月詠 -MOON PHASE- ~感想~

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<スタッフ>
原作:有馬啓太郎(ワニブックス 「COMIC GUM」連載)  総監督:新房昭之  シリーズ構成:関島眞頼  キャラクターデザイン:相澤 昌弘  ビジュアルディレクター:武内 宣之  音楽:久米大作  アニメーション制作:シャフト
<キャスト>
葉月:斎藤千和  森丘耕平:神谷浩史  御堂成児:櫻井孝宏  エルフリーデ:かかずゆみ  安西裕美:根谷美智子  御堂光:門脇舞  御堂薫:松木未祐  御堂竜平:麦人

第1話 おにいさま、私のシモベになりなさい (2004/10/4) 脚本:金巻兼一  演出:大沼心  作画監督:相澤昌弘  予備知識ほぼゼロ。OPの「猫耳モードでーすっ」には閉口の一言だけど、この歌(?)を歌ってるのが葉月@斉藤千和と考えるともぅね、妄想爆発(笑)。最近のアニメで彼女が演じてきたキャラはとにかく強気な女の子ばかりだったけれど、今回の葉月はそれらとは全く違う個性を持っていて、彼女にとっても新たなチャレンジになると思います。  初回の印象としては、まず映像面ではかなりがんばっていたかなと。シャフトの作品はキャラをキレイに描くことだけはかなりのレベルにあると思っているけど、今回もそんな印象。あとこの作品も新房昭之が監督してるけど、風景が暗いこの作品は彼の演出が生きるような気がしました。  細かいところでは主人公を「おにいさま」と慕う猫耳美少女・葉月ちゃんの『プレゼント』を素直に受け取らなかった耕平おにいさまは絶対死刑だ!と思ったものの、プレゼントってのは葉月の大ウソで実は血が欲しかったのね。オレが浩平だったら彼と同じように血を吸われること間違いないですな(苦笑)。そんなこんなで、次回以降にも期待。

第2話 御主人様とお呼びなさい (2004/10/11) 脚本:関島眞頼  演出:鈴木利正  絵コンテ・作画監督:田中穣  耕平君の血を吸った葉月ちゃんはいきなりの御主人様モードっ。が、葉月のシモベになったはずの耕平君には全く変化なし。どうして何も変わらないのかとこの鈍感男に詰め寄る葉月たんは超カワイイ。彼女が見せる様々な表情こそが、この作品の最大の見所であることは間違い無い。  肝心のストーリーはというと、結界が消えたことで葉月(ルナ)は消滅したかに見えた。だが手ぶらで日本に帰宅した耕平だが、家に帰るとなんと葉月たんの姿が!?いよいよ耕平と葉月の同居生活が始まるということで来週以降も楽しみ。しかし他人の家に居候とは言っても葉月は耕平を手玉に取りそうで、葉月というキャラにも少しずつ斉藤千和っぽさが出てきた気がする(笑)

第3話 おにいさま、私といっしょに暮らしてくださいね (2004/10/18) 脚本:金巻兼一  絵コンテ・演出:武内宣之  作画監督:水上ろんど、岩崎泰介  空港のお姉様を邪眼の力で虜にしマンマとファーストクラスをゲット、葉月ちゃんの能力は計り知れませんな。早速ですが、巻きタオル姿で家の中を徘徊する葉月ちゃんに無反応の耕平には、金ダライの刑など生ヌルい!!最近のアニメ男子キャラはホント鈍感なヤツが多くてダメダメ。その中でも葉月がヴァンパイアだと今ごろになってようやく気づいた耕平おにいさまは超ド級の鈍感男と言えるだろう(笑)  「必ず再会する」、母との約束を果たすため葉月はこの日本にやってきた。そして母探しの手伝いをさせるべく、耕平を僕とするため血の契約を交わしたのだ。一方耕平の母は14年前、「必ず戻る」という耕平との約束に反して亡くなってしまい、耕平の心には今でもシコリとして残っている。言うなればこの二人が持つ母親のイメージは全く異なるもの、だが耕平は母親を探すという葉月に冷たく当たってしまったことを反省し、家を飛び出してしまった葉月を懸命に探す。少しは名誉挽回と言った所だが、葉月の入浴シーンを堂々とのぞいたことで再びポイント剥奪(苦笑)  かつて母親と二人で住んでいた邸宅にやってきた葉月は、不思議な猫・ハイジの導きにより母親の幻影(残留思念?)と会話することが出来た。実態は無いといえそれは確実に母の心が入ったもの、葉月は母と言葉を交わしたことで大きな満足感を得ることが出来た。だが母は最後に葉月に言った言葉、「愛する人とは血の契約を結んではならない」。今はその言葉の意味を葉月が理解することは無いが、大きな波乱の要素を含んでいる。

第4話 おにいさま、…キスしたくなっちゃった (2004/10/25) 脚本:金巻兼一  絵コンテ:鈴木利正  演出:江島泰男  作画監督:馬上理絵  竜平おじい様が葉月に言い渡した居候の条件、それは猫耳の常時装着!!ったくこの調子の良さには空いた口が塞がりません(苦笑)。そしてジジイの悪行はまだ終わらない。全裸でのお灸姿をさらけ出すというセクハラ攻撃に、葉月は赤面。このジイサンにはオレがお灸を据えてやりたいと本気で思いましたよ(苦笑)。しかしこの竜平は式神を操る陰陽師であり、そしてハイジのことも知っていたようで単なるエロジジイというだけではない。今後も要注意の人物である。  猫耳着物姿で骨董屋の店番を任された葉月ちゃん、その愛くるしさにお客様はすっかり騙され商売は大繁盛。世の中こんなヤツばかりなのかと嘆きたくなるが、そもそも斉藤千和ファンのオレにはそんな資格あるはずも無い(笑)。そんな葉月ちゃんは上着一枚姿で寝ている耕平の血を吸おうとする。満月の夜にヴァンパイアが血を吸いたくなることは常識だが、シモベたるはずの耕平おにいさまは完全拒否。やっぱダメだコイツは(苦笑)  他のヤツの血を吸うべく街に出た葉月がチンピラに囲まれ、耕平は葉月を守りチンピラたちの攻撃を一身に受け止める。完全にのびてしまった耕平の身体を気遣う葉月の前に、葉月をマークしていたエルフリーデが現れた。コミカルなシーンの後にシリアスあり。この番組なかなか面白くなってきましたね。

第5話 おにいさま、ふるふるふるむーん (2004/11/1) 脚本:植竹須美男  絵コンテ:田所修  演出:岡嶋国敏  作画監督:山田一豊、大塚舞  エルフリーデはキンケルというヤツの命令で葉月を連れ戻しに来たと言う。巨大コウモリを召還し葉月を襲うが、巨大コウモリは耕平に触れた瞬間に消滅。やっぱり耕平には只ならぬ能力がありそうだ。がしかし、目覚めた瞬間エルフリーデの美しさに見とれ、写真のモデルになってくれとナメた発言をかましてくれる耕平。ま、100歩譲ってこれは許すとしても、我らが葉月ちゃんを「お前はオコチャマ」とバカにしたのはぜーーったいに許されませんっ。やっぱりコイツに葉月ちゃんをまかせておくことはできねーっ。  相変わらず撮る写真には霊の姿が。写真家という職業は耕平に一番向いてないわな(苦笑)。そしてエフルリーデは御堂骨董店に客として乗り込んできた。彼女の姿を見るなりいきりたったネコの如く噛み付く葉月とは対照的に、モデルの件OKプラス個人的に興味があると「オトナの」色目を使われ耕平おにいさまはメロメロ。葉月の怒りは頂点に達し、貴重な店の売り物をブン投げる葉月たん。こんな姿もまたカワイイのだ(笑)  だが店を去ったエルフリーデは確信していた。耕平は葉月のシモベになっていないこと。そして彼こそ、アマラーミア(ヴァンパイアの恋人)で彼女の運命を変えるカギだと彼女は言う。今は何のことやらさっぱりだが、この作品の大きなキーワードの1つであることは間違いなさそうだ。ちなみに今週のなぞなぞは久々に解けました(笑)

第6話 おにいさまと京都で…うふ、わくわく (2004/11/8) 脚本:関島眞頼  絵コンテ:福田道生  演出:尾石達也  作画監督:田中穣  耕平は撮影の仕事、そして御堂たちは本家を訪れるため京都を訪れた。御堂本家の双子のオコチャマ姉妹、光&薫は何と成児と耕平の許婚。ったくやってくれますねこのアニメはホントに(苦笑)。だが今の耕平には葉月がベッタリとくっついている。そして霊能力者でもある姉妹は、葉月がヴァンパイアであることを知った瞬間、いきなりの攻撃モードに突入。耕平が間に入り、その場は何とか収まったが今後もいろいろとありそうな彼女たちである。  竜平たちが本家にやってきた理由、それは力を失いつつあるハイジに、新たな主の力を宿すこと。14年前、ヴァンパイアは実在したという1本の電話を最後に、母は行方不明になっていたが、竜平は耕平に母は死んだとウソをついている。そしてハイジは竜平の娘(耕平の母)静流の式神アクダだったのだ。竜平は行方知れずの娘の唯一の手がかりであるハイジの主を葉月にすることを決めていた。もちろん葉月の母と静流の間にも、何らかの関係があったのだろうが今それを知る術は無い。  京の都に和服姿のエルフリーデ出現!!相変わらずマイペースな彼女だが深夜に耕平と二人きりで落ち合うべく手紙を渡す。三日月の下、耕平の血を吸ったエルフリーデはあの男から自由にしてほしいと言う。倒れた耕平の元に葉月、そして姉妹が駆け寄る。姉妹は葉月が耕平の血を吸ったと誤解し葉月に攻撃開始。葉月も反撃するが耕平の血を吸っていない彼女の力は弱い。エフルリーデは葉月を助けるべく巨大コウモリを召還、そして竜平と成児の元からいきなりハイジが光となって飛び出した。新たな主・葉月に危機が迫っていると感じた二人もすぐさま走り出す。  夜明け目前、葉月がハイジに触れると何とハイジはミニ葉月人形に変身。なんじゃそりゃーっ(笑)。そして日の光を浴びる直前、耕平たちは葉月に布をかぶせ何とか危機を脱した。いろいろあった京の旅もこれにて完。だが皆から愛される葉月をエルフリーデはうらやましいとつぶやく。彼女もまた、現状から脱却したいと強く願う者の一人なのだろうか。

第7話 ……だって欲しかったんだもん (2004/11/15)
第8話 母様がきてくれた!うれしい (2004/11/22) 第7話 脚本:金巻兼一  絵コンテ・演出:大沼心  作画監督:相澤昌弘
第8話 脚本:北嶋博明  絵コンテ:田所修  演出:横山じゅんいち  作画監督:糸島雅彦  今週は2週分まとめて視聴モードっ。チェックしなきゃいけないアニメがたまって大変ですホント(涙)。そういえば今更気づいたんだけど、OPの絵って一週ごとに微妙に違うところがあるんだね。色んな葉月が見られることはとても良いことです。  第7話:打ち合わせ中に爆睡する耕平お兄様に、オレは社会人として失格の烙印を押してやるっ!!ひろみ姉じゃなくても怒るよそりゃ(苦笑)。そんな気合抜けまくりの彼は、葉月にナイショでひろみに彼女の母のことを調べさせている。こういうところだけカッコツケやがって、オレの印象が更に悪くなったのは言うまでも無い。  一方葉月はベッドが無くフトンで寝ているため寝違えてしまう。オレも良く寝違えるんだけどイタイんだよねコレが。そんな時ひろみ姉が葉月のために大量の衣装セットを持ってきた。我らが葉月ちゃんのファッションショー、とにかく感動の一言である(涙)。葉月はひろみを送って行くとウソをつき、邪眼を使い彼女に何かを依頼する。まさかベッド?満足そうに帰宅の途につく葉月の前にエルフリーデ出現。ルード(転向者)である自分とブルーブラッド(純血種)である葉月はアマ・ラーミア、ヴァンパイアの恋人である耕平をめぐる競争相手だとエルフリーデは高らかに宣言し去って行く。  次の日、葉月の元にひろみからベッドが送られてくる。やはり邪眼を使った理由はコレだった。それを知った耕平は怒りの余り葉月を引っぱたいてしまう。そして人の気持ちなどお前には分からないとキッツーイ一言。竜平は耕平ならば葉月の寂しさが分かるだろうと言うが、耕平はベッド代を払うためのバイトを見つけるといい家を飛び出した。  ひろみは葉月のためにまくらを買ってきた。ひろみから友達という言葉を聞いた葉月は、邪眼なんて使わなくてもひろみが自分を大事に思ってくれていることをようやく理解した。そしてもちろん耕平のことも。だがエルフリーデは言う。友達は所詮他人、いつかは裏切ると...それにしてもかかずさんは結婚して覚醒したと思うのはワタシだけ?  第8話:オカルト界の大御所・キンケル伯爵の個展にひろみの会社が招かれた。その伯爵こそエルフリーデのマスター、だが耕平の血を吸ったエルフリーデは伯爵の呪縛から既に解かれていたのだった。そのことをまだ知られるわけにはいかないと言うエルフリーデの真意や如何に。  夜の闇に現れた葉月の母、すぐさま葉月は家を飛び出し耕平たちも後を追う。だが母の幻影が耕平の前に現れた。彼女は母が残したメッセンジャー、先の母親の姿をしたのは偽者であり、葉月の母親はもうこの世にいないと幻影は言った。必ず葉月に会いに行くとの約束は、葉月を悲しませないためだとも。そしてメッセンジャーは葉月を連れ去った人物が、耕平の母のことを知っているかもしれない言い、耕平と竜平の前から消えた。  母の姿に化けていたのはキンケル伯爵、葉月は彼がいる高層ビルで眠っていた。伯爵はシモベのエルフリーデに、必ず来るであろう葉月のシモベを倒せと厳命する。一方、葉月の居場所を突き止めた耕平と竜平はビルに突入。竜平は地下室でエルフリーデと対決、ヴァンパイアと陰陽師の激烈な戦闘が展開される。そして耕平はルナの執事の化け物に追いまわされ地下室に逃げ込むと、眼前で竜平とエルフリーデが戦っていた。  エルフリーデは使い魔を分解してしまう耕平の能力?を利用して執事の動きを止め、トドメを刺してしまう。全ては彼女の計算通りに事は運んでいたのだ。エルフリーデはやはり味方だったと耕平は安心したが、その直後にエルフリーデが再び耕平の血を吸う。今度はキンケル伯爵を倒すためだと。

第9話 おにいさま、私を夢から助けて…おねがい (2004/11/29) 脚本:大久保智康  絵コンテ:田所修  演出:国崎友也  作画監督:奥野浩行、水上ろんど、山田一豊  OPが月詠モードに!!ルナの妖艶な姿に、猫耳モードの葉月とはまた違った魅力を感じますが、本編が大きなヤマを迎える前触れとも思える。さてその本編、ヴァンパイアの恋人たる耕平の血によって、エルフリーデはマスターであるキンケル伯爵の呪縛から解放されるのだ。3人の目的は異なれど、このビルでやらねばならないことは一致した。  耕平を葉月の元に急がせ、竜平がキンケルと対決。彼は静流のことをキンケルに聞くために、自ら進んで対決に踏み込んだ。キンケルは言った、その名は不快なものだと。竜平はエルフリーデが待ち伏せている部屋にキンケルを誘い出し、エルフリーデはキンケルを異空間に封じ込めた、かに見えた。だが何とキンケルは何時の間か彼らの前に再び立っていた。一方、イバラの蔦に囲まれてしまった葉月を耕平が必死に助けようとする。彼の叫びは、夢の中で母から本当の名がルナと聞かされていた葉月に届いたようだが...  キンケルは光の屈折を自由に制御する能力を持っていた。よって分身・身代わりの術などお手の物、エルフリーデと竜平はあっさりとやられてしまった。キンケルはエルフリーデを解放した者、ヴァンパイアの恋人の存在を気にしていた。それも当然、血の連鎖によって成立するヴァンパイアの秩序を根底から覆すからだ。イバラの蔦を取り除き、耕平はようやく葉月を助け出した。だが葉月は自分のことをルナといい、キンケルが耕平の前に立ちはだかった。キンケルが耕平の身動きを止め、そして葉月の右手が耕平の胸を貫いた。  流れる黒い血、その匂いをルナは知っているとつぶやく。直後、ルナの唇が耕平の首に絡みつくと、耕平の周囲に嵐が巻き起こり、そしてルナの瞳が紅く光り葉月に戻った。耕平がヴァンパイアの恋人と理解したキンケルはその命を絶とうとするが、竜平&星児の陰陽師コンビが寸前のところでキンケルを追い払った。だが耕平の傷は深く、緊急治療室へ直行となった。一方、想いを果たせなかったエルフリーデをその手に抱え退却したキンケル、彼の更なる反撃が近いうちにあることも間違い無い。

第10話 ゆるさない…初めてのシモベのくせに (2004/12/6) 脚本:大久保智康  絵コンテ・演出:米田光宏  作画監督:村山公輔  耕平は緊急手術を受けていた。葉月から受けた傷は相当深く、予断を許さない状況。成児は耕平をこのような目に合わせたヴァンパイアたちに怒りを隠さなかった。そのヴァンパイアの一人、葉月は御堂家に戻っていた。彼女は自分がどうして耕平をあのような目に合わせたのか思い出せない。自分のそばにいるはずの初めてのシモベは病室の中...  葉月が耕平の部屋の部屋の前に立つとルナの声が聞こえる。ヴァンパイアの近くにいる人間は全て呪われてゆくと、ルナは言う。そして城で捨てたはずのペンダントが彼女の部屋にあった。ルナの声を振り払いながら、葉月はペンダントを壊した。そして耕平がプレゼントしてくれた財布を握り締め、葉月は外に出た。  病院に向かう葉月の前に、光&薫姉妹が現れた。事情を聞かれた葉月は、自分のせいだとはとても言えなかった。既に手術は終わっており、3人は急いで病室に向かう。手術は無事成功したが、今夜が峠だと成児は言う。そして葉月の眼には耕平の死相が見えてしまい、再び病室に駆け込もうとする。だが葉月の頬を成児が平手打ちにし、これはキミのせいだと冷たく言い放った。成児、光&薫、そして竜平は耕平の死相を取り除くため治療室に入っていくが、逆に今の葉月はただ耕平の無事を祈ることしかできない。  竜平たち4人が術の力を結集し、耕平から死相を取り払う。だがその負担は大きく、薫が早くもダウンする。一方、待ちつづける葉月に、母・清音の声が聞こえる。母は血を吸えば、できることがあるはずだと母は優しく娘を諭す。葉月は治療室に飛び込み耕平の血を吸うと、治療室が閃光に包まれた。葉月は部屋から去ろうとするが、成児は耕平を見守って欲しいと優しく言う。その直後、耕平はついに意識を取り戻した。葉月は自らの命のエネルギーを、耕平に分け与えたのだろうと竜平たちは推測した。  即退院となった耕平と葉月は、再び微妙な御主人様とシモベの関係に戻り普段の生活を楽しんでいた。その一方で、キンケル伯爵はエルフリーデを縛り上げ満足感に浸っていた。そして彼は言う、耕平と葉月を歓迎の宴に招待すると。耕平と伯爵の最終決戦は近い。

第11話 おにいさま、安静にしてなきゃだめ (2004/12/13)
第12話 ゆるせないの、あいつだけは…! (2004/12/20) 11話 脚本:金巻兼一  絵コンテ:福田道生  演出:鈴木利正  作画監督:相澤昌弘
12話 脚本:北嶋博明  絵コンテ:加藤洋人  演出:くりもとひろゆき、尾石達也  作画監督:田中穣、大田和寛、浜津武広、水上ろんど、西田美弥子 11話:突然の停電に襲われる新横浜駅。原因は薫ちゃんの式神のいたずらだが、この娘の企みは帰れない口実を作り耕平宅に泊まる事。策は見事ハマって勝利の笑みを浮かべる一方、我らが葉月は招かれざる客の来訪にイライラモード全開。光とのニラミ合いを経て「魔物」呼ばわりされた葉月はついにブチ切れ自分の部屋に戻ろうとする。が、葉月を弾きとめようとした耕平の身体に激痛が走る。心配した美少女3人は、耕平を手厚く介抱するのだった。って結局コイツが良い思いしてるじゃねぇかよ。キーーッ。  だが微熱に身体をふらつかせる耕平、彼の回復はまだ十分ではない。にも関わらず竜平の見舞いに行くと気丈に振舞う耕平を心配した葉月は、日光を遮るためブサイクな猫着ぐるみを身にまとい、耕平の代わりに姉妹を病院を連れて行くのだった。炎天下の中街の注目を一身に浴びながら2人+1体の行進は続き、恥ずかしさの余り姉妹の顔は紅潮しっぱなし。そして葉月は駅の改札を猫だからタダだろうと言い張り突破を試みる。やっぱりこの娘のセンスは抜群だ(笑)。  葉月たちはようやく病院に辿り着いた。感謝の意を表すよう葉月に迫られた光は、葉月のガンバリを認め素直に従うのだった。だが彼女たちが着いた時、竜平の容体が急変していた。葉月はすぐさま耕平に連絡し、成児の会社に急ぐ。そして薫は冷気の式神を葉月の背中にくっつけ、暑さに苦しむ彼女を助けるのだった。ありがとうと姉妹に言い残し、元気いっぱいの葉月は再び走り出す。ちなみに着ぐるみの中の葉月はブルマ姿でした。うぉーっ(ぉ  成児と葉月が到着した時、竜平は何と元気一杯。彼の昏睡状態は美人看護士を病室に呼ぶための芝居だったのだ。その事実を聞かされた葉月のブチ切れは当然です。絆を深め合ったことで、葉月は御堂姉妹と笑顔で別れる、はずもなく魔物呼ばわりされてやっぱり絶叫。 12話:VIPルームに移った竜平、回復が遅れているためと彼は言うが今度こそ本当かね。だが彼の病室に何者かが忍び込み、スタンガンで彼の意識を奪った。耕平と成児が家に帰ると編集長が彼らの帰りを待っていた。キンケルのシモベにされた彼は、竜平を人質にし、耕平と成児と葉月に葉月の旧家に来るようとキンケルの伝言を伝える。その話を聴いていた葉月は、自分に優しくしてくれる竜平を絶対に助けると強く言う。そしてキンケル伯爵を許すことができないとも。耕平たちに選択の余地は無かった。  旧家に辿り着いた耕平たち。葉月の背中には何故か葉月は赤いランドセルが。またしても新たな魅力を感じてしまったがその中にはニンニク十字架その他、吸血鬼退治グッズが満載されていた。準備万端、と思いきや彼らの来訪を歓迎したのは何と裕美姉。竜平をさらったのも、キンケルのシモベとなった彼女だったのだ。再びスタンガンを構える裕美、だが何と裕美は自分自身に銃を放った。トコトン人間を弄ぶ、これがキンケルのやり方だ。  裕美の案内により、耕平たちは暗い一室に閉じ込められた。ここは葉月が母と一緒に暮らした部屋だった。壁には3枚の絵が飾ってあるが、そこに描かれているのは剣に身体を貫かれた耕平と成児、そして牢に閉じ込められた葉月。直後、葉月母の幻影が現れ、ヴァンパイアにとって耕平は危険な存在であると告げる。キンケルの姦計に、葉月の怒りは更に深まる。だが続けて成児の幻が耕平の首を締め、剣を持って耕平に襲い掛かる。  耕平は十字架を持って成児の攻撃を防ぐ。しかし術が効かないことに、成児が我を取り戻す。何と彼らはキンケルが見せた幻に利用され、お互いを偽者だと思い込んで戦っていたのだ。キンケル本人が現れ、勝利の高笑いが響き渡る。だが葉月は耕平の血を吸い、キンケルに渾身の一撃を加えた。  葉月が放った光に、キンケル伯爵の姿は消えた。だが彼はまだ死んでいない。夜明けを迎えると、外には縄で吊るされた竜平がいた。耕平はすぐさま竜平の元に駆け出すが、何者かの手が彼に迫る。一方、成児と葉月は縄で縛られたエルフリーデを助けるが、彼女は言う。キンケルはデイ・ウォーカーだと。つまりキンケルは、太陽の光を浴びても平気なヴァンパイアなのだ。耕平の身が危ない。

第13話 おにいさま、みんなで伯爵を倒しましょうね (2004/12/27) 脚本:大久保智康  絵コンテ・演出:加藤洋人  作画監督:山田一豊、田中穣、加藤洋人  竜平の目の前で、キンケルが耕平の胸ぐらを掴む。キンケルは光の屈折を利用し、自らを透明にして昼間の活動をも可能とするデイ・ウォーカー。葉月は直接耕平を助けることはできず、成児も敢え無く倒された。葉月は耕平を帰せば自分が城に戻ると、キンケルに取引を仕掛ける。ヴァンパイアの秩序を乱す耕平の存在を許すことができないキンケルはあっさりと拒否するが、ならばと葉月は自分の身体をも傷つけようとしてキンケルを脅す。この葉月のシモベに対する過剰な行為に、キンケルは新たな興味を見出した。  隙を見せたキンケルにエルフリーデは攻撃再開。だがあっさりと交わされる。キンケルは耕平と葉月を差し出せば他の人間を自由にするとの条件を持ち出した。そして考える時間を2時間与えるとも。キンケルの新たな企みを感じながらも。耕平たちの作戦会議が開かれ、キンケルを倒すしかないとの結論が出る。そしてキンケルを倒すには、太陽の下串刺しにするしかないとエルフリーデは言う。  熟考の末、耕平たちの作戦は決まった。耕平の身代わりから、竜平、エルフリーデ、成児が土や水によって光を屈折させキンケルの能力を封じ、そして見事に彼を地面に串刺しにした。だがやはりキンケルは手ごわい強敵、串刺しにされる寸前にエルフリーデの召還獣を身代わりにし、傷を負いながらも危機を回避した。耕平たちは敢え無くキンケルに吹っ飛ばされてしまう。そして血を流しながら館の中に逃げ込んだキンケルを葉月と耕平が追う。  耕平と葉月を部屋の中で待ち伏せしたキンケルは、傷が偽者だったことを明かす。葉月に芽生えた耕平に対する特別な感情を弄び、絶望を味わわせる。それがキンケルの真の企み。彼は耕平の首を掴み、太陽の下で耕平をゆっくりと絞め殺そうとする。だが何と葉月は日の光に飛び込み、キンケルの胸に杭を打ち込んだ。そして実の父キンケルにエルフリーデがトドメを刺す。キンケルの身体が炎に包まれ、そして燃え尽きた。耕平と葉月は疲労の余り倒れてしまうが、ようやく戦いは終わったのだ。だがこれでこの番組自体が終わるわけではない。来週以降はどうなるの!?

第14話 おにいさまといっしょに・・・・・・お散歩したいです (2005/1/10) 脚本:北嶋博明  絵コンテ:田所修  演出:上坪亮樹  作画監督:糸島雅彦  身体を返せと葉月の心を問い詰めるもう一人の葉月・ルナ。ヴァンパイアの同胞であるキンケルを死に至らしめた、父・ヴァンパイアに背いたその行為は大罪に値するとルナは言う。それは葉月の夢だったが、その直後から彼女の様子が変わってしまう。  真昼間のベランダにボーッと出てしまった葉月だが、彼女の身体は無事。いつの間にか御堂家に居候中のエルフリーデによれば、葉月は何と完璧なデイ・ウォーカーだとか。だがその時葉月は自分のことを葉月ではなくルナだと言うのだ。エルフリーデによれば、ルナとは父に無理矢理植え付けられた偽りの人格であり、そしてそれはデイ・ウォーカーであることを悟られないために、城に閉じ込めておくための処置だったとか。そして今、気の小さい泣き娘に豹変したかのような葉月(ルナ)を見て、エルフリーデは同胞を手にかけた恐怖から逃れようとした葉月がルナの人格を呼び覚まし、そして二人の人格が混ざってしまったのだと言う。  デイ・ウォーカーと判明し、ルナと耕平は昼間にも関わらず二人で外に散歩に出る。家に残されたエルフリーデは、近いうちに必ずデイ・ウォーカーの能力を狙うものが出てくると予言する。何だかんだ言っても葉月(ルナ)に優しい耕平に、何故優しくしてくれるのかとルナは問い掛ける。耕平は何度も助けてもらった恩があるからと答えたが、その言葉を聞いたルナは「大嫌いですっ」と涙を流しながら走り去っていった...  軽々しい答えは良くないよホントに。来週のサブタイトル通り、耕平がこの責任をどうとってゆくのか、我々は厳しい眼で見守る必要がある。

第15話 おにいさま、“せきにん”とってください (2005/1/17) 脚本:大久保智康  絵コンテ・演出:大沼心  作画監督:西田美弥子、亀谷響子  今週のOPは葉月ちゃん消えちゃったのアレンジモード、葉月の豊かな表情が見られないのは残念の一言だがこの番組の遊び心の良さには感心します。さて本編、先週の一件以来我らが葉月は「耕平の言うことなんか聞く耳持ちません」モード。耕平の「オレはお前のシモベじゃない。恩があるから付き合ってやってるだけだ」発言は、やはり葉月の心を深く傷つけていたのだ。  そして追い討ちをかけるように、耕平は「アイツのことなんて何とも思ってない」発言をぶちかます。葉月が偶然その発言を聞いてしまったことなど、彼は知る由も無い。そんな時に訪れた満月の夜、葉月は新たな血を求め外に出た。そしてエルフリーデは耕平に対し「シモベでないというなら葉月をそっとしておいて欲しい」と、逆に耕平の曖昧な心を揺さぶった。その言葉に、耕平は葉月を探すべく街に出た。  新たなシモベを探せとルナが葉月に囁く。葉月は新たなターゲットを見つけたが、耕平と交わした記憶が脳裏をよぎり、その血を吸うことができない。そこへようやく耕平がやってきた。ターゲットの赤髪女(!)を無視し、葉月を夜闇に連れ込む。葉月は涙を流して叫んだ。自分が耕平と一緒にいることに、理由なんてないのに、と...  目の前にいる意地っ張りで身勝手な葉月は、自分の好きな女の子。ようやく二人がお互いの気持ちを確かめ合った瞬間が訪れた。そしてそれは、葉月がルナの誘惑を振り切り自分の居場所を見つけ出した瞬間でもあった。だがこの幸せの時間も、長くは続きそうに無いようだ...

第16話 おにいさま、どうしてもふるふる堂のネコミミ饅頭じゃなくちゃだめなんです (2005/1/24)
第17話 おにいさま、なんでこんなことになるわけ!? (2005/1/31) 16話 脚本:金巻兼一  絵コンテ:福田道生  演出:平田豊  作画監督:太田和寛
17話 脚本:金巻兼一  絵コンテ・演出:草川啓造  作画監督:相澤昌弘  16話:葉月を狙う次なる敵が迫っているというのに、肝心の本人は饅頭を使い鷹狩ならぬハイジ狩とは何とも緊張感が無さ過ぎる(苦笑)。そもそもこんなことをやっている理由は、葉月の大好物のネコミミ饅頭をカラスどもに取られてしまったことの仕返しのためである。こんな子供っぽさもやはり葉月の可愛さの1つなのだろう。  今度はお菓子を持ちながら気配を消して待ち伏せ作戦。そんな葉月に対し耕平が「一応」写真家としての魂が燃え上がるのは、裏を返せば単なるロリコンってことか?(笑)。葉月はネコミミ饅頭10日分でモデルを引き受け、二人は撮影のため山奥にやってきた。撮影は夜ということで、昼間は釣りを楽しむ二人。相変わらずの仲の良さを見せ付けちゃってくれました。キーッ。  夜の撮影も順調に終えた耕平は、会社でブチギレ状態の裕美姉に強烈なハリセンを食らってしまう。それもそのはず、葉月との撮影の日に実は仕事が入っており、耕平がすっぽかしたおかげで裕美姉が仕事の全てを背負わされる結果となったのだ。てーか耕平は社会人失格だろ(苦笑)。裕美は葉月の写真の中で、幻想的な雰囲気を醸し出す1枚の写真に惹かれ、それを雑誌の表紙に採用する。  撮られることが好きになってしまった葉月は御堂家でコスプレ撮影会を敢行。もう爆死するしか無いです(笑)。その後葉月とエルフリーデは二人で入浴、ココでも湯気は我々の大敵。もちろんDVDではスッキリするんでしょうね?というツッコミはともかく、葉月が表紙の雑誌を敵・まりおが手に取る。こんなところで手がかりを与えてしまうとは...  17話:葉月の表紙のおかげで雑誌はバカ売れですか。世間にはオレと同類の人間が多いという何よりの証拠である(笑)。葉月を守るための力が欲しいと耕平は竜平に頼み込むが、竜平は人に頼る時点で失格だとキツイ一言、そしてちゃぶ台ならぬコタツ返しで激怒する。が、それは彼の本心ではなく、耕平の能力を覚醒させることは自分にはできないと言う。  エルフリーデは自らの過去を竜平に静かに語り始める。悪魔の子として迫害されたこと、キンケルのシモベとなった経緯、そしてその代償として愛する家族を失ったこと。大きさがあわないメガネの向こう側で、彼女は大粒の涙を流した。これを機に、めでたく(見た目)年の差大カップルが誕生した。てーか二人の変化に気づかない耕平はいくらなんでもニブ過ぎる(苦笑)  竜平に拒否され、耕平が一人で呪術の勉強をしていることが明らかになった。ジョギングでも葉月に遅れを取る等、相変わらず情けない姿を晒してしまう耕平だが、その意気込みを竜平は認め修行ができる場所を彼に教える。だがその直後ヴァンパイアの手下の接近を察知した竜平とエルフリーデは、自分も戦うという耕平の気持ちを理解した上で耕平に葉月を託す。  まりおの圧倒的な力に竜平とエルフリーデは身体を縛られ大ピンチ。そこで竜平の打った手は、御堂家もろとも火に包み込みまりおを焼き殺してしまうことだった。だがそれは、自分、いや自分とエルフリーデを犠牲にすることを意味する。だが竜平も、そしてエルフリーデが後悔することは無かった。焼け落ちて行く家を目の前にして膝をつく裕美、そして逃げる最中家から炎が上がったことを知った耕平はただ絶叫するしかなかった。

第18話 ヤッホー ハイホー 今、会いに行きますネ (2005/2/7) 脚本:大久保智康  絵コンテ:福田道生  演出:斉藤良成  作画監督:大田和寛  神の眼前で行われた葉月と光のタイマン勝負は武術の腕だけでなく、様々な面で互角。似た者同士とも言うなコリャ(苦笑)。彼女たちの罰当たりな行動を神社の師匠・弥生は静かに諭すが、聞く耳ならぬ聞く猫耳を持たない二人はお掃除3番勝負に突入し見事葉月が勝利。光はかならず葉月を「サマ」付けで呼ぶという屈辱にまみれるのだった...  神社のおばあちゃんの洗濯を手伝った葉月に思わぬご褒美が。山奥にある花園の場所に辿り着いた葉月たちは、その美しい風景に心奪われる。葉月はそこで摘み取った花を、竜平とエルフリーデの遺影が飾られた仏壇に献じる。あれから8ヶ月、ヴァンパイアの手から逃れるために山奥にやってきた葉月、当初は酷く落ち込んだ葉月もようやく元気を取り戻したと光は語る。おばあちゃんは葉月が一人きりじゃなかったことが、元気を取り戻した理由だと言うのだった。そしてそれだけではない、もうすぐ耕平に会えることを葉月は楽しみにしていたのだ。  大木の前に立ち、葉月は耕平が眠る木の中に入って行く。だが耕平の姿は無く、木の外から出ていたようだ。気を取り直して山を歩き回る葉月の前に、山の妖怪が出現!!何とか木の上に逃げる葉月は、同じように逃げるだけだった8ヶ月前のことを否が応にも思い出す。そして木が折れ地面に落ちてしまい大ピンチを迎えてしまうが、その時白馬の王子様・耕平が彼女の危機を救ったのだった。以前よりも貫禄を増した耕平のなでなでに、意地っ張りな葉月もすぐに素直になってしまう。  が、キスを迫る耕平はニセモノだった。妖怪の体内に取り込まれた葉月は、今度こそ本当のピンチを迎える。だが今度は本物の耕平が現れ、霊術を使って見事に妖怪を撃破した。この光景を見た弥生は、今回のテストは合格と太鼓判。修行により新たな力を得つつある耕平に葉月も改めて好意を抱くが、耕平の鈍感ぶりは修行しても直ってない模様。ダメなヤツはやっぱりダメってことだ(苦笑)。一方、8ヶ月前の激闘の場、御堂家に足を踏み入れたアルト、バルガス、ジェダの3人組。その中でも、葉月を嫌っている少女アルトが一番の曲者か。彼らから葉月を守れるほど強くなることが、今の耕平にとっての最優先事項である。

第19話 お山の日 湯けむりのサル ねこのヒゲ ・・・で、あんたたち誰? (2005/2/14) 脚本:金巻兼一  絵コンテ:田所修  演出:上坪亮樹  作画監督:亀谷響子、田中穣、西田美弥子  焼け落ちた御堂家にやってきた裕美姉。あの事件以来、彼女の前から皆が姿を消してしまった。だが少なくとも耕平と葉月、そして成児が生きていることを現時点で我々も確認済。彼女の寂しさが一時でも早く消え去ることを切に願う。  闇夜の下で、色っぽい表情で耕平の血を吸う葉月。弥生師匠が課した厳しい修行を耕平が受け入れた今、二人が会うことを許されるのは1ヶ月に一度、このお山の日だけ。二人が熱い?キスを交わすのも当然と言えば当然なのだ。ちなみに嫉妬に燃え耕平にキスした薫の猫耳に猫シッポ、オレは全く興味ナシ(笑)  そんな中、山の結界を越えアルトたちが接近する。弥生が気を使ったと称して敵の攻撃に備える一方で、何も感じることができない耕平は暢気にも葉月を散歩に誘う。まだコイツの実力じゃ葉月を守ることはできない、そう思ったが敵のアルトもお山のおサルさんとのんびりと温泉につかっている。この不思議ちゃんも困ったものだ(笑)。しかし手下のジェダとバルガスは着実に弥生の結界を破ってゆく。時間は余りない。  川面を眺めながら、耕平と葉月は薫のことでちょっとだけ口ゲンカ。だが耕平は葉月のために強くなると、らしくもないセリフを口にし、そんな耕平を葉月はますます好きになる。結界内に侵入したジェダを待ち受けていたのは、ハイジとどこかで聞いたような声を持つ謎の覆面ジジイ。ジェダの攻撃を手玉に取った彼の実力は、弥生に負けないほどのレベルにあることは間違い無い。  別れの時、葉月は忘れ物があると言って耕平の元に戻り、彼の胸に飛び込んだ。耕平は、修行が終わるまでガマンして欲しいと優しく諭す。葉月のワガママは耕平の心を苦しめるだけ。そのことは理解しつつも、葉月は何度も耕平が住む大木を見つめ返す。

第20話 おじいさま、どーしてそんな格好してるんですか? (2005/2/21) 脚本:北嶋博明  絵コンテ:鈴木利正  演出:大沼心  作画監督:糸島雅彦  あの日の光景は、耕平の脳裏に焼きついている。そしてそれを糧に、彼は修行に励むのだ。式神にジャマされ崖から派手に転落し全身打撲と数十箇所の骨折に見舞われてしまった彼を、先週登場の覆面ジジイが樹の上から見下ろしていた。どうやら式神はコイツが放ったようだが、彼の狙いは耕平を更に成長させることなのか、それとも...何にせよ、耕平は修行続行NGとなり、葉月の力を借りることに。  猫耳神社に虚無僧が出現、その正体は成児だった。今までヴァンパイアの動きを探っていたという彼は、既に御堂の表本家にまで手を出していたことを告げる。あいにく耕平と弥生が修行で不在だったため成児は光と共に山に出向くことになったが、ニュースではマル御堂の焼け跡をバックにし、戻ってきて欲しいと悲痛に叫ぶ裕美姉の姿が映されていた。だが、彼らに戻る道は無いのだ。  傷ついて動けない耕平の前に現れた覆面ジジイ。この調子では修行に100年以上かかると冷たく言い放ち、眼前に出現した象男・バルカスを無視し飛び去ってしまった。独り残された耕平は大ピンチ。弥生たちはすぐさま耕平の元に駆けつけるべく神社を立ったが、ついにアルトが耕平の血を吸ってしまった。これで耕平はアルトのシモベに...  葉月たちは耕平が発した波動を感知。弥生は葉月に引き返せというが、葉月が聞く耳ならぬ聞く猫耳を持たないことは当然と言える。この山での修行によりパワーアップした葉月と光のダッシュ力は成児を軽々と置いてゆく。足手まといにしかなっていないことに愕然とする成児を、敵であるジェダが狙っていた。そして葉月と光の前にバルカスが出現。光を軽々と持ち上げる怪力に、彼女たちは立ち向かえるのか。  今週リニューアルとなったEDはとにかく素晴らしいの一言。特に印象的だったのが優雅な舞を見せる葉月と、静かに時を刻む砂時計。それは正に、彼らに残された時間が少ないことを言い表しているようだ。

第21話 おにいさま、それってどこの地方の手まり唄? (2005/2/28) 脚本:関島眞頼  絵コンテ・演出:米田光宏  作画監督:村山公輔  限りなく姫に似ている、バルカスは葉月にそう言った。そしてその意味は直にわかるとも。その彼にぶん投げられた光の唇と葉月の唇がガッチャンコ。思わぬファーストキスに光は葉月に激怒。葉月も応戦しいつもの光景が繰り広げられようとするが、二人の頭に手を乗せたバルカスが戦いを制止する。小鳥のさえずりは籠の中でこそ美しい、そしてあの城こそその籠なのだと、バルカスは余裕の表情で語り出すのだ。だがその直後、葉月のバイシクルキックがバルカスのこめかみに炸裂!!そして葉月たちを追い掛け回すバルカスの動きを、弥生様が結界の力で止めた。  一方、耕平の血を吸ったアルトはその力で耕平の傷を癒してゆく。目覚めた耕平にお腹がすいたとつぶやくアルトは、光と闇を同時に照らす半月の下、日本で覚えたという猫耳手まり唄を唄う。そして彼女の正体を知らない耕平は暢気に唄の続きを教えたりする。耕平とヴァンパイアとの遭遇は避けられないと語る覆面ジジイが二人の様子を見守る中、遊ぼうとつぶやいたアルトは影の力で耕平を空に持ち上げぶん投げた。彼女は影使いの能力を持つものだった。そんな耕平たちを心配そうに待ちつづける薫を、黒衣に身を包んだ女性が館の屋根から見下ろしていた...  分投げられた耕平は何とバルカスに直撃。怒り狂ったバルカスは耕平を投げ返す。そんなこんなで、アルトはついに葉月たちの前に姿を現す。その自己紹介で衝撃の事実、何とアルトはルナの異母姉妹だったのだ。皆がルナルナと叫びつづける状況を忌々しく思っていたアルトは、その力の全てを使ってルナを倒そうとする。力なく倒れる耕平と葉月、だがヴァンパイアの圧倒的な力に押されっぱなしの状況にも弥生たちは手を出せない。それが耕平の試練なのだ。その一方、館ではオババと謎の女性が会話を交わす。この巨大な殺気が漂う状況にも、耕平には情けも手助けも無用だと女性は言う。覚悟を共にしたオババは、心配する薫に人数分のおにぎりを作るように言うのだ。  影の鎌で耕平に襲いかかったアルト、だが耕平の力はそのアルトを鎌ごと跳ね返した。倒れこんだアルトをバルカスが腕に抱え込むが、耕平の血を吸った葉月はヴァンパイアの力を発動しバルカスに帰れと叫んだ。形勢は逆転したか?だがその直後にジェダが耕平たちの背後から襲いかかる。成児の首には何かを埋め込まれ、そして光はジェダによってさらわれてしまった。今度は戦えた、でもまたしても自分のせいで大切な仲間を巻き込んでしまった。葉月の涙が痛々しい...

第22話 おにいさま、そんな人だったんですか!? (2005/3/7) 脚本:金巻兼一  絵コンテ:田所修  演出:草川啓造  作画監督:杉山延寛、亀谷響子  ルナを殺すことはお館様の意志に反する、ならば耕平をルナの目の前で殺す。そう静かにつぶやいたアルトの黒い猫耳が不気味だ。光がさらわれた次の日、我らが葉月に食欲無し。自分のせいで光がさらわれてしまった、葉月の頬が再び涙に濡れる。だが今は、彼女のそばに耕平がいる。以前よりもたくましさを増した彼の励ましに、葉月も笑顔を取り戻す。  弥生と覆面爺&黒ずくめの女性が謎の対談。8ヶ月の修行の末成長した耕平だが、まだ今のままでは敵との戦いに勝てる程の実力は無い。故にリスクが伴うが耕平の眠った力を目覚めさせるべきというのが彼らの主張であり、弥生にも選択の余地は無かった。耕平と葉月をじっと見つめる成児に、何故アルトたちを追わなかったのかとハイジがキツイ突っ込み。自分の実力に疑いを持ちつづけている成児には苛立ちの色が。そして首に埋め込まれた水晶玉が怪しく光る。一方、仕事で京都にやってきた裕美姉が久々の登場。もっと彼女の出番を増やしてくれーっ。  今明かさせる耕平の力の全て。彼は強力な霊能力を秘めた、浄眼の持ち主だった。だが幼くしてその力を弥生たちによって封印されていたのだ。子供の頃、竜平や成児が見えていた霊に一人気づかず何も見えないと怒りを爆発させた耕平だが、実は耕平の怒りにより無意識のうちに霊を一瞬で消滅させたのだ。耕平の生まれながらの才能を目の当たりにした子供の頃の成児は驚愕し、そして今の彼は激しい嫉妬を覚えていた。  封印を解いて欲しい。光を助けるため、そしてアルトと葉月を戦わせないためにも。弥生はかつて御堂の人間で浄眼の力を制御できた人間はいないと言う。そして浄眼の力を得るまで、葉月に会うことは許さないとも。だが耕平の決意は固かった。封印解除開始、それには余りにも激しい痛みが伴う。神社から遠ざけられた葉月には、耕平の絶叫が自分の痛みのように響いたに違いない。  激痛から気を失い、ようやく目覚めた耕平に更なる修行が。薫が召還した妖魔を耕平に自らの意志で消してみろと弥生は言い放つ。最初は逃げる一方の耕平だったが、薫が妖魔の前に身を投げ出すとその力をついに発動させ、妖魔は一瞬にして消え去った。一方、御堂本家にやってきた裕美は、荒れ果てた本家に愕然とする。そしてそこには、アルトたちの姿が...  徐々に覚醒の度合いを強める耕平の元に葉月がやってきた。神社は結界に覆われ二人は会えないが、その声でお互いの気持ちを確かめ合う。しかし二人の絆を確かめ合うには、声だけでは不十分。耕平はトイレに行くと称して神社を抜け出し、葉月とついに直接する。だが、葉月の姿を前にした耕平は突如恐怖に怯え、葉月に化け物と叫んだのだ。覚醒しつつある耕平には、強力なヴァンパイアである葉月がとてつもなくおぞましい存在に見えたのか。「想い人とだけは血の契約を交わしてはならない」、葉月の母の言葉が蘇る...

第23話 おにいさま、わたしってそんなにヘンですか? (2005/3/14) 脚本:大久保智康  絵コンテ:福田道生  演出:鈴木利正  作画監督:西山一人  御堂本家に足を踏み入れた裕美姉を、バルカス&ジェダは獲物として狙っている。一方、耕平の恐怖は止まらない。弥生はうろたえる葉月に、耕平が葉月を怖がっているのだと静かに告げた。てかタイトルコールの動画面白い(笑)。バルカスの一瞬の隙をついた光は自ら命を絶とうとするが、アルトの影の力に成す術なし。だが裕美を守ろうとした光の気持ちを、アルトが理解することは無い。耕平の恐怖の度合いは増すばかりであり、やむを得ず弥生は耕平を気絶させた。  耕平の浄眼は、見えないものをも見てしまう。耕平が見たものは、ヴァンパイア・葉月が持ってしまう宿怨だと弥生は言う。そしてそんな宿怨など自分は知る由も無いと力なくつぶやいた葉月を、覆面ジジイと謎の女性が厳しい表情で見つめていた。花園にやってきた葉月の胸に、あの母・清音やルナの言葉が去来し涙する。  耕平もまた、恐怖の対象が葉月であることへの絶望は余りにも深かった。だが弥生は、これが耕平の選んだ道であり、強くならねばならないと断言する。そんな耕平の様子を傀儡である成児を使って見ていたジェダは、アルトとの縁を切り単独行動に出ることを決意する。だが孤立したアルトの狙いが、ルナの孤独であることに変わりは無い。  このままでは葉月のせいで自分たちは破滅する、そう言った成児はここには葉月の居場所は無いと冷たく言い放つ。そんなことは、葉月にもとっくに分かっていたはずだとも。葉月はそれでも耕平は受け止めてくれたと言い返すが、それでは今の耕平が最も恐れているのは誰か!?成児の言葉は厳しい。一方、オババさまの周囲に集まったジジイと謎の女性(もうこの表現ヤメようかな藁)。耕平と葉月の関係を壊してしまいかねない自分たちの決断は過ちだったと、オババさまはジジイの体に埋め込まれた霊札を顕にしながらつぶやいた。それは耕平が傷つくたびに、ジジイにも同じ痛みを与えるものだと。過ちを謎の女性も認めると、オババさまは自らも出陣すると言う。ってこの婆ちゃん一体何者だ(笑)  弥生が葉月と成児の元にやってきたその時、山の結界が破られジェダが襲い掛かってきた。弥生は耕平の血を吸わせるべく葉月を神社に逃がし、ジジイたちと合流しジェダを止める。だが、成児が薫の身体を片手で取り押さえていた。弥生たちも、成児がジェダの傀儡であることをようやく理解した。形勢は圧倒的に不利な弥生たちは、ジェダの操る木々に身体の自由を奪われた。  耕平の恐怖は全く収まらない。葉月は弥生たちがジェダによって捕らわれたことを知ると、初めて耕平と会ったときのこと、そしてみんなが自分を優しく見守ってくれたを涙ながらに語り始める。そして「今までありがとう、大好きだよ」、そう耕平に言い残し、ジェダの前に再び戻ってきた。葉月は薫に花をいっぱいに詰め込んだ手作りのぬいぐるみを託した後、ヴァンパイアたちの元へ戻ると告げた。薫の手から、ぬいぐるみが静かに地面に落ちた。  次回予告での裕美姉のなぞなぞ、オレには別の答えが思い浮かんだよ。とても放送できないような答えがね(笑)。

第24話 サヨナラおにいさま 私、ホントに帰っちゃうよ?帰っちゃうよ? (2005/3/21) 脚本:北嶋博明  絵コンテ:福田道生  演出:大沼心  作画監督:大田和寛  ヴァンパイアの元に戻る、そう告げる葉月の前にいきなりシュバルツ・クベル城が出現。彼女の決意が城をこの地に招き寄せたとジェダは言い、彼らの目的が果たされたことで光は自由の身となった。またここに戻ってきてしまった、葉月は耕平との出会いに想いを馳せる。だが彼らが再び会うことはもう無い、葉月は涙を流す。一方、神社では耕平の恐怖を取り除くべく小春オババ様が術をかけていた。そして戻ってきた光が葉月を助けようと言うが、弥生は葉月との約束でそれはできない、そしてそれができるとしても耕平の浄眼だけだと力なくつぶやく。  大切な人のために戻ってきた、そう言った葉月に対しアルトは猫耳を脱ぎ捨てながら、嫌いと吐き捨てる。みんながルナを大事にする、だからルナを殺そうとした。そしてルナを殺すなと言われたから耕平を殺そうとした。そうつぶやいたアルトは耕平と出会う前の、孤独で寂しさに溢れていた自分の姿ということに気づいた。だが今、アルトの隣にはバルガスがいて、そしてルナのそばには誰もいない。本当に一人ぼっちなのは、ルナの方。  徐々に消え行く城を前に、光は葉月を助けるべく城に飛び込んでいき、弥生、ハイジも後に続く。竜平とエルフリーデ(もういいよね)は目覚めた耕平が葉月を助けられるよう、城をこの地に繋ぎとめる。城の中では葉月がルナに戻る時が来たとジェダが言う。もう耕平たちに手出しさせない、その約束を取り付けた葉月は心の中でサヨナラをつぶやき、猫耳を脱ぎ捨てた。ルナになれば姉妹仲良くうまくやっていける、ルナはそうアルトにつぶやきジェダの持つペンダントを受け入れようとする。  だがそこに光たちが乱入し、ジェダを吹き飛ばした。どうしてここに...戸惑いを見せる葉月だが、彼女を助けようとする光たちの意志は固かった。だが激怒したジェダは葉月を雁字搦めにし、光たちを館の底へと追いやった。自由を失われた葉月に、ジェダは再びペンダントをかけようとしていた。一方、肝心の耕平は未だ葉月、そして自分の幻影と戦っていた。浄眼を受け入れたのは全て葉月のためだったはずではないか、雄叫びをあげ耕平の力はついに覚醒した。  ジェダの蔦がアルトを襲い、彼女の身を守ったバルガスが消滅してしまった。初めて涙を流すアルトの手を光が握り締める。と、彼らの前に成児が立ちはだかる。やはり彼はジェダに操られたままなのか、だが彼はジェダの術を振り払い光たちに加勢する。そしてペンダントを掛けられた葉月の救いの声に、猫耳をつけた耕平が答えた。葉月のペンダントを吹き飛ばした浄眼の力は本物だ。耕平の血を吸った葉月の力の前に、ジェダは「ダミだコリャーっ!」と絶叫。勝敗はついに決したのだ。  相変わらずサボリ炸裂な作画も、最近は演出の一手法として受け入れられるようになってしまったな(苦笑)。とにかく次回の最終回、葉月のラストダンスをその瞳に焼き付けろ!!

第25話(最終回) おにいさま、最終回だそうですよ ずっと私のシモベでいてくださいね (2005/3/28) 脚本:金巻兼一  絵コンテ・演出:尾石達也  作画監督:相澤昌弘  いきなりの「MOON PHASE 月詠 完」のテロップ、激しい戦いが終わりを告げたことの証である。新装開店、「新マルミ堂」の開店準備、葉月と耕平のイガミ合いもついにここに戻ってきた。が、「もっと成長しろ」、「お前のハダカを見ても何とも思わない」、早速耕平はセクハラ発言を連発。浄眼の力を自ら封じた彼だったが、オレから言わせればそれよりも先にお前の減らず口を封じろよ!!(笑)  行方不明のアルトを探していた成児は、アルトをこのマルミ堂に連れてきた。そしてルナを孤独から救ったように、耕平はアルトをも救おうとする。かつて自分が好きだった母は突然いなくなってしまったが、竜平や成児たちが自分の孤独を取り除いてくれたこと、そして皆の優しさに囲まれて、孤独から救われた葉月が本来の優しさを取り戻したと。アルトは耕平のセリフ半ばに眠ってしまったが、それは彼の温かさを感じたからに違いなかった。  満月の下、耕平は葉月の母がもうこの世にはいないことを正直に告げた。葉月の瞳からは涙が溢れるが、もうその悲しみに負けるような葉月では無かった。葉月の容赦無いキスは、彼らの絆の強さの何よりの証。    

これにてアニメ月詠も完結です。多忙さを極める中で最後まで見続けたということは、自分としてついて行くに値する作品と思うが故。この作品にもそれは十分に当てはまります。ヴァンパイアという使い古されたと思われる概念を上手くストーリーに取り込んだこと、闇という空間に多彩さという要素を取り入れた新房監督の演出、単なるキャラアニメでは無かったことは間違い無いと思います。タライが何度も振り注いだ、全員集合のパクリも懐かしくて良かったです(笑)  ただしそれらを踏まえた上で、このアニメの核が何だったか?と問われれば、迷うことなく「葉月」と答えます。アニメ月詠の全ては葉月のために用意されたものだと本気で思うし、それだけキャラクターとしての彼女の魅力は突出していました。喜び、怒り、悲しみと言ったあらゆる感情表現でこれ程までに見ている者に鮮烈な印象を残した、いわゆる美少女キャラクターが他にいただろうか。オレがこれまでに見てきた美少女キャラの中には、まず見当たりませんね。  そして何度も言ってきたことではあるけれど、斎藤千和の演技が葉月のキャラクター表現に大きく寄与していたことも見逃せない。彼女は今後、アニメ業界で確固たるポジションを確立してゆくことになるのでしょう。そんな予感を感じずにはいられない程、彼女の演技は素晴らしかったと思います。
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