いちご100% (TVアニメ版) ~感想~

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第1話「幻のいちごパンツ」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ・関田修演出: 作画監督:松下純子
第2話「誤解それともカン違い?」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:小島多美子 演出:宍戸淳 作画監督:李時* *は日ヘンに文

 OP、聴き覚えのある歌声と思ってたらdreamですか。ヒカ碁のOPを歌ってた頃の彼女たちは、「他のチャラチャラしただけのアイドルと一緒にしないでよっ」的な雰囲気(高級感、ブランド感とも言える)があって好きだったのですが、新メンバーを加えた最近は安っぽくなった気がしてます。とそんなdream評はともかく、今回のOPに限って言えば歌自体はもちろん上手いし、映像とのマッチングも悪く無いと思います。

 さて肝心の本編、原作は未読なのですが友人が原作のファンで少しばかり興味を持っての視聴。東城綾:ドジ&メガネに能登麻美子の最強タッグここに極まり。西野つかさ:ちょっとノリの軽い都会の美少女という感じ、イマドキ感溢れる豊口さんとのマッチングは良好。真中淳平:主役にも関わらず相変わらずスポットライトが当たらないシン・アスカの鬱憤を、ここで是非晴らしてくださいムラケンさん(笑)。

 この1、2話を観てて自分はこのアニメに対して激しい既視感が沸いてきたのですが、その原因はアニメ版「BOYS BE・・・」でした。もちろんストーリーは大きく違うのですが、主役:ムラケンは同じだし、女の子の描き方が似てるように思えるのよね(アニメ版に限る)。そして両者を比較してみると、主人公のモテぶり、萌えの記号化といった時代の流れが感じられるのも面白いかも。ま、こういった(今のところは)ベタなラブコメは自分としては苦手な方なので、どこまで見つづけるかは自分のヒマ次第というところです。

第3話「揺れる恋愛勉強会」 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:五月女有作 作画監督:宇都木勇
第4話「幻の美少女ふたたび!」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ・演出:五月女有作 作画監督:宇都木勇

 「東城っていいヤツだよな」、「オレ、東城と一緒にいる時間スッゴく好きかも」(by真中淳平)。もぅね、ピュアな乙女のハートが全く理解できない真中君は、「リフ城1000年幽閉の刑」に決定。ホント久々にアニメキャラに対して怒りが湧いてきたよ(苦笑)。しかし、何故にこのオレ様に沸々と怒りが込み上げてきたのか?それは...

 「メガネを掛けた時のカタブツな顔と、超キュートな素顔とのギャップ」。アニメやドラマ等のフォーマットを問わず、メガネっ娘の萌えポイントの1つとしてよく語られることだが、つい最近までのオレは完全否定派でした。メガネっ娘の良さは、「メガネを掛けている時の顔こそ全てなのだ」と、信じて止まなかった。だがこの作品、そして「はるか17」でその信念が大きくグラついてます。障害物(=メガネ)など存在しない、本当の素顔。その可愛さに勝る部分などどこにも無いのだと、メガネ顔に負けず劣らずカタブツなオレもようやく気づき始めたのである。即ち、メガネを外した東城さん萌えぇーってことが、上述の怒りの理由ですハイ(笑)。

 ちなみに自分は「はるか17」にすっかりハマり中です。ドラマ化なんてどーでも良いから、是非ともアニメ化して欲しいなぁ。もちろんはるか役は能登さんで。てーかマンガ読んでて自然と彼女の声が聞こえてきたのは、僕の妄想病が重すぎる証拠でしょうか(笑)。

第5話「思い出の第2ボタン」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ:河合夢男 演出:鎌仲史陽 作画監督:青木真理子
第6話「春の嵐は幼なじみ」 脚本:中村龍 絵コンテ:河合夢男 演出:鎌仲史陽 作画監督:青木真理子
第7話「波乱のハイスクールライフ」 脚本:林政宏 絵コンテ:宍戸淳 演出:郷敏治 作画監督:大塚美登理
第8話「すれ違うココロと想い」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:高橋丈夫 演出:宍戸淳 作画監督:渡辺和夫

 2週間ぶり&2週分纏めての視聴。てか前回の内容すっかり忘れてる(笑)。泉坂高校にめでたく「補欠合格」を果たした淳平君は、いきなり西野さんとの別れの時が訪れる。東城と淳平の強い想いに自ら潔く身を引いた西野さん、こんなイイ娘は現実には絶対いるわけネェよ(笑)。しかしこうなると彼女の出番も少なくなりそうだけど、どういった形で淳平に関わり続けるのか(早速8話のラストで再会)は今後の注目。

 で、次は幼なじみ・唯と暴力(巨乳)娘・さつきの登場と来たもんだ。唯役はナナさま、姉態度で接する妹属性・精神年齢8歳(当社比)、もぅ何も言うことはありません(笑)。さつき役は沙苗姉、正直女子高生はちょっと厳しいかも(苦笑)。たださつきのような、度胸が据わった真っ直ぐな性格のキャラを沙苗姉が演じるのは、僕は初見かも。さらに言えば、沙苗姉の「好き」というセリフをオレは初めて耳にしましたね。そんなこんなで、さつきが沙苗姉の新たな境地を切り拓くことを期待。

 その他気になったことといえば、東城よりもさつきの方が上になってた8話エンディングテロップでのキャストの表示順。これからメインのヒロインはさつきってことでしょうかね。この作品、ハッキリ言ってしまえば「弱っちぃ」エピソードの連続ですが、豪華キャストのパワーがそれをフォローして余りある展開。あとは東城さんの流す涙の量が、一滴でも少なくなることを祈るばかりです(笑)

第9話「パニック IN MY ROOM」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:小林一三 演出:雄谷将人 作画監第10話「怒涛の夏合宿」 脚本:中村龍 絵コンテ:小林一三 演出:雄谷将人 作画監督:古谷田順久

 ヒロインの4人は「東西南北」なんだねぇ。GWで帰省してる時にふと気が付いたよ(苦笑)。9話:私服の東城さん淳平の部屋にキターッ。丸まったティッシュの山とエロ本発見は当然として、ビデオを再生したら実は中身が・・・ってな展開になったときの綾っちの恥じらいの表情が見たかったのですが、さすがに少年誌にそこまで求めるのは無理だったか(笑)。

 10話:綾&さつきの水着姿は言うこと無いですハイ。特に普段結ってる髪を下ろしたパターンに弱いオレとしては、ロングのさつきは絶対無視できん(笑)。大人しくてちょっと煮え切らない綾、(今回のところは)良い友人のつかさ、天然娘・唯と、淳平との進展が期待薄なヒロインの面々にあって、大胆アタックで淳平を攻めまくるさつきには、(まずは)一番の盛り上げ役として期待したい。ちなみに黒川先生は爆乳過ぎてオレはちょっと苦手。綾&さつきのような、「標準プラスアルファサイズ」が丁度いいのだ(笑)。

第11話「せいいっぱいのプレゼント」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ:小島多美子 演出:磨積良亜澄 第12話「行き先不明のキモチ」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:小島多美子 演出:浅見松雄 作画監督:金東俊

 11話:西野さん、神懸ってました。以上。

 12話:東城さん(小説みたいな)片思い宣言に「只ならぬ仲」さつきの校内激烈アタック。困り果てた淳平君は「オレは東城も西野もさつきも好きだ」と開き直り。マジで逝ってヨシ(笑)

第13話「勃発!南北戦争」 脚本:林政宏 絵コンテ・演出:五月女有作 作画監督:宇都木勇
第14話「たったひとりのクリスマス」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ・演出:五月女有作 作画監督:宇都木勇

 13話:クリスマスが近づき、真中君は下心丸出し?でバイトにGO!が、なんとバイト先にはさつきの姿が。偶然というには余りにもご都合主義な展開だが、さつきのナイスバディが見られたからヨシとしましょう(笑)。そのさつきですが、ようやく小林さんもさつきのキャラを掴んできたかな。あと唯ははっきり言ってどーでもヨシ。オコチャマには興味無いのだ(笑)。

 14話:「淳平君がしてみたいこと、何でもしていいから...」。だが西野さんの熱烈アタックにも、淳平は最後の一歩が踏み出せず。今度こそ本当の、二人の別れ。女の子のピュアなハートをどれだけ傷つければ気がすむのか、例え自身の恋心に気づいて涙しようとも、淳平の罪は償えないほど重くなってゆく。

第15話「夢の続きをもう一度」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:須永司 演出:鎌仲史陽 作画監督:青木真理子
第16話「雪の中で抱きしめて!」 脚本:中村龍 絵コンテ:河合夢男 演出:鎌仲史陽 作画監督:青木真理子

 15話:東城さんのとびっきりの笑顔で新年を迎える、これ以上に素晴らしい出来事がこの世にあるのでしょうか?いや、ナイ!!(笑)。

 16話:高校生キャラに「かくれんぼ」をやらせようという作り手のセンスはある意味で尊敬に値する。しかしながら、「寒さで動けないかも」とか、普通の家庭で過ごす日本人にはまずありえない心配ってのはどうかと思う。ま、展開に無理がある云々は、このアニメに対しては無意味な指摘かもしれないけど(苦笑)

第17話「すれ違いのバレンタイン」 脚本:筆安一幸 絵コンテ・演出:岡崎幸男 作画監督:桜井木ノ実
第18話「甘くて苦いチョコレート」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:岡崎幸男 演出:石川久二 作画監督:加納みずほ

 前々回の西野さんに引き続き、結論を出せない真中にさつきまでも愛想を尽かし、思わず「大嫌い!!」と絶叫。奇しくも世間はバレンタインで盛り上がる季節。後悔しつつ仲直りのきっかけにと生涯初めての手作りチョコに挑戦したさつきだったが、手渡そうとした正にその目前、東城さんが真中にチョコを渡す風景が。東城さんは日ごろの感謝の気持ちと予防線?を張ってはいたものの、さつきは自分のチョコを思わずゴミ箱に捨ててしまった。あぁ、さつきの恋路もここまでか...

 一方、西野さんは真中家の玄関に手作りチョコを置いておいた。だがそのチョコを真中はさつきが置いていったものと勘違いしてしまう。そして翌日、勘違いをきっかけにさつきと仲直りした勢いを駆り、真中は小説の打ち合わせの際、思わず東城さんを抱きしめてしまう。告白に限りなく近い真中の行動に、東城さんもまんざらではない様子。だがこのバレンタインの一連の事件、真中の勘違いを知ってしまった唯も含め、後々尾を引きそうである。

 ストーリーはこの通りそれなりに盛り上がってはいるものの、18話ではキャラの顔が過去最高に崩れてましたねー。エンディングテロップ見たら原画には海外のプロダクションの名前だけで人の名前は無し。一昔前の作画崩壊アニメの典型的なパターンで苦笑いしか出てきません。

第19話「レベルアップのお礼」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ:小島多美子 演出:三家本太美 作画監督:Kim Keun-soo
第20話「ドキドキ・初デート!?」 脚本:林政宏 絵コンテ:小島多美子 演出:成田歳法 作画監督:Lee Seouk-in

 19話)唯ちゃん見事に合格!!まぁ彼女がどうなろうと知ったことではないのですが(笑)。さて、早くもホワイトデーがやってきた。この前の手作りチョコを置いていったのがつかさと知り、またしても真中は自らの不甲斐なさを痛感。てかこのあんちゃんはいい加減にして欲しいよホント(苦笑)。真中のホワイトデーのお返しに涙する東城さん、とにかく大はしゃぎするさつき、相変わらず対照的なリアクションで我々を楽しませてくれます。そして今回もつかさは一人ギャルゲーモードで神がかってたよな。さすがに多数のギャルゲーのキャラを演じてきたとよぐっちだと思うね。

 20話)何時の間にか東城さんと映画デートを企んでいた真中、黒川先生の邪魔も何のその、二人での映画鑑賞を果たした上に2度目のいちごパンツを堪能(しかも今回は直に触れちゃったよ!?)。正に幸せの絶頂という言葉が相応しくて、東城派のオレはやるせない気持ちでいっぱいです(笑)。

 それはそうと肝心のいちごパンツには可愛さが全く無かったなぁ。今週は作画陣がオール海外だったけれど、日本人ならもうちょっと可愛く描くと思うよマジで(笑)。それから映画館で真中とやりあった美鈴は何とヒロシの妹、彼女の出番も今後は増えていきそうですね。

第21話「アブナイ新入部員」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:五月女有作 演出:横浜太郎 作画監督:宇都木勇
第22話「決断!バースディ」 脚本:筆安一幸 絵コンテ:柳瀬雄之 演出:鎌仲史陽 作画監督:青木真理子

 21話)クラス替えで真中と東城は別のクラスに。二人を繋ぐ糸が1本切れたことで、さつきが若干優勢になったと言えるのかも。それはともかく、新入部員ってのはやっぱり先週出てきた美鈴っち。自分の認めたヤツ以外は眼中に無い彼女はいきなりブチ切れモードで真中に食ってかかり、サービスカットのあとは彼女の仕切り屋魂爆発。そしてさつきとの大乱闘は今後何度も繰り返されそうで、この作品に名物シーンが1つ加わったと見て良いでしょう(笑)

 22話)17歳の誕生日を迎えたさつきは、真中に写真立をプレゼントされて号泣。しかし何故さつきが大喜びしたかイマイチ理解できなかった真中はダメ男を再確認。中途半端な決意で翌週の自分の誕生日にはさつきからのプレゼントを拒否し、さつきのハートを傷つけてしまう。一方東城さんは、日ごろの感謝の気持ちと強調しプレゼントを渡すことができたものの、真中は結局さつきに謝り彼女からもプレゼントを受け取った。来週は西野さん復活の気配で、まだまだ泥沼劇は終わりが見えませんね。

 しっかしまぁ、ここ数週の作画の不出来には怒りを通してあきれてます(苦笑)。一応マッドハウス制作とうたわれてはいるもののそのほとんどは海外のレベルの劣る下請が作っていると思われる本作は、マッド冠のアニメ作品の中では最低のクオリティでしょう。以前にも増してプロダクションのブランド力がアニメ界のビジネス面で重要な位置を占めることが多くなってきた昨今では、こういった兆候はそのプロダクションにとってマイナスにしかならないと僕は思う。

第23話「雨の再会」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ:小島多美子 演出:大田海雅 作画監督:Kim,Keum-soo
第24話(最終回)「本当のヒロイン」 脚本:浦畑達彦 絵コンテ:関田修 演出:磨積良亜澄 作画監督:高橋敦子、長坂寛治

 23話:映画コンクールに臨む映像部、東城さんの新作は皆を唸らせるほどの良いデキ。そのストーリーを映像化すべくコンテ作業に奮闘する監督・真中だが、ヒロイン役が見付からない問題に直面。にも関わらずさつきとイチャつき(怒)美鈴にダメだしされちょっぴり自信喪失。だが美鈴から参考にと映画のチケットを手渡され、その映画に感動した真中は吹っ切れた様子。映画の帰りにはバイト帰りのつかさと偶然逢い、雨の中相合傘。これは次への伏線か。にしても、現状では自分が最後方に位置することを認めた上で一発逆転を狙うと宣言したさつきは可愛すぎ(笑)

 24話:ヒロインが見付からないならば脚本を変えるしかない。外村と真中の口論を偶然部室の外で聞いてしまった東城は大ショック。真中たちはすぐさま東城を探しに行くが、やはり東城がいたのは学校の屋上。あのときと同じくいちご100%なドジを踏んでくれた東城さん、実はあの時のことも相手が真中だと彼女はわかっていたのだ。

 自らの脚本の不備を涙ながらに謝る東城に、真中は必ずヒロインを見つけ出し良い映画にすると宣言。だが二人の最初の出会いを「運命だって思ったら、ダメ?」と問いかけた東城に対し、映画のことしか頭に無い真中は明確な答えを出さなかった(とオレは感じた)。で、美鈴っちが街中で見つけてきたというヒロイン役候補はなんとつかさ!?真中はかつてないほど真剣な表情でつかさにヒロインをやって欲しいと頼み込む。真中の映画作りを手伝いたいと日ごろから思っていたつかさはヒロイン役をOK。いよいよ映画部の撮影が動き出した...

 

 ってところで何とアニメ版いちご100%は最終回。ったくこれからがエーとことちゃいますか?と意味も無く関西弁でツッコミたくもなりますよマジで。ま、原作もまだまだ続いているようで、アニメ版独自のラストを提示するなんてことは、この低予算では厳しかったんだろうけどね(苦笑)。その低予算は、特に作画面で多大な影響を与えてしまいました。中盤あたりはホント目も当てられないという表現がピッタリと思えるほどの惨状でした。いくら能登さんや豊口さんたちのスーパーな演技を以ってしても、リカバリには限界があるってことを理解して欲しい。

 ということで、消化不良の一言に尽きるこのアニメ版。中でも一番の物足りなさを感じているのは、唯役のナナさまだと僕は思います(笑)。続きを作るのであれば、上記の問題点を絶対にクリアして欲しい。

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