  遊人と颯姫、地の龍の二人のデートを監視するのは颯姫の機械か。窓の外を眺める空汰の視線は力がない。火煉と蒼軌、男女の組(カップルではない)が多くなった。  各人戦いの準備を着々と進めている。遊人をマークする火煉、しかしうまく巻かれた。が、なんと遊人が逃げ込んだ車内には蒼軌がいる。他愛もない世間話をする二人だが、戦闘が始まった。  蒼軌の相手は遊人と颯姫の二人、しかしそこへ火煉が援護に来た。業火に包まれる遊人、颯姫の援護も無し。しかし遊人はしぶとい、ピンチの火煉は、胸の十字架を握り締める。  大爆発、蒼軌と颯姫の悲鳴。一人ずつ姿を消していく天と地...

第22話 背信 (2002/3/13)  二人の丁、そして庚の願い、神剣の封印を解くことがカギなのか。地球の悲しみの大きさ、人間のそれとは比較にならないと封真は言う。神威はやはり銀座の一件を不審に感じている。彼が拾った呪符、あれはやはり丁の仕業だった。  譲刃の前に現れた那託。そして神威の前には黒服の男たち。更には蒼軌の前には草薙、ついに全面戦争に突入。蒼軌は草薙に苦戦、そして神威たちは丁の術にはまっていく。  丁と庚、久々の対面。丁の見た夢は天の龍の全滅、そして地の龍の勝利、それが現実になりつつあることに丁は絶望した。庚は高笑い、しかし「もう一方の」丁も高笑い...  ボロボロの譲刃のそばには草薙がいる。やはり彼女は気づいていた。その様子を見ていた那託、譲刃にトドメを刺そうとする。  丁の高笑いは続く、しかし何と自らに刃を向けた。そして何と草薙が譲刃を守った。予言された裏切り、地の龍同士の戦いに突入。しかし草薙が突然乱入した嵐に斬られてしまった。彼女の視線は異常に鋭い。  丁の死、それが神剣の封印につながる。神威の覚醒はまだ完全ではないらしい。神剣をとる二人の神威、決着の時は近い。

第23話 天地 (2002/3/20)  鳥居に立つ嵐と空汰、何と嵐は天の龍ではなく、地の龍であると宣言。この裏切りを信じられない神威、しかし空汰は嵐を敵と認識したようだ。  怪我人続出の天の龍、蒼軌は火煉の嵐評を告げる。神剣を抜いた神威、引かれ合う二人の神威。嵐は空汰を死なせないために、即ち天の龍の神威を殺すために、地の龍へ寝返った。そしてその事実に空汰も気づいた。  封真と嵐の元に、神威が到着。ついに激突した二人だが、そこへ嵐が襲い掛かる。そして空汰も到着、悲しい二人の激突。しかし何と二人の攻撃は寸止め。  怒る封真、嵐の裏切り行為に対して制裁を加えようとするが、封真の剣に空汰が貫かれた。しかし空汰がフルパワーを発動させ、封真を消し去った。だが、空汰の体も力なく倒れる。  封真は半身が消え失せた。空汰は自分の分まで生きろと嵐に遺言、またしても堕ちた一つの流星...

第24話(最終回) 伝説 (2002/3/27)  那託の犠牲、いや、望みによって封真の半身が復活した。神剣が共鳴し、神威は東京タワーに出撃。天の龍は勝つことができないという華僑、久々登場の北斗、彼女の導きは何をもたらす?  重体の草薙を見守る譲りは、そこへ嵐が来た。懸命に運命に逆らい、傷ついた彼ら。しかし蒼軌は嵐を励ます。北斗は昴の心に入り込み、必死に昴を目覚めさせようとする。しかし封真が華僑の夢を壊した...  再び東京タワー、ついに二人が激突。神威渾身の一撃、しかし神威の神剣が折られ、封真の神剣が神威の肩を貫いた。これが当然のさだめだと封真が言う。止めを刺そうとする封真、しかし間一髪、昴が神威を救助する。傷ついた昴、彼の結界が消えていく。  前進する神威、封真の神剣が神威の身体に突き刺さる。しかし神威は封真の胸に自分の手を当てる。封真を取り戻す方法、それは神威の選んだ未来、己の願いを封真に託すこと。神威の結界が光を放ちながら拡大していく。  戦いは終わった。それは華僑の夢とは異なるもの。その華僑を空へと導く北斗、そして変わらなかった世界。小鳥の言うとおり、未来は決まっていなかったのだ...

 X終了、この結末はすごくキレイだ。これまでのストーリーの流れから見て、最も納得のいく結末だと俺は思いました。  そういえば、制作終了後の川尻監督の話もなかなか面白かった。可能な範囲でTVオリジナルの要素も織り込んでいたようだし、意外と結末に関してはシンプルに考えていたことにも驚きました。2クールを通して一定のクオリティを保つことができたX、今の業界の体質ではこのレベルの作品がやはり目立つなぁということを実感しました。
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