ガンパレード・オーケストラ ~感想~

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<スタッフ>
原作:SCEI  監督:篠原俊哉  チーフディレクター:佐藤豊  シリーズ構成:福嶋幸典  キャラクターデザイン:たむらかずひこ  メカニカルデザイン:小川浩  音楽:七瀬光・古川昌義  アニメーション制作:ブレインズ・ベース
<キャスト>
【白の章】
石田咲良:豊口めぐみ  村田彩華:玉川紗己子  横山亜美:浅野真澄  菅原乃恵留:千葉紗子  渡辺愛梨沙:成田紗矢香  工藤百華:浅川悠  岩崎仲俊:神谷浩史  谷口竜馬:稲田徹  小島航:野島裕史
【緑の章】
源健司:風間勇刀  竜造寺紫苑:小西克幸  金城美姫:恒松あゆみ
【青の章】
石塚弘:間島淳司  永野英太郎:新垣樽助  佐久間誠司:鳥海浩輔  蔵野みずほ:山川琴美


Amazon.co.jp: ガンパレード・オーケストラ1 白の章 [DVD] : 豊口めぐみ, 浅野真澄, 野島裕史, 玉川紗己子, 千葉紗子, たむらかずひこ, 小川浩, 篠原俊哉, 福嶋幸典: DVD
Amazon.co.jp: ガンパレード・オーケストラ1 白の章 : 豊口めぐみ, 浅野真澄, 野島裕史, 玉川紗己子, 千葉紗子, たむらかずひこ, 小川浩, 篠原俊哉, 福嶋幸典: DVD
Amazon.co.jp: ガンパレード・オーケストラ 緑の章 DVD-BOX : 風間勇刀, 小西克幸, 恒松あゆみ, 渡辺明乃, 篠原俊哉: DVD
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Amazon.co.jp: ガンパレード・オーケストラ 青の章 DVD-BOX : 新垣樽助, 間島淳司, 鳥海浩輔, 加藤康之, 篠原俊哉: DVD
Amazon.co.jp: ガンパレード・オーケストラ 青の章 DVD-BOX : 新垣樽助, 間島淳司, 鳥海浩輔, 加藤康之, 篠原俊哉: DVD
第1話 初陣 (2005/10/4) 脚本:福嶋幸典  絵コンテ:篠原俊哉  演出:佐藤豊、篠原俊哉  作画監督:たむらかずひこ  OPはイカにもアニメちっくな曲でちょっとイマイチ。それと両手で抱えた光の玉が弾ける描写はもう止めにしませんかホントに(笑)。冒頭のハードボイルドペンギン(何がハードボイルドなんだ!?)にはただならぬ存在感がありますな、若本氏だしね。  青森のド田舎の第4中隊長に赴任した石田咲良さん、エリートではあるがお堅い感じはしなくて一安心。素に近い豊口さんの演技が期待できそうだ。気合一発娘な横山さん、彼女だけ音量が5くらい上なんですけど(笑)。まぁそれなりにまともな人が多い女生徒たちと比べ、ゴーイングマイウェイ(小島弟)、筋肉男(谷口)、メカフェチ(野口)、そしてボケボケな先生(小島兄)、ったく男はロクなヤツがいませんな(苦笑)。  各隊員たちが咲良の命令を無視し、その咲良も彩華と作戦に対する意見を衝突させる。彼らの「初陣」は散々な内容となった。犠牲者が出なかったことだけが唯一の救い。しかしそんな彼らがこの先どのように結束を強くしてゆくのかを見てみたくなるような内容でもあったと思う。ゲームと同じく3部作の1つ目なのかもしれないけど、とりあえず最後までみるつもりです。

第2話 アウトブレイク (2005/10/11)
第3話 遠すぎた橋 (2005/10/18)
#2 脚本:三浦浩児  絵コンテ:横田和  演出:やまとなおみち  作画監督:飯飼一幸
#3 脚本:大西信介  絵コンテ:うえだひでひと  演出:やまとなおみち  作画監督:飯飼一幸、佐藤浩雅
【#2】
 戦闘訓練が雪合戦に早変わりする第4中隊はやっぱりダメダメだ(苦笑)。前話の一件の調査のため本部から来た調査隊のタヌキ親父にはムカツクが、同じように咲良隊長といい雰囲気なかつての同級生・玉置君も同じようにムカツきますっ(ぉ  「女の嘘には棘がある」、そう呟いたハードボイルドペンギン最高(笑)。幻獣に襲われた調査隊を救出すべく、第4中隊出動。咲良は危険を顧みず自ら外に出て調査団救出に奔走するが、副隊長の彩華が大怪我をしてしまった。乃恵留は咲良が恋人を助けるために彩華が負傷してしまったと叫び、咲良を許そうとしない。その言葉に、返す言葉が出ない咲良。そこに幻獣大量出現のニュースが飛び込んできた。こんな状態で大丈夫か。  
【#3】
 幻獣出現の事態にも乃恵留はここに残ると言う。だが「街の人を頼む」、重傷を負った彩華の言葉に乃恵留&愛梨沙も従わざるを得なかった。だが今度こそ失敗が許されないミッションだ。  幻獣の狙いが街の襲撃では無いと読んだ咲良だったが、乃恵留は街を守ると言い再び咲良の命令に逆らう。街を破壊してしまった事実は、未だ彼らの心に重くのしかかる。幻獣に追いついた菅原機はとにかく銃を撃ちまくり次々と小型の幻獣を倒していくが、ボス格の幻獣・ガキを前に何とエネルギーが切れ大ピンチ。しかしその危機を佐藤機が救った。  肝心のガキは地中深く潜ってしまったが、咲良は幻獣の狙いを北海道と青森を繋ぐ青森ツインブリッジと読んだ。その読み通り事態は進み、咲良に刃向かっていた乃恵留の口も少し大人しくなる。だがガキを追い詰めたのもつかの間、空から別の幻獣・サイクロプスの急襲を受けてしまった。咲良は風の力を利用しサイクロプスを追い詰めるがトドメを刺し切れず逆に反撃を食らってしまう。そしてその間にガキが壮絶な自爆!!橋の片側は完全に崩れ去ってしまった。  失望を募らせただけの戦闘後、彩華を見舞う咲良だったが、同じく病室に現れた乃恵留は咲良の命令は失敗ばかり招くと、キッツイ一言を浴びせる。彼女のような主役に刃向かう女性やらせたら千葉紗子はアニメ界一だと思う(苦笑)。何はともあれ、元気を無くした様子の咲良隊長の姿は気になる。

第4話 特別な一日 (2005/10/25) 脚本:福嶋幸典  絵コンテ・演出:鈴木幸雄  作画監督:田中薫  「忘却無くして幸せは、有り得ず」(by若本ペンギン)。一応社会人である自分にとって、身につまされる言葉です。  さて本編、GPOの季節は現実よりも一足早いクリスマス。まず、男ゲットに奔走し撃沈した乃恵留&愛梨沙は今回、「ロンリーオトメ」と命名します。ちなみに「Noel」が仏語で「クリスマス」の意味であることを、アキバ系という人種が高い確率で知っているのは間違い無いでしょう。次、二人と同じくロンリーだが咲良隊長に一途なアタックを試みる岩崎には、思わず「ガンバレ」と応援したくなったが多分その努力は報われないだろうね(竹内君も無念だった)。この3人が寂しく合唱コンサートを観賞するオチはちょっと切なかった(苦笑)。それから未だ怪我が治っていない彩華さんは前中隊長の墓参り。咲良隊長が知らない真実が、そこにはある!!  肝心の咲良だが、その表情は自責の念に苛まれ深く沈んでいた。沈んだ心は全ての風景を暗く塗りつぶす。だが亜美たちが心を込めて準備したクリスマスパーティーが開始されると、その柔らかい光が深く沈んだ咲良の心を明るく照らす。藍華ちゃんに「恥ずかしいセリフ禁止っ!!」と言われそうだけど、それは間違いの無い事実。まぁ我らが咲良隊長が小島(弟)とちょっと良い雰囲気になってたことは、許し難いことではありますけどね(笑)

第5話 アンダーグラウンド (2005/11/1) 脚本:福嶋幸典  絵コンテ:横田和  演出:やまとなおみち  作画監督:飯飼一幸  祭りの後は、再び戦いへ。戦いその1)初日の出と共に始まった、咲良と乃恵留の口喧嘩。新年早々先行き超不安(苦笑)。  戦いその2)橋を巡る戦いは続いていたが、中隊は青森師団本部の意向により作戦から外された。咲良隊長落ち込む。が、橋もようやく守られたと思われた矢先、青函トンネルに幻獣発生。事態を重く見た師団長は、中隊にトンネル内の幻獣撃破を命ずる。初めての白兵戦であるが、帰省した生徒が多く人数不足は不安要素だ。  現地到着した途端、「いつものように」乃恵留は独断で行動開始。咲良も半ば諦めモードだが、やるべきことは変わらない。百華&乃恵留が幻獣に襲われ大ピンチのところを咲良以下隊員たちの一斉射撃で幻獣を追い払った。が、乃恵留は感謝しながらも司令官として認めてないと相変わらず冷たい。どこまでも深く固い、彼女の意地である。  だがほっとしたのもつかの間、幻獣の大群が現る。この危機に咲良は無謀とも思える作戦を実行に移す。それは列車を幻獣にぶつけ、壊れた橋から落としてしまうことだった。列車の速度が足りず一人残った咲良を、もう1台の列車を駆った小島のナイスな救助と谷口の筋肉ブレーキ(笑)により作戦は大成功。そしてこの作戦を見事成し遂げた咲良の実行力を目の当たりにした乃恵留は、ようやく咲良を隊長として認めたのだった。色々問題だらけだった第4中隊も、これでようやく「普通の」軍隊への第1歩を踏み出したのかもしれない。

第6話 黄金の七人 (2005/11/8) 脚本:三浦浩児  絵コンテ:成田歳法  演出:松本マサユキ  作画監督:佐野隆敏  大苦戦の末何とか幻獣を倒した第4中隊だが、使える機体が残り2機という危機的状況に陥った。咲良は師団本部に装備補充を直訴するが、本部はあっさりと却下。それどころか参謀に子供扱いされる始末。このクソ生意気な参謀に横山は怒り心頭だが、何と岩崎は人型戦車奪取(=盗み)を企画し、乃恵留たちも面白そうだと岩崎案に乗った。それはそうと、乃恵留ら年頃の乙女に全裸を披露し、横山さんに「サイズも最低!!」と吐き捨てられた谷口には爆笑。まぁ彼自身は相当なショックを受けただろうけど(苦笑)  咲良は翌日も師団長に直談判するが、「オマエらは役立たずだ」と参謀にキッツイ一言を頂戴してしまう。怒り心頭の咲良は、作戦を決行意し見事機体を奪った岩崎たちの車に乗り込むなり、彼らを責めるどころか本部の包囲網を強行突破!!これこそが我が石田隊長の真の姿なのだ。ま、奪った機体が使い物にならないスクラップだったのはご愛嬌(笑)。  ちなみに咲良たちを取り逃がした本部、参謀に「役立たず相手にムキになるようでは資質を問われるぞ」と言ってた師団長ですが、オレはその「役立たず」にあっさりと機体を奪われたアンタの管理能力を問いたい(笑)

第7話 春不遠 (2005/11/15) 脚本:大西信介  絵コンテ・演出:鈴木幸雄  作画監督:田中薫  青森の大地を覆っていた雪も少しずつ融け始め、春が遠くないことを伺わせる。そんなある休日、整備班は休みの日にも関わらず平日と変わらず機体を清掃する。そんな彼らの姿に、男を引っ掛けに着た乃恵留も、彼らの整備を手伝うと言い出した。彼女に第4中隊の一員の自覚がはっきりと芽生えている証拠とも言える。ちなみに包帯取れた彩華姉、祝・復帰です。  一方の咲良は軍人学校時代の恩師に手紙を書く。この前時代的な作業がまた咲良という少女の奥ゆかしさを表してはいないか!?。それと今週は、自転車でコケて手紙を台無しにするというドジッ娘ぶりも炸裂。咲良ファンとしては2重の喜びである(笑)。  咲良を助けた小島弟は、「戦うことが本当にやりたいことか?」と咲良に問う。咲良はすぐに答えが出てこなかったが、小島自身、未来が見えない苛立ちを咲良にぶつけてしまっていたのではないか。だが月光に照らされた白馬が、二人に戦いが終わることを信じて戦うことを改めて決意させた。咲良は朝練に励み、小島は一度は捨ててしまった絵筆を手にし、あの白馬を描いた...  ひとときの休息は所詮、文字通り一瞬のものでしかない。こんな静かなストーリーの後は、激しい戦いが待っていること間違い無し。思えばこの番組はこれまでも、「静」と「動」の繰り返しだし、それが良い意味で作品の「鼓動」となっていると思います。

第8話 未完成交響楽 (2005/11/22) 脚本:福島幸典  絵コンテ:西森章  演出:小坂春女  作画監督:本橋秀之  第4中隊の訓練度も徐々に上がってきたが、これでもまだ実戦レベルに達していないと嘆く咲良は朝4時からの訓練を命令。ここに来て鬼教官っぷりを発揮する。だが彩華はそんな咲良に、「力だけでは本当の戦いには勝てない」との、前・中隊長の言葉を送る。このタイミング、彩華の意図は焦る咲良の気持ちを鎮めるためだったのだろうか。そして彼女がいた中隊は、有名な激戦を戦い抜いたことを咲良は知る。そこで前・中隊長も帰らぬ人となったのだろう...  ツインブジッジに幻獣再出現。第4中隊の任務は付近住民の避難誘導と安全確保。要は後方支援であり、訓練の成果を披露することはできないが重要な任務であることに変わりは無い。咲良は逃げ遅れた少年を独りで助ける活躍を見せる。そして避難完了直後に任務を放棄しブリッジに単身乗り込もうとする乃恵留に、「人の命を守るために戦っている」、その意義を説いた。  だが幻獣の反撃の勢いが増し、第4中隊も否応無しに救援に赴くことになった。だがそこにいたのは3話で壮絶な自爆を果たし橋を壊した張本人の餓鬼がいた。咲良の脳裏に蘇る悪夢。今度こそ本当の正念場だ。

第9話 戦火のかなた (2005/11/29) 脚本:福島幸典  絵コンテ:西森章  演出:松本マサユキ  作画監督:佐野隆敏  餓鬼を止めようとする咲良たちだが、幻獣の反撃を食らい思うように行かない。この危機に、遥は餓鬼を先回りし攻撃を仕掛ける作戦を提案。咲良はリスクが高すぎると反発するが、もう手は残っていない。その大役を乃恵留&愛梨沙が引き受ける。二人は第5話で出てきた鉄道を使い先回りし、餓鬼追い抜いた瞬間下から狙撃し見事に冷凍弾をぶち込んだ。だがしかし餓鬼の眼は動きを止めない。直後、なんと乃恵留と愛梨沙は餓鬼を捕まえ、機体もろとも海に飛び込んだ。壮絶な水柱が発生し、黄色の機体が極寒の海を漂う。皆、二人の死を覚悟したが、直後に二人の能天気な声が響き渡る。良かった..  だがまだ危機は去っていなかった。超巨大幻獣・タランテルが登場。ボスキャラのお出ましである。硬い装甲に守られ通常攻撃は全く効かない。こうなったら唯一の弱点である腹の下に潜り込んで下から攻撃を仕掛けるしかない。咲良は外に飛び出し単身ジープを駆り突撃敢行!!咲良の決死の攻撃によりボスは動きを止めたが、生命力を弱めながらも再び橋へと歩を進める。そしてジープが転倒し、咲良自身も重傷を負ってしまう。  打つ手は無いのか。だがその時、整備班から新型機体が届けられた。乃恵留&愛梨沙が新型に乗り、咲良も負傷した身体を押して司令車に戻り総攻撃を命じる。本当に初めて、第4中隊の心が1つになったこの瞬間。タランテルの頭部に集中攻撃を叩き込み、第4中隊は見事にタランテルを撃破した!!  ミッションを達成した第4中隊に対し、来校した師団長本人から直々に感謝と激励の言葉を贈られた。朝の訓練は今までどおりだが、春は必ずやって来るという咲良の言葉は、以前よりも重みと確信が増していた。
   冬が終わり、春の中国山地に新たな幻獣出現。オープニングで登場しながら、全く姿を見せることの無かった第7芝村中隊の出番がやって来た。って、ようやく第4中隊員の顔と名前が一致するようになったのに...まず何よりも咲良隊長とお別れなのが寂しすぎるが、新しいキャラを覚える気力と余裕がもう残っていないのも大問題です(苦笑)。

第10話 戦争の犬たち (2005/12/6) 脚本:福島幸典  絵コンテ:成田歳法  演出:佐藤豊、外内結子  作画監督:前田実  今週から「緑の章」に突入。第7芝村中隊は動物兵・雷電(良い幻獣みたいなモノ?)とともにに生身で幻獣と戦うのか。人型戦車の戦いとはまた違った趣アリ、ですな。  さて、まず初めに言っておかなければならないこと、それは中隊長の芝村がメッチャムカツクこと。アンタの外見、どこからどー見ても悪人じゃん!?そんなリーダーはほっといて、他の隊員たちに目を向ける。偃月刀使いの火焔(かえん)ちゃんの豪快さは「素晴らしい」(笑)。金城美姫は世話焼きな幼馴染系かな?。新米従軍記者の加藤ミチルは、思わず「ミチル姉」と呼びたくなる程の良いお姉さんっぷり。雪野さんはやっぱイイよ(笑)。  看護士の神海那美はその職業上、今後の登場回数は多くないかもね。熱血ヒーロー系の源、一応冷静沈着に見える小隊長・紫苑といった男性陣はとりあえず興味対象外(笑)。だが竜騎兵と雷電の深い絆は、この作品に対する新たな興味を沸かせるのに充分なものだった。

第11話 真昼の決闘 (2005/12/13) 脚本:福島幸典  絵コンテ・演出:鈴木幸雄  作画監督:田中薫  白の章と比較すると、緑の章は有名どころが少ないせいか、役者の演技にやや物足りなさを感じています。だが何よりも足りないのは「食料」。ツインブリッジの片側が落ちたことの影響は、やはり甚大だった。こんな状況下でも軍には十分な物資が行き届いていたが、何と15中隊の中に病院への配給物資を奪い、ヤミ市に売り飛ばしている悪人がいることが判明。源はそれを知るなり、張本人をぶん殴るが、上司にあたる複数の15中隊員を前にボコられ、倒れてしまう。  看護士の神海からこの事実を聞かされた第7中隊は、駐屯地設営を支援している伯爵夫人の視察日を狙い、15中隊の悪行を暴く作戦を練る。視察日の前日深夜に作戦開始、15中隊のテントに忍び込み仕込みを済ます。そして当日、伯爵夫人の目の前で演習用のミサイルが強奪しテントに隠されていた配給物資に直撃し、顕わになった食料に市民たちが押し寄せ彼らの悪行を洗いざらい叫ぶ。伯爵夫人は卒倒、横流し事件を本部も知ることになり、一件落着である。  にしても、一部の部下が勝手にやったこととはいえその部下が横領罪で捕まったわけだから、隊長が厳重注意処分は軽すぎるんじゃねぇか。せめて減俸3ヶ月とかじゃないのか、と思ったり。

第12話 風立ちぬ (2005/12/20) 脚本:三浦浩児  絵コンテ:奥脇雅晴  演出:ながはまのりひこ  作画監督:たむらかずひこ  突然の幻獣襲来で多くの負傷兵が出てしまう中、病院では変電設備の故障で医療機器が使えないというダブルパンチ。深澤は変電施設の修理に向かうが、そこで難病に冒された少女・榊理名と出会う。今にも倒れそうな彼女だが、なんと病室から逃げ出したのだ。だが深澤のせいで理名は那美たちに見付かってしまう。  那美は理名に1日でも長く生きて欲しいと願っていた。しかし理名は過去にも一度病院を逃げ出したことがあり、その時は峠で彼女が見付かったのだ。何故彼女が山を越えようとしたのか、その理由は深澤が病室にやって来たことで判明した。彼女は、海が見たかったのだ。理名が気になり見舞いに来た深澤は、壊れても直らない機械は無いんだ!と理名に叫び、そして修復不可能と思われた病院のボイラーを見事修理する。  夜、何かを決意した深澤は理名の病室に忍び込み、彼女を外に連れ出そうとする。人間とボイラーは違うと叫ぶ理名だったが、君を連れたかっただけだと深澤が正直に話すと、理名も素直に従った。二人はバイクで山道を登って行く。途中、山道が塞がれていると、深澤はリナをおぶって進む。とそこに二人を助けるため待ち伏せしていた源と美姫と合流する。だがその時、ついに幻獣が襲ってきた。源たちは二人に引き返せと言うが、何と深澤と理名は先に進み続ける。  息も絶え絶えで苦しむ理名だったが、深澤は自分の海の話を聞かせる。そしてついに海が見える場所に辿り着いた。朝日が二人を出迎え、そして海面を黄色に輝かせる。「自分が想っていたよりも、ずっと素敵...」。その言葉を遺して、理名は息を引き取った...
   はぁぁー..典型的な「お涙頂戴」節でしたけど、それでも涙を流しそうになっちゃうな...歳をとって明らかに涙腺が緩んでます(苦笑)。

第13話 追跡者 (2006/1/10) 脚本:大西信介  絵コンテ・演出:日巻裕二  作画監督:前田実  3週間ぶりのガンパレ・管弦楽だが...ヤベッ、キャラの名前完全に忘れてるっ(苦笑)  春、第7中隊主催の花見祭。貴重な市民との触れ合いの場である。早速、お菓子運びでドジ属性を爆発させ、「何なのよ~っ」を連発する斎藤さん。そりゃこっちのセリフだ(笑)。この雰囲気に馴染めない源が森に出ると、竜造寺も後についてきた。二人は幻獣に襲われたと思われる車を発見し、直後に周囲をうろつく小型の幻獣発見する。すぐさま源は銃を構えるが、竜造寺は源の猪突猛進な姿勢を制止する。幻獣の後を慎重に追う彼等だが見つかってしまい、そして追跡中に勢い余った彼等は何と崖から河に転落してしまった。  何とか大きなケガも無く、二人はキャンプ場のログハウスにこもる。だがそこに幻獣の大群が出現。これは本当にヤバイかも。だがそんな中、二人はお互いの腐れ縁を再確認。源の猪突猛進な性格は昔のまま。過去の戦いでは、竜造寺とジジが源の危機を救った代償に重傷を負い、一方で幻獣に追い詰められた源は決死の覚悟で激流に飛び込み、竜造寺とジジを救ったのだ。お互いのことを嫌いだと言うが、それは二人の信頼の証でもあった。  この危機を乗り過ごす手はただ1つ、ログハウス横に設置されたガスボンベを撃ち幻獣の気をそらすと同時に、幻獣たちの網を突破すること。覚悟を決めた二人は幻獣の密集地帯に突入し、竜造寺の一撃は見事ボンベに命中した。だが危機を脱したかに見えた二人だが、すぐに新手に囲まれてしまった。ここで二人は、再び幻獣たちに突撃する...  源と竜造寺は校庭30周の罰を与えられていた。突撃した直後、美姫たちが助けに来てくれたのだ。30周は、皆に心配かけた罰だと言う。だがそれは、二人が出会った頃のケンカで与えられた罰と一緒。二人はお互いの腐れ縁を再び確かめたに違い無い。
   僕は結構三国志を読む人間なんだけど、源は正に「張飛」のようなキャラクターですよね。それと今週、源と竜造寺が激流に飛び込んだエピソードは、長安に逃げる董卓を追って返り討ちにされた曹操と曹洪が黄河の中に飛び込んで九死に一生を得た話が元になっているような気がします。

第14話 野いちご (2006/1/17) 脚本:大西信介  絵コンテ・演出:鈴木幸雄  作画監督:河玄鳥  声を失った少女・エステル。「野いちご」は、戦火で両親を失った、彼女にとって悪夢そのものだったが...  第7中隊は前線の負傷兵を治療する医師団の護衛任務に就くことに。おびただしい数の負傷兵を見ると、やはりこの戦争がとてつもなく厳しいものと痛感させられる。そして前線に残された負傷兵を助けるため、エステルは医師・長岡と那美の護衛についた。  彼らの手により、負傷兵は一命を取りとめた。だがその直後に幻獣の襲撃を受けてしまう。エステルは果敢にも単身で幻獣の前に飛び出し、長岡たちから幻獣を遠ざけることに成功するが、彼女自身が幻獣の攻撃を受け気を失ってしまう。その強引な戦い方は、正に両親を追うため死に場所を追い求めているような、そんな戦いに見えた。  洞窟の中でエステルは意識を取り戻す。長岡のポケットから落ち、エステルが拾った蒼い石が、彼女のお守りになったのか。水を汲みに言った医師とエステルは新たな幻獣に教われそうになる。だが再び戦おうとするエステルを長岡が強く引き止める。そして彼が勧める野いちごを、エステルは一口食べた。エステルは長岡の息子の良太からも、甘い野いちごを受け取った。悪夢を完全に断ち切るには、まだ時間は必要だろう。だが少なくとも彼女はもう、自ら命を落とすような戦いはしないに違いない。

第15話 理由なき反抗 (2006/1/24) 脚本:三浦浩児  絵コンテ:奥脇雅晴  演出:金民秀  作画監督:加納みずほ  幻獣の強力な反撃のため、撤退が続く迎撃隊。本部は風向きを変えるべく戦意高揚を目論むが...そんな中、第7中隊は前線から送られてきた負傷兵の介護を手伝う。何故自分達に活躍の舞台が与えられないのか、源や火焔は苛立つが、本部はついに軍、市民含めた完全撤退を決める。当然病院に運ばれてきた負傷兵や、病気の人々も例外ではない。それを聞いた源はついに自分の好きにさせてもらうとテントを飛び出してしまった。  一方、病院には退去に刃向かう老人たちが病室に立てこもっていた。紫苑の説得にも、彼らは全く聞く耳を持たない。那美は手術したばかりの人々のため、退去期限を延ばして欲しいと紫苑に懇願する。芝生に転がり青空を見上げる源に、深澤はここに残ると断言する。その深澤の言葉を源は黙って聞いたが、彼の答えもまた同じだった。その源を、風間は剣道勝負に連れ出す。「オレは今むしゃくしゃしている」、威勢の良い源だったが勝負は風間の圧勝に終わった。昔の源と何も変わっていない、今のままでは源は死ぬと風間は断言する。「己を知ること」、それが今の源に決定的に欠けていることだった。  相変わらず老人たちの立て篭もりは続いていた。郷土に残ろうとする彼らの気持ちは、小さい頃から各地で転戦し、竜騎兵と共に戦うことが全てである彼らには分からない感情なのだった。森に入っていた源は何時の間にかグリンガムともはぐれてしまいガケから落ちそうになってしまう。だがその危機をグリンガムが救ってくれた。源はこの時、この戦いに生き残り答えを見つける、その想いを新たにしたのだ。  キャンプに戻ってきた源は、幻獣を倒す一策を思いついたと言う。芝村と直談判により、第7中隊だけこの地に残ることが決まった。抵抗していた老人たちも素直に病室のドアを空け撤退命令に従い、いよいよ第7中隊の最大の戦いが始まろうとしていた。本部の思惑、そして芝村の思惑、どちらがお互いを上回るのか。それが源たちの生死をも分かつことになるのかもしれない。

第16話 激突! (2006/1/31)
第17話 西部戦線異状なし (2006/2/7)
#16 脚本:福嶋幸典  絵コンテ:成田歳法  演出:金民秀  作画監督:河玄鳥
#17 脚本:福嶋幸典  絵コンテ・演出:日巻裕二  作画監督:前田実、佐野隆敏
【#16】
 作戦名:スプリング・ストーム。少しずつ幻獣の数を減らしながら、狭い渓谷に幻獣を引きつけ一気に殲滅する作戦だが当然リスクは大きく、第7中隊にとっても最大の戦いとなるだろう。そんな中、美姫はみちるについて来るなと厳しく言う。身を守る術を知らない一人の素人の存在が、一人の貴重な隊員の命を奪うことにもなりかねない。美姫の言う戦場の厳しさに、みちるも反論の余地が無かった。  芝村隊長の号令と共に、第7中隊のミッションスタート。幻獣の大群に対し、竜造寺、源、火焔、美姫、エステルたちは負けじと奮戦。だが幻獣の攻撃は余りにも強烈で共闘する混成部隊が壊滅状態に陥ってしまう。一方本部では何かを準備を進めていた。あ、怪しすぎる...  芝村たちが居座る司令部。混成部隊の壊滅を知り深澤は思わず飛び出そうとするが、芝村は深澤の気持ちを鎮め、自分にできることをやれと言う。彼の言うことはこの厳しい状況は正しい。ここで芝村は幻獣を渓谷におびき寄せるよう、第7中隊と15中隊に命じる。そして源たちが幻獣たちを計画どおり渓谷に誘い込ませたところで、第15中隊の戦車が一斉射撃。5体の幻獣のうち2体を倒したが、幻獣たちの殲滅には至らず。逆に15中隊の一機がやられ、そして第7中隊の背後には新たな幻獣が出現し逃亡するしかない状況に陥る。作戦は失敗に終わったのだ  だが芝村は冷静に言った。こんな安っぽい作戦で幻獣を殲滅できるとは思っていないと。とその直後、本部が中国地方の幹線道路を破壊した。芝村曰く、本部は前線の士気を高めるための英雄伝説を作り上げるためにこの作戦をもちかけ、そして負けが濃厚になれば伝説を諦め美談として作り変えるため、前線の退路を断ったのだ。この本部はアフォか(苦笑)。だが芝村の意図は、本部とは更に別のところにあった。第7中隊は伝説にならねばならないという彼の真の思惑は!?
【#17】
 前も後も幻獣に取り囲まれた第7中隊。だがその時芝村は街に幻獣を入れるように命じる。深澤は反論するが今の指揮官は芝村であり反論の余地は無いはずだった。だが深澤はついに病院を飛び出し、国分と共に銃を持って走り去ってしまった。  街に戻ってきた第7中隊に深澤が合流する。街を守りたい、その深澤の言葉に源は好きにしたら良いと言う。直後、戦車隊と幻獣が街に侵入し、ついに市街戦が始まった。1機の戦車が幻獣に取り囲まれたその時、芝村がパソコンのキーを叩くと幻獣の足元から大爆発がっ。街ごと幻獣を吹き飛ばす、しかも味方の生死などお構いなし、それが芝村の作戦の全てだった。だが作戦を強行しつづけようとする芝村を風間爺が芝村を取り押さえ、源たちに戦って勝つように言いつける。  市街地はすっかり夕暮れ色に染まっていた。幻獣に吹き飛ばされたエステルを助けた源だが、苦戦する第7中隊に、芝村は河を越えろと命じる。そして後を追ってきた幻獣たちが橋を越えようとしたその時、橋とその周囲の送電線が大爆発。感電した幻獣たちは河を渡る術を失い、源たちは一時の休息を得られた。  美姫は破壊されてしまった街を見て肩を落とす。故郷も無く戦うことが当たり前だった彼女たちだが、色んな人との出会いを与えてくれたこの街が失われることは、味わったことの無い感情を引き起こしたのだろう。芝村は爆破作戦の続行を宣言、幻獣を倒す手段はこれしかないと彼は強い口調で告げる。だが源は反論する、自分達が戦う理由はこの街を守るためだったんじゃないかと。他の竜騎兵たちも源と心を共にし、芝村も好きにすればよいとついに折れた。何が何でも幻獣たちをぶっ倒す、第7中隊最大の戦いが始まった!!
   所変わって2001年夏、小笠原諸島・父島。軒下で将棋を打っているのは深澤似?のキャラクター...ということで、来週から青の章が始まるようです。何だか緑の章は中途半端に終わられてしまった感じだなぁ…

第18話 夏への扉 (2006/2/14)
第19話 恋する惑星 (2006/2/21)
#18 脚本:米村正二  絵コンテ・演出:篠原俊哉  作画監督:佐野隆敏
#19 脚本:米村正二  絵コンテ:ながはまのりひこ  演出:金民秀  作画監督:河玄鳥  

さて、いよいよガンバレ管弦楽もラストの青の章に突入。2話連続視聴のため詳細は割愛(笑)。  まずイントロ部分は、真夏の太陽に頭やられたかのようなボケボケな雰囲気でしたね。特に佐久間君と大迫先生の「じゃれ合い」はお約束満点でオモロかったです。キャラクターに目を向けると、まず綾子先生はオトナの魅力抜群。最近の久川さんはこういう役柄が多いね。佐久間はともかく、島の生徒たちは皆個性が分かりやすい分、かえって地味かなとも思う。まぁ里美のデカサと衣装は確かにインパクト大きいが(笑)。ちなみに僕は、ヒロイン・蔵野みずほのような不思議少女に余り魅力を感じないのでパスで。  19話では佐久間とアズサの幼馴染萌えストーリーがアクセル全開(笑)。いやマジで、幼い頃の佐久間のプロポーズを真剣に受け止め続けたアズサには萌えずにはいられなかったよ。里美や友美たちが何を言おうとも、恋する乙女は美しいのだーっ(笑)。  だが一方で、そんな生徒たちが作り出す微笑ましい風景の裏側では、隠居生活から離れようとしない石塚と、その石塚を前線に復帰させようとする永野の綱引きがある。しかし一見平和に見えるこの小笠原も、永遠に戦火を免れる保証は無い。寧ろ優秀な士官である石塚がここにいるということが、何らかの予兆である可能性もあるだろう。今のところ恋に燃える生徒たちの姿がメインだが、この先の展開は様々な方向性がありうると思う。

第20話 祈りの海 (2006/2/28) 脚本:米村正二  絵コンテ:篠原俊哉  演出:高島孝広  作画監督:奥野浩行  みずほにとって、この天文台は両親と楽しい時間を過ごした思い出の場所。と同時に、彼女の心に父母の死を刻み込ませた、忌まわしき記憶でもあった。彼女の儚げな雰囲気は、そんな哀しい過去がもたらしたものだった。  今回はみずほの両親が乗っていた潜水艇を使っての海中戦闘訓練。張り切る大迫先生はほっておきましょう(笑)。一方、永野はペンギンのシャツを着て石塚に会いに行くと、彼はボートで沖に出ようとしていた。相変わらずのんびりしてますな。  田上、田島、松尾、そしてみずほの4人で潜航開始。が、マッコウクジラの大群にちょっかい出し、反撃を食らってしまう4人。潜水艇に浸水が始まり沈没の危機が迫る。みずほ以外の3人は脱出したが、みずほは出られない。何故ならそれが、父母の思い出の艇だからだ。ゆっくりと海の底に沈んで行くみずほ...沖から戻ってきた石塚は報を聞くなり再び沖に出る。  石塚は3人を助けたがみずほを見つけられなかった。そのみずほは、宇宙に沈んで行くような意識の中で両親の姿を見る。過去ばかりに捕らわれず、未来を生きて欲しい。人間は一人じゃない。両親はそうみずほを励ます。そしてみずほは、宇宙の彼方に去って行く両親を涙ながらに引きとめようとする。  気付けばマッコウクジラの背中に乗っていたみずほ、奇跡的に助かったのだ。彼女のそばには、永野と船長がいた。だが、助かっても意味が無いと呟いたみずほを船長が引っ叩く。彼もまた、みずほの父に命を救われ、そして「人間は一人じゃない」という言葉に励まされた一人だったのだ。助かったみずほの元に、仲間たちが駆け寄ってきた。
   今回のストーリーはなかなか面白かったけど、青の章では幻獣との戦闘が起こらないだろうなという予感も今回で強くなりました。何といっても白の章、緑の章と比較して、第8警護師団の隊員たちの戦闘能力が低すぎる(苦笑)。その脆弱さは、とても石塚一人の力で挽回できるものでは無いでしょうしね。白の章では割り切ってキャラクターの心理面を徹底的に描いて欲しいです。

第21話 里美の世界 (2006/3/7)
第22話 南の島の千寿 (2006/3/14)
#21 脚本:米村正二  絵コンテ:松本佳久  演出:篠幸裕  作画監督:加納みずほ
#22 脚本:米村正二  絵コンテ:篠原俊哉  演出:篠幸裕  作画監督:松下清志
【#21】
 超ビッグな身体、大きなリボンを身につけ、メルヘンな性格の里美の魅力を理解するのは、はっきり言って難しい。このオレも今回のエピソードを観て、余計に理解できなくなったよ(笑)。にしても、恋のキュピッド・里美のおかげもあって、何時の間にか父島にもカップルが増えましたな。彼らのラブラブっぷりを見せ付けられると、独りモノとして正直ちょっとムカツク(苦笑)
【#22】
 「千寿:能の一。金春禅竹作の鬘物。一ノ谷の合戦に生け捕られた平重衡と手越の長の娘千手の前との恋愛を描く。」  「この島で大切なものを見つけた」、その石塚の呟きは、本心からのものだろう。さて今回の主役・髪を下ろした浴衣姿の千寿ちゃんはいつものヤンチャな姿とは打って変わって、可愛さ100%(笑)。が、そんな彼女に誉める言葉の1つも掛けてやれない永野氏は流刑。  が、いつもは元気な千寿が高熱で倒れてしまう。船長曰く、島の神様が千寿の魂を抜こうとしている。その島の神様は幽霊が出るという噂の幽霊船にいる。永野とみずほと船長はその幽霊船に足を踏み入れる。船長の過去話、かつて定期船の船長だった彼は事故で妻子を失いトレジャーハンターとなった後、信頼していた相棒に財産全てを失ってしまう。正に壮絶な人生を生きてきた人物だった。  いよいよ神の降臨。緑色の光の粒に向かい、3人は千寿の魂を帰して欲しいと必死に願った。神様はそれを聞き届けてくれたのか、光の粒は蝶となり空へと飛び立ち、翌日千寿の体調は無事回復したのでした。

第23話 マラソン・マン (2006/3/21) 脚本:米村正二  絵コンテ:鈴木良男、篠原俊哉  演出:中島豊秋  作画監督:加納みずほ  本部から、全島民への本土避難命令が下る。期限は一週間後の8月31日。だが通達から6日経っても島民は誰一人として島を出る者はいなかった。若者たちは皆でみずほの天文台を修復する。みずほも随分と打ち解けたものだ。と、綾子先生とラブラブの大迫が、夏休み最後の補習を宣言。それは恒例の島内一周マラソン大会であり、隊長の石塚も永野も参加することになる。永野はこのマラソンの勝ち負けにより、石塚の本土召集の是非を決めようと賭けを持ち出し、石塚もその賭けを飲んだ。  マラソンスタート。スタートから永野が快調に飛ばす。2番手以降は集団となる。みずほは石塚に、自分はこの島を離れる気は無いと言うと、石塚もこの島が好きだと答える。皆にとって、このマラソンは島での最後の特訓のはずだが、皆の想いはこの島と共にあった。  永野の背後に石塚が迫ってきた。第2ラウンドの開始である。かつての軍の訓練所時代、いつも永野は石塚に負けていた。いつも涼しい顔の石塚が大嫌いだと、永野は石塚への溜まった想いを吐露する。永野が石塚の中隊に配属された時も、自分達以外の全ての隊員が死んでしまう大ピンチにも、生きるために戦うのだと石塚は永野を励まし、彼ら二人だけが生き残った。だがその時の戦果を全て永野のものにし、石塚は表舞台から去ったのだ。それは永野にとっては、ある種の屈辱とも言えるものだった。  船長が幽霊船の船底で黄金に輝くお宝を発見した時、一面はすっかり夕陽に染まっている。マラソンもいよいよ大詰め。ラストスパートに賭ける石塚と永野、先にゴールのテープを切ったのは石塚だった。力を使い果たした二人。自分の中隊を皆全滅の憂き目に合わせてきた石塚は、身を削られる想いで戦ってきた。だが、戦いの厳しさは理解しつつも、これ以上部下が死ぬのは受け入れることは今の石塚にはできない。その想いの強さが、僅かに永野を上回ったのだろうか。  だがその時、大迫から何と幻獣出現の報がもたらされた。運命は石塚を、あくまで表舞台に引き釣り出そうというのだろうか。次回の最終回、父島にも夏の終わりが訪れる。

第24話 夏の終わりに (2006/3/28) 脚本:米村正二  絵コンテ:上野史博  演出:篠幸裕  作画監督:江森真理子  幻獣反応は台風の間違いだと!?「フザケンナ!」と思ったのはオレだけじゃないだろう(苦笑)。だがその台風は超極大の勢力を保ちながら父島に向かっており、このままでは島壊滅の危機だ。この島を守るべく石塚は隊員に指示を与え、隊員たちの努力により島民たちの避難は順調に進む。  だが台風は更に勢力を拡大し、このままでは島民が避難した体育館なども破壊されてしまう。石塚たちは防風に全力を注ぐべく懸命に動く。みずほも、今は天文台よりも島民のことが大切だ。だが永野の悪い予感通り、船長はこの悪天候の中お宝を探しに出ていた。永野は絶対に戻ってくると千寿と約束し、船長を探しに外に出た。その船長は見事にお宝を見つけたが、暴風により船が揺れ、崩れたパイプに足をとられてしまった。これは大ピンチか!?だがその危機を永野が救った。人は独りじゃないと教えてくれたのはアナタだ、永野は船長にそう言った。  全隊員の決死の努力により、父島は台風の危機を何とか乗り切った。台風の爪痕は大きいが、過去に何度も自然の脅威を乗り越えてきた島民たちは逞しかった。隊員たち含む島民たちを島から脱出させるべく、本土からの迎えの船が来ていた。隊員は皆、石塚の元で戦いたいと言う。過去、石塚の部隊は全滅してきた。だが自分達は生き延びたいから石塚について行くと、隊員たちはキッパリと言い切った。一方、みずほは天文台にいた。ここも台風の影響が大きく、もう天文台としては使えないだろう。だが無事だったシマシマを見たみずほの瞳が輝く。彼女もまた、石塚に着いていくと決意した一人だった。  迎えの船には、何と行方不明となっていた千寿の父が乗っていた。感動的な父娘の再会である。そして本土に向かう途上、石塚は呟いた。自分達には、守るべきものがある。ほんの小さな幸せを守るために自分達は戦っているんだと。永野はそんな石塚と足の日焼けの跡を見ながら笑いあい、みずほが父と母に「行って来ます」と告げると、シマシマは青い蝶となり夕暮れの空に舞い上がった。彼らの戦いもまた、始まったばかりだ。

   ガンパレード・オーケストラ完。最初の「白の章」は起承転結がハッキリしていた分面白かったけど、緑と青の章は尺も短かくてちょいとボリューム不足を感じましたね。(ちなみに白の章の話数は9、緑と青は8、7)。特に「青の章」は前2章と比較しても緊張感に欠ける内容で、「竜頭蛇尾」という印象でした。残念。  まぁ元々ゲームのプロモーションがアニメ版のテーマだっただろうし、それなりにその目的を果たせたとは思うけど、純粋にアニメ作品と見れば、ようやくキャラの顔と名前が一致したところで次の章に移ってしまったり、上記の通りボリューム不足を感じてしまったりと、2クールという枠に無理矢理3章をぶち込んだ弊害とも言える点が多くあったのも事実でしょう。咲良隊長など、好キャラクターも何人かいただけに、もっと生き生きと躍動する彼等を見たかったというのが、私の感想ですね。

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