灼眼のシャナ ~感想~

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<スタッフ>
原作:高橋弥七郎  イラスト:いとうのいぢ  監督:渡辺高志  シリーズ構成:小林靖子  キャラクターデザイン・総作画監督:大塚舞  音楽:大谷幸  アニメーション制作:J.C.STAFF
<キャスト>
シャナ:釘宮理恵  坂井悠二:日野聡  アラストール:江原正士  吉田一美:川澄綾子  坂井千草:櫻井智  マージョリー・ドー:生天目仁美  フリアグネ:諏訪部順一  マリアンヌ:こやまきみこ

Amazon.co.jp: 灼眼のシャナ Blu-ray BOX : 釘宮理恵, 日野聡, 江原正士, 川澄綾子, 生天目仁美, 大塚舞, 渡部高志, 高橋弥七郎, 小林靖子, J.C.STAFF: DVD
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第1話 全ての終わり、一つの始まり (千葉テレビ 2005/10/5) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡辺高志  演出:秋田谷典昭、上田繁  作画監督:宮田奈保美  原作は未読です。OPはものすごく期待通り(ちょっぴり皮肉含)のメジャー系I’veサウンドだと思います。さて本編、まずは悠二君の本性がいきなり顕わに。ワザと消しゴムを落として隣りの席の平井さんに拾ってもらったのは彼がエロい何よりの証拠だ(笑)。「炎髪灼眼の討ち手」、「フレイムヘイズ」等、通称がいっぱいあって困っちゃうシャナの作画は原作ファンも納得できるくらいのレベルにあると思う。  それにしても、ハテナな言葉が連発された展開には正直マイッた(苦笑)。多少の説明はあったけれど、考える時間をほとんど与えてくれないんだもんな。悠二が人間じゃなくて、トーチという人間の代替物(残りカス?)ってことくらいしかオレには理解できなかったよ。その点は超スピードな展開を突き進んでいった過去のジェネオン作品と同列かな。今後に向けて不安は大きい。
第2話 灯る炎 (千葉テレビ 2005/10/12) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡辺高志  演出:杉原由紀  作画監督:栗井重紀  はぁぁーっ、「トーチ」、「ミステス」、「輪廻」その他、固有名詞とその関係性が述べられるたびにオレの思考回路がフリーズしそうです。悠二君の執拗な質問攻めにうんざりとしたシャナが「説明終わりっ」と一蹴したがナンダカンダで説明は続けてくれたわけですが、やっぱり説明詰めまくりな作りはどうかと思うけどね。  今週の悠二君憧れの存在(かつ今にも炎が消えそうなトーチ)だった平井さんの最期?を見届けたことで、ようやく少しずつ作品世界が理解できてきました(遅いって)。あとは「シャナ」と名づけられて顔赤らめ、「早くも萌えキャラに変身か!?」のメロンパン大好き・シャナの活躍が楽しみである。

第3話 トーチとフレイムヘイズ (千葉テレビ 2005/10/19) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡辺高志  演出:上田繁  作画監督:河野真貴、谷川政輝、川上幡彦、大塚舞  シャナは悠二を監視すべく、消え去った平井ゆかりに成りすました。が、その手法の詳細はもう追うまい。平井さんをシャナが乗っ取ったという事実だけを頭に入れておけば良い。女生徒となったシャナは早速ヘタレな学校の教師ドモをあっさりと返り討ちにする。腕力だけではなく頭も良いと素晴らしいの一言である。  学園に紅世の徒(ぐぜのともがら)の王フレアグネが挨拶代わりと言わんばかりに、シャナの前に出現。トリブラのカインといい、BLOODのアルジャーノといい、諏訪部さんはこんな役ばっかりだな(苦笑)。戦いの犠牲となったクラスメイトを自分の残り火で救った悠二に対し、シャナも彼を見る目を少し変えたか。だが消えかかった炎が再び大きくなった。悠二の持つ宝具は只ならぬ力を秘めているようだが。  どーでもいいが、今週は教室内でのキャラの遠近感が明らかにおかしかったぞ!!3話にして早くも作画崩壊の兆しあり。ま、シャナの絵だけはなんとしても及第点をキープしそうだけど、その他はもうダメだろうな(苦笑)

第4話 惑いのフレイムヘイズ (千葉テレビ 2005/10/26) 脚本:小林靖子  絵コンテ:中村守  演出:立仙裕俊  作画監督:三井寿  他のシーンは超高速で展開させてるくせに、シャナのお着替えシーンだけが異常に長いってのはどういうことよ!?(悠二の部屋に入ってから彼を殴って屋根に戻るまで約4分)。例えば一騎当千を監督したことで渡部監督がそっち方面に「目覚めてしまった」というのは有り得る話だ、とか色々と考えているウチに悠二がお約束とばかりにシャナの裸体を拝んでしまってさぁ大変!!可能な限り冷静になろうとしてたオレの努力も、ここで切れました。爆萌死(笑)  そんな「素晴らしいこと」があったんで、ハッキリ言ってマージョリー・ドーお姉さまや人形フェチのフリアグネなんてどーでも良くなっちゃったよ(苦笑)。ま、「屍拾い」なるヤツを探してる彼女もシャナと同じくらいの曲者のようだし、今後活躍しそうなので頭の片隅には入れておきます。それからその「屍拾い」はあの謎の爺さんっぽい気がするけど、世界のバランスに気を使うとか言われてもよくわからん。勉強不足アリアリだな...

第5話 それぞれの想い (千葉テレビ 2005/11/2) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:福田道生  演出:清水一伸  作画監督:岡野幸男、井本由紀、冷水由紀絵  未だ先週の「お着替えシャナ」の余韻が頭を占拠中(笑)。マージョリー・ドーに完敗しボロボロになって戻ってきたシャナは悠二に「お前のせいだ」と八つ当たり。焦りを生み出す彼女の気持ちの本質が何なのか、アニメの中で彼女自身悟る時は訪れるんでしょうかね...  フリアグネ-マージョリー・ドーが戦いを交わす一方で、ウワサの屍拾い・ラミーはやっぱりあの爺さんでした。彼曰く、フリアグネが為そうとしている「都食らい」は、悠二の街の何もかもを消し去り、滅ぼしてしまうという。危機であることに間違いは無いが、そういうラミーの真の目的もまだハッキリしない(「来るべきとき」という言葉を発していたが)。こんな状況下では誰もが油断できない存在であり、戦いもまた避けられそうに無い。互いの利害が複雑にぶつかり合うところは、この作品の1つの特徴だろう。  もう1つ。今週本格登場となった吉田さん。とてつもなく純粋な彼女の仕草等を見せ付けられると、何だかこっちが恥ずかしくなってしまうのは何故だろう?(笑)。それと彼女自身、川澄さんが演じるには絶対的に「身長不足」だと思う。声質は思ってたほど違和感無かったけど、キャラ全体から感じられる雰囲気がイマイチピンと来ないな。  今週は発売直前のOP曲「緋色の空」のTVCFが(千葉テレビでは)初お披露目。僕はメジャー進出後のI’ve曲の中でも最高のデキだと思ってるので買いますが、そもそも番組開始からバリバリ宣伝しなかったのは何故!?僕はジェネオンのやる気を疑ってしまいます。

第6話 交錯・発動・対決 (千葉テレビ 2005/11/9) 脚本:白根秀樹  絵コンテ:渡部高志  演出:高島大輔  作画監督:宮田奈保美、尾崎正幸、冷水由紀絵、井本由紀  アラストールは自分たちにとって害となりつつあるミステス破壊を提案するが、シャナは再び意味不明な葛藤に襲われる。そしてその果てに彼女は何と悠二を叩き斬ろうとするが、直前にフリアグネの気配を察知し未遂となった。一方、そのフリアグネは「永遠を手にする」べく都食らいを発動し、マージョリーの狙いがラミーに向いている隙にシャナを倒すべく動き出す。だが彼が戦いの中で悠二をさらったことが、彼の息の根を止めることになろうとは。  悠二のアドバイスを背に、シャナの炎の勢いが増す。一度は窮地に追い詰められるも、マージョリーの援護やフリアグネの大きな隙を突き(マヌケだ藁)、シャナはついにフリアグネを倒した。これにて一件落着っ、って言いたいところだが、この展開はどうにもご都合主義という印象が拭えない。過程と結論だけを積み上げたその冷たい描写には、いくら炎が燃え上がろうとも、その戦いに「燃えるような」激しさは感じられなかった。  辛口の突っ込みはともかく、0時を迎えたら消えそうだった悠二の炎が復活。彼の宝具は零時になるとトーチの炎が復活する「零時迷子の力」だって。要は1日生き延びれば悠二は事実上「不死身」ってことか(トーチは元々生きてないから不死身って言葉は不適切かもしれないけど)。まぁ何にせよ、これで彼は安心してシャナたんとイチャイチャできますな(笑)。

第7話 二人のフレイムヘイズ (千葉テレビ 2005/11/16) 脚本:小林靖子  絵コンテ:池端隆史  演出:上田繁  作画監督:谷川政輝、小川浩司、冷水由紀絵、井本由紀  マージョリーはフレイムヘイズの中でも極めつけの「戦闘狂」。フレイムヘイズは基本的に皆、徒(ともがら)に恨みを持つ人間なのだが、マージョリーは徒に対する激しい憎悪が戦いの力となり、逆にシャナだけは私怨を持たない例外らしい。  さてそのシャナは「悠二」と名前で呼ぶようになり、ツンからデレにまた1段ステップアップ(笑)。悠二は戦闘の役に立とうと、シャナに修行を申し出るが彼の筋はかなり絶望的。一方、ラミーに逃げられたマージョリー姉さんはヤケ酒&二日酔いの大暴れ(苦笑)。アラストール曰く、マージョリーのターゲットであるラミーが倒されれば大変なことになるらしいが、その仕組みの説明は良く分かりませんでした(--。  そのマージョリーはフリアグネの使っていた街のミニチュアを使い、自在術で行方をくらましていたラミーの居場所を特定することに成功。シャナと悠二もラミーの元へ急ぐ。二人のフレイムヘイズの激突は間近だ。  にしても、時折シャナがシャナに見えなかった今週の作画はもう絶望的なレベルだったなぁ。「作画監督」に4人の名前が乗ってるのは、現場が破滅的な状況になっている1つの証とも言えるしね。作画は今後も期待薄であること間違い無し(苦笑)

第8話 麗しのゴブレット (千葉テレビ 2005/11/23) 脚本:小林靖子  絵コンテ:川口敬一郎  演出:秋田谷典昭  作画監督:川上暢彦、新井伸浩、川島勝、尾崎正幸  マージョリーとラミーがついに激突。と思いきや、我らがシャナ(悠二付き)が乱入しマージョリーの腕をぶった斬る。ラミーは無害と庇うシャナにマージョリー姉さん&岩ちゃん激怒。だが「悠二がいれば何でもできる!!」、あなたはどこかのプロレスラーですか!?(笑)。止まらないシャナの勢いは彼女に翼を与え、マージョリーを追い詰める。  過去に全てを奪われ(奪ったのは「ギン」ってヤツらしい)、だから全てを奪ってやろうと決意したマージョリーを傷つけられ、マルコシアスが大暴走。だがそれすらもシャナは打ち破り、マージョリーを叩き斬った。辛うじて一命を取り留めたがボロボロにやられたマージョリーは完敗を素直に受け入れた。ラミーと一時の別れを惜しみつつ、シャナと悠二の絆は確実に深まっている。  で、来週は「大ビキニ大会」だとーーっ。今週は作画も多少は持ち直したが、来週は過去最高のデキでよろしく頼むっ(笑)

第9話 恋と欲望のプールサイド (千葉テレビ 2005/11/30) 脚本:白根秀樹  絵コンテ:池端隆史  演出:高田耕一  作画監督:杉本功、金子ひらく、小川浩司  なんかね、悠二を前に挙動不審モードの吉田さん見てると、こっちが照れくさくなりますよ(苦笑)。さて、先週から超楽しみにしてた大ビキニ大会ですが、主要キャラでビキニだったのは緒方さんとマージョリー姉の二人だけ。肝心のシャナと吉田さんはワンピだったのでちょいと残念。ま、シャナのあまりの貧乳っぷりには当の悠二もがっかりしたようですが(笑)、吉田さんの谷間は素晴らしいの一言。今のところ吉田さんがシャナに勝っている唯一の点といえますな。  カップル騎馬戦大会、悠二&一美の「頭上ポヨヨン状態」には笑わせてもらいました。あと今週本格登場の緒方さんは典型的なスポーツ系美少女で好感度大。彼女、どうやら田中が好きらしいけど、アニメの中でこの二人の進展を描いている暇があるかはかなり疑問。それからやっぱりというか、作画のデキはイマイチだったな。今後作画に期待するのは100%止めにします(苦笑)。

第10話 絡まる想い (千葉テレビ 2005/12/7) 脚本:小林靖子  絵コンテ:葛谷直行  演出:立仙裕俊  作画監督:三井寿  重要な鍛錬の最中というのに、先週のシャナの貧乳水着姿で頭が一杯の不届きモノ・悠二はイッてヨシ!!(笑)。ところがシャナはシャナで、千草母の何気ない言葉にドギマギする。悠二が強くなりずっと一緒に戦うことが何より重要、彼女がそう想う気持ちは日に日に強さを増している。だが昼休み、鍛錬をサボり一美と一緒に図書館の雑用に出るという悠二とシャナが大ケンカ。すれ違う、心と心。彼は強すぎるシャナのお荷物でしかなく、かっこ悪い自分に苛立っていたのだ。  街に現れた錯乱状態の輪廻を、悠二不在状態のシャナがズタズタに斬り刻む。その表情は、かつてないほど焦燥感に包まれていた。戦闘終了、悠二が千草母の言葉に背中を押され、ここに来ていた。シャナは孤独に苦しんでいたことを素直に告白し、悠二の胸で泣いた。悠二はシャナに謝り、強くなることを改めて誓うのだった。  さてそんなアツアツの二人をよそに、OPを彩っている金髪の兄妹・ソラト&ティリエル登場。ソラトがチンピラの少年たちをぶった斬り、存在の力を食った後、濃厚なキスを交わしてティリエルにその力を分け与えているようだ。そしてその背後にはシュドナイというグラサン男も出現。またまた大変な戦いになりそうだ。

第11話 悠二とシャナとキス (千葉テレビ 2005/12/14) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:福田道生  演出:雄谷将仁  作画監督:井本由紀、冷水由紀絵  もぅ居ても立ってもいられないサブタイトルですが、冷静になろう(苦笑)。さて、悠二の鍛錬が順調に進んでいる一方、ド派手な衣装のソラト&ティリエル兄妹も街中で大注目を浴びていた。つーかこの子たち、キスもそうだがキャラも濃い(苦笑)。そんな二人はとりあえず置いといて、悠二たちは「キス」という言葉に振り回され気味。シャナはキスの本当の意味を千草母に尋ねる。千草は、キスに論理的な思考など無い、あやふやで大切な感情表現だと言う。にしても、千草母はシャナの良い相談役ですな。  千草の教えを受けて以降、すっかり悠二を意識しまくるシャナを危惧したのか、アラストールは千草に電話し、シャナに良からぬことを吹き込むなと彼は言う。だが千草は、シャナの心がとても幼いことを見抜いた上で、だからこそ大切なことを教えられるときに教えておきたい。シャナならば正しい答えを見つけられるはずと、信念を語る。その優しい言葉にアラストールも完全に降参した。  さてその一方で、マージョリー姉さんにご兄妹&後見人(?)シュドナイがご挨拶。マージョリーとシュドナイは何やら過去に因縁があるようだが、兄妹は敵であるはずのフレイムヘイズを完全無視。彼らの狙いは「贄殿遮那(にえとののしゃな)」。何ものなのかさっぱり分からなかったが、ここで調べてみた。なるほど、これがシャナが持っている太刀の名前であり、「シャナ」の名の源なのね。インターネットって便利だわ(笑)。

第12話 ゆりかごに花は咲いて (千葉テレビ 2005/12/21) 脚本:白根秀樹  絵コンテ:中村守  演出:山名隆史  作画監督:宮田奈保美、尾崎正幸  悠二の気持ちが気になって眠れない吉田さんが気晴らしに外に出ると、天の川を見つめる悠二とシャナが...翌朝、朝の教室で一人涙する一美、もぅ切な過ぎ(苦笑)。ソラト&ティリエル兄妹が「無敵」と称すクレイドルガーデン(揺りかごの園)で余裕をかまし、マージョリー姉さんは酒に溺れる一方、池が一美の代わりにニブイ悠二を責める。だが一美はこんなことは望んでいないと号泣してしまう。直後、悠二と池はお互いの誤解を解いた上で、悠二は池の本心を聞く。うーん、こりゃハチクロ並の片思いの連鎖ですな(笑)  校舎裏に逃げていた一美に、シャナは「何で逃げたの?」と追い討ちをかける。だが、「素っ気無いフリしてるのにずっと悠二の近くにいるゆかりはずるい」。そしてついにハッキリと表に出した一美の告白に、シャナは衝撃を受ける。今までは確かに逃げてた。でももう迷わない。はっきりと自分の口で悠二に想いを伝えると、一美はシャナに宣戦布告!!シャナも負けずに告白しようとしたその時、巨大な封絶の力で風景が止まる。ついに兄妹が行動開始した証だ。  悠二をこの巨大な封絶の裏取りに向かわせ、シャナは兄妹と真っ向勝負。彼らの狙いが贄殿遮那と分かったシャナだが、ソラトのブルートザウガーにより肩を負傷し苦戦。一方、時が止まった街を彷徨う悠二の肩に置かれる手が。苦しむシャナは渾身の一撃をソラトに食らわすが、ソラトは速すぎる再生で反撃する。シャナはこの巨大な封絶が彼らに存在の力の供給源となっていることに気づき、そしてその力の源は街に咲いていた巨大な花だった(ティリエルの言ってたオルゴールから出てる?)。シャナはこの花を消すべく剣を振り下ろすが、逆に花の蔦に捕らえられてしまった。
   次回のサブタイトルは「校舎裏の宣戦布告」なんだけど、もうそれって今週一美ちゃんがやっちゃったんじゃないの?ってツッコみたくなります。でもおそらくは今回以上の宣戦布告があるんだろうと期待してます。てーかもぅこの作品に対しては、シャナっちの告白が聞ければオレは満足っすよ(笑)。

第13話 校舎裏の宣戦布告 (千葉テレビ 2006/1/4) 脚本:白根秀樹  絵コンテ:米たにヨシトモ  演出:上田繁  作画監督:谷川政輝、川島勝、新井伸浩  巨大な花の蔦に捕らわれたシャナの手からソラトはあっさりと贄殿遮那を奪う。ソラトの「試し斬り」でアラストールごと服を斬られてしまったシャナ、エ、エロ過ぎる(笑)。一方、悠二とマージョリーが合流。トーチに偽装したピニオンを見破ることができる悠二のセンスはやはりタダモノではない。  双子の濃厚なキスを見せ付けられるシャナだが、それは誓いの口づけじゃない、お互いすがりつくしか見えないと力をこめて叫ぶ。ティリエルはマージョリーをシュドナイに任せ、シャナにトドメを刺そうとする。しかしその時、シャナの叫びに応えたアラストールが巨大化。そして炎を操り何とブルートザウガーを奪い、贄殿遮那を奪い返した。だがティリエルは彼女自身の全ての力を使い、炎を消し去りソラトの傷を一瞬にして癒した。これが双子の愛の証か?  一方シュドナイvsマージョリーは、あっさりマージョリー姉が負けてしまう。相変わらず気合の入らない姉さん、だがマルコシアスがマージョリー姉をうまくけしかけ姉さん完全復活。そしてシュドナイに捕まった悠二が宝具を取られそうなその時マージョリー姉が助けた、形勢悪化したシュドナイはあっさりと逃げた。彼らのいる橋の上には双子のオルゴール。それは正にグレイドルガーデンを支える力の源だ。シャナ&悠二、ソラト&ティリエル。二組のカップルの対決はシャナの渾身の一撃で消滅しかけたティリエルを葬り、そして続けて贄殿遮那でソラトを十字に斬り刻んだ。  双子が消え、グレイドルガーデンの封絶が解ける直前。シャナは悠二にご褒美をあげると言う。が、期待したそれはメロンパンでした(笑)。そして校舎裏に戻ったシャナは一美に「絶対に負けないっ」と叫ぶ。お互い立派な宣戦布告だ。にしても、悠二君のモテっぷりは正直かなりムカつきます(--。

第14話 偉大なる者 (千葉テレビ 2006/1/11) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:渡部高志  演出:高島大輔  作画監督:杉本功、川上暢彦、住本悦子  「カリカリ」な部分と「モフモフ」な部分を併せ持つメロンパン。それは正にシャナ自身の姿を現していると思うのだがいかがだろうか。  それはそうと、今週は「天道宮」にいたころのシャナの話がメインだったけれど、さっぱりワケ分からなかったです(苦笑)。ヴィルヘルミナに拾われガイコツのシロと修行してた頃のシャナは、当時から勝気な性格は変わらないようで、またその頃から只ならぬ潜在力の片鱗を見せていたようだ。また、一見シャナのお付きメイドに見えるこのヴィルヘルミナは、実はかなり強いフレイムヘイズだったようで(シャナのメロンパン好きも彼女のおかげ)。次回は彼女の真の力が披露されそう。ちなみにヴィルヘルミナを演じるのは伊藤静さんか、お約束のジェネオン・キャスティングですな。  バイクスーツの男・ウィネと透明人間男・オルゴンの動きの背景もイマイチ理解できなかったし、しゃべらなかったティアマトーとベルペオルがキャスト欄に出てきてこちらも混乱。一番良く分からなかったのがガイコツ・シロからいきなり波動が出て上空に天道宮が現れたこと。何故そんなことになったのか、もぅさっぱり...更に、オルゴンとヴィルヘルミナの戦いに乱入しそうな、最強のミステス・天目一個。コイツの持っている刀って、もしかして贄殿遮那か?とにかく、1回見て大体は理解できるように作って欲しいよホント...

第15話 炎の生まれた日 (千葉テレビ 2006/1/18) 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:中村憲由  演出:石川敏浩  作画監督:中島美子、武本大介、中野彰子、Kim Dae Hoon  ヴィルヘルミナが一時退散し、代わりに天目一個がオルゴンを一太刀に叩き斬る。ってまさかこれで死んでないだろうな(笑)。シロの閃光が収まった天道宮に、紅世の徒であるウィナが侵入し、フレイムヘイズの雛であるシャナを駆ろうとする。だがシャナは絶対にフレイムヘイズになるとここで決意。そして戻ってきたヴィルヘルミナは、鍛錬の日々はこれで終わり、フレイムヘイズとして生きるときが来たと、シャナに告げる。その彼女は紅世の王・ティアマトーのフレイムヘイズだった。  そしてこの天道宮に史上最強(凶)最悪のミステス・天目一個もやってきた。紅世に仇を為す者、シャナと天目一個は、天道宮の奥に眠るアラストールの元に急ぐ。一方、天目一個に斬られたはずのオルゴンもやはり追ってきた。その彼をヴィルヘルミナが相手する。  シャナはアラストールの部屋でやってきた。契約の邪魔しようとしたウィナはあっさりと天目一個に斬られる。かつて彼と契約したフレイムヘイズは、秘宝・天破壌砕(てんぱじょうさい)で壊れてしまったらしい。だがそれでもシャナはフレイムヘイズとしての使命を受け入れ、アラストールと契約した。炎髪灼眼の討ち手、フレイムヘイズのシャナがここに誕生だ!!  と書いておきながら、やっぱり内容が理解できてませんゴメンなさい(笑)。今回からリニューアルされたEDは6人のキャラクターの見せ方で変化をつけているけど、元はそれぞれ1人1枚の絵に過ぎないようでボリューム感はかなり少ない。石田曜子の歌も悪くは無いけど、静かな曲調なせいか(曲名も「紅の静寂」だし)ちょっと印象が薄いな。

第16話 炎髪灼眼の討ち手 (千葉テレビ 2006/1/25)
第17話 新たなる序章 (千葉テレビ 2006/2/1) #16 脚本:佐藤勝一  絵コンテ:橘秀樹  演出:池端隆史  作画監督:井本由紀、冷水由紀絵
#17 脚本:小林靖子  絵コンテ・演出:池端隆史  作画監督:住本悦子、宮田奈保美、小川浩司 【#16】
 ペルソナを召還したヴィルヘルミナの仮面、何だかヘンな感じ(笑)。先代の「炎髪灼眼の討ち手」は男を残して死んじゃったらしいがその男って誰よ。とタイミング良くガイコツ君がイケメンな正体を現す。虹の翼・メリヒム。討ち手となったシャナは天目一個とタイマン勝負を経て、ついに贄殿遮那を得た(天目一個は贄殿遮那の使い手を見つけるため、人間からミステスになったらしい)。メリヒムはあっさりとオルゴンを倒したが、彼こそが先代に残された男なのね。  天道宮が崩壊の兆しを見せる。勝った方が相手を好きにする、メリヒムとの勝負に勝った先代は、次の炎髪灼眼の討ち手を鍛えて欲しいと言い、彼の前から姿を消した。一人残され、傷ついたメリヒムに手を差し伸べようとするヴィルヘルミナ、もしかしたら彼女はメリヒムのことが...  これがシャナを鍛える最期の機会といわんばかりに、シャナと刃を交えながらメリヒムは紅世の徒と戦うときの心得をシャナに叩き込み、そして虹色の光を放ったところで勝負は終わった。彼は完全に崩壊した天道宮と共に消えてしまったのか。残されたシャナは、ヴィルヘルミナと別れの時が訪れる。大丈夫、ヴィルヘルミナが告げた声の中には、先代のものも含まれていた。彼女がシャナに手渡したのはやっぱりメロンパン。それがある限り、シャナの心の中にはいつまでにヴィルヘルミナが生き続けるのだろう。 【#17】
 待ちに待った新OPがようやくお披露目。KOTOKO氏の新曲はまぁまぁか。ただ全体的に前向きで明るい曲調のせいか、前OPと比較してややシャープさに欠けている感じがします。買うかどうかは正直微妙なところ。  さて久々の学園風景。皆、あのことが心から離れない。青春だねぇ(笑)。一方、零時迷子とヘカテー(緑髪の少女)のために星黎殿を器にすると話すペルペオルとシュドナイ。てーか何がなにやらさっぱりだ。悠二達の街にやってきた少年は、彼らの思惑で動いているのか。  さて、悠二を鍛錬の名目で追い出したシャナはお弁当作りにチャレンジ。まずは基本の玉子焼きを作ってみるが、やはりダメダメでした。だが千草ママはあせるなと優しく声を掛ける。街はもうすぐミサゴ祭を迎えるが、そこでもシャナと一美のバトルは必死だ。千草に勧められ、悠二に着物姿を見て欲しいと想うシャナ、そして美は勇気を出して悠二を祭りに誘い、悠二はとりあえずOKした。池も自分の気持ちが整理できていないようだが、悠二の恋敵なる日は近そうだ。一方、熱を出して倒れた佐藤に、マージョリー姉さんが大人の色香で迫る。子供と大人の差は歴然だ(笑)。  悠二にOKをもらいウキウキの一美と先の少年・カムシンが対面を果たす。いきなりカムシンは街の歪みを直すための協力を申し出て、そして虫メガネを渡して一美にトーチが消える風景を見せる。そのイメージとカムシンの説明で、その理(ことわり)をすぐに理解した一美は何気にスゴイと思う(笑)。  一方、悠二とシャナは夜の鍛錬に出る。まだ悠二はシャナの言うとおりに存在の力をコントロールすることはできないようだ。とそこにマージョリー出現。彼女曰く、カムシン、調律師と呼ばれる彼もまた3人目のフレイムヘイズらしい。そして一方で、バルマスケのトリニティ(ヘカテー、ペルペオル、シュドナイの3人)の動きが活発化していることも告げる。彼らが本気になれば、悠二たちはこの街を出ることも考えねばならない事態となる。いきなり教授と呼ばれる飛田氏の声が響き、ヴィルヘルミナは一人砂漠を歩く。まだまだ色々とありそうですな。

第18話 砕ける願い (千葉テレビ 2006/2/8) 脚本:小林靖子  絵コンテ:福田道生  演出:秋田谷典昭  作画監督:川島勝、新井伸浩  悠二にはトーチであって欲しくないと願う一美。そして悠二にとびきりの浴衣姿を見て欲しいと願うシャナ。二人の願いの行方は果たして...マージョリー姉さんがいきなり出したでっかい刀は何!?そしてカムシンが調律の準備を着々と進める一方で、飛田教授(もうこの名前で行きますわ藁)の準備も同じく順調に進んでいるようだ。  悠二の帰宅を待ちわびるシャナだが、一向に帰ってこない。千草ママは直接探しに行こうと提案し二人で祭りに出かける。その悠二は一美と待ち合わせ、二人で出店の中に歩き出す。直後、田中と佐藤を従えて姉さんも登場。すごい貫禄(笑)。なかなか虫眼鏡を使えなかった一美だが、勇気を出してついに悠二を虫眼鏡で覗く。と同時に教授の作戦開始。空に幾重の自在式が出現し、シャナも姉さんもすぐさま動く。  だが、悠二がトーチであることを知ってしまった一美は泣き叫んで悠二から逃げ出した。そしてそこにタイミング良くシャナが来襲。一美を追いかけようとする悠二に対し、徒が動いているんだとシャナが止める。だがそれは彼女の本意ではなかった。シャナは一美なんて関係無い、どーでも良いと言葉を続ける。だがそんなシャナに悠二は激怒し、失望する。悠二はシャナを置いて一美を追いかけるが、シャナは悠二が駆け出した方向とは反対に駆け出した。せっかくの浴衣姿だったのに...  カムシンと合流したシャナの瞳には涙が浮かんでいた。だが気を取り直したシャナは、カムシンの調律のカギを握る一美を連れて来るため、涙を拭いて再び出る。そしてマージョリーの命を受けて徒の動きを探る田中が真竹に捕まり大告白を受ける。その時、教授の第2作戦が開始され、鳥形の徒が佐藤を、そして一美を襲う。だが悠二、シャナがその危機を救う。彼らは単なる知り合い関係から、世の理を共有する関係になりつつある。

第19話 戦いの中で (千葉テレビ 2006/2/15) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡部高志  演出:上田繁  作画監督:川上暢彦、谷川政輝、宮田奈保美、新井伸浩  ゆかり=シャナがフレイムヘイズであることも知ってしまった一美は、力なくベンチに座り込んでしまう。だがそんな一美を連れて行くことが今のシャナの使命だ。悠二がミステス(=この世の人間ではない)であることを知った佐藤は、悠二は強いと言った。教授の実験は次の段階を迎え、マージョリーと悠二がカムシンの元にやってきた。一美を巻き込んだ理由を悠二はカムシンにきつく問い質す。直後にやってきたのはシャナと一美。悠二の真剣な姿に、一美は胸を締め付けられ、そしてシャナはショックを受ける。  だが恋話はここで終わり。教授の自在式の目的は、街の歪みを利用して空間に穴を開けることだとカムシンは言う。一美は悠二に一言謝り、カムシンの調律に進んで協力するが調律ができない。とその時、佐藤と田中が自在式の中心の場所(祭りの櫓)を突き止める。  現場に駆けつけたシャナとマージョリーは櫓を叩き壊そうとするが自在式のバリヤが貼られており攻撃は効かない。そして真打ちの教授が飛行船に乗ってやってきた。シャナ&マージョリーはすぐさま飛行船にターゲットを切り替える。だが飛行船と櫓が合体し、更に怪しい乗り物に変身。と、そこに巨大化したベヘモットの一撃が飛行船に直撃し、湖に轟沈。ってアンタら結局何だったの!?(笑)。  戦いが終わり、「坂井君は人間です」、涙を流しながら呟いた一美は、続けて悠二に告白した。その言葉に、悠二もただ涙するしか無かった。一美のイメージにより、この街の調律は完了した。だが悠二は自分と一緒に来ない。そう感じ取ったシャナは泣きながら駆け出した。と、彼女の前に何とヴィルヘルミナが出現。今のシャナは、彼女の瞳にどう映るのか!?。一方、爆発でアフロヘアとなった教授に対し、下準備はOKと語ったベルペオル。カオスはまだまだ続く...

第20話 非情のヴィルヘルミナ (千葉テレビ 2006/2/22) 脚本:白根秀樹  絵コンテ:渡部高志  演出:高島大輔  作画監督:冷水由紀絵、井本由紀  シャナはヴィルヘルミナを自宅に連れ込む。ほとんど清掃されていない部屋を、ヴィルヘルミナはすぐさま掃除する。さすが。そんな彼女の目的は、零時迷子のミステス、即ち悠二である。その悠二は散歩に出ていた一美と出会い、お互い顔を赤くする。だが悠二の答えははっきりしないままだ。  悠二の家の前にやってきたシャナとヴィルヘルミナ。モジモジするシャナに起こった異変をいやでも感じ取ってしまうヴィルヘルミナ。とそこに千草ママが登場し、二人を家に招待する。ママと話す中で、ヴィルヘルミナはシャナの牙が無くなってしまった理由を感じ取り、そして家族という言葉を語った千草を嫌な女と嫌悪した。一方、柄にも無く口紅を手にしたマージョリー姉さん、これは何!?  再び悠二&一美。一美の胸には、カムシンから貰ったお守りがあった。そのカムシンは別れの際、零時迷子に動きがあると告げていた。この街が好きだと悠二は静かに語るが、それは彼がこの街を出ようとする決意の裏返しか。二人の前には祭りで徒となって襲ってきた鳥の飾りの残骸があったが、悠二は不気味な雰囲気を感じ取り、シャナに確認するために帰宅する。  その坂井家。シャナから事情を聞いたヴィルヘルミナは一言、信じられないと手厳しい。だがバルマスケは、そんな彼等の惑いを待ってはくれない。とそこに悠二が帰宅し、一緒に一美もやってきた。だがシャナは一美を凝視し、逃げ出してしまう。そんなシャナを観て、ヴィルヘルミナは迷いは断ち切るべきとキッパリと言い切った。  口紅で書かれた「Bye!」の文字。バルマスケの動きに対し、マージョリーは手下二人を残し、この地を去ることを決意したのだ。にもかかわらず、剣を持ち上げようとする田中と佐藤の姿が痛々しい。一方、お風呂に入るシャナに対し、ヴィルヘルミナはバルマスケから零時迷子を守るため、ミステスを破壊し、零時迷子を無作為転移させろと言うのだ。その言葉を聴いたシャナは思わず浴槽から上がってしまうが、反論の言葉はもっていなかった。  そして悠二はやはり、この街を出る決意を固めていた。だが夜道を一人歩く悠二に、ヴィルヘルミナは容赦なく襲い掛かる。苦しむ悠二に対し、この行為はシャナも同意しているとヴィルヘルミナは続ける。てーか反論なし=同意かよっ!?当のシャナは暗い部屋で一人、フレイムヘイズの使命を呟いていた。ヴィルヘルミナはこのまま悠二にトドメを刺してしまうのか?時間は無いぞ!?

第21話 遠ざかる想い (千葉テレビ 2006/3/1) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡部高志  演出:上田繁  作画監督:川島勝、新井伸浩、中島美子、武本大介、中野彰子  悠二は存在の力を懸命に操り束縛を解いた。そして刀を持ったシャナ出現、まさかの師弟対決が始まった。ミステスを破壊し零時迷子の無作為転送こそ、世界のバランスを崩す恐れのある、バルマスケとの戦いを回避する最良の手段。それはフレイムヘイズであるシャナにも十分に分かっているはず。そうヴィルヘルミナは指摘するが、シャナは無言を貫く。  一方の星黎殿。紺の聖廟?、ヘカテーが永遠になる、相変わらず意味が良く分からないベルペオルとシュドナイの二人の会話。そしてBGMの音量が大きすぎて、私にゃベルペオルの最後のセリフが聞き取れなかったよ(涙)。  師弟対決を止めたのはアラストール。昼に見た鳥の飾りのことを聴くために駆けつけたとウソをついたのだ。シャナの表情は崩れたままだったが、一度きりの破壊延期をヴィルヘルミナは認めた。そして失望したくないと言い残し、ヴィルヘルミナは去って行った。残された二人、背中を向け合ったまま話す悠二の姿が痛々しい。その彼は、街やみんなを守るために、街を出る決意を話す(そこに一美も現れる)。だがそんな悠二に対し、一緒に行きたいの一言が言えないシャナ。街を出るのは無理だと言うシャナに怒りを表した悠二も、彼女から去って行った。悠二をどうしたい、悠二にどうして欲しい。そのアラストールの問いにも、シャナは答えが出せなかった。  一人佇む悠二に一美が近づく。街を出てゆく決意は本当であり、その決意は自分を人間と言ってくれた一美のおかげだと悠二は言った。だがその決意は一美との別れをも意味する。そこに田中&佐藤が来た。彼らは悠二の決意に感動し、街を出る悠二について行くと彼等は言う。一美は悠二の決意を聞き、彼との距離が再び遠ざかったことを思い知った。そしてそれは、シャナも同じだったに違いなかった。  鳥の飾りが燃やされようとしていた。その様子をシャナもヴィルヘルミナも見ていた。だが立ち上る煙が自在式に変わってゆく。そして周囲は封絶に包まれ、巨大な星黎殿、即ちバルマスケの本拠地が姿を現す。そしてベルペオル閣下自らが出撃。ここは存在の泉になるとベルペオルが言うと、悠二の元にはシュドナイの姿が。即座に零時迷子を破壊しようとヴィルヘルミナの投げた槍が、何と悠二の楯となったシャナの身体に突き刺さってしまった!!悠二はシュドナイに連れ去られ、血まみれになったシャナは、程なく手の力を無くしてゆく。こりゃ大変だ!!

第22話 揺らぐ炎 (千葉テレビ 2006/3/8)
第23話 星黎殿の戦い (千葉テレビ 2006/3/15) #22 脚本:小林靖子  絵コンテ:中村守  演出:高島大輔  作画監督:宮田奈保美、住本悦子
#23 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡部高志  演出:上田繁  作画監督:新井伸浩、川島勝、尾崎正幸
【#22】
 「どうしていいか、分からない...」。シャナは力なく呟き、気を失った。さすがのヴィルヘルミナも肩を落とす。だがアラストールは心配するなと言う。彼曰く、シャナは天道宮で教えられなかった感情に揺り動かされている。だがシャナ自身その気持ちの全てを理解したわけではなく、それが彼女の苛立ちに繋がっていたのだと。そして一方で、彼女にはフレイムヘイズとしての使命もある。だからこそシャナは混乱していたのだ。  田中&佐藤と一美が一緒にいた。悠二が殺されるかもしれない。その田中の言葉に一美も頭を抱えてしまう。佐藤はまだあの剣・ブルート・ザウガーを持ち上げられない。一美は、自分たちとシャナたちが違いすぎると悲しそうに呟く。見ていることしかできない自分。一美は泣きながらその場から駆け出した。そして消え去ったマージョリーに対する意地が、今の田中と佐藤を突き動かしている。  星黎殿ではベルペオルが零時迷子の準備が整ったと宣言。そして我らがシャナはようやく目覚めたが、その身体は深く傷ついている。ベルペオルたちは零時迷子の力をどのように利用して存在の泉にするのか。それがアラストールにも読めていない。ベルペオルたちの前の巨大な歯車の上に、悠二の銅像が。そしてヘカテーが祈りを捧げると、実体の悠二の身体が光りを放ち始める。耽探求究、教授の仕掛けが器を空にし、零時迷子が空になった存在の力を回復させる。それが存在の泉の正体だ(って書いててあんまり意味わかってないが藁)。午前零時を告げる鐘が鳴り、存在の力が星黎殿から街に溢れ始めた。  事態打開のためには、仕掛けそのものを破壊せねばならない。悠二への想いは、まだ整理がついていない。だが田中と佐藤が何とあのブルート・ザウガーをシャナに届けに来た。彼らはシャナを平井ゆかりとして、悠二を助けて欲しいと言う。そして一美登場。悠二が好きなシャナなら信じられると。シャナと過ごした、悠二のかけがえの無い記憶、強い想いがヘカテーに流れ込む。そして復活したシャナとヴィルヘルミナが、星黎殿に突入する。待ち受けるベルペオル、見守る一美と田中&佐藤。そして街を去ったマージョリーも再び戦闘に加わる勢いだ。
【#23】
 星黎殿の戦いで、シャナはフレイムヘイズとしての答えを出す。星黎殿には結界も無く、シャナとヴィルヘルミナはあっさりと侵入を果たす。徒や輪廻の気配も無い。バルマスケのワナの予感が漂うが、選択の余地は無い。二人は全速力で城内に突入する。その様子を見ていた教授がいつもの高笑い。直後、シャナとヴィルヘルミナは広大な広間に閉じ込められ、前方から武器を持った輪廻ロボの大群が出現。そして上空の自在式がシャナたちの存在の力を吸い取ってしまい、シャナは普段の黒髪に戻ってしまった。これが城内に容易く侵入を許した、教授のワナだ。  ノーマルに戻ってしまったシャナだが、懸命に輪廻ロボを倒しつづける。だがヴィルヘルミナの肩に矢が突き刺さる。やはり苦戦は必至な状況だ。一方悠二とヘカテーは、ずっと語り合っていた。お互いの想いが、相手を満たして行く。ヘカテーの大きな瞳は、悠二の全てを吸い込みそうだ。そして街に複数の自在式が出現。街は存在の力が飽和状態となっている。田中も佐藤も、街に大異変が起き始めていることを予感せずにはいられない。  とその時、ついにマージョリーが街に帰って来た!!マージョリーはシャナたちの力を吸い取った自在式の在り処を田中と佐藤から聞き出し、自在式の発生装置を木っ端微塵に破壊した。力を取り戻したシャナたちは、輪廻ロボ全てを叩き壊した。この事態に、ついにシュドナイとベルペオルが出る。マージョリーの前にはシュドナイ、そしてシャナ&ヴィルヘルミナにはベルペオル。フレイムヘイズと紅世の王との戦いが近づく。  ミステスの破壊はしない。炎髪灼眼の討ち手としての自分、そして「シャナ」というもう1つの自分、どちらが欠けても自分じゃない。ただのフレイムヘイズではなく、炎髪灼眼のシャナとして、自分の選んだ戦いをする。それがシャナの出した「答え」だ。そしてシャナの出した答えをヴィルヘルミナも受け入れた。ヴィルヘルミナはシャナを悠二の元に行かせ、ベルペオルとのタイマン勝負を引き受けた。  今は悠二が好き、それだけで戦えると言いながら、シャナは先を急ぐ。そして一方の悠二も、自分がシャナのことをフレイムヘイズとしてしか見ていなかったと気付くのだ。そしてついにシャナは悠二の元に辿り着いた。次回の最終回、シャナの最後の戦いは、見逃せない。

第24話(最終回) 紅蓮の想い (千葉テレビ 2006/3/22) 脚本:小林靖子  絵コンテ:渡部高志  演出:池端隆史、上田繁  作画監督:井本由紀、冷水由紀絵、杉本功、川上暢彦、新井伸浩、川島勝、藤井昌宏  ヴィルヘルミナはベルペオルの強大な力に大苦戦。そしてマージョリーとシュドナイの戦いも激しさを増していた。そんな中、悠二を返して貰うと言い、シャナがヘカテーに刃を向ける。だがヘカテーは更に悠二の中に入り込み、ヘカテーが生み出される存在の力がシャナに壁となって立ちふさがる。その壁は、贄殿遮那でも貫くことができない。このままでは、この三崎市が本当に存在の泉となってしまう。悠二もこのままではまずいことを悟っていたが...  ボコボコにされたヴィルヘルミナだがあくまで戦い続ける。それはマージョリーも同じこと。そして田中も佐藤も一美は、シャナや悠二を信じて待ち続けるしかなかった。アラストールは、零時迷子をヘカテーから切り離すことがカギだと言う。再び悠二とヘカテーの対面。ヘカテーが求めていたもの、それは私という「個」の存在だった。それを悠二と触れ合うことで、ヘカテーはそれを手にしていた。だが悠二は言う、人の想いで自分を満たしても意味は無い。シャナに出会った頃mの自分は本当にトーチという器だったかもしれない。だが今は、自分は間違いなく坂井悠二という「個」なのだと、悠二は叫ぶ。そして続けてヘカテーに問う、君という個はどこにいるのだと。  悠二の問い掛けの答えを出せないヘカテーは焦り戸惑う。そしてシャナの一撃がヘカテーの壁をぶち破り、続けてブルートザウガーで存在の泉の源をぶち壊しついに悠二を助け出した。ヘカテーは、自分の存在が消えて行くような感覚に陥る。だがそれは偽者、最初から空っぽのままだと悠二は言い、ブルートザウガーで歯車を破壊した。直後、星黎殿から溢れかえっていた存在の力が消えてゆく。  二人きりになったシャナと悠二。ゴメンと悠二はシャナに謝る。シャナは田中や一美たちと連れて帰ると約束したから、だが自分が一番そうしたかったとシャナは笑顔で答えた。だが直後、ヘカテー絶叫し、溜め込んだ存在の力を一気に吐き出してしまった。シュドナイもベルペオルもすぐさま帰還。このおかげで、街が存在の力で完全に飽和してしまった。  この事態を救う手段はただ1つ。アラストールの顕現だ。顕現により、莫大な存在の力を消費されるのだ。だがアラストールが顕現すれば、器たるフレイムヘイズは破壊されてしまう。そう、シャナの死を意味するのだ(そして前代の討ち手も、これにより力を失ったのだ)。しかしそれは炎髪灼眼の宿命、自分はを受け入れた上でアラストールと契約した。シャナとして悠二を助け、今度はフレイムヘイズとして使命を果たすと、シャナは力強く告げる。だが悠二は、自分もシャナと一緒に行くと言い、手を繋ぐ二人。シャナは素直に、悠二が好きと言った。  直後、星黎殿に大爆発が発生。これが天上の業火の顕現か。ヘカテーをシュドナイが救い、ベルペオルは一人不敵な笑みを浮かべ、教授も皆あっさり脱出。シャナの決断を知り膝をついてしまったヴィルヘルミナを、マージョリーが救った。街に溢れた存在の力は全て炎に変わり、1本の光となって空に昇って行った...  シャナの名を呼ぶ悠二の声が聴こえる。気が付いた二人、何とシャナは生きていた。アラストール曰く、シャナの器がアラストールの全存在を受け入れたのだ。裸のシャナを見てしまった悠二、二人は顔を赤らめ合う。そして二人の元に、ヴィルヘルミナが現れシャナを強く抱きしめる。師弟の絆、ここにありだ。マージョリーは再び田中&佐藤の元に戻り、皆にいつものの生活が戻ってきたのだ。久々の登校風景、一美は2回戦の始まりだとシャナに笑顔で告げる。それもゆかりではなく、シャナという名を使って。だが今のシャナには、この戦いで築いた悠二との深い絆がある。「私だって負けない」、シャナのその言葉は、最高に力強いものだった。

   アニメ版灼眼のシャナ完。面白かったかと言われれば、そこそこだったかなぁ。綿密な世界観やキャラクターの魅力など、原作が良い作品なんだろうなと思わせる場面はたびたびあったけれど、その全てを表現できてはいなかったんじゃないでしょうか。その主な原因は、ジェネオン作品に共通の超速展開(相変わらず「間」が無いんだよな)と、崩壊気味だった作画面にあるとオレは思います。それに加えて原作未見の自分にとっては、意味不明な単語が連発されるのはいつもながら辛かったなぁ。結局未だに分かってない単語もかなりあるしね(苦笑)。原作ファンの皆さんはどのように感じられたのか、少し聴いてみたい気もします。  まぁ前にも宣言した通り、シャナの告白が聴けたからその点は満足してます。それからシャナのツンデレ属性は、アニメでもそれなりに表現できていたのでは無いかと。それから、元々半年という尺でも短いだろうと思っていたところに、いきなり最後に映画化決定というオチがありましたが、自分としては余り見に行く動機は無いかな。そこまで心に残るアニメ作品では無かったというのが、今の率直な気持ちです。
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