忘却の旋律 ~感想~

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<スタッフ>
原作:GJK  監督:錦織博  シリーズ構成:榎戸洋司  キャラクターデザイン:長谷川眞也  モンスターデザイン:出渕裕  メカニックデザイン:吉成曜、宮尾佳和  音楽:桑野聖、周防義和  アニメーション制作:J.C.STAFF
<キャスト>
ボッカ・セレナーデ:桑島法子  月之森小夜子:浅野真澄  黒船:宮本充  忘却の旋律:能登麻美子  遠音:小林沙苗  ココ:田村ゆかり  スカイブルー:保志総一朗  ホル:森久保祥太郎

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第1話 メロスの戦士 (2004/4/6) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:錦織博  演出:三芳宏之  作画監督:和田崇  メカ作画監督:加藤洋人  原作は未読。榎戸さんに長谷川さんにJ.C.STAFFとくると、やっぱりウテナですかね。ボッカの制服、学園の風景もどことなく雰囲気は重なるところがあったけど、何と言っても直線的に突進する車、ありゃウテナそのものだったな(笑)  第1話の感想は、そういった演出的な部分はともかくとして、ストーリーは戦いと音楽を上手く融合させていて好感が持てた。そして原画スタッフを見るとJ.C.STAFFのリソースの多くがこの作品に投入されているようで、クオリティも良好。この先期待が持てると思います。
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第2話 長い放課後のはじまり (2004/4/13) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:錦織博  演出:高田耕一  作画監督:佐野英敏、小澤郁、中矢雅樹、高石カズミ、和田崇  メカ作画監督:加藤洋人  この番組もそうだけど2004年春新番のOP、ED曲、jvc-music組が異常に多い気がするのはワタシだけでしょうか。とそれはともかく、本作品のお色気担当ガネっ娘こと園田エル@中原麻衣にちょっとトキめいてしまったワタクシ、何だかすっごく悔しい(苦笑)。しかしボッカの旅立ちにより、彼女ともしばらくのお別れ。これでお色気担当は小夜子、となるのかならないのか、次回以降で見極めが必要かと。  天なる、ガドガードでも感じていたけど、錦織さんは自らの監督する作品でも可能な限りコンテを描いているね。本作品も1話、2話と連続して担当してたけど、やはりそれは作品の方向性を自らの手で提示したいという想いがあるからだと思う。そういう意味で、彼は間違いなく職人系の演出家に分類できますね。  マーガレット、ベス、そしてボッカ。しばらくの沈黙を経て、いよいよ桑島法子の復活である。といいつつもワタクシデビュー当初から彼女を見て来てますけど、どうにも彼女の良さというのが未だに理解できないんです。しかしこの春は、その現状を打開できる最大のチャンスかもしれませんね。ついでに上記3キャラ登場のアニメ、音楽は全てビクターですね。
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第3話 白夜岬 (2004/4/20) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:大畑清隆  演出:山田一夫  作画監督:中矢雅樹、桝田邦章、高石カズミ  メカ作画監督:加藤洋人  今週から第2部のようで。第1部は2話で終わりなんですか?とのツッコミを入れたくなりますが、そもそも第1部なんて冠をつける程のものだったのかどうかが疑問です。その第2部の開始からいきなり戦士としての戦いに疑問をもってしまうボッカ君、それはどーよとまたしてもツッコミを入れるワタクシなのでした。  宿の女将さん、何だか懐かしい気がしたら天野由梨さんじゃないですか。休養期間も終わり、いよいよ本格的に活動再開ですかねー。何はともあれ嬉しい限りです。

第4話 モンスター・ユニオン (2004/4/27) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:大畑清隆  演出:松本よしひさ  作画監督:赤尾良太郎、中矢雅樹、桝田邦章  メカ作画監督:高石カズミ    様々なシーンが盛り込まれながらも、結局今週のラストは先週と同じくボッカの自問自答。何だかすごく回りくどい展開だったような気がしてなりませんけどね。話しは変わりますが、小夜子のお色気シーンはワタクシ的にはNG。やっぱ自分から主張しちゃダメでしょ。そこがエルとの一番の違い。  内容的にはイマイチだった今週ですが、あえて良かったところを挙げるとすれば、何と言っても浜崎けいこ@天野由梨の熱演に尽きますね。彼女は正に完全復活を遂げたと言っても差し支えないでしょう。他の作品でも彼女の活躍が早く見たいですね。

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第5話 君に届く声 (2004/5/4) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:大畑清隆  演出:高島大輔  作画監督:大木良一、矢上孝一  メカ作画監督:高石カズミ  白夜岬編は同じシーンが繰り返し出てくるせいか、自分の頭の中で時間軸が整理できません。しかしながら、今までやることなすこと全てが空回りだったボッカ君ですが、ようやく明確な意思を持ってモンスターユニオンのエージェント@浜崎けいこを倒した。そして3、4話のラストでは疑問を持つだけだった彼も、今週のラストはそれらとは明らかに違い、忘却の旋律に会うという目的を見出すことができました。ここまで来るのに何と時間がかかったことか(苦笑)  あと今週見ててふと思ったんですが、事前に予想したよりも音楽というキーワードがストーリーに深く関わることがないなぁと。例えばマクロスシリーズみたいな関わり方は難しいにせよ、程好いスパイスとしてストーリーを盛り上げてくれるものかと思ってましたけど、今のところは演出におけるパーツ単位でしかそれが見られません。この先、状況に変化はあるのでしょうか。

第6話 鼠講谷 (2004/5/11) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:桜美かつし  作画監督:小澤郁、本村晃一  メカ作画監督:高石カズミ  ☆さん@青い瞳の美少年、分かりやすいキャスティングでよろしいことです(苦笑)。それからようやくボッカ、小夜子、以外のメインキャラ遠音登場でストーリーも盛り上がってくることでしょう。今後が楽しみになりますが、ネズミの大量発生だけはごカンベンを。例え機械といえども生理的にダメなのですワタクシ...  今週のスタッフ陣はコンテ:増井壮一、演出:桜美かつし、作画監督:小澤郁という豪華な顔ぶれでした。このアニメ、クオリティの目立ったダウンが無いよね。1話でも書いたけどJ.Cのスタッフの多くがこの作品に投入されているようで、今後のクオリティにも期待できそう。

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第7話 鳴弦 (2004/5/18) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:土屋日  作画監督:田中正弥  メカ作画監督:高石カズミ  Qちゃんといい遠音といい、このアニメには許嫁という立場の方々が多い。というか、三角関係の昔話が多いのか。その回想シーンでの遠音とみり、白黒の対比が特徴的でしたね。そういえばMADLAXでも小林沙苗vs久川綾の構図が見られますけどこれは偶然か必然か。声のバランスの方向性が2作品で似てるとか、自分として思い当たるのはそんなところです。  今週は延々とオウムの声を聞かされたような気がして頭が痛いんですけど(苦笑)。エージェントになるためには多くの子供を悲しませ、涙を持ってくる必要がある。働きマウスはその涙をこの谷へと運ぶための媒体。そして悲劇の子供は成長し、更なる悲劇を生み出す。最初にその名を聞いたときはピンと来なかったが、「鼠講谷」とは悲劇の無限連鎖から名づけられたのだ。ようやく謎が解けてスッキリしました。  今週のサブタイトルは「鳴弦」、ちょっと前に「意外にも音楽というテーマがストーリーに関わっていない」と書きましたけど、遠音の登場によってその状況にもようやく変化が訪れたかな。それから、この鼠講谷編は白夜岬編と内容的にほとんど違いが無いのがちょっとマイナス。ストーリーにもう少し幅を持たせてほしいね。

第8話 すでに択ばれた遠い道 (2004/5/25) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:西村博昭  作画監督:大河原晴男  アルコトナイコトの語りは頭に響いてムカつく、と思っているのは金谷みりだけではあるまい。その彼女のモンスター形態はあのネズミが集まってできたもの。前にも言ったけど、オレはこういう描写が超苦手。カンベンしてくれ...  とそんなどーでも良いことは置いといて、遠音ちゃんのフトモモにメロスの紋章が。彼女のメロスこそエロスの間違いじゃないの?ってツッコミたくなります(笑)。特に顔を赤らめながら弓矢を取り出しすのは反則っす。それでいて遠音が一番毅然とした声を出してますからね、こりゃすげーや(ぉ。  さて、今週で鼠講谷編もめでたく終了。遠音という心強い味方を加えて、ボッカの旅は加速度を増してゆくことは間違いないが、最近は小夜子ちゃんの活躍がすっかりなくなってしまいました。そろそろ彼女にもはじけてほしいところですが、どうでしょう。

第9話 猿人湾 (2004/6/1) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:宮尾佳和  演出:三芳宏之  作画監督:中矢雅樹、桝田邦彰  メカ作画監督:菊池聡延、高石カズミ  今週から第4部猿人湾編がスタート。今までとは一味違った展開を期待したい。ボッカ君の流鏑馬は、遠音の挑発によってもたらされたもの。自らが矢に秘めた思いを暴かれて苛立つボッカには少し同情しますが、そんなことよりも遠音ちゃんが登場しなかったのは残念無念。来週以降も期待薄なんですかね...  武装演劇集団チェンタウロ、個性的なメンツの中でも一番分からないのがメインキャラのココ。彼女の読む本は、全てを見通すチカラがあるようにも思えてしまいますが、そもそも彼女はメロスの戦士なのか。次回予告ではそれらしいことを言ってましたけど、少なくとも今週はその戦士らしさのカケラすら見出すことができませんでした。  そして先週嘆いていた小夜子の出番ですが、モンスターユニオンのエージェントに目をかけられたことで出番増は間違いない。あとはヒロインらしい彼女の姿が見られたら言うことないのですが。

第10話 ユニコーン・シリーズ (2004/6/8) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:宮尾佳和  演出:浅見松雄  作画監督:赤尾良太郎、矢上孝一、桝田邦章  メカ作画監督:高石カズミ  我らが小夜子ちゃんを捕縛し、我が物にしようと企むヘンタイ工場長に死の鉄槌を!!思わずそう叫んでしまいそうになったオレの前に現れたのが例のアルコトナイコト、彼のムカツク態度は猿人湾でも健在でした(苦笑)。  猿人湾はエンジン・ワン。33の宇宙船、アイバネティック技術、そしてユニコーン・シリーズ。意外といっては失礼かもしれないけど、作品設定はかなり細かいところまで考えられているんだね。そしてその多くに関わるのがサブローことツナギじいさん、単に調子の良いだけのジジイじゃなかったのね(笑)  ココちゃんがついにメロスの戦士としての姿を大披露!!彼女のラブリーさが前面に押し出され、何だか魔法少女っぽく感じたのはワタクシだけでしょうか?小夜子の救助にも成功し、エンジン・ワンの破壊も問題なく終わる...はずだったが、まだまだこの場所には謎が多いようで、来週が楽しみです。

第11話 君がまだ知らない歌 (2004/6/15) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:宮尾佳和  演出:錦織博  作画監督:本村晃一、中矢雅樹、桝田邦章、和田崇  メカ作画監督:高石カズミ  エンジン・ワンに人類の希望を賭け、そして自らの情熱のほとんどを注ぎ込んでいたツナギじいさん。いや、彼にとってそれ以上に大切だったチーフ・ヴイの存在、その彼女と死後もなお一緒になることを選択した彼を、誰も責めることはできない。  しかし正直言ってこの猿人湾編はイマイチだったかな。特に顕著だったのがモンスター・ユニオンのエージェント=工場長の存在感の希薄さ。前2回が個性的なけいこ&みりだったこともあって、その無個性は尚更目立った。小夜子ちゃんイジメだけが、彼の見せ場だったといっても過言ではないでしょう(苦笑)。それによってストーリーの起伏も緩やかになってしまい、緊張感の無さに繋がったと思いました。次はもうちょっと何とかしてほしいものです。

第12話 迷宮島 (2004/6/22) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:桜美かつし  作画監督:小澤郁  メカ作画監督:高石カズミ  今度のモンスター・ユニオンのエージェントは置鮎さん、トラに続いて今度はヤマネコですか。いろいろと大変ですな(苦笑)。しかしヤマネコのアイバーマシン封じもエラン・ヴィタールには通用せず、登場初回にしてあっさりやられちゃいました。回を重ねるごとにモンスター・ユニオンの存在感が薄くなってきたことをことさら印象付ける結果でしたね。  黒船を探すため、一人で迷宮へ足を踏み入れたボッカ。黒船がそうしたように、これ以上小夜子の孤独を深めるようならば、メロスの戦士としてではなく一人の男として失格だ。その意味でも、ボッカは絶対にモンスターを倒し、そして黒船を探し出して小夜子の元に帰って来なければならない。  迷宮の奥深くに飛び込んだボッカを待っていたのは、何とバスガイドの姿をしたエルではないか。そしてこの島にいるモンスターは、初回に出てきたヤツにクリソツ。この迷宮、やはりタダの迷路ではなさそうです。

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第13話 黒船 (2004/6/29) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:まつもとよしひさ  作画監督:佐野英敏  作画監督補佐:中矢雅樹  メカ作画監督:高石カズミ  エルの出番は先週と比べて大幅増、思わぬご祝儀つきで気分は超ハッピー(笑)。が、そんなエルの誘惑をあっさりと振り切ったボッカ君は、メロスの戦士としてまた一段成長したということなのでしょう。  そんな個人的な欲望は置いておいて、この迷宮で明らかになったこと、それは小夜子がかつてモンスターの生贄に選ばれたこと、そして彼女の兄がモンスターユニオンのエージェントであることだ。そしてこの迷宮島編はモンスター・ホルの再登場もあって、展開の予測は非常に困難だ。それはそうと前から気になっていたことなんだけど、いい加減まみまみの出番は無いの?

第14話 出口という名の入口 (2004/7/6) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:増井壮一  演出:小川浩司  作画監督:桝田邦章、矢上孝一、赤尾良太郎  メカ作画監督:高石カズミ  ハッキリ言います。この迷宮島編が今までで一番つまらなかった。特にダメダメだったのがこの迷宮という舞台。モンスターにその薀蓄を語られたところで、そのほとんどはどうでも良いような内容だったと思う。この作品の最初に感じた衝撃が、回を重ねるにつれて薄れてゆくのが少し悲しいです。  ということでこの迷宮島編では、小夜子の想いにようやくボッカが気づいたこと、迷宮島でボッカが出会ったソロと顔がクリソツなモンスターキングが忘却の旋律(本物)を匿っていること、この2つだけを押さえておけば良いかと。次回こそは、心震える展開を期待したいが...

第15話 幸運河 (2004/7/13) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:福田道生  演出:高島大輔  作画監督:松下清志  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  作画監督補佐:桝田邦彰、本村晃一  第6章・幸運河編突入。いきなりのスカイブルーの漂流に、波乱の展開を予感大。今回の敵ラッキー・サラブレッドは、これまでの中で最大の凶悪性を持つエージェント。そして何と彼は遠音ちゃんの身柄をその手中に収めていた。さすがのボッカも今回ばかりは苦戦を強いられること間違いない。  一方、幸運河にたどり着いてからというもの、我らが小夜子ちゃんのボッカへのアタックも積極さを増すばかり。だがボッカにとって、未だ忘却の旋律の存在は大きい。傷ついた小夜子の前にラッキー・サラブレットが現れる。彼を見た小夜子は、「お兄ちゃん...」と静かに言った。ゲッ、コイツが小夜子の兄!?  その他、スカイブルーとこちらも久々登場・ヒカリとの一騎打ちといい、今回の幸運河編になってからというもの、バリエーションに富んだ展開が見られ、とても面白い。先週の停滞がウソのようですな。来週はさらにココちゃんその他のキャラも総登場のようで楽しみ。あとは遠音ちゃんの出番&セリフを是非!!

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第16話 小夜子 (2004/7/20) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:福田道生  演出:高田耕一  作画監督:大塚舞  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  作画監督補佐:桝田邦彰、矢上孝一  今日の前半パートは何と言ってもボッカに迫るココちゃんが強烈な印象を与えてくれました。リンゴが一杯に詰められたコンテナの中で繰り広げられた、秘密の口づけ。ボッカと小夜子の気持ち知っててそこまでするかよ!>ココちゃん。彼女、少なくともボッカに対して個人的な好意を持っていたようには見えなかったけどなぁ。しかしホントにボッカをもてあそんだだけだとしたら彼女、相当な悪女なのかもしれない。  後半は打って変わり、小夜子の家庭の悲しい過去が明らかになった。いや、悲しみを植え付けられたのは小夜子ただ一人だけだ。彼女の父、母、そして兄・秀馬はモンスターユニオンの手先となり、実の娘・妹を見捨てたのだ。こんなヤツは、メッタメタのギッタギタ(死語)にやっつけちゃって下さいホント。  遠音ちゃんは秀馬改めラッキー・サラブレッドの個人的な興味(=趣味)で囚われの身となったらしい。コイツはホントにどうしようも無いヤツだな、オレと同じで(苦笑)。あとはAパートでのココちゃん(@田村ゆかりん)の演技にも少し不満アリ。ボッカとの密着シーンはともかく、シリアスにキメなきゃいけないところも他のシーンとほとんど同じ声質・声色に聴こえたんだよね。演技にメリハリをつけるという面で、まだまだ向上の余地があると思いました。

第17話 天使でなくても持つ翼 (2004/7/27) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:福田道生  演出:浅見松雄  作画監督:赤尾良太郎、コヤママサヒサ  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  作画監督補佐:大塚舞  総作画監督補佐:長谷川眞也  フライングバニーはニンジンナイフを片手にココに襲い掛かる。ココちゃんピンチ!と思いきやバニーは本格的戦闘を避け逃亡。遠音の救出は意外な形で成功するが、このバニーの軽い口調と行動は結局最後まで理解できませんでした(苦笑)。解き放たれた遠音は正に水を得た魚の如く敵を撃退してゆく。今週は彼女の出番も思った以上に多かったし、ファンとしては満足の一言です。  一方、囚われの身となっていた小夜子も見事な活躍を見せる。ラッキー・サラブレッドが持っていた爆弾のスイッチを見事な妹演技&スリテクニックで奪い取ったのだ。最大の武器を失ったアホ馬に、メロスの戦士たちを止める術は無い。ボッカの放った一撃によりメカは爆散。地上に落ちていった兄のことなど完全無視状態で、ボッカと小夜子はめでたく結ばれたのでした。ホントここまで長かったな(笑)。  しかし幸せな雰囲気もつかの間、次回予告ではボッカを責める小夜子のヒステリックな叫び声が。力なくリンゴをかじる忘却の旋律ともども、目が離せません。

第18話 東京駅 (2004/8/3) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:橘秀樹  演出:三芳宏之、錦織博  作画監督:本村晃一  メカ作画監督:梶谷光春   作画監督補佐:桝田邦彰  今週の頭に出てきた少年・安藤ヨウスイの丸目は、どう考えてもゴトケイさん作画にしか思えなかったけどどうやら違ったみたい。最近は彼に似た画風のアニメーターも増えてきたということなのかもしれません。  本編では早くもボッカと小夜子のすれ違いが深刻化。小夜子の気持ちの全てを受け止めることは、メロスの戦士であるボッカには無理だろう。加えて言えば、お互いの全てを受け入れることなど本当の愛では無いとも思う。だがボッカの小夜子に対する感情表現の淡白さは、小夜子を怒らせるには十分なものだ。  彼の態度を見ていると、どことなくステルヴィアの光太を思い出せるけれど、ボッカの相手は純情&天然娘のしーぽんではなく恋愛に大きな憧れを抱く小夜子なのだ。それを考えると彼らの恋の行く末は決して明るいものでは無いのかもしれない。  その一方でストーリーの本筋は様々な展開を久々に聞いたエンジン・ツーやアイバネティック技術という単語、そして総理大臣の捕獲に来週のサブタイトルは「二十世紀戦争」。過去と現在と未来の混在で、クライマックスに向けてますます先が見えなくなっている印象です。

第19話 二十世紀戦争 (2004/8/10) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:橘秀樹  演出:まつもとよしひさ  作画監督:佐野英敏  作画監督補佐:赤尾良太郎、大塚舞  ボッカと小夜子の泊まったホテルの一室が総理大臣の監禁部屋に。この二人の恋路はトコトンジャマ者が入りますな(苦笑)。一方総理大臣のことはヒカリたちに任せ、スカイブルーに腕組みするココちゃん。相変わらずの悪女ぶりです。そんな彼女をナンパしようとしたヨウスイ君はやはりモンスターユニオンのエージェント・エレクトリックシープ。彼の操るヒツジがココたちを襲い、撃破するボッカたち。その最中、総理が銃で撃たれるという事態に発展する。もう何が何だか...  ソロがモンスターキングS二世を殺したため、モンスターたちが暴れ出し二十世紀戦争が始まった。そして忘却の旋律の言葉を噛み締めた彼自らがモンスターキングS三世となったその気持ちが、オレには良く分かりませんでした。ということでオレの理解はちっとも進んでないけど、まほろばその他を巡る戦いは来週も続く。

第20話 太陽が君を呼んでいる (2004/8/17) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ・演出:橘秀樹  作画監督:中山由美  作画監督補佐:梶谷光春  先週「自分の理解は全く進んでいない」と書いたんだけど、今週の展開を見ていて理解力以上に自分に足りないものが分かった気がする。それは、娘を誘拐されたという総理大臣の回想エピソードから、その娘が実はボッカの近くにいる人間なのだと疑いを持つセンス。これこそが「アニオタ」を自認する私に決定的に欠けている要素なのです。  確かにこの作品は、演出の奇抜さを許容しつつもそれに眼を奪われ過ぎずにストーリー追わなければならないという意味で、見る人の感覚の鋭さをかなり強く求めているとは思う。けれど過去にも同じように「何故オレは何も気づかなかったんだ」という思いを富野御大作品等で何度抱いたことか。実は小さい頃からのアニメ好きではなく、アニオタデビューが高校生時代という遅咲きの(?)自分には、「あー、アンタら実は兄妹なんでしょ?」とかそういうことを簡単に見抜けるセンスは無いですね。今週はそのことを改めて痛感した次第です。  と、思わず自分の抱いている劣等感みたいなものをさらけ出してしまいましたが(苦笑)、本編を忘れちゃいけません。小夜子のことを探す月乃森時子こそ黒船の妻だった。小夜子はずっと前から黒船に近しい人だったのだ。しかしボッカはメロスの戦士の使命を果たすべく、ウェディングドレスを着た小夜子を大地に残しまほろばに乗ってこの大地から旅立った。「もし戻ってきたら結婚しよう」、小夜子の前で誓ったその言葉通り、ボッカは目的を果たし彼女の元へと戻ってこれるのだろうか。

第21話 圏外圏 (2004/8/31) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:大畑清隆  演出:高田耕一  作画監督:秋山由紀子、本村晃一  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  ミトラノームに向かうメロスの戦士たちの前に、いつものようにエージェントが立ちはだかる。だがボッカたちが乗るまほろばに武器らしい武器は無し。そこで「バイオ・コンツェルト」なる代物をココちゃんが取り出した。このジェル状の物質を全身に塗れば、アイバーマシンを使って宇宙に出ることができるとか。ココちゃんはすぐさまボッカと遠音の服を剥ぎ取り、お互いジェルを塗りあう。ココにあらゆるところにジェルを塗られ悲鳴をあげる遠音は超カワイイっ<ダメ男全開  ココとボッカはエージェントの攻撃を必死に防ぐ。だが遠音はスカイブルーに○○が知られたくない気持ちが強く、戦うことをためらっているとココは指摘する。「さて、○○に入る言葉は何でしょう?」。何だかホントにこんなクイズ出された気分なんですけど、答えは直後の遠音とスカイブルーの「共鳴」にアリですな(笑)  まほろばに攻撃を加えたエージェント・ディスカウントうりぼうは遠音と何やら因縁がありそう。だがそんな彼女たちの思いを無視するかのように展開は進んで行く。エンジンツーはミトラノームの内部へと侵入、それを止めるべくボッカたちも後を追う。にしても今週の牛女は何だったんでしょーね。頭よくないオレにはコレくらいしか思い浮かびませんでした...

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第22話 ミトラノーム (2004/9/7) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ:大畑清隆  演出:まつもとよしひさ  作画監督:亀井治  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  だーめだ。この作品見てる今この瞬間、疲労が身体を襲ってます。最近体調悪くてね...アニメ&ゲームに土日を費やすってのは不健康な生活なのかな、やっぱり(苦笑)。生活サイクルの中身を見直そうと真剣に思う今日この頃。  とそんなことは横に置いておいて本編。まほろばはミトラノームとのドッキングに成功。セントラルコアを破壊しようとするチャイルドドラゴンたちを阻止するべく、ボッカたちも内部に潜入する。にしても遠音は完全にスカイブルー君にゾッコン状態、悔しいけど恥じらいの表情もカワイイから許しましょう。  モノケロス4号というユニコーンシリーズがミトラノームを乗っ取ろうと暴れていた。彼は力のコントロールという部分でヒカリたちとは決定的に違うような。遠音vsディスカウントうりぼう(本名:イムラボタン)、彼女たち昔からの知り合いで因縁浅からぬ様子。そしてスカイブルーの真の姿を見て、うりぼうは驚愕し退却した。何なんだコイツは(苦笑)  ココは4号を追い、ボッカとチャイルドドラゴンの戦いは熾烈を極める。だがその最中、ドラゴンはパルセータモジュールをゲット。ってナニそれ?(笑)。そしてミトラノームの防御武装ユニット・ヴィンターライゼが暴走開始、これをコントロールしているのは4号の模様。この混戦模様をボッカたちは収拾させることができるのか。

第23話 世界を貫く矢のように (2004/9/14) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ・演出:大畑清隆  作画監督:加藤裕美、和田崇  メカ作画監督:梶谷光春、高石カズミ  ヴィンターライゼを操る4号の目的はミトラノームの破壊。いきなり大きな力を得た子供は、世界の全てを手に入れたような錯覚に陥っていると、ココは忌々しげに語る。早速3人はバイオコンツェルトで宇宙圏へ飛び出し、ヴィンターライゼとの激しい戦闘に突入する。メロスの戦士に対し、ドラゴンの持つパルセータモジュールは切り札になると、彼自身が確信を持っていた。で、モーモー娘たちは結局何なの?(笑)  まほろばとヴィンターライゼの戦闘にエンジンツーが割り込んできた。フライングバニーのメカの攻撃を阻止するボッカたち。だが直後、大地(南アメリカ大陸?)が大爆発。ドラゴン曰く、サイレント作戦の真の目的はボッカたち3人のエースを圏外圏へと引きずり込み、地上のメロス同盟を消滅させることで、ボッカたちが地上に帰還する手段を失わせる。そしてその上で、ミトラノームを破壊しアイバーマシンを無力化し、ボッカたちをも消し去る。この世から「メロスの戦士」という肩書きを持つ人間全てを消滅させることが、彼らの最終目的。歌をバックにドラゴンは意気揚揚と語るが、彼の音痴もまた酷い(苦笑)  アイバーマシンの力を封じられ、ボッカは集中攻撃を受ける。動かないエランヴィタールに対してボッカは動いてくれと祈り、そして絶叫する。するとエランヴィタールから蒼い光が放たれ、そして小夜子がボッカを支えヴィンターライゼを破壊。そしてまほろばの特攻によって、ミトラノームのシステムが作動した。ココや遠音、ヒカリたちは自らを犠牲にし、ボッカを地上へと送り出したのだ。次回は最終回、旋律劇場で何が起こるのか。

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第24話(最終話) それでも旅立つ君の朝 (2004/9/21) 脚本:榎戸洋司  絵コンテ・演出:錦織博  作画監督:長谷川眞也  メカ作画監督:梶谷光春  ボッカは砂漠のど真ん中に着陸、いや半ば墜落したと言っても良いだろうか。そんなボッカに一人の少年が手を差し伸べる。少年、即ちソロは言う。忘却の旋律はモンスターキング3世が作った幻、そして最後のメロスの戦士であるボッカに仲間はいないと静かに語る。モーモー娘たちは喜んでモンスターの生贄となる、いわばモンスターキングの飼い犬。なんつー悪趣味な...ソロはモンスターキングがボッカに伝えたいことがあり、穴の下で待つと言う。忘却の旋律は、そっとボッカの背中に寄り添い、そして消えた。  ボッカはボーリング場に迷い込んだ。そこで女性の姿をしたモンスターに襲われる。弓矢が無いボッカは苦戦を強いられるが、ある少年がボッカに弓矢を渡し、ボッカはモンスターを穴の下に叩き落した。ボッカに弓矢を渡した少年はもちろん、人間の姿をしたエランヴィタールだ。バイオコンツェルト発動、エランヴィタールと一体となり、ボッカは穴の中を突き進む。  ボッカは数多くの時計が時を刻む場所へと辿り着いた。そこに1つの棺が設置されている。ボッカが棺を開けると、忘却の旋律の本体が眠っていた。その背後でボッカを見つめるソロ、いやモンスターキング3世と忘却の旋律。キングが旋律の身体に触れようとすると、その手は身体をすり抜けて行く。ボッカはキングに向かって弓を引き絞るが、その直後ウェディングドレス姿の小夜子が現れた。  だがこの小夜子も幻、生身の小夜子は囚われの身となっていた。キングにとって、理想の女性であった忘却の旋律を、理想のままで永遠に見つめつづけることは何よりの至福だったのだ。一方で、ボッカの理想の世界を見てみたいと言う。地球の北半球を分け与え、そしてモンスターキングになれと彼はボッカに言う。そしてこの孤独を味わってみるが良いと、彼はひきつった表情で吐き捨てる。ソロは孤独に耐えられない、弱い人間。それを共有できる仲間を、必死に探している。  このままこの場所にいつづけたら小夜子の身がもたない。ボッカはすぐさまエランヴィタールに小夜子を乗せ、再び地上へと駆け出した。ソロは逃げ出そうとするボッカを弓矢で狙うが、忘却の旋律がソロの前に立ちはだかる。自分の理想が自分の邪魔をする、こんな皮肉なことは無い。  地上に飛び出した二人の戦士が渾身の力を振り絞り弓矢を放つ。だがその直後、二人の前に小夜子と忘却の旋律が身を投げ出した。ソロが放った矢は小夜子、そしてボッカの放った矢は忘却の旋律の身体をすり抜けソロの身体に突き刺さった。  人間は未だ、モンスターの支配下に置かれていた。だが、生きるための戦いを続ける人々もまだ健在だ。ボッカと小夜子はエラン・ヴィタールに乗り、矢のように真っ直ぐな道を走り抜けていった...    

半年間続いたこの物語もこれにて完。感想としてまず出てくるのは、話を追い切れなかった点がとにかく悔しくてしょうがない。しっかりと腰を落ち着けて見ればかなり面白かったんじゃないかという思いが結構強いんですよね。ということで、この作品の良し悪しをオレは評価する資格が無いと思ってます。そして追いきれなかった大きな原因が自分自身のセンスの無さにあることは前にも書いたので繰り返さないけど、自分ではない他の視聴者の方はどう感じたのかというのも、少し興味があったりします。  というのも上記のセンスというのは、パッと見ると何だかわけが分からないシチュエーションであったり風景であっても、それが意味する何かを(おぼろげながらも)掴んだり推測したりすることなんですが、これってそんなに簡単にできることのかなぁと思うわけです。逆に言えば、もしこれがやっぱり困難な作業なのであれば、この作品自体に相当な高いハードルが設けられていたと言えるわけで、自分としても楽しめなかった事実にある程度納得はできるんだけどね。  ま、そんな小難しいことは抜きにしても、これだけアニメ本数が増えて視聴ラッシュとなれば、作品ごとの状況整理とかは必然的に重要になるわけで、その点でも自分の修行が足りないっすね。つーかその1つの手段としてこのサイトがあるわけですが、余り役に立ってなかったりもする(苦笑)。10月の改編も大いに不安ですマジで。
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