攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ~感想~

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<スタッフ>
原作:士郎正宗  監督・シリーズ構成:神山健治  キャラクターデザイン:下村一  メカニカルデザイン:寺岡賢司、常木志伸  音楽:菅野よう子  アニメーション制作:Production I.G
<キャスト>
草薙素子:田中敦子  荒巻大輔:阪脩  バトー:大塚明夫  トグサ:山寺宏一  イシカワ:仲野裕  サイトー:大川透  バズ:小野塚貴志  ボーマ:山口太郎  タチコマ:玉川紗己子




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第1話 公安9課 SECTION-9 (日本テレビ 2004/1/6) 脚本・絵コンテ:神山健治  演出:河野利幸  作画監督:後藤隆幸  ようやく攻殻SACも地上波で放送開始。押井さんの映画はもちろん観てますけど、正直なところオレ的にはそれほどくるものは無かったんだよねぇ。SACは、そんなワタクシが観て面白い作品なのか。半年後に出るであろうその結論が楽しみではある。  第1話を観た感想ですが、やっぱスゲーよ。そんな安っぽい表現しかできない程、全てにおいて圧倒している。イヤホント全てがスゴイと言い切ることができるんだよなぁ。絵的な話だけではなく、ストーリーも十分に面白い。特に刑事・捜査モノのツボをしっかりと得たつくりになってます。このクオリティを持つアニメが、「TVアニメ」として世に出る時代になったということか。うーん...  継続視聴は決まりです。もちろんラストまでね。1点だけ苦言を呈するならば、あのEDの高速スクロールは何とかなりませんかね。こんな演出は小麦ちゃんだけで十分です(苦笑)

第2話 暴走の証明 TESTATION (日本テレビ 2004/1/13) 脚本:藤咲淳一 絵コンテ・演出:河野利幸  作画監督:浅野恭司  メカ作画監督:玄馬宣彦  はぁぁ...何だかためいきでちゃうよねこのアニメ。もしかしたらこれから半年先まで、このアニメを観るたびに同じようにためいきを繰り返すのかもしれません。とにかく妥協は一切無し、そんな姿勢をありありと感じることができる。  全てにおいて圧倒的というのは先週も書いたけど、今週はタチコマ、そして暴走した多脚戦車の大活躍?ということで、メカニズムに対する表現力を十分に堪能できました。これもまた、攻殻の持つ1つの魅力と言える。  刑事ドラマ風のストーリーもそれ程難解というわけではなく、テンポ良く楽しめます。その意味では、TVというメディアを十分に意識していると言えるかもしれませんね。

第3話 ささやかな反乱 ANDROID AND I (日本テレビ 2004/1/20) 脚本:櫻井圭紀 絵コンテ・演出:吉原正行  作画監督:植村淳  今週は劇中でイノセンスが宣伝されてましたが、魂が宿ったアンドロイドを扱った今週は正にイノセンスの前座ともいえる位置付けなのかもしれません。まぁ今週の内容はアンドロイドのセリフが増えていたというラストの余韻だけが際立った、おそらくSAC1stの中では平凡ともいえる内容だったのだろうけど。  イノセンスとのからみでもう1つ。攻殻SACの地上波放送そのものが、イノセンスの盛り上げに非常に重要なパーツであることは間違いない。ただ、そのパーツであるはずのSACが余りにも面白過ぎて、逆に主の存在を霞ませることにはならないだろうか。この番組のクオリティを目の当たりにすると、本気でそのことを心配に思う。

第4話 視覚素子は笑う INTERCEPTER (日本テレビ 2004/1/27) 脚本:菅正太郎  絵コンテ:神山健治  演出:山本秀世  作画監督:山口賢一  SAC1stの柱である「笑い男事件」の幕がついに開いた。その冒頭部分としては、余りにもインパクトの強いエピソードだった。今週見る限り、この事件は恐怖・謎・皮肉といった難解な犯罪が持つ様々な要素をほぼ全て兼ね備え、9課にとっても強大な敵となり得ることを十分に示したのではなかろうか。  最近は特に海外で日本のアニメが評価されていると耳にするけど、これ程のアニメを海外で作ることはかなり難しいでしょうね。その理由は歴史の積み重ねもあるし、テクノロジーとアニメをリンクさせるノウハウ等でしょうか。まぁとにかく、相変わらずすごいの一言しか出てこないってことですハイ。

第5話 マネキドリは謡う DECOY (日本テレビ 2004/2/3) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:中村隆太郎  作画監督:須賀重行  メカ作監:川原智弘  最近は、この作品を見てて何も文句が出てこない自分の未熟さにちょっと幻滅してます。何事にも疑問を持ちながら生活していこうと常に思っている私ですが(何事も信用しない、という意味では無い)、ことアニメに関してはその達成度は極めて低いといわざるを得ない。そしてその象徴がこの攻殻SACと言えます。  とにかく本作品の面白さは筆舌に尽し難い。少なくともこのオレ自身には、その魅力の全てを伝えるだけの文章力はありません。このアニメは自分の国語力に対しても劣等感を刺激するんだよな...何だか書いててイヤになってきましたけど、それでも面白いから許さざるを得ないんだよね(苦笑)

第6話 模倣者は踊る MEME (日本テレビ 2004/2/10) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:橘正紀  作画監督:後藤隆幸  笑い男の脅威は深まるばかりだが、ストーリーを整理することが苦手なワタクシの悩みもまた、時を同じくして深まってゆくのである。ホントついていくのが大変です。濃密過ぎる時間ってのもまた困ったものですな(苦笑)  しかし整理するのが困難かと問われれば、基本的に刑事モノ路線を貫いている攻殻SACはそれ程でも無いというのが答えになると思う。要するに俺はこの作品の世界観、それも単語レベルの理解が不足しているだけなんだよな。どこかに良い教材が無いものかと探したい気持ちはヤマヤマだけど、同時に先のストーリーも知ってしまいそうでなかなか手が出せないのよね。うーん...

第7話 偶像崇拝 IDOLATER (日本テレビ 2004/2/17) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:若林厚史  作画監督:佐藤雅弘  今週もゾクゾクする内容で素晴らしいッスね。1stGIGの大きな柱である笑い男以外の、言ってみればサブストーリーでも十分に楽しめる。ちょっと前に高千穂遥氏が『良い作品は「良い作品」とだけ言えばいい』とおっしゃっていたが、自分にとって本作品は正にそんな評価の対象となること間違い無い。  このテンションを1stGIGだけで半年間維持し続けたのは驚異的としか言いようが無い(まだ俺は最後まで見てないわけですが)。しかし更に2ndもあるってんだからね、格の違いをこの先しばらく見せ付けられるんでしょうね。ということで、もうここで書くことはほとんど無いです。感想屋泣かせなアニメかも(苦笑)

第8話 恵まれし者たち MISSING HEARTS (日本テレビ 2004/2/24) 脚本:櫻井圭紀  絵コンテ:川崎逸朗  演出:布施木一喜  作画監督:新野量太  メカ作画監督:玄馬宣彦  はぁー、今週は激疲れで感想を書く気力がほとんどありません。申し訳ない。  「恵まれし者たち」というタイトルは、現代の日本社会に対して多くの示唆に富んだ言葉だと思う。であればこそ、SACの提示するテーマを理解するためには、視聴者たる我々に十分な洞察力・観察力が必要だと言えるのかもしれません。まぁ要するに、SACを見るのは疲れますってことなんですが(苦笑)

第9話 ネットの闇に棲む男 CHAT!CHAT!CHAT! (日本テレビ 2004/3/2) 脚本:佐藤大  絵コンテ:神山健治  演出:橘正紀  作画監督:浅野恭司  今週の内容はこれまで起こった笑い男事件のおさらい、即ち総集編とも言える内容だったけどやっぱり疲れますわ。オレみたいなアナログ人間にはかなり辛いっす(苦笑)  それにしても、さすがに単なるおさらいにとどまらないのがSACの持つパワーを見せ付けている。チャットルームという舞台で繰り広げられる推理、そしてその裏に潜む監視者の存在。今週の内容はSACというよりも、I.Gお得意のステージだったと言えるのかもしれません。

第10話 タチコマの家出 映画監督の夢 ESCAPE FROM (日本テレビ 2004/3/9) 脚本:櫻井圭記  絵コンテ・演出:吉原正行  作画監督:海谷敏久、樋口香里  我が道をひたすら突き進むタチコマの姿を見るのはとても面白い。そして矢島さん演じる小学生ミキもまたいいですなぁ。とそんな平和な風景にも事件の種は紛れ込んでいることが今週良く分かりました。  何度も繰り返しになりますけど、やっぱりSACは抜群に面白い作品です。懐の深さを感じさせた今週のストーリーは、それを再認識するのに十分なものでしたね。そういえば、いつのまにか高速スクロールのEDが無くなっちゃいましたが、どうしたことでしょうか。あれはパチスロの良い練習になると思ってたんですが(笑)

第11話 ≠テロリスト NOT EQUAL (日本テレビ 2004/3/16) 脚本:菅正太郎  絵コンテ・演出:布施木一喜  作画監督:後藤隆幸  作画監督補佐:新野量太  今週も迫力満点の戦闘シーンで視聴者の目を釘付けってな感じで素晴らしかったです。まぁ今週は戦闘シーンだけが突出していたという気もしないではないですが、今週のストーリーを振り返ると、タイトルのノットイコールがまた意味深で相変わらずセンス良いなぁと思う。  SACで特に感じることと言えば、見終えた後の余韻の心地良さです。今週のストーリーで言うと、生きる気力を失った老婆が実は16年前に誘拐された少女エカであり、彼女の娘がなんと興国の旅団のリーダーになっていた。しかし事実の断片を知った素子たちがその全てを知ろうとはせず、謎が謎のままで終わる。そんな微妙な終わり方がSACでは多いですよね。オレもどちらかというとそんな余韻が好きな方なので、この作り方には好感を持ちます。

第12話 全自動資本主義 $¥ (日本テレビ 2004/3/23) 脚本:神山健治  絵コンテ・演出:山本秀世  作画監督:丸山憲一  またエラく難しいサブタイトルだなぁと最初は思ってましたけど、終わってみるとなるほどとうなずく。自分にとってのSACはそんな行動の繰り返しとも言えなく無い。  今週は本筋のストーリーの中に、キャラクター(特に素子に対する課長のセクハラ発言)が発する意外な一言が所々にちりばめられていたのが目を引いた。こういうセリフはギャグとまではいかないけれど、目を光らせて見ている自分の緊張を適度にほぐしてくれますね。この作品としての奥の深さを語る上で、これも1つの大きな要素かもしれません。  そしていつものように事件後の余韻と次回以降の展開を示唆することを忘れない。やっぱりスゲーよなぁ。思わずため息。

第13話 機械たちの時間 MACHINES DESIRANTES (日本テレビ 2004/3/30) 脚本:櫻井圭記  絵コンテ・演出:竹下健一  作画監督:新野量太  メカ作画監督:玄馬宣彦  これからのSACは、プロ野球中継との戦いになることは間違いない。ったく何だよ50分延長って!!しかも、昨年と変わらずの投壊現象で試合時間も短くならないことが十分に予想される。アレだけお金持っていながら、ジャイアンツは使いどころ間違えてるでしょホント。  いろん~な~タチコマ~、あるんだ~な~♪ 思わずそんな替え歌を口ずさんでしまいそうな今週のお話しでしたね。自我を持ち始めたタチコマは、兵器として致命的な欠点を抱えた。故に素子はタチコマを武装解除し、9課から外すことを決断したのだ。  だけど、AIが生と死、そして神という存在に興味を持つことなんて本当にあるのかな。SACの世界は、やっぱり近くて遠い未来なのではないかと、漠然とですけど思いました。

第14話 心の隙間 Ag2O (日本テレビ 2004/4/6) 脚本:寺戸信寿  絵コンテ:神山健治  演出:橘正紀  作画監督:浅野恭司  ドナドナのメロディを口ずさみながら、タチコマは研究所へ去った。か、哀し過ぎるよ...哀しいと言えば、今週のストーリーもそうでした。バトーは本当にザイツェフのファンだったんですよね。スパイに成り下がった彼の凋落ぶりを許せないバトーの怒り。自分のヒーローが汚されることを嫌うのは、男性だったら大抵は同じだと思います。義体化したとはいえ、人間の感情には何ら変化は無い。そのことを再認識した今週でした。

第15話 未完成ラブロマンスの真相 ANGELS’ SHARE (日本テレビ 2004/4/13) 脚本:櫻井圭記 絵コンテ:小倉陳利 演出:下司泰弘 作画監督:中村悟  素子たんの色仕掛けキターーッ。あっさり騙される突入部隊の方々もどうかと思いますが、冷静に考えると素子もなかなかの美人だということを忘れてました。戦うヒロイン、でも素顔も美しいとは、スキなしです。  荒巻課長の貫禄はすごすぎる。今週の事件解決に対しては、正にその一言に尽きますね。そして一方、課長とシーモアの関係について今後の発展はあるのでしょうかね。1stでは無理にしても、2ndGIGで何らかの変化があることを期待したいなぁ。

第16話 暗殺の二重奏 LOST HERITAGE (日本テレビ 2004/4/20) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:吉原正行  作画監督:丸山宏一  先週に引き続き、荒巻課長はいい味出してましたね。親友と戦友という言葉の使い分けなんか絶妙じゃないっすか。相変わらずスゲーなーと感心するばかりのワタクシなのでした。  ちなみに最後の自爆シーンは幻だったようで。最初見たときはとてもそこまで読み取れませんでしたが、外務次官、素子たちが無事であるところを見ると、あのシーンは暗殺は成功したと記憶を上書きされた辻先ユウの頭の中の光景だったようだ。うーん、凡人のワタクシには高難度の演出すぎます(苦笑)

第17話 消された薬 RE-VIEW (日本テレビ 2004/4/27) 脚本:佐藤大  絵コンテ:松本淳  演出:河野利幸  作画監督:浅野恭司  そういえば先週からOPの絵柄が変わりましたね。前バージョンと比較すると、「視覚」という明確な主張が無くなった分、普通っぽくなったなぁと思う。  久々に笑い男の核心にせまる展開で心躍りました。しかし血を流し倒れたトグサを周囲の人間が誰も助けようとしなかった光景は、見ていて悲しくなったな...

第18話 置き去りの軌跡 ERASER (日本テレビ 2004/5/4) 脚本:佐藤大  絵コンテ:河野利幸  演出:竹下健一  作画監督:新野量太  メカ作画監督:玄馬宣彦  トグサ助かって良かった。良かったんだけど、今週の手に汗握る展開は何だ!?特に、絶体絶命のピンチを切り抜けた素子が激昂してアームスーツに銃を乱射する姿には、さすがに言葉を失った。そして今来栖の死と笑い男の出現、確実にクライマックスに近づいていることを実感させられた。  劇中で頻繁に出てきてた麻取と言う言葉、最初は何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、「厚生労働省麻薬犯罪強制介入班」のことだそうで。今更ですが、このアニメを見るときは専門用語もキッチリ頭に入れておかないといけませんな...

第19話 疑獄 SCANDAL (日本テレビ 2004/5/11) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:橘正紀  作画監督:村田俊治  何と、荒巻課長が敵のワナにハメられてしまった。そして我らが素子サマまでもが!!しかし最大の危機に陥った素子を救ったのは何と笑い男その人。思わずうなってしまう展開ですな...彼は自らの記憶を素子に転送し、最後の戦いに飛び出していった。「笑い男事件」、その結末や如何に。  SAC1stは、後半に進むにつれて荒巻Kの人柄がにじみ出るエピソードが出てきて面白い。もちろん9課の課長という立場では事件解決に向けて突き進んでますけど、その一方でずっと兄のことを考えていた彼。やっぱり、深い味わいのあるキャラクターだと思いますね。

第20話 善悪の彼岸 EQUINOX (日本テレビ 2004/5/18) 脚本:藤咲淳一  絵コンテ・演出:松本淳  作画監督:中村悟  「equinox:(名)昼夜平分時、春[秋]分」。個人的なことで恐縮ですが、そろそろTOEICを受験しなければならないので、少しでも英語の勉強になるのは有り難いことです。  あの朝の誘拐、そして企業テロと政治献金、6年前と同じ場所での笑い男との語り合いにより、世良野は黒幕の告発を決意する。連合与党幹事長・薬島、荒巻Kも彼こそが黒幕だと断言した。しかしそんな決意を固めた世良野を、見事9課が身柄確保。笑い男に完全変装した素子姉さんにすっかりダマされました。クライマックスに向けて、緊張感が高まってきましたね。次回も楽しみだ。

第21話 孤城落日 (日本テレビ 2004/5/25) 脚本:櫻井圭記  絵コンテ:橘正紀  演出:下司泰弘  作画監督:浅野恭司  「孤城落日:援軍の来ない孤城と西に傾く落日。勢いの衰えて心細く頼りないさまにたとえる(広辞苑より)」。総理大臣から9課解散を告げられ、かつて無いほど激昂した荒巻K。うーん、こういうシーンは痺れるねぇ...  特殊部隊規制法の施行により、9課が正式に解散。荒巻は総理のSPに保護され、素子たち9課のメンバーは軍の突入に抵抗しつつも結局はバラバラになって逃亡するしか手は残っていなかった。これがアームスーツ等の頑健な装備を誇る正式な軍と、所詮は省庁管轄の1特殊組織に過ぎない9課との違いか。そして、特殊組織である9課がニュースで世間の矢面に立たされたことは、再興に対する最大の障壁になるような気がする。

第22話 硝煙弾雨 BARRAGE (日本テレビ 2004/6/1) 脚本:櫻井圭記  絵コンテ・演出:布施木一喜  作画監督:後藤隆幸  9課再建に尽力する荒巻K、だがその願いも虚しく次々と軍の手に落ちてゆく元9課のメンバーたち、強者バトーもついにやられてしまうのか、だがその危機を救ったのは何とタチコマだった。アームスーツに果敢に立ち向かうタチコマたち、何とアームスーツもろとも爆発し、その「生涯」を閉じた。成長しすぎたAI、そして自己犠牲精神、ある意味で人間以上の人間らしさを持っていたと言えるのかもしれない。  9課のメンバーで未だ捕まっていないのはリーダーの素子とバトーだけ。これから彼らが果たすべきことは唯一つ、逃げ延びて真実を記録すること。だが飛行機に乗ろうとした素子の頭部が、軍の放った銃弾によって完全に破壊されてしまった。バトーの雄たけびが虚しく響くが、余りにも簡単にやられすぎたキライがある。素子の策略と信じたいが...来週の最終回を静かに待ちましょう。

第23話(最終回) 公安9課、再び STAND ALONE COMPLEX (日本テレビ 2004/6/8) 脚本:佐藤大  絵コンテ・演出:河野利幸  作画監督:村田俊治  3ヶ月間の空白の時間は、トグサにかつて無いほどの焦りをもたらした。その彼が薬島襲撃を果たすべく与党本部へ乗り込むが、背後から銃口を突きつけられる。しかしその主は何とバトー、彼の導きによってトグサは9課のメンバーが再集結していたことを知る。荒巻Kの秘策、それは表向き9課を壊滅させ、メンバーは生き延びさせるという起死回生の1手だった。うーん、よくもまぁそんな手が思い浮かぶものだ...  笑い男=アオイは、多くの人間が笑い男となったこの事件を、「STAND ALONE COMPLEX」と名づけた。そして荒巻Kが9課の訓戒として掲げた「スタンドプレイの結果として生じるチームワーク」、これもまたもう1つの「STAND ALONE COMPLEX」と言えるのではないだろうか。  全てを明らかにすることができる喜びに浸る瀬良野、だが彼は自らの使命を果たす直前、暗殺という憂き目に遭ってしまった。ついに復活を果たした9課だが、彼らの敵となるべき存在はまだまだ多い。    

攻殻SAC地上波放送もこれにて完。いやー、とにかくすごいという一言しか出てきません。ストーリー、キャラクターの魅力、アニメーションのクオリティ、どれをとっても最高のレベルを誇ったこの作品に、大きな拍手を贈りたいです。  あと最近分かったことなのですが、自分の周囲にこの番組を見ている人間がとにかく多い。彼らはオレみたいなアニメファンではないのだが、誰であろうと楽しめる魅力がこの作品にはあるということを、改めて感じることができました。2ndの地上波放送が待ち遠しいですな。



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