マリア様がみてる ~感想~

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<スタッフ>
原作:今野緒雪  監督:ユキヒロマツシタ  シリーズ構成:吉田玲子  キャラクターデザイン:松島晃  
音楽:片倉三起也  アニメーション制作:スタジオディーン
<キャスト>
福沢祐巳:植田佳奈 小笠原祥子:伊藤美紀  水野蓉子:篠原恵美 島津由乃:池澤春菜 支倉 令:伊藤静
鳥居江利子:生天目仁美  藤堂志摩子:能登麻美子  佐藤 聖:豊口めぐみ  武嶋蔦子:佐藤利奈 
築山三奈子:甲斐田裕子 山口真美:斉藤千和  桂:下屋則子  山村先生:大原さやか 柏木 優:檜山修之 
福沢祐麒:市来光弘

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Bitly
第1話 波乱の姉妹宣言 La declaration troublante (2004/1/7) 脚本:吉田玲子  絵コンテ・演出:ユキヒロマツシタ  作画監督:松島晃  いつものように原作は未読、ではありません。一応第1巻だけは読み終えてます。ということで、今週のアニメ版の内容も把握していたという立場で言わせてもらうと、とにかく展開が早過ぎです。ゆっくりと歩くのが私立リリアン女学院のたしなみであるならば、もっと悠然と、物語を紡いで行くのが相応しいかと。OP、EDはそのあるべき姿を表現できているだけにね、尚更本編の余裕のなさが際立ってしまってるかなぁ。おかげで、祥子さまその他、山百合会の方々の優雅さを感じることも余り無かったし。  でも、おそらくは1クール作品であるアニメ版マリみて。この作り方もある意味仕方無いのかな。ちなみに作画のクオリティはマリみてを表現するには十分のレベルと言えます。あとはもうちょっとだけ、余裕のあるつくりであってほしい。来週以降に期待。

第2話 胸騒ぎの連弾 Un duo inattendu (2004/1/14) 脚本:吉田玲子  絵コンテ・演出:夏目洸  作画監督:秋山由樹子  某サイトで「マリみての世界を理解するためには、最低でも小説3巻まで読む必要アリ」という記述を見ましたけど、多分その通りなんだろうな。自分はまだ1巻しか読んでないですけど、主要キャラがどんなヤツなのか未だ分からない部分も多々あったし。逆に、このアニメ版でその部分もバッチリやってくれるならば言うこと無いんですけどね。  今週は先週よりもゆったりとしたテンポでお話が進んでいき、良かったです。小説と照らし合わせてみると、アニメ版第1話は小説1巻の8~87ページ、そして今週の第2話は88~130ページで、分量的に2話は1話の約半分。そりゃゆっくりに感じるのは当たり前か。今後もこれくらいのペースで進んでいって欲しいなぁ。  声優:植田佳奈の印象ってこれまであまり良くなかった。理由は彼女の演技を初めて観たエンジェリックレイヤーでの印象が悪すぎたこと(瀬戸林子役で出演、何だかノリだけの浅いキャラだった。まぁ植田さんだけのせいでは無いのだが)。ファーストインプレッションというのはやはり後にも引きずってしまうものなのか、その後も彼女の演じるキャラ全てがイマイチに見えてしまったものですが、このマリみてでそんな印象を覆してくれることを期待します。  それからロサ・ギガンティア豊口さん、今回も相変わらず素晴らしい演技ですな。ベテランも多く集うアニメ版マリみてにあって、風格すら漂うというのは言い過ぎでしょうか。

第3話 月とロザリオ La lune et le chapelet (2004/1/21) 脚本:吉田玲子  絵コンテ:古橋一浩  演出:吉田俊司  作画監督:森本浩文  やーっぱり速い。そこばっかり指摘して申し訳ないんだけど、でもどうしても抵抗あるんだよな。例えば今週祥子さまに何度、激しい心情の変化が訪れ、そしてその全てを理解することに対し30分という短い時間の中で本当に十分なものなのか。その問いにオレはとてもYesと答えることはできません。  まぁ文句ばかり言っててもしょうがない。来週以降はオレも原作を読んでないので、気持ちを切り替えて楽しみたいと思います、ハイ。

第4話 黄薔薇革命 La Revolution des roses jaunes (2004/1/28) 脚本:吉村元希  絵コンテ:斉藤哲人  演出:平向智子  作画監督:波風立流  祐巳ちゃん、せっかくロザリオを受け取ったのに早速遅刻&空腹信号とはやってくれます。小説第2巻を読んでいない自分にとっては、「黄薔薇革命」なる言葉が何を意味するのかさっぱり予想がつきませんでしたけど、姉妹(スール)の関係解消の話だったとは意外。かわら版号外での破局という文字がとても印象的でした。  さて、令と由乃の破局とロサ・フェティダの憂鬱な表情が黄薔薇ファミリーのみならずリリアン学園全体に暗い影を落とす。来週の話も見逃せない。ちなみにワタクシ、既に小説2巻を購入済みなのですが、読む時間がとれずに本棚に眠ってます。とりあえずはアニメ版エピソードが終わるまではそのままにしておこうかと。やっぱり原作を知らない分、アニメ版も楽しめるしね。

第5話 戦う乙女たち Les jeunes filles conbattontes (2004/2/4) 脚本:吉村元希  絵コンテ:ユキヒロマツシタ  演出:則座誠  作画監督:辻美也子  またしてもロサ・ギガンティアの魔の手が祐巳に迫る。何と今度はモノホンのほっぺにchu!この現場を見せられた祥子さまのジェラシーが燃え上がる!!文章や挿絵ではこのシーンの表現手段として正直物足りなかったけど、アニメ版では1つの大きな見所となってますね。  それに対し、これまで存在感が希薄だったロサ・フェティダ。先週と今週で少しは盛り返してくれるかなと期待してたけど、残念ながら令&由乃コンビの前に歯が立たず!?もうちょっと出番増やしても良いと思うんだけどね...

第6話 ロサ・カニーナ Rosa canina (2004/2/11) 脚本:真部千晶  絵コンテ・演出:筑紫大介  作画監督:清水貴子  ロサ・カニーナとは何者?次期山百合会の幹部の選挙に立候補したロサ・カニーナ、本来ならばつぼみがそのまま幹部になるのだが、つぼみ以外が選挙によってその立場を奪うことが可能らしい。1年でありながらつぼみである志摩子の不安は当然高まる。  山百合会の敵であるロサ・カニーナの意味は「黒薔薇」、祐巳にそう教えてくれた図書委員の女生徒こそロサ・カニーナこと蟹野静だった。だが図鑑を見るとその花は黒い薔薇とは全く異なる花だった。これは彼女がついた皮肉をこめたジョークだったのだ。そして彼女は以前ロサ・ギガンティアの妹候補として噂に上がったとか。これは波乱の予感大。  立候補に対する志摩子の迷い。常に身軽でいたいと願う彼女だが、ロサ・カニーナの宣戦布告により立候補の決意を固めた。悩みと言えば、赤薔薇ラインのそれも相当深いものだった。だが祐巳と祥子、お互いが同じ悩みを抱えた者同士であることが分かり、二人の絆は更に深まった。  選挙当日、つぼみの3人は見事当選。ロサ・カニーナのショックは如何ばかりか。だが蟹野さんの真の目的はロサ・ギガンティアその人の眼前に立つことだったのだ。自らの願いがかなったロサ・カニーナは、イタリアへと旅立っていった...波乱の予感大って書いたけど、何だかあっさり終わってしまいました(苦笑)

第7話 びっくりチョコレート・前編 Chocolat etonnant ~premiere partie~ (2004/2/18) 脚本:吉田玲子  絵コンテ:新留俊哉  演出:吉田俊司  作画監督:森本浩文  先週深まったはずの祐巳と祥子の絆。だが1週間という時間は、それをプッツリと断ち切ってしまったかのよう。ヴァレンタインデイ、そして半日デート権を賭けたヴァレンタインカード争奪戦に、祥子に対する祐巳の不安は高まるばかり。それゆえ、祐巳は心ならずも祥子を避けるようになっていた。しかし自らの行動を祥子に厳しく指摘され、返す言葉が見付からず祐巳は涙を流すことしか知らなかった。  先週の関西弁の次回予告は何だったのか。そう思わずにはいられない今週の物語ですが、どうにもこう歯抜け感が否めないんだよなぁ。前から言っているけど、このアニメ版は小説のダイジェスト版にしか思えない。結局今週も俺はキャラクターたちの気持ちを追い切れてないまま終わってしまった。来週もこの状況に変わりは無さそう、だよね...

第8話 びっくりチョコレート・後編 Chocolat etonnant ~deuxieme partie~ (2004/2/25) 脚本:吉田玲子  絵コンテ:石山タカ明  演出:平向智子  作画監督:服部憲知  祥子に自分の胸の内を明かすことができなかった祐巳は、祥子に嫌われたと思い込み悩む。だがそんな祐巳を励ますのは、もちろんロサ・ギガンティア。いつもはロサ・ギガンティアの良い様に遊ばれちゃってますが、何時の間にか祐巳にとってロサ・ギガンティアの存在は思いの他大きくなっていた。そしてそんな祐巳の弱さと強さをロサ・ギガンティアも良く分かっているのだ。  で、例のカード争奪戦は、一度探して無いことを確認したロサ・キネンシスの根元にカードが復活していたという、何だか良く分からない展開で幕を閉じた。でもまぁチョコレートをこころよく受け取ってもらえてよかった?のか。でもやっぱりピンと来ないなぁ...

第9話 紅いカード Une carte rouge (2004/3/3) 脚本:真部千晶  絵コンテ:古橋一浩  演出:則座誠  作画監督:秋山由樹子  カード埋めた云々がそんなに重要なことなのか?先週はこの疑問に支配されてましたが今週のお話を見てとりあえず納得しました。祐巳といい今週出てきた美冬さんといい、祥子ファンって多いんですね。それはそうと幼稚舎時代から独特の雰囲気を醸し出していた祥子さま、とにかくオマセなガキにしか見えんぞ(苦笑)  まぁでもやっぱり全てを納得したわけではありません。ロサ・キネンシスの根元にカードを埋めることは、その意味を知るものならばそれなりに怪しがると思うのですが。というのは野暮というものでしょうか。あと今週の作画のレベルはかなり高かった(特に白薔薇姉妹のシーンはよく動いてましたね)。あと1ヶ月、このレベルを保って欲しいなぁ。

第10話 いばらの森 Le bosquet de roses epineux (2004/3/10) 脚本:吉田玲子  絵コンテ:あべたつや  演出:筑紫大介  作画監督:辻美也子  イバラに包まれたロサ・ギガンティアのお姿、美しいという以外に言葉が見付からないね。ロサ・ギガンティアこと佐藤聖の多面性、過去と現在のリリアンで綴られた悲しい物語=変わることのない人間の営み、「いばらの森」事件(勝手に名づけました)はこれまでのアニメ版マリみての中でも傑作エピソードになる予感大です。  それにしてもロサ・ギガンティアの面白いキャラクターはマリみてには本当に貴重な存在だと思う。最近は彼女の祐巳いじり?もエスカレートする一方で見てるこちらもハラハラする。もっとも、祐巳もだんだんと対処に慣れてきている気がしますが、そういうときにこの「いばらの森」エピソードが綴られたのは、ベストなタイミングだったと思います。来週も楽しみです。

第11話 白き花びら Les petales blanches (2004/3/17) 脚本:吉田玲子  絵コンテ:古橋一浩  演出:吉田俊司  作画監督:森本浩文  佐藤聖と久保栞の出会い、それはリリアン女学院という特殊な場所に適合できず、芯まで渇ききっていた聖の心を優しく潤していった。その意味ではいわゆる運命的な出会い、ってやつだったのかもしれない。性別なんてものは関係無いのだ。  そんな聖にとって唯一の存在となった栞との別れは、正に身を引き裂く想いにかられたに違いない。シスターになる栞と別れなければならない聖は、マリアさまに負けたと言った。リリアンの象徴であるマリアさまは生徒たちにポジティブなイメージしか与えないと思っていたけど、それを裏切る表現は衝撃的だった。  やっぱりロサ・ギガンティアのお話しは面白いっすね。普段は明るい彼女の振る舞いに隠された闇、それを先週と今週で垣間見たわけだけど、そんな辛い別れを体験したからこそのロサ・ギガンティアの明るさなのだと、今は思う。

第12話 ファースト・デート・トライアングル Le premier rendez-vons a trois (2004/3/24) 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:夏目洸  演出:黒須稔  作画監督:実原登  今週の祐巳ちゃんは全体的に目が大きかったなぁ。というか、祐巳含め全キャラの絵柄の統一感がイマイチ欠けていたような。話しのネタがトリプルデートってことで、面白くなりそうな要素はいっぱいあったと思うけど、それはいつものように十分な間が無いことでリズム感が欠けていたかな。祥子さまは唐突にいなくなるし(苦笑)  このまま最終話に突入か...総評は来週改めて書くつもりですけど、やっぱり様々な面で不満が多かったなぁ。何だか今週は、そんな不満を感じさせる要素の多くが見られて残念。クライマックスを前に、テンションが落ち気味なワタクシです。

第13話(最終回) ごきげんよう、お姉様 Bonjour,ma soeur (2004/3/31) 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:ユキヒロマツシタ  演出:則座誠  作画監督:松島晃  唐突にいなくなったと思われていた祥子さまですが、すぐ近くにいました。しかしホっとしたのもつかの間、すぐに泣き出す祐巳ちゃん。まぁそんな彼女をカワイイと素直に思えるほど、ワタクシはアニメ版マリみてにはハマれませんでしたけど(苦笑)  まぁ今週の最終回は、乙女たちの成長、そしてスールの絆が深まったことを認識できたという点で意義深いものだったと思います。ボリューム面、および演出面において、小説のダイジェスト版と言える部分が多々あったアニメ版マリみてですが、こういう作り方もアリなのかなと最終回を見終えて感じました。  ただ自分の好みからすると、やっぱりもう少しゆったりと作りこんでほしかったなぁと思う。結局最後までその想いを抱えたまま消化されなかったことは、自分としてとてもフラストレーションが溜まってしまう結果につながり、残念でならない。
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