ラーゼフォン ~感想~

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Amazon.co.jp: ラーゼフォン Blu-ray BOX : 下野紘, 坂本真綾, 桑島法子, 久川綾, 川澄綾子, 出渕裕: DVD
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第1楽章 首都侵攻 (東海テレビ 2002/2/1)  ラーゼフォン、いよいよ放送開始です。OP、気合入っているのがよーくわかります。さすがはBONES、これだけの人材を一度に集めることが出来るのは、ここしかないのかも。  主人公の神名綾人はやや頼りなさそうなある意味イマドキな感じかも。彼の乗る電車が突然大きく揺れる。ケガ人多数の車内から飛び出すと、外ではミサイルが乱れ飛んでいる。  歌が聞こえる。その歌い手美嶋玲香、彼女は綾人の油絵の少女の生き写しなのだろうか。しかし意外と普通の会話ができる玲香。外では巨大ロボットが浮いている。  綾人は政府を名乗る黒服青血の男に連行される。そしてそんな綾人を助けに来た女性紫東遙。綾人は自分を付けねらう彼らから逃げ、電車に飛び乗る。  綾人と玲香がたどり着いたゼフォン神殿、大きな卵?綾人と卵が同調し、殻が破れた。    さて、第1話は当然のように気合入りまくりの内容。玲香と久遠の存在感から生じている神秘的な雰囲気、確かに他の作品では感じることはできないだろうね。どうでもいいことだが、ゼフォンは漢字で世音と書くとなると、やはりラーゼフォンは羅世音と書くのだろうか。

第2楽章 神人目覚める (東海テレビ 2002/2/8)  OP、ヘミソフィアのお披露目。絵といい、音楽といい、壮大すぎです。  目覚めを誘う玲香の声、ラーゼフォンが飛び立った。しかし綾人の目覚めた場所は病院。玲香は何処へ行ってしまったのだろうか。そして神人の母、どうも偉い立場の人間のようだが。  学校、玲香は同じクラスの人間だったのか...リダイヤルの件もおかしい。イギリスアメリカはこの世に無し、と綾人は教えられてきたのだろう。世界を調律するというラーゼフォンの存在、なるほど。  遥の誘いに乗った綾人、暴走する遥の車。そして戦闘機に乗るが、玲香の歌によって操縦不能、そしてラーの間に導かれる。  ラーゼフォンに乗り込む覚醒した綾人、そこで見た母の青い血。彼の取る行動が注目される。

第3楽章 二人の街 (東海テレビ 2002/2/15)  綾人の母が宙に浮いた。青い血といい、謎が多すぎる。そしてラーゼフォンも玲香を肩に乗せて浮上。玲香を標的とした攻撃、宙に舞う彼女のリボンを見た綾人はドーレムを破壊、ラーゼフォンも東京から消え去った。  TOKYO JUPITERの外へ出た綾人と遥。彼らの居場所は人気の全く無い三浦半島。この世界の本当の時間も、綾人の常識とは全く異なっているようだ。  遥としばらく行動を共にする綾人だったが、一人で外へ飛び出し、母からの電話を受ける。何故この公衆電話にかかってきたのかさっぱりわからない。が、あらゆることが尋常でないことは確か。  遥は拾ったネコを可愛がる、かなりのネコ派とみた。そしてTERRAの船、ようやく輪郭が見えつつある感じ。

第4楽章 自分の時計 (東海テレビ 2002/3/1)  MUに支配されたTOKYO JUPITER、ようやく久遠の出番となりそうだ。外の世界との時の刻む速さは全く異なるものだった。  TERRAの司令官は綾人に冷たい態度。久遠と出会った綾人はデートに出るが、ラーゼフォンが研究所に移送されることを知る。  MU PHASEとは一体何だろう。綾人はそのせいで幽閉状態。そこへ敵が襲来、無人機などを駆り出すTERRAだがやられてしまう。しかし敵は視界から消えてしまう。  突如基地の下から現れた敵、ここで綾人がラーゼフォンに乗り込んで敵を撃破、その血はやはり青かった。    今日の脚本は榎戸さんか。ラーゼフォンには様々なクリエータが終結してることを再確認した感じです。

第5楽章 ニライカナイ (東海テレビ 2002/3/1)  綾人はMRUのベッドの上。しかしやっぱり超不機嫌&元気なし遥。そしてブリッジにはその存在が不似合いにも見える恵。  綾人をニライカナイに連れて行く如月樹、久遠のニイサマ。そしてナイスバディねーちゃん、共に音楽の研究家。一方遥はエルフィとヤケ食い&ヤケ酒、そしてラーゼフォンの石化は綾人と同調しているのか。  ニライカナイに到着、恵が来た。なんと綾人は恵(の叔父)と同居、叔父さんはそれなりに普通の人だ。恵の登校拒否は有名なのか、しかし軍隊アルバイトとは。  久遠から受け取ったスーツケースからブチが出てきた。通気孔はそのためだったのか。そして酔っ払いの二人がこの家に来た。恵みの姉とは遥のことだったのか。恵の叔父が作った表札、綾人の新たな居場所を力強く示すものだ。

第6楽章 消滅都市
第7楽章 集まる日
第8楽章 凍る聖夜 (東海テレビ 2002/3/15、24、29)  ちとあらすじを書いている余裕がありませんでした。しかしちゃんと視聴はしてます。徐々にキャラクタのからみが多くなってきて、面白くなってきたかなという感じです。しかし就職の都合上、第9楽章はスキップとなりそう。痛いなぁ...  そういえば第8話は雰囲気が何となくエヴァっぽいなぁと思っていたら、コンテが岡村天斎さんだった。やっぱりいいね。

第10楽章 追憶のソナタ (2002/4/16)  第9話は自分自身の環境変化で視聴不可能でした。1話分を逃した影響が少し怖い。  戦闘はあっさり終了、綾人もすっかりラーゼフォンを使いこなしている。久遠も出番が多くなったようで。今日は功刀がお休み、娘からのメッセージを聞いている。綾人が感じた久遠のバイオリンの違和感とは何だろう。  功刀は弐神にしつこく付きまとわれる。上官との口論を思い出す功刀、今の功刀の行動は贖罪だと弐神は言う。  功刀は娘ではなく、妻と会っていた。名前が変わる妻と...娘の墓の前には久遠の姿がある。功刀から足りなかった譜面を受け取り、バイオリンを弾く久遠。

第11楽章 虚邪回路 (2002/4/23)  大ピンチ綾人、ラーゼフォンが消え去ってしまった...彼はTOKYO JUPITERに舞い戻ったのか。朝比奈に迫られた綾人は逃げ出した。その綾人の前に現れた遥、夢とは思えないコーヒーの味。信じられない遥の行動にも耐えられず、喫茶店から飛び出す綾人。  自分の家にやってきた綾人を母が迎える。晩飯を食べる綾人の名を呼ぶテレビに映る人物。テレビは母にあっさりと消される。この状況にヤケ気味の綾人、そしてわれを失った久遠。  母親を突き放し、家を飛び出した綾人。たどり着いた公園で、ようやく真打、玲香の登場。玲香は綾人の口に手を突っ込み、彼の体から棒を取り出す。心が晴れた綾人は帰還、ドーレムを撃破した。

第12楽章 黒い卵 (2002/4/30)
第13楽章 人間標本第1号 (2002/5/7)  回を重ねるごとに深まる久遠の謎と存在感。しかし第9話を見られなかったのは返す返すも痛いなぁ。遥は久遠の過去について調べてみるも、その過去は全て偽造されたものらしい。  弐神は遥に人間標本第1号のカルテを手渡す。遥と樹etc、様々な人間関係が渦巻く。渦巻きすぎて整理が付きません。  ドーレムの声にラーゼフォンで飛び出した綾人、そこで聞こえたのは母の声だった。ラーゼフォンが新たな力を発動、弓を引き、矢がドーレムを貫通した。

第14楽章 鏡の中の少年 (2002/5/21)  樹の周りでトラブル、久遠の血はやはり青い。暗躍する財団、その情報と六道に関する情報を交換する弐神と遥。やはり六道はただの考古学者ではなかった。  バーミリオンの破壊力に満足するエルフィ、しかし八雲少佐とケンカになる。綾人がムーリアンであるという二人の話を聞いてしまった綾人、どうにもイラついている人間が多い。八雲のフォローも虚しく、綾人は背を向ける。  出撃するエルフィだが、その心境は複雑。気を取り直した綾人は出撃、バーミリオンとラーゼフォンとの共同作戦となるが、エルフィは綾人を信用できない。ここで玲香が綾人の前に出現、彼女の導きによってラーゼフォンが矢を放ち、バーミリオンを掠めて敵に命中。当然このことにエルフィは激怒、ラーゼフォンに銃口を向けるが、一面が光に包まれる。  またしても意味不明の発言を繰り返す久遠、バーミリオンが敵を撃破し、ラーゼフォンは不要のシロモノに成り下がってしまったのか。

第15楽章 子供たちの夜 (2002/5/28)  少年たちが持ってきたエサ、浮遊する卵。子供たちの面子は、ヘレナ、樹、そしてもう一人は一色...そして彼らの行動を叱るのは一色とそっくり。この子供たちは「選ばれた者」らしい。しかし生意気なヘレナに残る二人は振り回される。  ヘレナのおかげで見つかってしまった卵は銃弾の雨を浴びる。これを見た一色は歌を歌い、卵を覚醒させる。辺り一面が光に包まれた。卵は浮遊、二人はこの卵に乗っている。外に出る二人を見送るあいつ、しかしここで卵が崩れ落ちた。泣きじゃくる一色、失意の念を胸に、髪をバッサリと切る。
 キャラごとに過去がしっかりと語られるこの作品、しかし視聴者には的確な情報整理が求められる。少なくとも俺には徐々についていけなくなっている。ここで気合を入れなおす必要がありそうだ。

第16楽章 他人の島 (2002/6/4)  そして大人になった3人。綾人は恵に起こされてお互い不機嫌、しかし恵は研修中という立場が変わりそうな感じで喜んでいる。そしてまたしてもめまぐるしい人間関係、お互いを傷つけ、傷つけられ、色々と忙しい。恵は見事に失恋、酒を飲む姉を見てうらやましがるが、遥も辛そう。  恵がTERRA職員として正式に採用となったが、彼女に元気がない。そんな恵を見たキムは恵に謝るが、そんな彼女をあっさりと許す。一方綾人は遥を許せない。しかし遥は、彼からの言葉に対してショックが余りにも大きい。  綾人が帰ると久遠がいた。彼女にも八つ当たりする綾人だが、久遠の言葉に大笑いで気を取り直す。二人は一緒に東京に行こうと決め、遥と樹の見送りを経て出発する。

第17楽章 迷宮への帰還 (2002/6/11)  東京に戻る綾人と久遠。一色はエルフィにバーミリオンでの出撃命令を下す。人間ではない綾人を正に人間と扱おうとしない一色、しかし出撃するエルフィに遥は頼みごと、何とバーミリオンに同乗する。  エルフィと綾人の前に現れたのはいつか見たドーレム。エルフィは綾人に帰還命令を下すが、綾人は久遠の誘いで東京に帰ってきた。ドーレムの攻撃を受けて傷ついたバーミリオン、しかしこちらも絶対障壁を突破して東京に潜入した。  病院でたたずむ綾人、そして久遠は安静状態。母の姿を玲香に見せつけられ絶望する綾人、一方遥は東京での精神支配の強さに驚き、エルフィは曲がった平和に嫌悪する。  綾人は母、そして懐かしい同級生二人との再会を果たすが、やはりぎこちなさが残る。そしてまたしても母の青い血を見せられ叫び出す。

第18楽章 蒼き血の絆 (2002/6/18)  やはり遥は綾人と同じ時刻を過ごしていた。遥と朝比奈の耳に、綾人の絶叫がこだまする。そしてラーゼフォンは綾人の苦痛に同調して暴走。母麻弥はいつものように綾人の苦痛を和らげるが、ラーゼフォンは飛翔した。真の奏者への覚醒、そのために綾人は外界へと飛ばされた。  綾人と麻弥の前に現れた玲香、そして病室で唄う久遠。綾人の同級生二人、少なくとも男のほうは只者ではなかった。ムーリアンもまた人間、母と呼んでいた女性の正体に、改めて綾人は沈む。  神名宅で待ち伏せしていた遥は、家から飛び出す綾人を目撃する。追う遥は麻弥と対面するが、銃口を向けた寂しいものだった。朝比奈の血も青い。  久遠の唄で出現したタマゴ、玲香がからむとわけがわからなくなる...傷ついた朝比奈を引き連れて、ラーゼフォンに乗り込む綾人。遥の叫びも虚しく、ラーゼフォンは外界へと戻り、そして同時に久遠の姿も見えなくなった。

第19楽章 ブルーフレンド (2002/6/25)  恵に疑問を投げかけられる遥、しかしそれに答えない。当の綾人は朝比奈と一緒に歩く。朝比奈にこの世界を説明しながら。二人は完全にデートモード、様々なものから逃げる綾人と、それについていくしかない朝比奈。そして二人を追う弐神。  歯磨きをする朝比奈、ブラシの青い血に怯える。綾人はアルバイトをすることになった。徐々に生活も安定しているように見えるが、朝比奈の悩みは相変わらず。そして弐神は二人の居場所を突き止めた。  秘密を打ち明けあう二人、朝比奈には綾人しかいない。しかしここでドーレムが出現、綾人がラーゼフォンに乗り込む。ドーレムの雄たけび、そしてそれに同調して苦しみだす朝比奈。街に朝比奈のメッセージが流れる。ドーレムに拳を突き刺したその瞬間、朝比奈の体も...

第20楽章 綾なす人の戦い (2002/7/2)  飯を食う気力も無くしたか綾人、なんとTERRAの司令官は一色に変わっている。功刀は解任&謹慎中だとか。そしてTERRAに新たなメンバーが加わっていた。何でもTERRA幹部候補生らしが、その顔&声は玲香そっくり、しかし名前はハルカ?と言うらしい。  TERRAには一色に反感を持つ人間も多い。綾人の前に現れたのは何と守、何故コイツが東京から外へ出てきたのだろうか。  ドーレム出現、今回は2体で現れたが、謹慎中のエルフィは出撃できず。エルフィの部下たちが迎撃するが苦戦、撃墜された機体は六道家の裏山に落ちた。そして守は朝比奈と同様、死に恐怖する姿を見せる。綾人は外へ飛び出していったが、やはり守は朝比奈とは違う。  ラーゼフォン出撃、しかしドーレムはヴァーミリオンを手にとって粉々にしてしまう。怒り狂う綾人、しかしラーゼフォンの攻撃をあっさりとかわし続ける。ここでハルカの謎の問いかけに綾人は目の色を変えた。そして矢を放って1体のドーレムを撃破したが、やはり守の操るドーレムは撃破できなかった。  遥とハルカの対面か、なるほどねぇ。と盛り上がってきたラーゼフォンだが、次回は4週間後?そういえば今週は作画のクオリティもイマイチだったような気がしたし、かなりキツイスケジュールなのかもしれないが、20日も空いてしまうと話の内容を忘れてしまいます...

第21楽章 ゼフォンの刻印 (2002/7/30)  約1ヶ月ぶりのラーゼフォン、懸命に内容を思い出しながらの視聴はやっぱり厳しいなぁ。  JUPITERの絶対障壁消滅、TERRAの最終作戦は壮大だ。綾人は一色とハルカの訪問を受け、作戦への協力を要請される。時間がほしいとの綾人の頼みを一色は受諾したが、その時間の中でも、綾人は肝心なことにまだ気づかない。  居候の守がいよいよ動き出した。恵の優しさに触れて我を失いかけるも、やはり自分の仕事は忘れていない。恵を締め上げ、綾人に真実を告げる。このように真実を告げられるばかりの綾人は、見ていて何だか虚しいものも感じる。

第22楽章 木星消滅作戦 (2002/8/6)  遥がクビを宣告された。しかし八雲をはじめ、一色に忠実な態度をとる人間は少ない。綾人の絵が完成間近、恵は姉の忘れ物を取りにTERRAへやってくるが、そこで姉の大変な秘密を見てしまう。  功刀のやつれた姿、しかしこれは雌伏のときだと言うのか。バーベム財団の謎を解こうと動く遥、七森の心を傷つけ続けることも、そろそろ終わりか。綾人と遥、二人の距離もぐっと近づく。  ダウンフォール作戦開始、絶対障壁はついに消滅した。そして同時に綾人の絵も完成したが、そこには玲香の姿が。そして久遠のそばには綾人の姿をしたイシュトリがいた。イシュトリと一緒になった久遠、そして綾人はイシュトリの導きを拒否した。が、同時に玲香が絵の中に入り、同時にムー増殖の異常事態が発生した。  ゼフォン絶叫、黒い卵が割れた。しかし綾人が絵を切りつけ、玲香とゼフォンが苦しむ。連合司令部からの命令、一色の解任だった。水の上に浮かぶ玲香、そして黒い卵の前に立つ久遠とヘレナ。

第23楽章 ここより永遠に (2002/8/13)  空中都市群出現、久遠の歌が響く。功刀がTERRAに復帰、喜ぶ遥たちだが、各地でホログラム&ドーレム出現。街は壊され、ラーゼフォンも出撃不可状態に陥っている。  ドーレムの強烈な攻撃に状況は厳しい。ニライカナイから脱出した一同、ホログラム九鬼の邪魔にも負けず、功刀は必死に抗戦する。船内で綾人は玲香に出会う。  綾人は前回同様、玲香の導きにも応じない。破滅へ向かう世界、功刀も重傷を負ってしまうが、彼には最後の手段が残されていた。木星出現、ドーレムと功刀は消えさった...  木星の中にいる綾人と玲香、綾人もついに目覚めた。木星は消え、ラーゼフォンの歌が響く。

第24楽章 調律への扉 (2002/8/20)  六道、そして久遠の前に現れた麻弥。彼女にとって二人は血縁。弐神の正体は軍人、そして一色は崩壊気味。樹と樹の兄はバーベム財団に作られた双子のオリン。  財団が動き出す。久遠は守の音色が淀んでいることを指摘する。綾人の前に洋服姿の遥が現れた。そして船から降りる恵は大声で二人を応援する。記憶を操作された綾人、しかし現在の綾人には過去は関係ない。  戦闘は激化の一途をたどる。遥と別れた綾人はラーゼフォンの前に立つが、その時背後からヘレナに声をかけられる。ラーゼフォンを世界を調律しるための存在へ導くことが綾人の役目だと彼女は言う。  キャシーと教官を失い、エルフィ慟哭。堅い決意を表明した綾人、ラーゼフォンが舞い上がる。

第25楽章 神の不確かな音 (2002/8/27)  ラーゼフォンの叫び、そしてこれが真実の姿。八雲は守のドーレムにTTDをぶつけるというエルフィの作戦に賭けるが失敗、守はラーゼフォンに襲い掛かる。が、ラーゼフォンの圧倒的な力になす術なし。守はラーゼフォンに突撃し、砕け散った。そして八雲までもがラーゼフォンの波動に巻き込まれてしまう。  破滅した世界、コンダクターとしての麻弥の役目も終わった。怪我人の手当てに追われる恵たち、そして遥の視線はハッキリと綾人を捕らえた。一方、発狂状態の一色は銃で人を殺し続ける。遥の瞳に映る綾人は、何か別人のようだ。そんな綾人にキムは銃を向ける。そして一色はバーベムのジジイを殺してしまうが、彼自身もやられてしまった。怒る樹、そして遥。  しかし今の綾人に銃はきかない。人でない存在として生きていかなければならない。そして久遠の存在、綾人は彼女の歌に引き寄せられる。

第26楽章 遥か久遠の彼方 (2002/9/10)  ついに今日、終焉を迎える「はずだった」ラーゼフォン。今までも感じてきたことだが、ここで書いてる内容だけでは到底ラーゼフォンの世界を理解することは不可能です(あらすじはこちらで確認を)。しかしラストだと思っていたら、こんなオチがついてしまっていた。何ともねぇ...  ちょっと巡回した限りでは、ラストを終えての感想はおおよそ「エヴァのパクリ云々」というものに集約されているようだ(もちろん異なる感想を持っている人も大勢いると思うが)。もちろん俺も見ていてエヴァという存在を思い出さずにはいられなかったが、その主たる部分は各話に英語のサブタイトルがついていたり、実力派と言われている大勢の若手声優で占められたキャストなど、ストーリー部分とは余り関係の無いものだった(今回それらに映画化という要素が加わってしまったわけだが)。  ただ、1カット1カットに含まれた情報量の多さは、1話20分少々、合計26話という映像音声ストリームでは到底包み込むことができなかったように思えてならない。要するにオーバーフローしてしまったわけだ。その最たる要因は作品に登場するあらゆるオブジェクトの純粋さ=遊びの無さだと思う。計算しつくされた設定、構成、それらを元に産み出された全ての人間、全ての敵、全ての行動、その他全ての「存在、動き」に強烈な意味づけがされており、結果としてラーゼフォンは作品としての大きな核を失ってしまったように思う。  ということで、この作品は凡人の俺が2、3回見たところで到底消化しきれるものではなかった。俺は何度も見返すことを強要するようなアニメを傲慢だと思うが(それをするか否かはあくまで視聴者の選択に委ねられるべき)、そういった傾向がまだまだアニメ界に存在していることを、この作品を見て痛感しました。
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