MONSTER (TVアニメ版) ~感想~

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<スタッフ>
原作:浦沢直樹  監督:小島正幸  シリーズ構成:浦畑達彦  キャラクター原案:高坂希太郎  キャラクターデザイン:藤田しげる  音楽:配島邦明  アニメーション制作:マッドハウス
<キャスト>
ケンゾー・テンマ:木内秀信  ニナ・フォルトナー:能登麻美子  エヴァ・ハイネマン:小山茉美  ヨハン:佐々木望

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CHAPTER 1 ヘルDr.テンマ (2004/4/6) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ・演出:小島正幸  作画監督:あべたくじ  小島正幸に高坂希太郎、おそらくTVアニメというカテゴリーの中では、マッドハウスの最大限の力を結集したと言っても過言では無いでしょう。原作の長さを考えるとおそらくは1年以上の長編なると思われますが、それに耐え得るだけのスタッフが揃っていると思います。今週の第1話を見ても、それは強く感じられました。  ちなみにワタクシ原作は完読してますが、1年も前の話なのでストーリーはおぼろげにしか覚えてません。ですので、マンガの記憶を補完しながらの視聴となりそうです。今はとにかく、最高にスリリングなストーリーをTVアニメというメディアで楽しめることに、大きな至福を感じてます。

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CHAPTER 2 転落 (2004/4/13) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:小島正幸  演出:中村亮介  作画監督:山本善哉  何を隠そうワタクシ、血というか流血を見るのダメなんです。特に画面に血が出てこなくともいらぬ想像をしてしまう手術シーンは最も苦手。今はレコーダーに録画して見てますけど、ストーリーも十分に恐いし、深夜に生で見るのは今後もやめておこう...  そういえばテンマ役の木内秀信さん、名前くらいしか知らなかったが声はどこかで聞いた覚えがあると思ったらジョゼさんですね。今のテンマとジョゼ、心の芯が微妙に弱いところなどはそっくりだと思います。というより、作品の雰囲気が何となく似てますね、MONSTERとガンスリ。アニメ版の制作はどちらもマッドハウスだしね。

CHAPTER 3 殺人事件 (2004/4/20) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:高橋敦史  演出:高橋亨  作画監督:赤堀重雄  この作品のキャスティングを最初に見たときは、予想していたよりもバリバリの洋画系ってわけではないかなと感じてました。実際1話、2話を見てみると、主役の木内さんや(まだ登場してないけど)まみまみといったアニメ系の役者の脇を、小山さんといったベテランが固めるという構図がハッキリしていたと思います。  今週初登場のルンゲ警部もその流れに乗ってましたけど、ちょっと異物が混入されたという印象すら私は持ちました。ヴィンセントの時も思ったけど、それだけ磯部勉という役者の演技は洋画系の中でも尖っている。まぁ良い悪いという話ではないんですけどね。  今週は2話までと比較するとちょっとペースダウンかな。ヨハンの病室に駆け込むシーンなどは動きに落ち着きが無かったと思ったし。それでも、他と比較すると全然悪いわけじゃないけどね。

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CHAPTER 4 処刑の夜 (2004/4/27) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:平塚住雄  演出:寺本幸代  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  分かっちゃいたけど、ヨハン登場のシーンは恐すぎる。こりゃマジで深夜に生で見たら寝付けなくなること間違い無し。皆さんも気をつけた方がいいっすよ...  ヨハンの冷徹な処刑がテンマに与えた衝撃は計り知れない。ストーリーもこれから徐々にヒートアップしていくことだし、今後も楽しみです。

CHAPTER 5 ハイデルベルクの女 (2004/5/4) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:中村亮介  演出:小林智樹  作画監督:南伸一郎  ニナ・フォルトナー@能登麻美子ついにキターッ。オレにとってこの作品に対するモティベーションの半分は、彼女の演技をこの瞳に焼き付けることだ。そしてこのモティベーションの根源は、多彩な演技力が求められるニナを演じることで役者:能登麻美子が更に一回り成長する、そのプロセスをしっかりと見たいという想いにある。今後もニナから目を離すことはできません。  で、モティベーションの残り半分は、もちろん作品そのものを楽しみたいと思う気持ち。今週もヨハンの存在そのものが十分な恐怖を呼び込んでいたけれど、単なる恐怖だけではなくドラマとしても十分に面白い。正にスキ無しって感じです。

CHAPTER 6 失踪記事 (2004/5/11) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:小島正幸  演出:長崎健司  作画監督:津幡佳明  今週出てきた新聞記者マウラーのようなサブキャラも味があって良いですね。フォルトナー家にて彼やフォルトナー夫妻に起きている事態を思うとね...1話のみの登場では勿体無い気もします。  これまでニナニナとちょっと言い過ぎてた自分に少しだけ反省。いやもちろん能登さんも良いんですけど、この作品はそれ以前に作品自体が素晴らしいからね。そこをまず楽しむべきなんだと思った今週でした。

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CHAPTER 7 惨劇の館 (2004/5/18) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:サトウシンジ  演出:井上茜  作画監督:山懸亜紀  時すでに遅し。テンマとニナが家に戻ったとき、フォルトナー夫妻とマウラー記者は惨殺されていた。警察からも徐々にマークされる身となってしまったテンマとニナ、原作の内容を実はすっかり忘れてしまったワタクシとしては、今後の展開も楽しみです。  この作品に相応しい言葉を捜してみる。思いついたのは、「深みのあるスリルとサスペンス」。今更だけど、このレベルのエンターテインメントをマンガでも展開することが可能なんだよね。やっぱり日本のマンガ文化はスゴイ。

CHAPTER 8 追われる身 (2004/5/25) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:小島正幸  演出:中村亮介  作画監督:山本善哉  今まで触れてこなかったけど、「エヴァ・ハイネマン:小山茉美」ってすっごくビミョーって思ってたんだよね。特に若い頃のエヴァに対する彼女の演技と、自分の中のイメージには相当なギャップがあった。もちろんこれは彼女の演技力のレベルの問題ではないんですが。しかし10年後のエヴァはさすがに良い感じ。彼女観て思い出したのは、大河ドラマ「秀吉」での織田信長@渡哲也。まさに年を取ってからが本領発揮ってなところです。  さて本編、エヴァの裏切りによりテンマはついにルンゲ警部の包囲網にその身を絡め取られる、はずだったのだが一瞬早く病院から脱出に成功。彼の長い逃避行が始まります。完全に原作の内容を忘れたワタクシに取っては、楽しみ10倍です。

CHAPTER 9 老兵と少女 (2004/6/1) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:片渕須直  演出:池田重隆  作画監督:高岡淳一  歴戦の兵士ベルンハルト、そして戦場にて彼の手で両親を殺された少女。その二人が静かに暮らす場所に、テンマがやってくる。こんな微妙なシチュエーションを舞台として1話として終わらすのはやっぱり勿体無いね。そして笑顔を取り戻した少女と、それを見て涙するベルンハルトの姿には素直に感動です。  最近日経キャラクターズ2号を読んだのですが、やはりこの作品のアニメ化はタイミングが命だったと、改めて思いました。今春放映開始というこのタイミングは、壮大なストーリーを持つ大人の作品として、現在のアニメ界に流れる甘ったるくガキっぽい風潮を吹き飛ばすような印象を受けたので、かなり絶妙だったと私は思いますがいかがでしょうか。

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CHAPTER 10 消された過去 (2004/6/8) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:平塚住雄  演出:寺本幸代  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  テンマとヘッケルのデコボココンビもいいっすね。金が全てと言いつつも意外と他のことも気になるヘッケルの性格はとにかく憎めません。今後の彼とテンマの掛け合いも楽しみになりますね。  来週のサブタイトルは「511キンダーハイム」ですが、このフレーズを見て原作を少し思い出しました。確かヨハンという人間がモンスターへと変貌する上で、非常に重要なカギを握る施設だった気がします。しかしこう書いてみると、本当にこの作品は様々な要素を上手くストーリーの中に落としこんでいるなぁと感心します。

CHAPTER 11 511キンダーハイム (2004/6/15) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:片渕須直  演出:中村賢太郎  作画監督:南伸一郎  511キンダーハイムを支配していたのは、恐怖と暴力。そこでヨハンが起こした事件は「革命」、そして511キンダーハイムの真の姿、それは旧東ドイツの実験場。何というおぞましさだ...  511キンダーハイムで働いていたというハルトマンという老人、一見すると穏和なこの人物も実は自分の子供(おそらく養子?)のディーターに虐待を加えている始末。誰を信じていいのやら、何だか人間不信になってしまいそうな展開ですな....
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CHAPTER 12 ささやかな実験 (2004/6/22)
CHAPTER 13 ペトラとシューマン (2004/6/29)
CHAPTER 14 残された男・残された女 (2004/7/6) 「CHAPTER 12」 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:片渕須直  演出:青山弘  作画監督:垪和等
「CHAPTER 13」 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:井上茜  作画監督:山懸亜紀、山沢実
「CHAPTER 14」 脚本:砂山蔵澄  絵コンテ:中村亮介  演出:長崎健司  作画監督:君塚勝教  511キンダーハイムで起こった惨劇。医者としてテンマと同じ過去を持つ村医者シューマン。刑事をクビになり、テンマの事件究明に情熱の全てを注ぎ込もうとするルンゲと、自らの邸宅を全て焼き尽くしたエヴァ。実は諸事情で12~14話を一気に視聴したのですが、余りの面白さに時間を忘れてのめり込んでしまいました。重厚なストーリーと掘り下げられたキャラクター像、やっぱりすごいの一言。  そして来週は久々にニナが登場。やっぱりヒロインが登場しないと作品に華が無いですよね。来週も期待大。

CHAPTER 15 ビー・マイ・ベイビー (2004/7/13) 脚本:博多正寿  絵コンテ・演出:渡邊哲也  作画監督:桜井正明  超ミニスカのニナちゃんキターッ。久々登場のヘッケルなどオレの眼中には無い(苦笑)。しかしそんな歪んだワタクシの思考を直ぐに正常に戻してくれるのが、この作品のストーリーの深さ。ベルリンの壁崩壊という歴史的な出来事までストーリーに絡められると、その重みは更に増すばかりです。  今週はトルコ人という言葉が頻繁に出てきたけど、ドイツとトルコの関係はかなり複雑ということがこのサイトに書いてありました。ベルリンの壁、そしてドイツという国家の内情、やはり本作品の緻密な舞台設定は驚異的の一言ですな。

CHAPTER 16 ヴォルフの告白 (2004/7/20) 脚本:渡邊和夫  絵コンテ:西村聡  演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  無残にも殺された「友人」アイシェの亡骸を前にして、悲しさの余りスカートの裾をグッと握り締めるニナ。うーん、セクシー過ぎて言葉ナシ。って最近こーんなアマアマなことばかり書いても、ちっとも恥ずかしく無くなってきた自分がちょっと怖いです...  本編はヨハンとの出会いによりすっかり老いと孤独を深めたヴォルフ将軍との会見を経て、テンマは来週ようやくニナと再会する。しかしまだまだ先は長い。
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CHAPTER 17 再会 (2004/7/27) 脚本:中村龍  絵コンテ・演出:小林智樹  作画監督:南伸一郎  トルコ人街の放火事件の最中、テンマとニナはつかの間の再会を果たした。「ヨハンは二人いる」、別れ際にニナはボートで去ってゆくテンマにそう叫んだ。ヨハンの中には二つの人格がある、テンマもヨハンが残したメッセージからそう確信した。  それにしても能登さんの熱演には畏れ入るの一言。この番組の主要キャストの顔ぶれを見る限り、間違いなく彼女が一番の若手なのだが、その存在感は他のベテランと比べても全く負けていない。しばらくは彼女の時代が続くのかもね。

CHAPTER 18 五杯目の砂糖 (2004/8/3) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:森田宏幸  演出:池田重隆  作画監督:宮脇千鶴  ニナのミニスカ姿も今週でオシマイ、残念無念の一言である(苦笑)。それにしても、こんなカワイイニナみたいな女性が一人でウェイトレスやってる小さなお店なら、オレ毎日通っちゃうよー。最近は現実世界においてこそ、そういう具体的な行動がとても重要だと思っているワタクシなのでした。  それはさておき、先週書いたことの繰り返しで申し訳ないんだけど、やっぱりまみまみの演技力はすごいね。今週の銀河万丈とのタイマン勝負(?)でも、全く引くことがなく真っ向勝負を挑んでいるかのような、彼女の強い意志を感じました。それから射撃練習のシーンでの、ニナの息遣いの演技は超ハイレベルだったと思う。何だかこの番組を見れば見るほど、彼女が売れっ子である理由がわかってくる、そんな気がします。

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CHAPTER 19 怪物の深淵 (2004/8/10) 脚本:吉野智美  絵コンテ・演出:青山弘  作画監督:垪和等  凶悪殺人犯ユルゲンスを巧みに操っていたヨハン。彼は殺人者の心の孤独に入り込み、そして自らの操り人形のごとく彼らを動かすことができる。精神鑑定士Drギーレンはヨハンをそう分析した。もぅヨハンのモンスターは誰にも止められないっすねホントに...  それにしてもユルゲンスがギーレンの首に掴みかかったときの表情は、殺人者だけが感じる異常な快楽を見せられたようで見ている私も大きな恐怖を感じました。こりゃ今後も深夜に生で見るわけにはいかないですね(苦笑)。それから今週のDrギーレンも該当するけど、相変わらずサブキャラの個性がとにかく味わい深い。今後新たに出てくるサブキャラにも注目です。

CHAPTER 20 フライハムへの旅 (2004/8/17) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:片渕須直  演出:中村賢太郎  作画監督:清水洋  元刑事の老人とその妻、そしてテンマとディーターの4人の旅はたった30分弱の時間にも関わらず、ものすごく濃密なものだった。テンマの精神を微妙に揺れ動かす老人の鋭い観察力、テンマの精神を瀬戸際まで追い込んだ警察署への訪問、指名手配犯テンマの素性を見抜いていたにも関わらず彼を無実と言う自分の眼を信じた老人、そして最後に老夫婦は殺人犯の息子に会うため手をつないで刑務所に入って行く、その光景が作り出す余韻。今日のストーリーは、この作品の奥深さを改めて証明した。

CHAPTER 21 幸せな休日 (2004/8/24) 脚本:林政宏  絵コンテ・演出:高橋亨  作画監督:高岡淳一  幸福と絶望、喜劇と悲劇、信頼と裏切り、これらはいつも隣り合わせで存在する。そのことをこの作品はいつも痛感させてくれる。かつてフォルトナー夫妻を殺した犯人の一人であるミュラーもまた、その理から逃れることはできなかった。だがその一方で元警部のプライドでニナを守った彼の行動には、観ている自分も何か救われた思いがした。この巧みな心理操作術も、MONSTERという作品を語る上では重要な要素なのかもしれませんね。  さて、まみまみが登場するたびに「能登かわいいよ能登」とホメまくっているワタクシですが、MONSTERではやはりニナの可愛さよりも、純粋に彼女の演技力の高さに感心させられます。今週もミュラーに銃口を向けて脅しをかけ、車から降ろすときのニナの声の重さは印象的だった。この作品の有名なことを考えるとニナ役の選定(オーディション)はかなりの慎重さをもって為されたと推測されるが、その期待の高さに彼女は見事に応えていると思う。

CHAPTER 22 ルンゲの罠 (2004/8/31) 脚本:筆安一幸  絵コンテ:善聡一郎  演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  テンマを捕まえるためならば、ルンゲはマスコミや殺人事件さえも利用しようとする。その執念だけはある意味感心する。だがその分多くのものを失ってきたであろう(そしてそれを惜しいとも思わない)彼の人生が良いものかどうかは、他人である我々には分からない。  彼の計算通りテンマは老夫婦殺人事件の現場に現れ、二人は久々の再会となった。だが再会の最中、ルンゲは殺人事件の真犯人に腹部を刺され重傷を負ってしまう。しかし彼にとってこの殺人事件の犯人など眼中に無い。彼は車で逃げようとするテンマに追いつき、ガラス越しに銃口を向けながら倒れてしまった。  大量の流血を見て、いかに敵といえどもほっておけるテンマではない。彼はルンゲを車に乗せ、病院まで連れて行こうとするが、ルンゲは突然飛び起きテンマに銃口を向けながら手錠をかけ、握っていたステアリングを奪った。彼らは寂れた倉庫の中で再び対峙。ルンゲは意識が朦朧とする中テンマに自白を迫るが、ここで力尽きた。だが直後にテンマが応急措置を取り、ルンゲは一命を取り留めた。だが皮肉なことに、テンマを追い詰めようとする彼の執念は更に深まった。

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CHAPTER 23 エヴァの告白 (2004/9/7) 脚本:中村龍  絵コンテ・演出:佐藤雄三  作画監督:あべたくじ  演出助手:伊藤智彦  昔の恋人テンマが忘れられず昼間から酒浸り、今のエヴァは正に没落貴族というレッテルが相応しい。だがテンマに対するストーカーまがいの行為に走っていたとき、偶然にもヨハンの顔を彼女も見てしまった。そう、あの処刑の夜の現場に彼女も居合わせていたのだ。  そのため彼女は殺し屋ロベルトに狙われる身となってしまったが、子供の頃の写真をよこせと暴力をふるって迫るロベルトを前にしても、今の彼女ならば大胆且つ不敵に笑うことができる。元々大病院の院長令嬢という立場上、傲慢な態度が少なくなかった彼女ではあったが、今の彼女はそこだけが極端に先鋭化しているようにも見える。このことが彼女に良い結果をもたらすことはおそらく無いだろうけれど、テンマと再会すればもしかしたら再び彼女が変わることもあるのかもしれない。と、原作をすっかり忘れたオレは思ってます。

CHAPTER 24 男達の食卓 (2004/9/14) 脚本:博多正寿  絵コンテ:坂田純一  演出:池田重隆  作画監督:村田睦明  結局エヴァにテンマを撃つなんてことはできはしない。どれだけ強がっていても、結局彼女の心にはいつもテンマがいたからだ。そのことが改めて良く分かった今週だった。  15歳でマネーロンダリングにより巨万の富を得た闇組織のボスだったヨハン、いったい彼の肩書きはいくつあるんでしょうとツッコミたくもなります(苦笑)。が、それすらも結局は人の混沌を招くという彼の実験の一環だったようで、相変わらず怖いお人だ。彼が再び登場するのはまだ先になりそうだけど。

EXTRA 1 発端 (2004/9/21) 構成:筆安一幸、中村亮介  演出:中村亮介  いつかはやるだろうと思ってたけど今週でしたか総集編。今回の総集編は1~17話までの内容でしたが、ということは近いうちにまた総集編パート2(18話~)をやりそうな気もします。毎回言っていることだけどこの作品の奥深さは驚異的、それを改めて見せ付けられた今週だった。

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CHAPTER 25 木曜日の青年 (2004/9/28) 脚本:林政宏  絵コンテ:兼森義則  演出:中村賢太郎  作画監督:君塚勝教  25話目にして、初のヨハン・メインのストーリー。ヨハンの登場回数&セリフの少なさもあり、普段は通行人等の役が多い佐々木さんも今回は久々に喜んでいるのでは無いかと思ったり。と言っても今週ヨハンのセリフはラストの1フレーズのみとメインになっても少ないのは変わらずだった(苦笑)。  だが来週はこの状況にかなりの変化が訪れそうです。特にヨハンの素顔(MONSTERではない?)がじっくりと見られそうで、自分も楽しみです。

CHAPTER 26 秘密の森 (2004/10/5) 脚本:阿部奈美子  絵コンテ・演出:島崎奈々子  作画監督:宮脇千鶴  カールの話を聴いて号泣するヨハン、子供たちのボランティアに積極的に携わるヨハン、自殺したファーレンに同行し偽マルゴットを訪れていたヨハン、そしてシューバルトの心にオーベンベルクの森の見事な風景を映し出したヨハン。彼の多面性には改めて驚かされるばかりだが、ヨハンが二人いるというニナの言葉を信じるならば、これら全てがヨハンそのものだと言えるだろう。  シューバルト編は今週も決着つかず、来週へと結論は持ち越し。来週が楽しみですが、そういえば最近ニナの姿を見てないね。この話が終わったらぜひともニナちゃん登場をお願いしたい。

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CHAPTER 27 証拠の品 (2004/10/12) 脚本:齋藤友紀  絵コンテ・演出:長崎健司  作画監督:高岡淳一  前からも書いてきたことだけど、この作品に登場するキャラクターの奥深さは素晴らしいねホント。温かさ、非情さ、強さ、弱さといった人間の持つ様々な側面を、我々はこのシューバルト編で目撃している。その意味では今回のシューバルト編はこの作品の中でも名エピソードになるのではないでしょうか。  しかしヨハンの導きによりカールとシューバルトが感動の再会を果たしても、まだこの話は終わりではないようで。来週はカールを徹底マークしていたリヒャルトの番。彼が過去に引き起こした事件の闇に、ヨハンが迫りそうでまた怖い。

CHAPTER 28 ただ一つの事件 (2004/10/19) 脚本:中村亮介  絵コンテ:善聡一郎  演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  リヒャルトを雇っていたのはシューバルトだったのか。これまでのシューバルト編の中でそれを明確に示してたシーンは無かったように記憶しているけど、どうだったかな...まぁそうだとしたら今更気づいたオレは相変わらず鈍感だなと感じるだけなんだけど(苦笑)  リヒャルトが刑事時代に抱えていた未解決の殺人事件は、全てシューバルトを孤独にするために「ヨハン」が起こしたものだった。ようやくその事実を掴んだリヒャルトだが、工事現場で彼を襲った鉄鋼といい、彼をひき殺そうとしたトラックといい、どうやらヨハンの魔の手が彼の直ぐそばまで迫っている模様。それで来週のサブタイトルが「処刑」なんて、やっぱ怖すぎる、ガクガクブルブル...

CHAPTER 29 処刑 (2004/10/26) 脚本・絵コンテ・演出:中村亮介  作画監督:濱田邦彦  子供たちと戯れるヨハンの姿を後ろからじっと見つめるリヒャルト、彼はついに謎多きヨハンを追い詰めたのだ。彼の元妻も完全に立ち直った彼の姿に好意を抱く。娘と会話も交わすことができた彼の人生には明るい光が差し込んでいるように見えたが...  Dr.ギーレンの前でボールペンを頭に刺し自殺したユルゲンス、その光景には戦慄を覚えた。娘との再会を誓ったリヒャルトの元に、ヨハン自身が乗り込んできた。大学のレポートを書くために会いに来たという彼は、リヒャルトの起こした少年殺しの件や少年法についてリヒャルトに聞きまわる。リヒャルトのヨハンに対する表情は険しいままだったが、受け答えをする中で徐々にヨハンのペースにはまっていく。  あの屋上にリヒャルトを導いたヨハンはリヒャルトに質問する。あの事件の時、本当は酒など飲んでいなかったのではないか、あれは冷徹な処刑であり、酒を飲んでいたというウソをつくことで罪が無くなると思っているのではないか、と。その言葉にリヒャルトは恐怖に怯える。直後、ライヒワインの元に警察が訪れ、リヒャルト死亡のニュースが伝えられた...

CHAPTER 30 ある決意 (2004/11/2) 脚本:中村龍  絵コンテ・演出:高橋亨  作画監督:赤堀重雄  リヒャルトの葬式、彼の遺族やライヒワインの無念を思うと胸が痛い。ホントにそういう気持ちにさせられる重い雰囲気を、見事に作り上げているところがすごいと思う。そしてリヒャルトの遺志を継ぐべく、ライヒワイン先生はヨハンの真の姿に迫ろうとする。永井一郎さんの演技も、やはり味がありますね。  だがヨハンの姿を追う人間の前に必ずといって良いほど現れるのが、殺し屋ロベルト。彼はカウンセリングを受けに来たフリをしてライヒワインの命を狙う。だがその危機を救ったのが、ライヒワインを影で見張っていたテンマだった。絶妙のタイミングで現れた主役の存在が、新たな展開を呼び込むことは間違い無い。

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CHAPTER 31 白日の下へ (2004/11/9) 脚本:博多正寿  絵コンテ:高橋敦史  演出:小林智樹  作画監督:南伸一郎  作画監督補佐:高橋守  リヒャルトが撃った少年とヨハンは共に511キンダーハイム出身。ライヒワインはヨハンの包囲網ができあがり、テンマの無実が証明されると喜んだ。だがテンマにとって、自分の無実などどうでも良かった。彼は、ヨハンを殺すことしか考えていない。  Dr.ギーレンの元にあのルンゲ警部がやってきた。ルンゲはギーレンとテンマの関係を少しずつ明らかにしてゆき、ギーレンの行動や心理を追い詰める。ギーレンはテンマが無実だと断言し、ルンゲに資料を手渡すがルンゲは数々の事件の関連性を証明することは困難だろうと言う。そしてヨハンという存在も、今のルンゲにとっては興味の対象では無いようだ。ギーレンからテンマがミュンヘンにいるだろうと聞いたルンゲは、ミュンヘン警察に緊急配備を要請する。  時を同じくして、テンマは武器商人?から狙撃銃を買い取った。そして来週は久々にニナが登場、全てのカギがミュンヘンの地に集まることになりそう。

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CHAPTER 32 聖域 (2004/11/16) 脚本:齋藤友紀  絵コンテ・演出:中村賢太郎  作画監督:あべたくじ  久々にニナちゃんキターーッ。振り返ってみると、何と2ヶ月以上のご無沙汰でした。ロッテも散々グチってましたけど、やっぱり美しさでニナの右に出るものはいないのです。それからカールにフラれたロッテにニナは「きっと大丈夫」って優しく励ましてたけど、ニナ、というよりも能登さんにこう言われると本当に大丈夫と思える、不思議な力を感じますね。  一方、ヨハンを狙撃するためのポイント探しに奔走するテンマ。彼はシューバルトが散歩に出かける森でヨハンを撃つことを決意した。しかしその森でかつて凄惨な人殺しを犯した老人と出会い、もうこの森で血は流れないとの老人のセリフを聞いたテンマは、結局はヨハンを撃つことはできなかった。まだまだ先は長いね...

CHAPTER 33 子どもの情景 (2004/11/30) 脚本:林政宏  絵コンテ:新留俊哉  演出:池田重隆  作画監督:宮脇千鶴  恐怖など知らないと豪語する少年・マルティン。自分と相手がビル屋上の端に目をつぶった状態で向かい合って歩くという、トンでもない遊びが子どもたちの間で流行っているが、マルティンもその一人だった。そしてその遊びを子どもたちに教えたのは、ほかならぬヨハンその人。彼の教えにより子どもたちの恐怖心が取り除かれ攻撃性が増して行く。だが子どもたちの恐怖心を完全に取り除くことはできていないようだが...  シューバルト氏が秘蔵の愛読書を大学の図書館に贈呈する。その式典でヨハンを撃つ事をテンマは画策する。そのヨハンは図書館である絵本を目にし低い声で雄叫びをあげ、そしてぶっ倒れた。確かこの絵本はEDの絵だったっけか。こんな感じでおぼろげながら原作の内容を思い出すのですが、やっぱりそのほとんどは記憶の彼方に飛んでるので未読者と変わりません。ということで来週も楽しみだ。

CHAPTER 34 闇の果て (2004/12/7) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:善聡一郎  演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  倒れたヨハンは完全に回復。彼はマルゴットランガーを名乗っていた老娼婦からの招待に応じた。シューバルトに興味を失ったヨハンは娼婦の脅しを無視し、ロベルトに彼女を始末させた。  一方テンマは不法滞在のアジア人を治療するという町医者と出会う。その医者は何と17歳の少女、もちろん医師免許など持っておらず独学で技術を身に付けたと言う。そこに何と腹部を銃で撃たれた娼婦がやってきた。二人は力を合わせて娼婦を手術し、見事に命を救ったのだった。と言いたいところだけどワタクシ、手術シーンは相変わらず超苦手でほとんど画面を見られませんでした。男性ながら情けないのは分かっているのだがやっぱりムリだ…  テンマがこの少女の元を訪れた理由は、少女があの老娼婦の殺害現場を最初に見たからだ。その現場はただ殺しただけのような雰囲気だったと彼女が語ると、テンマの殺意は再び燃え上がる。

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CHAPTER 35 名なしのヒーロー (2004/12/14) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:森田浩光  演出:あきづ南  作画監督:金東俊  仕事一筋だったはずのルンゲ警部が娘と待ち合わせ。ずいぶん変わったなぁと思ったけどそれも最初だけでした。その待ち合わせをドタキャン(連絡も無し)して仕事の聞き込み、そしてテンマ行動シミュレーション、やっぱり仕事の鬼だこの人は。  リーベルト夫妻に直談判するライヒワイン先生だが、夫婦は全く聞く耳持たず収穫はゼロ。ライヒワインは最後の手段としてシューバルトに直接会って全てを話すとギーレンの前から去って行く。蔵書贈呈のセレモニー前日、テンマは図書館に忍び込む。ヨハン狙撃の瞬間は確実に近づいている。

CHAPTER 36 混沌の怪物 (2004/12/21) 脚本:筆安一幸  絵コンテ:森田浩光  演出:鶴岡耕次郎  作画監督:井上鋭  あの手術から幾年の時間が流れたのだろうか。ライヒワインはシューバルトとの面会に臨んだが、怪物・ヨハンを倒せるのは彼を上回る怪物だけだと告げる。この面会は結局徒労に終わった。  蔵書贈呈式当日を迎える。朝刊を読んだライヒワイン、テンマに銃を売った人間を吊るし上げていたルンゲはこの贈呈式にテンマがいると確信し、二人は急いで大学の図書館に向かう。その図書館では、テンマが銃を構え、ヨハンに狙いを定めていた。一方、久々登場のニナはヨハンの手がかりを掴めずミュンヘンから発とうとする。だが駅のホームにロッテが駆けつけあの絵本をニナに渡すと、その中身を読んだニナの表情が一変した。先が見たくて待ちきれない。

CHAPTER 37 なまえのないかいぶつ (2005/1/11) 脚本:中村亮介  絵コンテ・演出:高橋敦史  作画監督:清水洋  2005年最初のアニメMONSTERは能登さんお得意の朗読でスタート。その落ち着きと心地よさを両立させた語り口にはただただうなるしか無いのだけれど、それ以上に粗いコマ割りで淡々と人間を食って行く絵本の絶妙な演出に恐怖すら感じてしまいました。  その絵本を読み終えたニナは、ヨハンのいる図書館へ走る。その図書館ではテンマがヨハンを撃つべく銃を構えていたが、手が震えて引き金が引けない。そして直後に何とあのロベルトが背後からテンマに襲い掛かった。ロベルトはテンマを気絶させ、自分の仕事・シューバルト暗殺を全うしようとする。  だがヨハンの考えはロベルトの想像を遥かに超越したレベルに到達していた。何と彼は図書館を焼き尽くし、人々をアリのように逃げ惑わせシューバルトに人間の恐怖を肌で感じさせるのだ。ヨハンの中で大きくなりすぎたモンスターは、もはや誰にも止められないのか。だがテンマがこんな状態となれば、あとはニナに託すしか無いのかも...  そのテンマは意識を取り戻しロベルトを撃とうと銃を再び構えるが、人の命を救う医者であるテンマは撃てないとロベルトは断言し、躊躇無く銃をテンマに向ける。その直後、黒煙の中一発の銃声がこだました...

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CHAPTER 38 我が目の悪魔 (2005/1/18) 脚本:中村亮介  絵コンテ:小島正幸  演出:中村賢太郎  作画監督:高岡淳一  燃え盛る図書館の中に響いた銃声は、テンマが放ったものだった。1発目はロベルトの肩、そして2発目は身体のど真ん中に命中。ロベルトは2階から真っ逆さまに落ちていった。一方ヨハンは、シューバルトの顔に自分の顔を近づかせ、自らの瞳に宿る悪魔を見せつける。もうシューバルトには、恐怖の余り身体を震わせることしかできない...  カールがシューバルトの書斎で見つけた母マルゴット・ランガーの手紙。そこには共にチェコを脱出しようとした親友の存在、そして死の直前にその親友が生んだ双子の息子と知り合ったことが書かれていた。その事実が意味することを、カールは知る由も無かったが...  ライヒワイン、ディータ、そしてニナが図書館に到着。火はその勢いを増すばかりだが、テンマは銃で蝶番を撃ち抜き観客を逃がすことに成功した。だがそのテンマは単身火の中に引き返しヨハンとついに再会を果たす。銃を向けるテンマに対し、ヨハンは挑発するかの如く自らのこめかみを指差しながらテンマに向かって歩を進める。  とそこへ我らがニナが乱入。彼女もまたヨハンの背中に狙いを定める。だが銃を構える二人に向かい、ヨハンは煙の中から余裕の笑みを浮かべる。ニナが放った銃は虚しい空砲。直後、ニナとシューバルトの頭上から炎に巻かれた舞台の幕が落下し二人の身体を包みこんだ。

CHAPTER 39 目の中の地獄 (2005/1/25)
CHAPTER 40 グリマー (2005/2/1) 39話 脚本:筆安一幸  絵コンテ:兼森義則  演出:長崎健司  作画監督:濱田邦彦
40話 脚本:浦畑達彦  絵コンテ・演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  39話:図書館火災事件は終わった。死者5人(その中にロベルトがいたのか不明)の惨事だったが我らがニナは何とか無事だった。緞帳の下敷きになった彼女をテンマが身を呈して助けたのだ。一方、酷いショック状態のシューバルト氏にルンゲが接近。ヨハンの名を聞かせ、氏の反応を確かめる。相変わらずイヤな感じ(苦笑)。  一方傷の言えたニナはライヒワインとギーレンに合流するが、肝心のテンマは行方不明となっていた。3匹の蛙、シューバルトとニナが口にした共通のキーワード。ヨハンの目に地獄を見たというシューバルトはドレスデンにいるある男に伝言を伝えるべくカールを差し向け、そしてその意味するところを理解したニナは単身旅立った。  ドレスデンに辿り着いたカールはある男・テンマと接触する。あの図書館の中でシューバルトを救ったのはテンマだったのだ。そしてその際、シューバルトにドレスデンに向かうように言われたというわけだ。カールの伝言、それはチェドック橋、前出の3匹の蛙、そしてヨハン&ニナの母親がプラハで生きていることだった。  40話:511キンダーハイムのことを調べるグリマーというジャーナリスト(元スパイ)。いじめられ靴を取られた子供に自分の靴を与える優しさを持つ彼が、キンダーハイムを調査する真の目的は何なのだろうか。とそれはともかく、プラハに向かう電車にグリマーとテンマが同乗する。彼はテンマのことをすぐに見破った彼は、パスポートがニセモノであることがバレたとテンマに警告し、すぐに電車から脱出するようにアドバイスする。  グリマーのアドバイスによりテンマは辛うじて死地を脱した。そして後からついてきたグリマーはテンマの国境までの案内役を買って出る。人を一人撃ち、そしてさらにもう一度同じ過ちを繰り返そうとする自分はもう医者じゃない、テンマは吐き捨てるようにそう言ったが、グリマーは誰にでも罪はあると静かに語り二人は別れた。プラハに辿り着いたグリマーは511キンダーハイムの元院長・ペドロフと接触する。

CHAPTER 41 511の亡霊 (2005/2/8) 脚本:林政宏  絵コンテ・演出:小林智樹  作画監督:南伸一郎  グリマーは独特の落ち着いた語り口で511キンダーハイムの真実をペドロフに迫る。ペドロフは危険な領域に足を踏み入れようとするグリマーに警告し、その場を立ち去った。だがグリマーのしつこさは尋常のものではない。その粘りの結果、彼はペドロフが自宅で多くの子供たちに対し同じ実験を繰り返していることを知る。  自宅に戻ってきたペドロフは、かつて511キンダーハイムでの実験は成功だったと断言する。あそこで行われたことは、社会が望む人間を作る実験=教育だったとも。だが彼が成功を見届け院長の座から降りた後、一人の少年によってキンダーハイムにあの惨事がもたらされたと言う。成功だと言うペドロフの言葉にグリマーは怒りを隠そうとしない。  だがグリマーは子供たちをサッカーに誘い、彼らが心の底からサッカーを楽しむ様子を見て、ペドロフが511キンダーハイムとは異なる教育を施したことを悟る。急いでペドロフの元に戻ると、館の前で謎の女性とすれ違い、そして銃で撃たれて血まみれのペドロフを発見する。ペドロフは実験データとヨハンの面接時の声が収められたテープをグリマーに託し、息絶えた。

CHAPTER 42 超人シュタイナーの冒険 (2005/2/15) 脚本:博多正寿  絵コンテ・演出:伊藤智彦  作画監督:赤堀重雄  チェコ警察のグリマーに対する爪きり拷問、怖すぎて思わず目を背ける。だが目を背けただけではその恐怖からは逃れられない。グリマーの苦痛に歪む声が耳から脳へダイレクトに響き渡ると、オレの涙腺の抵抗は余りにも弱かった...  だがグリマーの「超人シュタイナー」は本当に現れた。と言ってもそれは女性だったのだけれど。グリマーに拷問を加えた刑事に容赦の無い一発、そして他の二人は何と素手で命を奪ってしまった。その冷徹さには、先週のペドロフ殺しの現場に現れた謎の女性との関連を疑わせる。  グリマーの危険察知能力は時として鋭い。自分の身が危険に晒される直前、ペドロフの孫・アントニンにあのカギを託したのだから。それが今後どのような展開を引き込むのかも興味深い。余りの面白さに、最近は読んだはずの原作を全く忘れてしまったことに感謝している次第です(苦笑)。

CHAPTER 43 スーク刑事 (2005/2/22) 脚本:中村龍  絵コンテ:そえたかずひろ  演出:若林漢二  作画監督:金東俊  新米のスーク刑事にとって、1人銃殺2人撲殺という今回の凄惨な現場はさすがに辛いものがあったようで。彼は嘔吐で済んだけど、気の小さいオレだったら100%気を失ってます(苦笑)。それを考えると、刑事って仕事はホント大変だよね。スーク刑事が言ってたように彼らは命を張っているわけで、治安が悪くなったと言われる昨今の日本ですが、その原因を彼らに求めることは難しいと思った次第です。  で、本編に話を戻すとプラハに我らがニナが出現。ニナとスークの出会いは、「チェドック橋と3匹のカエル」を経て、警察内部に潜んでいた元秘密警察関係者の毒殺へと発展。初回の毒入りキャンディと類似した今回の事件、部長刑事はそのウィスキーボンボンが美人の女性から渡されたものだと言っていたがそれはやはり謎の女性?そしてその女性とニナの関係は?一方テンマも3匹のカエルに辿り着いた模様。来週はグリマーも再登場するようで、いよいよ事件も核心へと迫りそう。  ちなみに今週の作画作業(原画、動画、仕上)は全て海外(中国?韓国?)で行われたようだけど、クオリティは国内のそれとほとんど遜色無く、海外の作画レベルが確実に向上していることを改めて実感。でも、大量のアニメをチェックする日本人としてはちょっと複雑な気分にもなります。

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CHAPTER 44 二つの闇 (2005/3/1) 脚本:齋藤友紀  絵コンテ・演出:高橋敦史  作画監督:あべたくじ  ペドロフとグリマーの調査を進めるスーク刑事は、ペドロフの孫・アントニンたちがグリマーと再会することをアントニン本人から知らされる。アントニンは、グリマーが絶対に人殺しでは無いと確信していたからこそ、スークにそのことを告げたのだ。グリマーはあの貸金庫のカギをスークに託し、最後に信じられるのは自分だけだと言い残し去っていった。  3匹のカエル、それは200年前にあったという居酒屋の看板だった。その2階にかつてある母子が住んでいたことをテンマは知った。その子供は一人であり、性別も分からないと地元の人は言う。そして十数年前、母子が何者かに連れ去られ、その直後に家は火事に包まれた。火は、連れ去られたはずの子供がつけたらしい。地元の人は釈放された子供が誤ってつけてしまったのだろうと言ったが、テンマは子供が双子だったとの確信を強めた。  スークはカギを手に入れた経緯をニナに話す。社会人としては不用意過ぎる行動だと思うが彼の語りは止まらない。自分たちの平和を脅かす闇は、チェコの秘密警察だけではなく他にもあるのでは無いか、スークの心はニナ以外の誰も信じられなくなっていたのだ。そのニナは、カギのことを絶対に警察に言ってはいけないと警告する。  その警告は、スークを心配する彼女の心から来たものなのか。彼女は「アンナ・リーベルト」と、自分の名をスークに教えた後、自宅に戻り化粧室でカツラを取った。カツラの下には、もちろん不敵に笑うヨハンがいた。ゲッ、そういうことだったのかよーっ。ニナの再登場で踊り狂ったオレの気持ちが虚しさに包まれた...(涙

CHAPTER 45 怪物の残像 (2005/3/8) 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:長崎健司  作画監督:山本善哉  偶然の積み重ねがスークにもたらしたもの、それは新署長からかけられた嫌疑。署長はグリマーと密かに接触したスークの後と、本庁からやってきた刑事につけさせる。また、更に別の何者かがスークとグリマーの後を付けていた。スークの周囲に、事件に関連する様々な人間が集まりつつある。  そんなことも露知らず、スークはグリマーと再会。銀行の貸金庫にやってきた彼らが金庫を開けると、中から研究論文とカセットテープがあった。カセットテープを再生すると、一人の子供が静かに尋問を受ける様子が収められていた。何人もの名前を挙げた子供が最も恐怖するものは、「自分のなかの怪物」。その声にグリマーには思わず吐き気が湧きあがってしまう。全くなんともないスークとは対照的に、このグリマーの過剰な反応は何を意味する!?  テープと論文を胸ポケットにしまいこみ、スークはグリマーと別れた。だが彼が帰宅すると、部屋には彼をつけていた本庁の刑事がいた。彼らがスークの家を捜索すると、あのウィスキーボンボンが出てきた。何も知らない、自分は何もやってない、そう断言するスークだがさすがに落ち着きを無くしてしまう。しかし同行を求められた彼が着替え、リビングに戻ると何と刑事たちが銃殺されていた!!直後、グリマーがスークのアパートにやってきたその時、階段にはあの女性の姿が。もう怖すぎるよヨハン...  それにしても、偽ニナを見抜けなかったオレは情けないなぁ。今後はもっと頭を使わなきゃと反省する次第です。

CHAPTER 46 接点 (2005/3/15) 脚本:筆安一幸  絵コンテ:佐藤雄三  演出:池田重隆  作画監督:丸加奈子  目の前で自分をマークしていた刑事を殺され逃亡した今のスークは、まさに10年前のテンマの姿そのものだ。事件の影にヨハンが潜んでいることを、ニュースを知ったテンマが感じたのも無理は無い。そのスークとグリマーの二人は、スークが子供の頃に刑事ごっこで遊んだという空家に身を潜めていたが、いきなりスークが建物の外から銃撃を受け負傷してしまう。  空家は既にチェコ秘密警察に囲まれていた。スークは次々と被弾し危険な状態。そして部屋に秘密警察の人間が飛び込んできたその時、恐怖に顔をゆがめたグリマーが超人シュタイナーに変身。現場にテンマが辿り着いたとき、部屋の中には一人静かに立ち尽くすグリマーの周囲に多数の血まみれの人間が倒れていた...  シュタイナーは彼の中の怪物。彼もまた、511キンダーハイムの出身であることが彼自身の口からテンマに告げられた。病院に収容されたスークが逮捕されるのは時間の問題だが、グリマーは彼の無実を証明すると言う。油断できない展開はまだまだ続く。

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CHAPTER 47 悪夢の扉 (2005/3/22) 脚本:筆安一幸  絵コンテ:浅香守生  演出:中村賢太郎  作画監督:ふくだのりゆき  アンナと呼びかける街人の声を必至に振り払う女性、今度こそ本物のニナだよね(苦笑)。3匹のカエルの看板がかけられたアパートに足を踏み入れた彼女は、この場所が自分の記憶の中にあることに恐怖する。子供の頃、帰宅したアンナを迎えたのはもう一人のアンナ。このころからヨハンの女装癖は健在だったと言うことか、なんて冗談が吹き飛ぶほどコワイですマジで。  病院からスークが連れ去られた。連れ去ったのはチェコ秘密警察の大物・ランケ大佐。彼はヨハンと引き換えにテープと資料をよこせと取引を持ちかけてきた。そのテープと資料を欲しがっているのは、彼のドイツの友人らしい。グリマーは全く取引に応じようとはしなかったが、テンマはこうしているうちにもヨハンが次々と人を殺して行くと警告する。彼がこれまでのいきさつを打ち明けた後、十数年前に母と子供をさらったと思われるフランツ・ボナパルタなる人物の影が浮かび上がる。赤いバラの館、絵本作家、何やら不気味な雰囲気がアリアリだが、ニナの記憶フラッシュにそれらしき人物が。まだまだ恐怖の夜は続きますな...

CHAPTER 48 一番怖いもの (2005/3/29) 脚本:西川真剛  絵コンテ:善聡一郎  演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子  スーク母の見舞いにやってきたのは金髪の美女はニナ、ではなくてヨハン。さすがにもぅダマされることはありません(苦笑)。彼の目的はスーク母が持っているテープを奪うことだったはずだが、後にテンマやグリマーがテープを取りに来ることを見越した上で、彼らに途中まで内容を聞かせるという余裕を見せる。テープの声のヨハンは、「アンナを忘れてしまうこと」が一番怖いと言った。それは逆に言えば、(他のくだらない人間共はいなくとも)アンナさえいれば彼の怪物は満たされるということか。  久々の登場、あのルンゲ警部が生涯初となる長期休暇を取りプラハに来襲。古本屋を探し回り、「なまえのないかいぶつ」を手に入れた彼は、一連の事件の影にヨハンが潜んでいることを掴み始める。しばらくは彼の行動からも目が離せない。

CHAPTER 49 一番残酷なこと (2005/4/5) 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:高橋亨  作画監督:宮脇千鶴  娼婦の息子であり孤児のミローシュ君をとっ捕まえ、宇宙のほとんどが死であり、自分たちの命にどれだけの価値があるのかと、大宇宙の摂理を説くアンナ、に化けたヨハン。もぅ正直ついていけねぇよ(苦笑)  ヨハンは自分の母が住むといわれた娼婦街にミローシュを解き放った。欲望渦巻く街を彷徨い、人間の暗闇を目の当たりにしてしまったミローシュは、絶望の余り川に身を投げようとする。これこそが最も残酷な方法で人の命を絶とうとするヨハン流のやり方だ。  だがミローシュにかけられた怪物の呪いを、グリマーが見事に振り払った。涙を浮かべてミローシュを抱きしめたグリマーの姿は、とても人の心を奪われた人間のできることではなかった。彼もまた、自分にかけられた呪いを自分の力で振り払うことに成功したと言えるのかもしれない。

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CHAPTER 50 バラの屋敷 (2005/4/12) 脚本:林政宏  絵コンテ:あきつ南  演出:若林漢二  作画監督:金東俊  フランツ・ボナパルタの赤いバラの屋敷に辿り着いたルンゲ警部。彼は壁の向こうに隠された扉と部屋を発見し、そこで何人もの人間が命を落としたことを肌で感じた。そして壁に飾られた女性の肖像画...ヨハンとアンナ、双子の母であることを彼は疑わなかった。  一方、テンマとグリマーに別れのときがやってきた。グリマーはテンマと静かに握手を交わしドイツに戻った。今回の一連の事件の疑いを一身に背負いながら...だがグリマーと別れた直後、バラの館に向かおうとするテンマをチェコ警察の刑事が取り囲んだ。ついに我らがテンマの大逃亡劇もここまでか。

CHAPTER 51 怪物のラブレター (2005/4/19) 脚本:中村龍  絵コンテ・演出:鶴岡耕次郎  作画監督:濱田邦彦  ヘレンカ(マルゴット・ランガー)とシューバルトの関係を何故ヨハンはあれだけ詳細に知っていたのか。それはヘレンカとヨハンの母は親友であり、彼女たちがしばしば手紙でやりとりをしていたこと。そしてマルゴットと別れたシューバルトが彼女の行方を知るためヨハンの母親を訪れた際、二人はマルゴットとの想い出をお互い語り合い、それをヨハンが逐一聞いていたことが理由である。  テンマ逮捕。この事態に、かつてテンマに命を救われた患者たち、懐かしのペトラとシューマン(何時の間に夫婦に!?)やベトナム人女医、そしてライヒワインにあのエヴァと、テンマに関わってきた多くの人物たちが立ち上がった。ドイツに連行されるテンマを冷たい表情で見つめていたルンゲ警部は、心の中で勝利の凱歌を挙げていたのか。そして彼が発見したフランツ・ボナパルタからヨハンの母親宛のラブレター...まだまだ闇は深い。

CHAPTER 52 弁護士 (2005/4/26) 脚本:博多正寿 絵コンテ:齊藤友紀 演出:池田重隆 作画監督:高岡淳一  逮捕されたテンマの弁護士に決まったフリッツ・ヴァーデマン氏。目先の減刑等に惑わされず、真実を追究する姿はテンマと重なるものがある。テンマは彼と共に真実を明らかにする道を進むのか、それとも(一度は断ったように見えたが)
脱獄のプロフェッショナル・ミルヒの誘いに乗り脱獄を試みるのか。考えうる選択肢は複数存在する。

 そして今週はついに、あのロベルトが復活。バウルというヴァーデマンに協力する弁護士に成りすました彼は、あのエヴァを殺すという。エヴァは、ヨハンの姿を見た数少ない人物の一人。ライヒワインと共にデュッセルドルフに戻ってからも酒を飲みまくり、テンマへの恨みをぶち上げる彼女の脳裏にはいまだヨハンの姿が焼きついている。彼女がテンマの運命のカギを握る人物の一人なのは間違いない。

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CHAPTER 53 決意 (2005/5/3) 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:島崎奈々子  作画監督:赤堀重雄  テンマが選んだ選択は、「脱獄」。彼はアイスラー記念病院での一連の殺害事件を自らの犯罪と自白したが、その目的はこのタイミングで自白することでミルヒと共に拘置所に行き、彼の力を借りて脱獄することにある。これまでの彼の行動の中でも最もリスクの大きい賭けかもしれないが、脱獄を図ることは彼が正真正銘の罪人になることをも意味する。だがそれでも彼が脱獄を選んだのは、今の彼にとってそんな罪など取るに足らないことである裏返しか。  一方のエヴァ。一旦はテンマの無罪の証言(=ヨハンの存在の証明)を拒否した彼女も、意を返して証言することを決めた。だが不敵な(?)笑みを浮かべながらエヴァがその決意を伝えた相手が、あのロベルトだ。彼女の身はどうなるのか。ヴァーデマン弁護士が時折見せる鋭い表情は怖いの一言だが、それは自分の父親が無実の罪を着せられたことに耐えてきた人生の中で、心に1つの穴を作ってしまったことによるようで。デュッセルドルフの混沌は、まだまだ終わりそうにない。

CHAPTER 54 脱走 (2005/5/10)
CHAPTER 55 402号室 (2005/5/17) #54 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:宮本幸裕  作画監督:嶋津郁雄  演出助手:渡辺温子
#55 脚本:浦畑達彦  絵コンテ・演出:伊藤智彦  作画監督:あべたくじ  2週分纏めて視聴。逮捕されたテンマが護送車から脱走に成功した。一方、テンマ脱走のニュースに愕然としたエヴァはバウルがロベルトであることを見破ったが、何者かが彼女が泊まっていたホテルの部屋に近づき。テンマが辿り着いたときには既に姿を消してしまった。  ヴァーデマンの父は、チェコ秘密警察の重要人物としてのフランツ・ボナパルタと旧知の仲だった。そしてあの赤い薔薇の屋敷に、ヴァーデマンの父も出入りしていた。当然そこで何が行われていたのかも、父は知っていたに違いない。。。ヴァーデマンの事務所にやってきたルンゲはそう言い遺し、その場から去った。  ヴァーデマンの父は、やはりスパイだった。ヴァーデマンは学生時代、その決定的な証拠とも言えるメモを偶然にも見つけてしまい、その事実を知っていた。ロベルトがヴァーデマンに近づいた理由はそのメモを奪うことだったが、レコードのジャケットに隠されたメモは奪われずに済んだ。そしてヴァーデマンはそのメモをテンマに託した。物語の焦点は、徐々にフランツ・ボナパルタに移りつつある。

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CHAPTER 56 終わらない旅 (2005/5/24)
CHAPTER 57 あの日の夜 (2005/5/31) #56 脚本:西川真剛  絵コンテ・演出:高橋敦史  作画監督:清水洋
#57 脚本:齋藤友紀  絵コンテ:青山浩行  演出:長崎健司  作画監督:青山浩行  前回に引き続き2週分纏めて視聴。赤い薔薇の館にやってきたニナの脳裏に、忌まわしき記憶が蘇る。そのショックに倒れたニナはリブスキーという人形師の元に3ヶ月間身を寄せていた。そのリプスキーはボナパルタの朗読会の生徒だったが、彼はボナパルタに「失格」の烙印を押された脱落者だった。一方、テンマも後を追うように館にやってきたが、そこはもう灰しか残っていなかった。何故ならテンマが辿り付く前、ヨハンが館に火を放ったからだ。  ニナに蘇るあの日の夜の記憶。ヨハンのセリフから推るに、おそらく怪物・ボナパルタ本人がリーベルト家にやってきていた。そのボナパルタによってヨハンのスイッチが入り、あの悪夢がもたらされたということか。館の焼け跡からボナパルタの実験で命を落とした46人の遺骨が発見され、テンマはヴォルフ将軍の遺言によりエヴァの消息を掴んだ。ニナはリプスキーに別れを告げ再び旅立ったが、そのリプスキーの元にあのルンゲが突如接近してきた。なんとルンゲは、リプスキーはフランツ・ボナパルタの息子だと言う。56話のサブタイトルの通り、彼らの旅はまだ終わらない。

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CHAPTER 58 いやな仕事 (2005/6/7)
CHAPTER 59 悪魔を見た男 (2005/6/14) #58 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:中村亮介  作画監督:山本義哉
#59 脚本:筆安一幸  絵コンテ:坂田純一  演出:池田重隆  作画監督:津幡佳明  赤ん坊にエヴァの護衛を任されたマルティン、池田秀一と小山茉美のコンビはデス種に負けず劣らず大人の深い味わいがある。久々登場のペトル・チャペックや、多分初登場のクリストフというイヤミすぎる青年の存在で、まだまだヨハンの周囲は騒がしい状態が続きそうですな。ということで、今回は超サボリですゴメンナサイ。

CHAPTER 60 知りすぎた男 (2005/6/21) 脚本:筆安一幸  絵コンテ:坂田純一  演出:宮本幸裕  作画監督:繁田亨  演出助手:渡辺温子  クリストフの洗脳?により、眠っているエヴァに銃口を向けたマルティン。だが「ケンゾー...」と涙を流しながら寝言を囁くエヴァに、彼は銃を降ろした。その言葉がマルティンにかけられた怪物の呪いを解いたのは余りにも皮肉だ。  「赤いバラの館の実験はまだ続いている...」。悪魔の弟子・ペトル・チャペックの名、そしてフランクフルト駅でエヴァが待っていることをテンマに伝えると、マルティンは息絶えた。駅でマルティンを待っていたエヴァは、代わりにやってきたテンマの姿に驚き、そしてマルティンの死を伝え聞くと号泣した。  エヴァはロベルトや赤ん坊から逃れるためにミュンヘンに発ち、一方テンマはヨハンの命を絶つべく悪魔の弟子と接触を図る。だがエヴァもテンマの悲壮な決意に触発されたのか、自らがヨハンの命を奪うために銃を持つ。赤く染まった掌は、どんなことをしてもその朱色を洗い落とすことはできない...

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CHAPTER 61 記憶の扉 (2005/6/28) 脚本:中村龍  絵コンテ:森田宏幸  演出:中村賢太郎  作画監督:宮脇千鶴  冒頭、子供のくせにニナを子供扱いしたディーターは生意気の一言。大体ね、年頃のお姉さまと二人旅なんて「オイシイこと」も色々とあっただろうに、その素晴らしさが分かっていないとはオレの怒りもいつもの10倍です(笑)  赤いバラの屋敷に連れ去られたのは、ヨハンではなくニナの方だったのか。彼女が必死になって紡ごうとしていた記憶の糸、その断片からはそのように推測できる。だが全てを思い出さなくても良い、苦しむニナにそう叫んだディータによって、正に開きかけた記憶の扉が閉まった。ライヒワイン博士はディーターの行為を称えたが...  だが、「すべてを終わらせるには、これしかない」とテンマの悲壮な決意を目にしたニナは、一度はディータのおかげでカギをかけた扉を再び開けることを決意する。Dr.ギーレンの催眠術にかかったニナから発せられた言葉、父は軍人、母は反政府運動の活動家、兄はメガネの男に連れ去られ、そして自分は...全てを思い出したニナは、テンマを止めるのは自分しかいないと言い残し、テンマのいるフランクフルトに向かう。

CHAPTER 62 楽しい食卓 (2005/7/5) 脚本:西川真剛  絵コンテ・演出:島崎奈々子  作画監督:高岡淳一  チャペックを追いホテルで待ち伏せしていたテンマだったが、彼を捕まえるどころか警察に見付かり逃げる最中に車に轢かれてしまった。ミランという男に救われたが、彼の足はかなりの傷を負ってしまい暫くは休養せざるを得ない。ミランの家からはあのトルコ人街が再開発で消えて行く様も目に入った。時は確実に経っているのだ。  ミランはチャペックを殺すことを、テンマの前で堂々と宣言する。チェコから亡命したチャペックはここフランクフルトで朗読会、即ち実験の続きを行い、その毒牙にかかったミランの息子は自殺してしまった。そしてミランとチャペックは同郷の友、チェコ革命の最中チャペックをドイツに呼び寄せたのもミランだった。後悔の念が殺意を後押しする姿は、テンマと同じ。  ミランは千載一遇のチャンスを得たと言い、銃を持ってチャペックに突撃していったが敢え無く警官に射殺されてしまった。そのニュースを耳に入れまいと、テンマはTVのスイッチを静かに消した。一方、そのニュースを酒場で眼にしたニナの脳裏には、助手席から振り返るチャペックの姿がよぎる。ということで、何時の間にやら物語の中心はチャペックになってますね。  ミランを演じていたのは大塚明夫、さすがの存在感でした。1話キャラなのが勿体無いっす。

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CHAPTER 63 無関係な殺人 (2005/7/12) 脚本:博多正寿  絵コンテ:あきつ南  演出:若林漢二  作画監督:金東俊  ここ数週は話題が完全にチャペックに移っていたけれど、今週は久々にヨハン関連の話。と言ってもヨハン本人(子供時代除く)のセリフがゼロってのがまたヨハンらしいが(苦笑)。  殺人鬼に、「本物の吸血鬼」、「本物の宇宙人」と信じ込ませ、そしてフランクフルト郊外グリースハイムの公園の砂場にある人物の名前を書くとその殺人鬼たちが殺しを実行する...一見無関係に見えた複数の殺人をコントロールしていたのが怪物・ヨハン。彼はフランクフルトで何かを為そうとしていることをDrギーレンは感じ取り、そして彼の隣りにはあのアイスラー記念病院の事件を捜査していた定年警部・ヴァイスヴァッハがいる。既にテンマもニナも、ヨハンのいるフランクフルトに向かっている。この物語も終わりが近そうだけど、まだまだ油断できない展開が続きます。

CHAPTER 64 赤ん坊の憂鬱 (2005/7/19) 脚本:齋藤友紀  絵コンテ・演出:高橋亨  作画監督:赤堀重雄  チャペックの手下として動き回り、あのイヤミな青年・クリストフの傲慢さに手を焼いていた赤ん坊には、相当なストレスが溜まっていた。それ故に娼婦に癒しを求め、そして実はヨハンの密命を受けていたその娼婦に殺されてしまった赤ん坊は、何だかすごくかわいそうなキャラクターに思えたなぁ。子供のように小柄で、一度聞いたら忘れられないような特徴的な高い声の彼は1つの典型的な小悪党であり、その意味で憎めないキャラクターでもあったが...  全ては予定通りと強がるチャペックですら把握しきれないヨハンの動き。ヨハンの、そして(チャペックが手下に身柄確保を命じた)アンナのプレッシャーに押しつぶされそうになったチャペックが逃げ出した山荘に、そのヨハンはいた。チャペックを前に、彼は静かに言う。怪物は自分の外側にいたと。フランツ・ボナパルタは生きていると。えーっ!?どういうこっちゃ...

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CHAPTER 65 ヨハンの足跡 (2005/7/26) 脚本:林政宏  絵コンテ・演出:鶴岡耕次郎  作画監督:あべたくじ  お世話になったミランの家を後にしたヨハンはあのクリストフの後を追う。だがテンマよりも先に、クリストフに接触したのはなんと銃を持ったエヴァ。彼女に耳を撃ち抜かれたクリストフは、自分とヨハンが10年以上も前から友人だったと言う。なんと彼らはあの511キンダーハイムのたった2人だけの生き残りだと。そのクリストフがエヴァの一瞬の隙を見逃さず、銃を奪いエヴァに馬乗り状態。ヨハンと組んで、世界を我が物にする。そう叫んだクリストフがエヴァに引き金を引こうとしたその時、テンマがやってきた。直後、2発の銃声がこだました...  一方、ニナはチャペックと会う為、自分の身柄を抑えようとしたチャペックたちの手下たちに自ら従った。全ての記憶を取り戻したニナにとって、ヨハンに腑抜けにされたとはいえチャペックは自らが制裁すべき人物。そしてヨハンもそう予言していた。だが寸前のところで彼女は銃を降ろした。ニナとチャペックはヨハンの居場所へ向かう。そして車中にてチャペックは言った。彼ら双子がどうやって生まれたのか、自分は聞いたことがあると。  全ての主要キャラがクロスし合い、大波が押し寄せるような正に字の如き怒涛の展開。クライマックスはもう目前だ。

CHAPTER 66 おかえり (2005/8/2) 脚本:博多正寿  絵コンテ・演出:高橋敦史  作画監督:尾崎和孝  類稀な才能を持った男女の間に子供を作る...それが双子の父の任務だった。真に愛し合った二人はその束縛から逃げ出したが、それも首謀者のシナリオ通り。父親はあえなく殺され、脱出を試みた母親も結局首謀者たちの前で双子を産み落とすに至った。だが母親は静かに言った。自分はこの悪夢の首謀者を絶対に許さない。例え自分が死んでもこの双子が必ず復讐する。この実験の首謀者、フランツ・ボナパルタに...  ヨハンのいる廃屋にアンナが足を踏み入れた。一方のテンマとエヴァは、ヨハンの居場所を聞き出すべく、血にまみれ瀕死のクリストフに銃を突きつける。クリストフの出血夥しく、テンマはエヴァに救急車を呼ばせた。だがエヴァが車から離れた隙に、クリストフはテンマにヨハンの居場所を教えた。テンマは単身車を捨て、エヴァに別れの言葉を残しヨハンの元に急ぐ。  シーンは再び廃屋。太陽を背にし、屋根からアンナを見下ろすヨハン。その彼にしっかりと銃口を向けるアンナ。全てを終わらせるべくヨハンを殺し、自分も死ぬ。彼女の決意はテンマと同じくらい悲壮なものだ。おかえりと言ったのは、ヨハンの言ったこととは違い、おそらくヨハン自身だろう。そしてただいまと言ったはずのアンナこそが、あの赤いバラの館で実験を受けていたはず。何にせよ、二人の元にテンマが辿り着いたとき何が起こるのか。待ち遠しくもありまた、怖くもある。

CHAPTER 67 ただいま (2005/8/9)
CHAPTER 68 ルーエンハイム (2005/8/16) #67 脚本:林政宏  絵コンテ:小島正幸  演出:池田重隆  作画監督:青山浩行
#68 脚本:筆安一幸  絵コンテ:坂田純一  演出:宮本幸裕  作画監督:繁田亨  演出助手:渡辺温子  3匹のカエルの部屋から連れ去られ、暗闇に閉じ込められた。ボナパルタの手によって部屋から出されると、そこは赤いバラの屋敷。周囲の人間たちがワインを飲むと、彼ら全員が死亡した。だがボナパルタだけはワインを飲まず、生き延びた。この経験を自分のことと語ったヨハンだったが、アンナはそれは違うと断言した。「おかえり」じゃない。あの屋敷から3匹のカエルの部屋に戻ってきた自分は、「ただいま」と言ったのだと。  テンマが二人の元に辿り着いた時、アンナは恐怖に震えながらもその全てをテンマに話した。そしてヨハンを撃てなかったとも。だが死ぬ覚悟だったアンナに、生きていて欲しいと強く願った。その二人の元に現れたチャペックは、ヨハンはボナパルタを殺しにいくだろうと静かに言った。そのため、彼はヨハンにボナパルタの息子(=リプスキー)の居場所(プラハ)を教えたという。テンマの向かう場所も決まった。だがそのチャペックも赤ん坊のボディガードにあっさりと殺されてしまった。  「今は違う風景、本当の終わりの風景が見える...」。アンナとの再会を経て、彼の中に起こった変化は何だったのだろうか。ボナパルタを殺す、その目的がハッキリしたことか。とにかくヨハンは自分に協力していた青年をあっさりと殺した。ボナパルタも語っていた、アンナから抜け落ちた、ヨハンしか知らない記憶、その内容は一体何か。一方、絵葉書を持ち、その絵と同じ風景を持つ田舎町・ルーエンハイムにルンゲはやってきた。  #67)ルーエンハイムにやってきていたのはルンゲだけではなかった。グリマー、あの長身の笑顔を絶やさない、511キンダーハイム出身の彼も、ルンゲとは別の道程を経て、この街に辿り着いた。彼らはこの街で起きようとしているとんでもない殺戮劇を止めに来たのだと言う。  だがその殺戮劇は静かに幕を開いていた。宝くじに当たって護身用の武器を買った老夫婦、マシンガンで殺された猫、そして無人だった吸血鬼の館=ボナパルタの画廊、そして街の市民に否応なく銃口を向けた正体不明の人物...そして何よりも気になったのが、エンディングテロップでの(クラウス)ボッペ:野沢那智の文字。言うまでも無く、ボッペはボナパルタの別のPNであり、野沢氏はボナパルタの役もやっている。劇中でボッペ(ボナパルタ)らしき人物が出てきた印象は受けなかったが、一人、印象的なキャラクターを持つ人物がいた。アル中のオヤジを持つ少年や宿泊先を捜しに来たルンゲとグリマーに優しく対応した初老のホテルのオーナーだ(自分も原作の内容をを少しだけ思い出してきましたよ)。クライマックスはもう目前だ。

CHAPTER 69 安らぎの家 (2005/8/23) 脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:中村賢太郎  作画監督:山本善哉  「隣人が殺人鬼では無いのか?」そんな疑いが渦巻き集団ヒステリックに陥った街が滅んだ例を、ルンゲはグリマーに淡々と語る。彼らのいるルーエンハイムにやってきていた老夫婦は、何と少年のヴィム、そしてアル中のヴィム父に銃を渡すのだ。グリマーが危惧していたことが、正に現実になろうとしている。  テンマの看護によって回復したニナは、ヨハンがしようとしていることが完全な自殺、本当の孤独、唯一の愛情表現であると語る。そしてヨハンはバラの館の惨劇、511の殺戮を再現しようとしているとも。ニナはテンマに、ボナパルタの息子、リプスキーの居場所を教える。  リプスキーの元を訪れたテンマは、クラウス・ポッペの名がボナパルタの本名であることを知る。そして南ドイツのどこかに目指すポッペがいることを。続けて絵本マニアの家を訪ねたテンマは、ポッペが別のPNで出したと思われる、内容が他のポッペの絵本とは異なる絵本の話を聞く。タイトルは「DAS RUHENHEIM(安らぎの家)」、そのタイトル、ルーエンハイムが南ドイツに実在することを知ったテンマはルーエンハイムに急行する。  そのルーエンハイムでは大雨で鉄道や道路が封鎖され、更に電話が通じない正に陸の孤島と化していた。殺されたジャム作りの男や警官、そして銃を手にしたヴィムやアル中、宝くじが当たった夫婦。響き渡る複数の銃声に、グリマーの表情はかつてないほど暗い...

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CHAPTER 70 殺戮の町 (2005/8/30) 脚本:博多正寿  絵コンテ:伊藤智彦  演出:若林漢二  作画監督:丸加奈子  ついに始まってしまった大殺戮劇。少年ヴィムが撃たなかったことだけが、唯一の救い。一方、「キミをルーエンハイムで待っている」、アンナ宛のヨハンのEメールだ。アンナがいった完全な自殺の意味、それはヨハン自身を知る全ての人間の記憶を消し去ること。「名前を呼んでくれる者はいなくなった」、ボナパルタの描いた「なまえのないかいぶつ」のラストそのものを、今のヨハンは望んでいる。アンナはヨハンの意図を完全に読んだ上で、ルーエンハイムに向かうことを決意した。  町の殺戮劇を指揮するのは、あのロベルトだ。ホテルのオーナー、いや、怪物を目覚めさせてしまったポッペの行いをグリマーがどれだけ責めようとも、この殺戮劇は益々大きくなってゆく。だがここでテンマがようやくルーエンハイムに辿り着いた。彼は人々を街の外に脱出させる手助けをする。その一方、全てが終わったら酒坏を交わすことをグリマーと約束したをルンゲが、ロベルトのいるホテルに向かった。  やっぱりクライマックスはスゲー面白い!!早く続きが見たいよーっ。

CHAPTER 71 超人シュタイナーの怒り (2005/9/6) 脚本:林政宏  絵コンテ・演出:中村亮介  作画監督:高岡淳一  作画監督補佐:青山浩行  無残にも死体が転がる街のストリートで、テンマとルンゲが再会。妄想の旅がテンマという現実により終わりを告げ、これからは警察官の職務を果たすと言う。そしてテンマにすまなかったと言い残し、ホテル・ベルクバッハに足を踏み入れた。目指すロベルトはもう目の前。  ポッペのホテル・フェアシュテックにいきなり降り注がれた弾丸の嵐により、宝くじの夫妻が負傷してしまう。敵が潜む向かいの建物に、グリマーは丸腰で出て行った。が、目の前で町娘エルザが殺されてしまった。グリマーの咆哮が響き渡る...一方テンマによって街を出た人々と、アンナ&ギーレンがすれ違う。いよいよこの街に役者が全て揃った。  フェアシュテックに辿り着いたテンマの前に、向かいの建物から人が降ってきた。その中で、血まみれのグリマーが長椅子に腰掛けていた。超人シュタイナーではない、怒りにまかせて人を殺しただけだと彼は静かに呟く。そしてグリマーは瀕死の状態の中で、自分の子供が死んだことに今、とてつもない悲しみを覚え号泣する(グリマーの子供は不幸にも事故で死んだが、その時彼は泣けなかったのだ)。人間は感情を消すことはできない、迷い込んでいただけだった。本当の悲しみと幸せを知り、グリマーは逝った。グリマーの最後を見届けたポッペは改めて自らの罪を悔いるが、もうグリマーが笑顔を見せることは無い...

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CHAPTER 72 名前のない男 (2005/9/13)
CHAPTER 73 終わりの風景 (2005/9/20) #72)脚本:筆安一幸  絵コンテ・演出:高橋亨  作画監督:赤堀重雄
#73)脚本:筆安一幸  絵コンテ:小島正幸、高橋亨  演出:小島正幸、鶴岡耕次郎  作画監督:津幡佳明  #72)グリマーの最期を見届けた後、テンマとポッペはベルクバッハに向かう。ポッペは双子の母親に恋をした。一瞬にして考えが変わった彼は、双子と母親、そして実験のことを知っている全ての人間を殺したのだと、ポッペはテンマに語った。そのベルクバッハでは血まみれになったロベルトとルンゲが激闘を繰り広げていた。ある施設から出た時名前や記憶の全てを失っていたロベルトに、ヨハンはココアが好きという記憶を蘇らせた。その一方、グリマーが思い出した施設で一緒だった友人も、ココアが好きだった。その友人の名は、アドルフ・ラインハルトという...  ロベルトは言う、怪物を蘇らせたテンマは終わりの風景を見ることを許された人間。そしてロベルト本人はその終わりの風景を求めてやまない。街にやってきたニナは、ヨハンがあの画廊に向かったことを知りすぐさま向かうが一足違い。だがそこでヨハンが泣いていたことをニナは感じた。そのヨハンは全てを終わりにするために、街に下りた。  #73)テンマを追って来たヴィムは、ニナの到着を告げた。その彼らの向かいの通りに、ヨハンは静かに立っていた。すぐさま銃を向けたテンマだが、ポッペがテンマに殴り自ら銃をヨハンに向けて歩き出す。「死のう」とつぶやきながら...  だがその時銃声が響き、ポッペは力なく倒れた。ポッペを撃ったのは血まみれのロベルトだった。だが彼もヨハンの前で力尽きた。終わりの風景は、キミには見えないと、ヨハンはロベルトに静かに告げた。向かい直ったヨハンはテンマに言う、誰にも平等なのは、死だけだと。そしてあの時と同じように、こめかみを指差す。  ようやくニナとギーレンがヨハンの元に辿り着いた。彼女はヨハンを許すと懸命に叫んだ。だがもう後戻りはできないと。ヴィムの顔に銃を向けたヨハンに怒りその他様々な感情が沸き起こるテンマが再び銃口を向けたその時、銃声が響きヨハンの脳天が撃ち抜かれた!!ヨハンを撃ったのは、何とアル中のヴィムの父親だった。  ヨハンが倒れた後警察がやってきた。凄惨な現場に戦慄する警官たち。ルンゲ警部は何とか一命を取り留めていた。ヨハンの負傷は最高の脳外科医でも治療できるかどうかだと救護班の一人が語ると、ルンゲがテンマを呼んだ。テンマの助けを求めている人がいると。ニナはあの時も、今回テンマがやるべきことも間違っていないと言い、テンマを送り出す。あの時と同じく、テンマの大手術が始まった。次回はついに最終回、クライマックスをその瞳に焼き付けろ!!
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FINAL CHAPTER 本当の怪物 (2005/9/27) 脚本:浦畑達彦  絵コンテ:小島正幸、いしづかあつこ  演出:大野和寿  作画監督:清水洋  昔と同じようにシューバルトの前で朗読するカールを、シューバルトは以前よりも上手くなったと評価した。ライヒワインの元を訪れたのは、インテリアコーディネータとなったエヴァ。彼女は静かにマーティンのことを思い出す(小山茉美は池田秀一が演じたキャラクターの宿命、デス種と比較すると面白い)。スークとヴァーデマンはグリマーの墓を訪れ、そこにルンゲ「元」警部が加わる。ディーターはサッカーが上手くなった。あれから数年、事件の悪夢を乗り越え、皆穏やかな人生を歩んでいる。  国境無き医師団の一員となったテンマは、南フランスの修道院を訪れていた。そこの初老の婦人と言葉を交わす。双子の母である。あの男、フランツ・ボナパルタを決して許さないと言う。双子が彼にバツを下す。本当の怪物は誰だったのかと、彼女はつぶやいた。二人は生きているとテンマが告げると、母は涙を流した。その彼女は、二人に名前を付けたのだと言い、その名をテンマに聞かせるのだった。双子の一人、ニナ・フォルトナーは弁護士になるべく奮闘中。ディータに明日テンマが戻ってくることを聞くと、彼女は嬉しそうに駆け出した。  バイエルン州の警察病院を訪れていたテンマ。目の前のベッドには、目を閉じ眠ったままのヨハンがいた。母に逢い、双子に名前がつけられたことを語ると、突如ヨハンが目覚めた。実験体を差し出すよう要求するボナパルタの前で、アンナを差し出した母。ヨハンを助けようとしたのか、それとも単に間違えたのか。母親が本当に助けようとしたのはどっちだ!?テンマが我を取り戻すと、ヨハンは前と同じように静かに眠っている。ヨハンが静かに別れを告げ病室を発った直後、ベッドからヨハンの姿が消えていた...

   1年半に渡ったアニメ版MONSTERが完結。これだけの長丁場にも関わらず、目立ったクオリティ落ち無しで乗り切った製作サイドにまずは拍手を贈りたい。内容についてももちろん大満足。アニメ版ならではの「声(演技)」についても、役者の皆さんの熱意が伝わってきました。やはりフィルムがいいと役者の方々の真剣さも増すものだと実感しました。  但し製作・マッドハウスに対しては余計な心配をしてしまったりもする。それはこれだけモティベーションを高められるマンガ原作は、もう他に見当たらないのではないかということ。「MONSTERのアニメ化」は彼らにとってどうしても成功を収めねばならないものであったが、それをほぼ完璧な形で終えた今、彼らに大きな喪失感がありはしないかと。その意味でも、今後の動向には引き続き注目したい。
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