ハチミツとクローバー ~感想~

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chapter.1 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:カサヰケンイチ 作画監督:都築裕佳子 

 原作は未読。「ノイタミナ」って最初は何のことやらさっぱり分からなかったんですが、「noitaminA」ってことですか。「今までのテレビアニメの常識をひっくり返す...」という意味らしいけど、まずはお手並み拝見。

 さて、各アニメ誌でも特集が組まれてて事前の期待度もかなり高かったと思うこの作品、第1話を見た印象としてはなかなか面白かったです。つーか面白かった大半は森田のぶっ飛んだキャラクターなんですけどね(笑)。それから挿入歌の「ハチミツ」はそのうちやるだろうと思ってた演出だけど、1話でいきなりでした。結構ハイペースで飛ばしてたと思う第1話だけど、抑えるところはキチっと抑えてあって作品に統一感があったと思う。

 反面、気になったところもいくつか。まずは画面全体に白いモヤをかけ過ぎ。上述の統一感を出すことに貢献しているとは思うけど、何だかずっと回想シーン見てるような印象すらあった。ま、僕の好みの問題ではあるけれど、この作品のために液晶の色設定を変えるってのはメンドいですハイ。あとOPの演出は昔のポンキッキみたいだなぁと思ったのですが、正直意味が良く理解できませんでした。これが「新しいアニメの方向性」ってヤツなんでしょうかね(苦笑)

chapter.2 脚本:黒田洋介 絵コンテ:山下祐 演出:まつもとよしひさ 作画監督:舛田裕美、山下祐
chapter.3 脚本:黒田洋介 絵コンテ:近藤日葉 演出:高島大輔 作画監督:相坂直紀

 「ロココ【rococo フランス】(もと岩石の意の roc に由来)_フランスのルイ一五世時代の装飾様式。バロック様式のあとをうけ一七二三年から六○年頃まで流行。曲線過多の濃厚・複雑な渦巻・花飾・簇葉・唐草などの曲線模様に淡彩と金色とを併用。画家ではワトー・ブーシェ・フラゴナールらがその代表」(広辞苑より)

 2話ではいきなりはぐみの類稀な才能が発揮されましたね。てつもない才能を見せ付けられ、自分の小ささを思い知った竹本君、彼の気持ちは何となく分かるなぁ。でもそんな自分に落ち込まず前向きに生きろとアドバイスするのが真山先輩、彼の優しさには何となく寂しさを感じてしまう。一方森田馨、変人忍の兄貴が大金をエサに弟にやらせていることは何なのでしょうか。これは後々まで謎であり続ける予感。

 3話:はぐと竹本、いきなり雰囲気良くなってるし。姪っ子を娘のように溺愛する修司叔父(@藤原啓治)、ヒューズ中佐の生き写しか?(笑)。それから唯一の大人の女性・原田理花が初登場。やっぱりさやさやの演技は素晴らしいの一言。未亡人っぽさ全開なキャラでしたけど(その通りでした)、足が不自由なところは何だか生命に関わるような病気では無いかと心配してしまう。あと3話のラストでは山田さんがドラマを盛り上げてくれましたね。「真山のキライなところしか頭に浮かんでこない。でも好きで好きでしょうがない」、これが現代の恋愛ってものなのでしょうか?オレにゃさっぱりだよ(苦笑)

 2、3話通じて思ったのは、正直なところはぐみの声がイメージとちょっと違ったかな。もうちょっとガキっぽい声をイメージしてたんだけど。はぐみ役の工藤晴香ってモデルらしいけど、モデル上がりの初挑戦パターンはアニメでは芳しい結果を生んだことが無いような気が。今回も不安は隠せないな。

chapter.4 脚本:黒田洋介 絵コンテ:福田道生 演出:清水一伸 作画監督:岡野幸男、吉田隆彦 作画監督補:宮脇千鶴

 OPラストのエビが飛び跳ねるカットだけは未だに違和感アリ、つーか何だかコワイんすよあのエビ(苦笑)

 Aパート)はぐちゃんの、はぐちゃんにしか分からない孤独によるストレスが具体的な形で表面化してしまいました。しかも今月3回目とか。芸術家は、持っている技術だけではなく己の精神も繊細ということか。だが今は、彼女を支える竹本たちがそばにいる。今そのことをはぐみ自身が明確に理解しているかは何とも言えないが、いつかハッキリと分かる日が来る、そんな気がします。

 Bパート)クリスマスパーティ開催。鉄人・あゆみの美脚を拝めたのが最大の成果(笑)。そして真山&原田の大人の恋愛その2が本格展開。クリスマスイブに亡き夫の墓参りに出た理花、彼女の事情を既に知っていた真山に修司はどんな言葉を掛けようとしたのだろうか(結局それは未遂に終わったけど)。とにかく、続きが気になる作品です

chapter.5 脚本:黒田洋介 絵コンテ:谷口悟郎 演出:山田一夫 作画監督:橘秀樹

 美脚女王・山田は、実ははぐちゃんが号泣するほどの美乳の持ち主でもあった。だが顔も含めルックス隙無し&性格も悪く無い山田が、真山の恋心を掴むことはまだ無い。

 Aパートでは竹本帰省のお話。看護士の母(篠原さんいい味出しすぎ)、幼くして死に別れた優しくも弱々しい父、そして母の心を掴んだ稼頭男という父とは正反対の豪快な男性。そんな大人たちが紡ぐ物語に、微妙に揺さぶられる竹本。だがその彼も最後はすがすがしく郷土を発った。恋愛話の合間に、こういった温かいストーリーが入ってくるのもこのアニメの良い部分かと。

 Bパートは年末宝くじ(30万円)が当たっての温泉旅行。ここで上記の山田の事実が発覚したわけだが、指先を使い醤油で絵を描くという森田の荒業も炸裂。やはりこの男の才能も並のレベルを越えている。が、真山にとっては温泉に来ても理花のことで頭が一杯。切なさも、繰り返し味わえば痛みに変わる。そんな気がする。

chapter.6 脚本:黒田洋介 絵コンテ:高田耕一 演出:湖山禎崇 作画監督:梶谷光春

 男の敵・真山に我らが女王・山田のかかと落とし一閃!!これで真山に対するオレの嫉妬の念はかなり晴れました(笑)。今週のポイントは2点。

 1)かつて雪の女王の異名を取った理花と、夫の原田、そして修司3人の哀しすぎる程深い絆。交通事故で夫を失い、理花も身体全体に深く消えない傷を負ってしまった(脚が悪いのは事故の後遺症だったのね)。そんな理花が夫の後を追わないように、修司はしばらくの間理花と一緒に生活していた(結局修司は理花の事務所を出てしまったわけだ)が、彼らの間にあったのは恋愛感情ではなく、一緒にいることが当たり前という、ある種の本能みたいなものだったのだろうか。

 2)就職が決まった真山に、ついに山田が大粒の涙を流しながらの大告白。だが彼女の言葉を聞いた真山は、「ありがとう」と静かにつぶやくだけだった。二人の恋愛も、これで、終わり。

chapter.7 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:舛成孝二 作画監督:竹内哲也

 のどかな春の陽気の下で、竹本たちと四葉のクローバー探し。社会人になったはずなのに、真山氏の生活サイクルが学生時代と全く変わってないように見えるのは僕の気のせいでしょうか?(苦笑)

 それはともかく、今週も「ドラマアニメ」全開で良い感じですね。花本先生は長期海外出張にはぐちゃんを連れて行こうとしたけれど、彼がはぐちゃんを引き取った頃と違い、今の彼女には支えてくれる仲間がいる。この違いに今更ながら戸惑う花本先生を理花は静かに励まし、そして未だ自分に向かれたままの真山の想いに再び心痛め涙する。そんな真山も若干ではあるが山田に対する接し方が変わりつつある。先週書いといてなんだけど、山田の恋は終わったなどと安易な結論を出すのは止めておいた方が良いな。来週も見逃せないね。

chapter.8 脚本:黒田洋介 絵コンテ:山下祐 演出:安藤健 演出助手:眞紗臣 作画監督:牧野大介
chapter.9 脚本:黒田洋介 絵コンテ:福田道生 演出:まつもとよしひさ 作画監督:都築裕佳子

 #8:花本先生、はぐちゃん不在の禁断症状発症。相変わらず親バカです(笑)。一方日本では竹本の誕生日パーティだったはずが竹本の存在感は相変わらず希薄、真山は理花へのストーキング行為(といっても可愛いものだが)を森田にズバリ当てられ消沈。山田は真山への恋心の断ち切り方を見出せず苦しむ。やっぱ切ないね。そして山田緊急帰省により一人になったはぐみを竹本が訪問。結局泊まっていった彼はさすがにはぐちゃんに手を出すようなことはしなかったものの、これで彼が森田に対して一歩リードというわけでも無いようで...

 #9:はぐちゃんが欲しがっていた小鳥のブローチを森田が持ち前の技術で作り上げて見せ、そしてそっと彼女愛用のコップに潜ませた。そのブローチを大切に持っているはぐみは、それが誰が作ったものを何となく感じ取っている様子。時はクリスマス、はぐみは山田の実家の商店街にバイト要員として召集される。彼女にとっての初バイトは、作業面では貢献度ゼロだったものの、バルーンアートでの集客に貢献。さすがですね。そして竹本が予感した、皆で過ごす最後のクリスマス...楽しい時間が永遠に続くことなんて、無いのだ。

chapter10 脚本:黒田洋介 絵コンテ:小平進 演出:湖山禎崇 作画監督:梶谷光春
chapter11 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:高島大輔 作画監督:舛田裕美、相坂直紀、矢上孝一

 #10)極寒の中、都内遊覧船の旅を企画した真山は大顰蹙もの。甲板に出る竹本と真山。あのクリスマスパーティーの前後の竹本の変化を、真山は気づいていた。そしてその原因が彼の恋心にあることも。森田がはぐみにブローチを贈ったことが未だ竹本の心に影を落としていたが、それに負けない絆を2年間築き上げてきた竹本。そのことを真山に指摘されて竹本は初めて自覚したのかもしれない。

 葛西海浜公園(本物は葛西臨海公園)の観覧車の話は、昔近隣に住んでいた身としては中々面白い内容でした。っつっても2、3回しか行ったこと無いんですけど、広いくせに人が少ないし、デカイ観覧車も何となく近づき難い雰囲気があって結局乗る勇気が出なかったし(てか竹本たちみたく一緒に乗ってくれる人なんていないけど苦笑)。

 #11)年明け早々、セクハラ森田に女王・山田のハイキック炸裂!!にもめげず、次ははぐちゃんの成人式の写真を強奪し、スキャニング+「こんなに大きくなりました」とテロップを入れプリントアウトという大悪行。あまりの早業に開いた口が塞がりませんでした(笑)。

 花本先生がモンゴルから帰国。おみやげの馬頭琴を見事に演奏して見せた森田の才能はやはりスゴイの一言。だがその森田と画材を一緒に買いに行ったはぐみは、いつものおちゃらけた表情とは違う、森田のスキの無さにとてつもないプレッシャーを感じてしまう。入学から1年以上が経ちはぐみも随分と色々な表情を見せるようにはなったものの、やはり花本先生の元が未だ彼女のとって一番の居場所なのか。そして社会人になったにも関わらずあのボロアパートから出ようとしない真山、彼が欲しいものとは一体何なのだろうか。貯金を増やすためにボロアパートに住みつづけるのだとしたら、それなりに高価なものということになるのだが...

chapter12 脚本:黒田洋介 絵コンテ:高田耕一 演出:長井龍雪 作画監督:井嶋けい子 作画監督補佐:福岡英典

 森田がめでたく伝説の8年生となった今週でしたが、自分は己の不明を嘆くことしきりでした。chapter11ではぐみが「楽しくなかった」と言っていた森田との買い物、だがそれははぐみが森田に恋をしている何よりの証拠だったのだ。本当に恋する相手が隣にいれば、張り裂けそうな想いで胸がいっぱいになるのはおかしなことではない。はぐみの場合は、それが経験したことの無い「居心地の悪さとプレッシャー」だっただけの話。竹本同様、そんなことにも気づかない己の未熟さに少なからず失望してしまった今週でした。

 だが森田という人間のやることは分からない。彼ははぐみを残し、いつものように金儲けを目的に長期不在、しかも今回は何とロサンゼルスに旅立ってしまったのだ。チャンス到来の竹本が森田不在の隙にどれだけのことができるか。これまで以上に燃え上がってきている竹本を応援したくなる気持ちが、自分の中で少し芽生えつつあったりします。

chapter.13 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:橘秀樹 作画監督:櫻井親良

 OPの絵がリニューアル、これまでのエピソードで語られたキャラの表情や風景が散りばめられ、前のよりは好きですね。Aパートではアメリカに旅立った森田の話題でもちきりの最中、はぐみに竹本が「森田に戻ってきて欲しいか?」と問いただす。はぐみの答えは、「戻ってきて欲しくない」。まだ彼女は自分の想いが恋だと気づいていない。そして気づかない限り、竹本がはぐみの心に入り込む余地は無い。竹本にとっては残酷この上ない結果だが、主役であるはずの彼の立ち位置もちょっと危うくなってきた!?

 Bパートは花火大会。どーでもいいことですが、僕は暗闇の中で人がごった返す花火大会が昔からキライでした。はぐちゃんのブカブカ着物姿には爆笑。一生懸命髪を結って着物をバッチリ着こなしたあゆみは、まだ真山との夢を見ている自分の姿に涙する。しかしそうは言っても、彼女は簡単に踏ん切りがつくような恋に陥るような安っぽい女性では無いし、それが彼女の良さであることは間違いない。この先真山との関係はどうなるのか、そろそろ真山と理花の話も再燃しそうだし、静かに見守って行こう。

chapter.14 脚本:黒田洋介 絵コンテ:鈴木行 演出:安藤健 演出助手:眞紗臣 作画監督:吉田隆彦、小川浩司

 蕎麦処を継いだ長谷川先輩の話で盛り上がる竹本たち。...長谷川って誰だっけ!?(汗)。さて、理花が自分の名前を呼ぶ夢を見て浮かれ気味の真山は、理花本人とすれ違った公園に戻るという行動を取るが彼女は不在。相変わらず彼の恋路は険しい。つーか自分が見た風景をスロー再生はもちろんのこと、拡大高精細モードまで搭載した真山の頭脳は高機能過ぎる!!(笑)。

 仕事場のイケメン先輩・野宮が山田に再び焼き物の仕事を頼みたいと言い出すと、この野獣と山田を直接を会わせまいと真山は必死になる。が、それが逆に怪しまれ野宮も山田の研究室にやってきてしまった。だが山田はそこで大の男2人相手に女王の威厳を如何なく示すのだった。自分がふった相手にも関わらず、真山は山田に幸せになってほしいと願っている。だがそんなことを願う資格は彼には無いと花本先生はズバリ指摘する。

 「女々しい」という言葉がある。「振る舞いなどが女のようである」との意味のほかに、「いくじがない。未練がましい」という意味もある。真山にフラれた後、生き方がより一層前向きになっている山田と違い、その真山自身が理花はもちろんのこと、山田に対してもある種の未練のような感情を抱いているのでは無いか。女々しいという言葉は現代の日本においては、文字とは裏腹にむしろ男性に対してこそ当てはまる言葉となりつつある。

chapter.15 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:中山勝一 作画監督:杉本功、河野真貴

 50代用のモンケルを豪快に一気飲みする美和子さん、エネルギッシュでステキです☆☆。さて今回も真山話。山田のことを理花にフラれたときの保険ではないかと野宮に疑われた真山は嘗て無い程真剣な表情で否定する。それを聞いた野宮は山田に会いに行くと言い、負けじと真山も彼と一緒に山田の元へダッシュ!!。そこで山田が作ったカレーは隠し味になってないチョコレートの匂いが充満する驚異的なシロモノ。染みる、湧き上がる!?との後輩たちの意味不明なコメントでさすがの大人2人も後ずさり(笑)

 真山が緊急帰社したのをチャンスとばかりに、野宮は山田を食事に誘う。彼女の想いなど、もちろん恋愛の達人である野宮にとってはとうのお見通してありながら。翌日それを聞いた真山は山田を責めるが、逆にロンドンブーツのかかと落としを食らってしまう。花本先生はそんな真山を過保護だと言った。一度恋人になることを拒否した真山にとっては、山田に対しては友人として接するしか無いのだと僕は思う。だが友人であれば、あり得ない「過保護」という関係がこの2人の間には横たわってしまっている。それは山田に対しては「束縛」と同じ意味では無いのだろうか。それが一番、僕には納得がいかないことだ。

 山田の次は、肝心の理花。浅井さん倒れるの報を聞き、すぐさま病院に急行した真山は1年ぶりに理花と再会。だが原田デザイン事務所に戻りたいという彼の申し出を、理花はあっさりと拒否した。またやり直し。1年という時間は、再び理花にアタックするための助走だったはずなのに。真山は理花を送ると称し、レンタカーに理花を乗せ大雨の首都高を疾走する。そんな自分を卑怯だと言った彼の恋の結末は、どうなる。

chapter.16 脚本:黒田洋介 絵コンテ:小平進 演出:まつもとよしひさ 作画監督:梶谷光春

 社長の藤原兄弟が決裂し、デザイン事務所は分裂決定。理花と離れられないことを痛感した真山は、鳥取の事務所に飛ばされることになったこともあり、もう1分の迷いも無くなっていた。彼はすぐさま藤原デザインを辞め、理花の元へ戻ってきたのだ。過去の自分を知らない真山は、理花にとっては立ち直ったフリをしなくても良い、言うなれば甘えられる相手だった。だからこそ彼女も真山と距離を置こうとしていたが、今の真山にはその距離を再び詰めてゆくことしか頭に無い。例えそれがどれだけ時間の要することだとしても...

 BARみすずの女軍団にサイフと秘密を握られてる浜田山商店街の男一同。アンタらアホか(笑)。真山が理花の元に戻ったことを野宮から聞かされた山田は完全に燃え尽き状態。だがそんな状態にも関わらず、昔から仲良しだった商店街の若手三代目軍団4人は山田に突然のプロポーズをする。激しく動揺する山田だが、それは彼らの気持ちをずっと前から分かっていたから。そして彼らの中から一人を択ぶことなど、彼女にはできない。それは正に、山田に対する真山の気持ちそのものだったことが、山田にもようやく分かったのだ。

 そんな山田に花本先生は「努力するか、あきらめるか、選択肢は2つしかない」と言ったが、彼女がいなくなった後、実は3つ目の選択肢があると呟いた。うーん、オレにゃさっぱりわかりません(涙)。一方、浜美祭の準備で完全ダウンした竹本にも転機がやってきそう。まだまだ見逃せない展開が続きますね。

chapter.17 脚本:黒田洋介 絵コンテ:福田道生 演出:湖山禎崇 作画監督:都築裕佳子
chapter.18 脚本:黒田洋介 絵コンテ:高田耕一 演出:高島大輔 作画監督:いしはらよしはる

 こちらも1ヶ月ぶりの視聴。#17)可愛い可愛い真山がいなくなって、放心状態の美和子さん。誰か彼女に救いの手をーっ(笑)。一方、もうパーティーは無しという1年前の予想は見事ハズレ。その予想、クリスマスパーティーから自分だけがいなくなると竹本は思っていたらしいが、それは現状からの脱却を心の奥では強く願っていたからだったのかな。それはともかく、卒製の過労で胃潰瘍になってしまった竹本だが、もう1年大学に残ることに。新たな家族、カズさんの温かさは見ていてとても清々しかった。

 #18)森田が権威あるモカデミー賞授賞式の壇上に!?受賞スピーチでの、余りなぶっちゃけ監督批判話に会場の雰囲気は最悪に(笑)。しかしTVの映像は録画で本人はなんと竹本と隣りのベッドに入院してた。ったく相変わらずな神出鬼没ぶり。で、この病院の巨漢ナースは何だったんだ!?(笑)。森田はめでたく卒業決定。これで学校に残ったのは竹本とはぐ、あゆだけになったと思いきやなんと森田が日本画科に3年生として編入!!やっぱりやってくれますこのお方。

chapter.19 脚本:黒田洋介 絵コンテ:三浦辰夫 演出:吉本毅 作画監督:井嶋けい子
chapter.20 脚本:黒田洋介 絵コンテ:小平進 演出:安藤健 演出助手:眞紗臣 作画監督:住本悦子

 #19)モテ無いアニオタ・roby(2@歳男性)の立場からすれば、真山も野宮も絶対に好きになれないヤツらだと思っていたけどその理由を美和子さんが代弁してくれた。要はコイツらが本心を中々見せない似たもの同士だったからだ(巧と匠、名前の読み方も一緒とは知らなかった)。相変わらず山田を巡って対立する彼ら(+理花も含めて)の恋の結末を楽しみにしたい。

 前回日本に帰国した森田氏は今週も相変わらずやってくれた。クレーン車からのバンジージャンプ事故で大ケガと思いきやそれはウソと大フェイントをかまし、真山には「お前は過保護過ぎ」と一喝する。ナンダカンダ言っても(自分のこと以外は)冷静に周囲を見ているところもある彼には、今後も暴れて欲しい。もちろん良い意味で、ですけど(笑)。

 #20)超強烈な酒臭を漂わせる我らがあゆ、20ポイントのイメージダウンです(涙)。森田があゆを励ますシーンには、この人にこんなフォローができるんだとちょっと驚き。でも世間を驚かせる才能を持つはぐみに対し無干渉を決め込む修司さんに突っかかったのはどーだろう、修司も言っていたが本来森田が積極的にはぐに関わることも選択肢としてあるはずだが、それをしないのが森田という人間なのだろう。

 そのはぐちゃんですが、今週のラストでは大泣きモードに突入。彼女になにもしてやれない竹本君はダメダメの一言だが、彼女は何に苦悩し泣いているのかちょっと心配だ。それはそうとこの作品、20話終えても明確な進展があった関係がほぼゼロだけれど、クライマックスに向けてこの状況が果たしてどうなるか。そこは当然注目です。

chapter.21 脚本:黒田洋介 絵コンテ:狩生豊 演出:高島大輔 作画監督:河野真貴
chapter.22 脚本:黒田洋介 絵コンテ・演出:橘秀樹 作画監督:梶谷光春
chapter.23 脚本:黒田洋介 絵コンテ:福田道生 演出:湖山禎崇 作画監督:都築裕佳子、梶谷光春
chapter.24 脚本:黒田洋介 絵コンテ:小平進 演出:カサヰケンイチ 作画監督:島村秀一 作画監督補佐:高橋晶

 1ヶ月分も貯めちゃったので一気に最後まで見てしまいました。細かいあらすじは各所でとっくに出ていると思うので、笑ったポイントだけピックアップしとこう。1)あの藤原事務所の双子社長の名前、「マリオ」と「ルイジ」には爆笑。2)美和子さんの携帯早打ちに萌え。てかハチクロ最強キャラは実は美和子さんだった!?(笑)。

 あての無い旅(決して自分探しの旅では無い)を経て、竹本は以前の頼りなさげな雰囲気がウソのようにいい男に変身。最後のはぐちゃんへの告白は素直にカッコ良かった。まぁ結局変わらない彼らの様子から見ると、はぐちゃんの答えは多分...でもはぐみの答えよりも、竹本にとってはその一言が言えるようになったことの方が100倍大切だったに違いない。「1歩を踏み出す気持ち」、それが彼の心の空虚を見事に消し去ったのだ。最初は冴えない主人公だった竹本も、最後の最後でようやく主人公らしい活躍を見せてくれて良かった。

 一方で欲を言えば、苦悩するはぐみの姿をもう少し丁寧に描く時間は無かったのかと。そこだけは惜しい。同じ主役でも竹本とは随分とセリフ量や存在感に差が出てしまったなと思う。また注目してた片思いも結局は解決した関係は(このアニメ版では)ゼロだったわけですが、それよりも恋愛その他を経験することで彼らが何を得て行くのか、そっちの方がこの作品を観るべきポイントだったのだと思う。

 話はちとそれますが、現実に僕の周囲にも竹本と同じような旅(しかも海外に)に出たヤツラが多い。そんな彼らと長期の旅などほぼ無縁な自分を比較してみると、人間的な器というか余裕というか、何か差をつけられていると感じることが多々ある。その意味で、アキバくらいしか行かない自分には色々と考えさせる作品だった。


Bitly

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