ごくせん (TVアニメ版) ~感想~

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<スタッフ>
原作:森本梢子  監督:佐藤雄三  キャラクターデザイン:兼森義則  音楽:長谷川智樹  シリーズ構成:小林靖子 アニメーション制作:マッドハウス
<キャスト>
山口久美子:早水リサ 沢田慎:鈴村健一 藤山先生:松本梨香 大島京太郎:若本規夫 篠原弁護士:小西克幸

Bitly
第1話 わけあり新米教師誕生!! (2004/1/6) 脚本:小林靖子  絵コンテ・演出:佐藤雄三  作画監督:濱田邦彦  日テレ&VAPシリーズ、今度はこの作品ですか。まぁいつものように作品の名前しか知りませんけど、でも花田少年史のように技術面ばかり際立つというわけではないようで、作品の雰囲気は悪くない。  第1話の感想、これはびっくり面白いわ。いやー、極道&新米教師ヤンクミの設定が面白過ぎ。彼女の動かし方もGood。それからヤンクミ役の早水さんの演技は超ハマってます。MEZZOに続き2004年冬の新作は強力かも。当然、継続視聴は決定です。

第2話 対決!!慎vsお嬢? (2004/1/13) 脚本:小林靖子  絵コンテ:小島正幸  演出:井上茜  作画監督:山懸亜紀  ヤンクミつえぇーっ。しかしただ強いだけではない、極道への誇り高き精神。それこそがヤンクミのヤンクミたる真髄なのだ!!って相変わらず意味不明なことをのた打ち回ってるワタクシですが、要するにそんなヤンクミにときめいたたけのことです(苦笑)  それと「ヤンクミ」っていう省略形がめちゃ気に入ってます。何だか彼女自身、「ヤンクミ」って呼びたくなるような雰囲気持ってるし。作品中でもフツーに使われてますが、さもありなん。とにかくこの作品、オモロイです。1クールなのが残念でならないけどね...

第3話 クマの初体験? (2004/1/20) 脚本:小林靖子  絵コンテ・演出:寺本幸代  作画監督:嶋津郁雄  お店で暴れる酔っ払いからホステスを救ったヤンクミ、相変わらず素晴らしいですわっ。ハイテンションで極道の厳しさを語る彼女もバッチリ決まってます。一方、コーラス部立ち上げに懸命な藤山先生の姿も涙ぐましい。彼女の美少年妄想の結末も楽しみの1つでしょう(笑)  日テレ&VAPのTVアニメは平均値高いよね。花田少年史だけはオレの好みに合わなかったけど、ベルセルク、キートン、一歩、これらのマンガ原作を丁寧にTVアニメ化するという一連の流れはまだまだ健在だ。今後もクオリティの高い作品を送り続けて欲しいですな。

第4話 お嬢が金髪!真犯人は誰だ? (2004/1/27) 脚本:小林靖子  絵コンテ:太田雅彦  演出:池田重隆  作画監督:君塚勝教  篠原先生のゾッコンのヤンクミ、しかしなんかあの先生キラーイ。とそれはともかく、サブタイトルの「金髪」という文字に思わず心惹かれたワタクシ。しかしフタを開ければ金髪ジャージ姿という何ともビミョーなものでした。ちょーっぴり期待外れで残念無念...  ヤンクミのオトリ作戦が見事にハマり、引ったくり犯を捕まえた2-4組のワル軍団。だがヤンクミに対する沢田の疑いは時が経つにつれて深まってゆく。いつか彼にヤンクミの正体がバレてしまう日が来るのかねぇ。

第5話 大江戸組の危機! (2004/2/3) 脚本:小林靖子  絵コンテ:川尻善昭  演出:田中洋之  作画監督:北尾勝、濱田邦彦  極妻ヤンクミキターーッ。狂喜乱舞するオレとは対照的に、篠原先生ときたら極妻ヤンクミを見るなり大爆笑。ダメだ、ヤツにヤンクミは渡せネェ!!今週は、そんな彼に対する敵愾心を更に強化したワタクシなのでした。  それにしても面白いねこの作品。前に実写ドラマ化してたらしいけど、アニメ版を見ると実写では絶対にここまでの面白さは出ないと思います。今週はコンテ川尻、演出田中洋之のコンビネーションで、確かに特徴ある演出してたシーンもありました。この面白さ、まだまだ続きそう。

第6話 京さんの迷芝居? (2004/2/10) 脚本:小林靖子  絵コンテ・演出:依田正彦  作画監督:今里佳子  作画監督補佐:岡崎洋美  マスクマンとなって教え子を助けたヤンクミ、しかし沢田君には正体バレバレでした。しかもバレてることを本人が全く気づいてないのがとても悲しい(苦笑)。  組の車に乗り込む現場を沢田とクマに見られ、ヤンクミは大江戸組まで後を付けられた。庭の茂みに隠れて屋敷の様子をうかがっていた二人だが、富士と若松に見付かり捕まってしまう。ヤンクミも騒ぎを聞きつけ覚悟を決めたが、京さんの名芝居によって何とか正体がバレずに切り抜けた...  と言いたい所だったが、芝居が通じたのはクマだけだった。やはり鋭い沢田を誤魔化すことはできなかった。だが彼は簡単に口を割るような人ではない。彼とヤンクミの今後も気になるところ。

第7話 ミンゲンヒーナーって何じゃ!? (2004/2/17) 脚本:小林靖子  絵コンテ:片渕須直  演出:井上茜  作画監督:山懸亜紀  いきなりのセクハラ露出狂校長にワラた。さすがのヤンクミも校長先生はブッとばせません。一方コーラス部メンバー集めに張り切るセクシー女教師藤山先生の過去も、この作品で気になる点の一つだ。それが今週明かされるとあれば、見逃すわけには行かない。  彼女が初めて担任を持った時の話、美少年の生徒が自殺未遂を起こしたのだ。当然その生徒の両親は怒り心頭、その矛先は彼女に向けられた。1年で教師を辞め放浪の旅(=旅行)に出た彼女は、再び教師への熱意を高めこの学園にやってきたのだ。藤山先生は胸だけではなく、度胸も大きいのだ。  藤山先生がコーラス部へと誘っていたイジメられ生徒市川、屋上の手すりを乗り越え今にも飛び降りようとしている。藤山先生の懸命の説得に彼も応じたが、足を滑らせてしまう。その危機をヤンクミが救ったかに見えたが彼女の手も手すりから離れてしまった。二人もろとも落ちてしまうのか、だが直後に沢田がヤンクミの手を掴み何とか二人とも助かった。良かった良かった。で、結局ミンゲンヒーナーって何?

第8話 ドトーの修学旅行スタート!! (2004/2/24) 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:寺本幸代  作画監督:嶋津郁雄  沖縄の修学旅行なんてイマドキ当たり前なんだよね。俺の通っていた高校は何のひねりもなく京都だったなぁ。というか、京都なんて中学生の旅行だろ!とツッコミを入れたことを思い出しました。苦い思い出です(苦笑)  と、そんな思い出にふける間もなく沢田がヤンクミを夜這い!!オレの怒りは頂点に達したものの、どうやらこれは誤解だった模様。だがホッと一息するのもつかの間、さらわれたウッチーの捜索でちょっぴり良い雰囲気になるヤンクミと沢田、これは展開的にマズい。  まぁヤンクミの勘違いもご愛嬌ということで一件落着。それにしても、人間の顔の体積を3倍(推定)にするヤンクミのビンタ連発攻撃はすごいの一言ですな(笑)

第9話 仁義無き学院闘争勃発!? (2004/3/2) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:西村聡  演出:池田重隆  作画監督:君塚勝教  エラく物々しいサブタイトル、まさか文化祭のお話とは想像つくわけがありません(苦笑)。それにしても空手家3年生鶴田はなかなかの好キャラでしたね。更に鶴田とヤンクミの格闘シーンも秀逸、惜しむらくはヤンクミが強すぎて勝負があっさりとついてしまったところか(笑)  最近は「教師」ヤンクミの輝きが以前にも増して眩しいっす。生徒たちもワタクシも、ヤンクミの魅力に完全に引かれっぱなしです。がそろそろ大江戸組組長代理としての顔も久々に見てみたい、というのはちょっとワガママでしょうか。とにかく、ヤンクミワールドは果てしなく広いのだ。

第10話 ねらわれた学院! (2004/3/9) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:片渕須直  演出:島崎奈々子  作画監督:竹内あきら  学院に「招き猫事件」発生。まぁ金儲けと暴力しかないその内容は、「笑い男」とは比べ物にならない程稚拙なものですが(苦笑)。しかし血まみれの沢田と、チンピラ工藤に殴られるヤンクミの姿に大ショック。大江戸組の仲間が助けに来てくれたからよかったものの、沢田の軽率な行動と翌日の欠席は今後に大きな不安を残した。  マッドハウスというブランドの力を最も端的に示しているのが、この日テレ枠だと私は思っています。何故かと言えば、一歩、陽だまりの樹、キートン、そしてこのごくせんと、様々なジャンルのマンガ原作を「面白い」TVアニメ作品として昇華させているから。それは単に絵のクオリティが高いとか、技術的な次元だけではフォローしきれない部分だと思う。言ってみれば、マッドハウスのブランド力は即ち面白い作品を作るための総合力だ。だからこそ、この日テレ枠は安心して視聴できるんだよね。

第11話 慎さんが学校を辞める!? (2004/3/16) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:川尻善昭  演出:寺本幸代  作画監督:嶋津郁雄  沢田が退学届を出した。その理由は彼の複雑な家庭の事情によるものだった。そして今の彼は警察のお偉方である父親によって、自宅に閉じ込められていた。半ば監禁状態とも言えるこの状況を打開すべく、ヤンクミが動く。  しかし相手が相手、大江戸組として動くわけには行かない。ヤンクミは単独行動を決意するが、京さんも一人の男としてヤンクミをサポートすることに。二人の抜群のコンビネーションによって、慎を連れ出すことに成功した。だが犯人の素性を聞いた沢田父はすぐさま反撃、翌日には大江戸組がパトカーに取り囲まれた。  息子を引き渡せと国家権力を私的に振りかざす沢田父。だがヤンクミ、そして組長の龍一郎が圧倒的な迫力で慎を守る。すると慎は自ら父親の前に歩み出し、白金を卒業させて欲しいと土下座して懇願する。暴力事件で冷え切った彼の心を融かしたのは、間違いなく白金だった。息子にここまでされては、父も断ることはできない。慎とヤンクミの絆も一段と深まったようだ。

第12話 白金学院が閉校・・・? (2004/3/23) 脚本:小林靖子  絵コンテ:片渕須直  演出:田中洋之  作画監督:濱田邦彦、北尾勝  校長の兄である理事長キターっ。いきなりの閉校&クズ生徒宣言にさすがのヤンクミもブチギレ。あの招き猫事件以来、最近の彼女は学院の中でも姐さんモード超全開。ちょっと暴走しすぎです(笑)  今週はそんなヤンクミの爆走もあって、とても盛り上がりのあるストーリーでした。ボクシングコーチ・カルロスの個性もツボを抑えてるなぁと感心。しかし弟子入りを志願する彼のおかげで、ついにヤンクミの素性が教頭の耳に入ってしまった。来週の最終回は、怒涛の展開間違いなし。必見です。

第13話 ヤンクミ最後の仁義! (2004/3/30) 脚本:小林靖子  絵コンテ・演出:佐藤雄三  作画監督:君塚勝教  風邪気味のヤンクミもまた、別の意味で魅力的ですなぁ(笑)。それはそうと今週は最終回、ヤンクミの最後の仁義をしかと見届けようと気合を入れましたが、いつの間にか青春ドラマっぽくなっていました(苦笑)。でもまぁ、最終回だしそれもアリかなと思います。  俺は原作を読んだことはありませんが、たぶん13回の放送という限られた時間は、ごくせんという作品、そして山口久美子というキャラの魅力の全てを表現するには少なすぎると思う。しかしたった3ヶ月の放送にも関わらず、ヤンクミにメロメロになってしまったワタクシを例にあげるまでも無く、スタッフはできる限りの仕事をしたこともまた、間違いないことだと思います。さすがはマッドハウスだよね。  次の日テレ&VAP&マッドハウスのタッグが送り出す作品は、大本命とも言えるMONSTER、期待せずにはいられません。そしてこのタッグの実績から考えると、安心して楽しめる作品となることも間違いなさそうです。
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