capeta(カペタ)(第1話~第26話) ~感想~

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Lap.01 「リミッターをはずせ!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:三沢伸 作画監督:一川孝久

 モータースポーツファンでもある自分にとって、このアニメの存在は注目に値するものだ)。まず、カーナンバー27の赤いF-1マシンってだけでとりあえずは及第点。しかし小学4年生にして、勝平太君のこの荒みようというかひねくれはスゴイな(苦笑)。そんな彼がカートマシンを得てドライバーとしてどんな成長を遂げていくのかを見ていきたい。それからカートの描写はかなりリアルで、イニシャルD1stからは格段の進歩を遂げている(ちなみに本作品の監督はイニD1stと同じ三沢伸氏)。来週以降もチェックです。

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Lap.02 「オレのカート!」 脚本:笠原邦暁 絵コンテ・演出:高林久弥 作画監督:飯田清貴

 帰りが遅いカペタ父に女ができたと断言するもなみちゃん、なかなかのおマセさんでこれまた萌えるっ(笑)。カペタは父自作のエンジン無しポンコツカートで大雨にも関わらず急坂下りを敢行する。が、Rの厳しい左コーナーで大スピン&コースアウト。ウェットコンディションじゃグリップ力も落ちるってもんだ。しかし何度も挑戦することで徐々に攻めるポイントを覚えてゆき、父も息子の楽しそうな表情に感激する。自分の楽しみを見つけたカペタ、今度はドライバーとしての彼の素質に注目ですな。

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Lap.03 「初めてのサーキット!」 脚本:岸間信明 絵コンテ:まつみゆう 演出:西村大樹 作画監督:岡野幸男

 エンジン無し自作カートも、父・茂雄の働き先の社長が発電機を譲ってくれたことで問題解決!!って簡単に書くとイマイチ伝わらないけど、「仕事道具は神様」と言い切る社長との交渉は困難を極めたし、そもそも発電機をカートに載せてしまう茂雄やカペタに対しては呆れるほどの執念を感じました(何時の間にか信君もカペタと仲良くなってるし)。

 がしかし、ついに完成したカートでの初コース入り&シェークダウンだったが、極悪非道なハンドリングでカペタは大苦戦。自作ならではの致命的な欠陥があるのか!?ちなみに今週ちょっとだけ出てきたパンダトレノにはニンマリ。

Lap.04 「フルスロットル!」 脚本:上代務 絵コンテ:古川政美 演出:政木伸一 作画監督:佐久間健

 アライメントの調整が全く為されておらず、フレームが曲がっているため真っ直ぐ走らない自作カートは正に「暴れ馬」。しかしカペタはこの暴れ馬をコントロールできる唯一のステアリング角を見つけだし、そして身体全体を使って加重をコントロールすることで何とか車を安定させながら且つスロットルを全開にさせるという荒業を成し遂げるのだ。カート場に突如現れた関西弁美女元レーサー・源奈々子はそんなカペタをクレバーと評し関心を寄せる。てーか奈々子の色気に嫉妬全開のもなみちゃんに萌えたっ(笑)

 目の前に現れた大して速くないカートをオーバーテイクする術はあるのか。エンジンのパワー不足によりストレートで抜けないと感じた彼は、レーシングラインを外目に変えコーナリングスピードを上げ何とか食らいついて行く。追っかけられているヤツはどういう気持ちでいるのかは定かでないが、カペタの戦いは続く。

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Lap.05 「ライバル!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:濁川敦 作画監督:金澤比呂司

 ついにカペタは前のカートを捕らえた。様子を見ていた他のカートドライバたちも大注目。ついに下りのヘアピンでインを刺した!!が、相手(実は源さんの息子・奈臣)はエンジンをぶん回しすぐさま抜き返した。直後、相手はあっさりとピットイン。勝負はここで終わりとなった。コクピットを降りた奈臣に対し、奈々子はいきなりヘルメット越しにドツキをかます。茂雄やもなみはド迫力の親子喧嘩に唖然(笑)。彼のマシンは降ろしたての新品のエンジンを積んでおりナラシ運転中だったが、あの瞬間だけオーバーレブさせたことに奈々子は怒ったのだ。

 一方戻ってきたカペタの膝は血まみれになっていた。間違い無く体力の限界だったが、奈臣を追っていた時は彼の肉体を精神が上回っていたということだ。しかし、茂雄や皆が夜を徹して作ってくれた絆や必死に追った自らの努力を無にするような、絶対的なエンジン性能差に、カペタはやり場の無い怒りを感じていた。

 そんなカペタが今回初めてカートに乗っていたことを知った奈々子は驚愕する。そして地方のカート大会で勝利を重ね、カペタのカートをバカにした奈臣もカペタに何かを感じたに違いない。奈々子はドライビング中は決して感情を表に出さないアイスマン・奈臣の唯一の欠点である情念の無さを解決する手段を、カペタに見出す。彼女は二つの異なる才能を自分のチームの中でぶつけるつもりだ。いやー、面白い展開になってきた。

Lap.06 「チーム・カペタ!」 脚本:岸間信明 絵コンテ:武内宣之 演出:栗本宏志 作画監督:浜津武広

 寝起き姿は当然Yシャツ1枚、やっぱり奈々子さんは最強の「萌え母」だ(笑)。その奈々子さんがカペタを自分のレーシングチーム・オートハウスレーシングにスカウトするが、カペタはジュニアカデットのレースには出るが父・茂雄やもなみや信と一緒のチームが良いと言い、奈々子のチーム入りをきっぱりと断った。うーん、夜を徹してカートを作り上げた彼らの絆がこれ程までに強いとは。てーかカペタをイジメてた信君もすっかり仲良くなってるし、チームには入らないがレースには出るってのもちゃっかりしてる(苦笑)。

 というように、奈々子にとっては正に「想定外」の展開となったわけだが、そのことに大笑いする大らかさも彼女には備わっている。カペタのデビュー戦が待ち遠しいっす。

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Lap.07 「エントリー!」 脚本:笠原邦暁 絵コンテ:まつみゆう 演出:西村大樹 作画監督:一川孝久

 「あのババァのチームなんかコテンパンにやっつけちゃうのよっ!?」、もぅね、もなみちゃんにはいつも笑わせてもらってます。ヘルメットのデザインは日の丸カラーでひらがなの「か」の字をあしらったもの。これはマジでセンスあるよ!!

 レース前日のテスト走行。金持ちボンボンの桃太郎君はとりあえずほっておく。てかレーシングドライバーに肥満体はNGでしょ(笑)。奈々子のチームオートハウスはさすがにレーシングチームらしい臨戦体制モードに入っている。「オレとやろうなんて100年早いわドアホ!」と、カペタはまたしても奈臣に強烈に挑発させるが、それは逆に彼の闘志をリミットまで触発させる。いよいよ練習走行開始だが、来週のサブタイトルが「クラッシュ!」となってて、とにかく内容が気になります。

Lap.08 「クラッシュ!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:いわもとやすお 作画監督:北崎正浩

 15分の練習走行で、自作カートと20km/hはスピード差があるパワフルなカート用エンジンに慣れること。これがカペタの第1の課題だ。だが少しずつ慣れ始めたと思った矢先、ブレーキロックさせてしまいスピン&クラッシュ!!イエローフラッグが激しく振られる。カペタは無事だったが車はタイヤが外れ、無残な姿に...

 呆然自失のカペタ。記憶が一瞬飛んだかのように、何が起こったのか把握しきれない。怒り爆発のもなみちゃんは奈々子母さんに八つ当たりし、手下に反撃され半泣き状態。もぅ可愛すぎです(笑)。少しずつ我を取り戻したカペタはレーシングカーを操る難しさを初めて知る。そしてセッティングの細かさなどまだまだ勉強すべき事が山積みである辛い現実にカペタは弱気になってしまうが、「これはオマエのカート、何度壊しても直してやる」と父・茂雄がカペタを励ます。いよいよレース当日、苦悩の果てにカペタは何かを掴めるか!?注目です。

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Lap.09 「コースレコード!」 脚本:上代務 絵コンテ:まつみゆう 演出:又野弘道 作画監督:飯田清貴

 本番直前のウォームアップラン。カペタに残された挽回のチャンスはたったの15分間だけ。だが周囲の心配をよそに、カペタはアクセルとブレーキを絶妙に使い分ける見事な走りで、次々とタイムを更新してゆく。彼はクルマにかかる「過重」を完璧にコントロールすることで、カートとの「一体化」を果たしたのだ。

 そして最終周では、ついに31秒15のトップタイムを叩き出す。しかもそれは何と奈臣が持っていたジュニアカデットクラスのコースレコードを破ったのだ!!マジで決勝レースが待ちきれませんよっ。

 ストーリーには関係無いが、HOBARAツインサーキットのレイアウトはポルトガルのエストリルに似ていると思う。好きなサーキットだっただけに、最近エストリルでF-1が開催されないのは残念なことではある。

Lap.10 「タイムトライアル!」 脚本:岸間信明 絵コンテ:三宅雄一郎 演出:政木伸一 作画監督:佐久間健

 スーパーラップを叩き出したあの周回、カペタにはハッキリと見えていた。自分が走るべきレコードラインが。一方の奈臣。全勝がノルマとして課されそれに答えてきた彼の唯一の目標こそ、フォーミュラワン。その彼にとって、カペタなど(表面上は)取るに足らない相手。完全無視。カペタの心は燃え上がる。

 決勝のグリッド順を決めるタイムトライアル開始。オートハウスレーシングのタケシは31秒58、イサムは31秒62の好タイムをたたき出す。そしてクラスメイトが応援に駆けつける中、カペタのアタック開始。しかし最終コーナー手前まで完璧な走りを見せていたが、その最終コーナーで突っ込み過ぎて左リヤをバリヤーにヒットさせてしまう。タイムは31秒64、16台中の3番手スタートとなった。

 周囲は3番手という結果に大喜びしたが、カペタは自分の大ミスに悔しさ一杯。そんなカペタに対し、観戦に訪れた社長が「勝負事は厳しくなればなるほど余計な気合は邪魔」とアドバイス。そう、最終コーナーのミスは、自分の気合が空回りした結果である。マシンは熱く、ドライバーは冷静にならなければならない。そのことを理解したカペタは、決勝レースでは絶対に負けないことを誓うのだった。だがフロントローの2台がよりによってオートハウスレーシングの二人となれば、彼らの連携作戦も考えられカペタの苦戦は必至である。

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Lap.11 「スタート!」 脚本:笠原邦暁 絵コンテ・演出:浦田保則 作画監督:岡野幸男

 「マシンは熱く、ドライバーは冷静に戦う」。2005年のF-1でこの基本則に最も忠実だったドライバーは、やはりフェルナンド・アロンソであろう。才能はもとより、カペタは幸運の持ち主でもある。人生初のレースでこのような大切なことを知ることができたのだから。

 カペタの勇姿を目の当たりにし、茂雄は亡き妻に想いを馳せる。そんな茂雄に実はラブだったもなみちゃんは、近づいてきた奈々子に頬緩みっぱなしの茂雄にドロップキック!!このヘンテコな3角関係は面白過ぎ!!(笑)。

 決勝はローリングスタート。フォーメーションラップで前方のAHRの2台は蛇行や急ブレーキでカペタを翻弄する。スタート前、奈々子は絶対前に出すなと、2台に指令を出していたのだ。そして日の丸が振られてついにレーススタート。だがカペタはスタートの加速に失敗。中団グループに飲み込まれてしまい、ビリから5台目という散々なスタートになってしまった。

 「日本人パイロットは格闘戦に弱い。F-1で誰一人として成功していない理由だ」。そんな奈々子の指摘は(自分も含めた)日本人のF-1ファンには耳が痛いセリフだ。そして彼女の指摘に応えたかのように、自分の周りを取り囲む他のカートに引きっぱなしのカペタに対し、自分の居場所を強く主張しろと茂雄は願う。この逆境に負けない、カペタの反撃がオレは見たい!!

Lap.12 「バトル!」 脚本:上代務 絵コンテ:まつみゆう 演出:西村大樹 作画監督:金澤比呂司

 今回は妙に巻きが長いな。スタート時の接触により左のボディにダメージを負ってしまったカペタだが、他車の強引なアタックにも一歩も引かず自分のラインを死守。だがダンゴ状態の後方集団を抜け出せず、気持ちよく走れないとカペタに焦りが出始める。そしてそんなカペタの走りに、何故か奈臣もイライラする。ってナンダカンダでもカペタを意識しまくりな奈臣君である。

 カペタの反撃が始まった。超レイトブレーキングでジャマな他車のインを次々に刺して行く。もなみや信は当然として、一般の観客も徐々にカペタの走りに注目し始め、そして敵であるはずの奈々子も荒削りだが熱いカペタの走りに釘付けとなる。カペタの勇姿に父・茂雄も号泣を抑えられない。が、残り11周で4位浮上したカペタだが、他車の存在で思い切り攻められない気持ち悪さを感じていた。1周を最高の緊張で走り切ることの快感を覚えたものだけが、逆に感じてしまうこの感覚。それが理解できていたのは、カペタの他には奈臣だけだった。

 ともかくカペタはAHRの2台を捕らえることができるのか。注目だ。

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Lap.13 「チームオーダー!」 脚本:上代務 絵コンテ:武内宣之 演出:栗本宏志 作画監督:浜津武広

 観客はカペタのキレた走りに熱狂する。だが熊田氏は、AHRの2台が2位のイサムがカペタにブロックし抜かせない作戦を取ると読んだ。そう、サブタイトル通りのチームオーダーだ。カペタばかり辛い目に逢うともなみちゃんは激怒するが、余りの口の悪さにはちょっと閉口(苦笑)。だが、トップ2台が周回遅れに捕まる一方で、9台抜きを果たし3位に上がったカペタが、2台の後ろにピッタリ付いた。

 奈々子さんもカペタの走りにゾクゾクしている。だがその一方で彼女は、今回カペタは勝てない方が良いと改めて呟いた。マシンの性能、ドライバーの才能、双方が揃わねばレースには勝てないことを、カペタに知って欲しいと彼女は思っていたのだ。そしてレース前、奈々子は2位を走っている(ブロックが上手い)イサムにカペタのライン取りの特徴を教え、カペタのブロックを命じられていたのだ。その指示通り、カペタを抜かせないイサムだったが、徐々にカペタの変幻自在なアクセルワークに戸惑い始めていた。

 そして13周目。何と2位のイサムがファステストラップ。必死にブロックをする彼は、カペタの強烈なプレッシャーに押し出されるように、最速ラップを出してしまったのだ。その結果、イサムとカペタが1位のタケシに追いついてしまい、3台が一団となってラスト2周を迎える。トップ3台の大乱戦の結末や如何に!?

Lap.14 「ウィナー!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:濁川敦 作画監督:飯飼一幸

 白熱のレースはついにファイナルラップに突入。ここで、ファステストを「出してしまった」イサムがタケシの横に並んでしまい、そして僅かに接触した2台の間をカペタが強引に割って入りオーバーテイク!!奈臣も思わず拳を握り締めるギリギリの走りだった。後は正に一人旅、茂雄や茂波たちが号泣する中、この初レースでカペタは優勝という素晴らしい結果を得た。しかもファイナルラップで31秒フラットのファステストを出すというオマケ付きだ。

 だがカペタは、AHRの2台を抜きようやく思い切り走れると思っていたレースがあっさりと終わってしまい、とてつもなく大きな悔しさを覚えていたのだ。しかし社長はそんなカペタに対し、欲張らず応援してくれた皆のためにも、勝ったことを喜べとアドバイスする。その言葉に、カペタにも笑顔が戻り、皆で優勝を祝った。そして一方AHRのイサムも、心を刺激されたカペタの走りにカートに対する新たな楽しさを覚え、そのイサムを奈々子も優しい眼差しで見つめる。

 東日本ジュニアチャンピオンカップは奈臣の圧勝でシリーズ完全制覇。その鬼気迫る走りに周囲もびびっているようだが、カペタは最高のラップを刻み続けるそのレースぶりをうらやんだ。その奈臣に、桃太郎のヘタレ君からサルのラインハルト3世を貰い受けたカペタは名を聞かれる。奈臣の心に、平勝平太の名が刻まれた瞬間だ。表彰式を経て、レーサーへの道を志す決意を新にしたカペタだった。お金が無いことだけはちょっと気になる事実だが、カペタの努力と周囲のサポートで逆境を跳ね返して欲しい。

 そして4年後。サーキットには練習走行を重ねる、中学生に成長したカペタの姿があった。いよいよ次回から中学生篇が始まるということで、超楽しみです。楽しみと言えば、相変わらず姉さん女房全開・茂波ちゃんの声は菊地さんだし、舞-乙HiMEに続きまたしても萌えまくりの予感大(笑)

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Lap.15 「ステップ・アップ!」 脚本:岸間信明 絵コンテ・演出:いわもとやすお 作画監督:北崎正浩

 中学生篇になってもOPの曲が変わらずちょっと残念。OPラストのカット絵も小学生のままだったが、ここくらいは変えても良いのでは?一方のEDはしっかりとリニューアルされました。茂波の七変化がとにかくキュートで素晴らしいです。

 本編。いきなりの片輪走行でカペタは子供達の度肝を抜く。彼のバランス感覚が優れている証拠だ。全日本ジュニアでチャンピオンとなった彼に、ICA(インターコンチネンタルA)クラス昇格の報が。ようやく辿り着いた、奈臣と同じ舞台にカペタは心躍らせる。テニス部のアイドルとなった茂波たん、「最高」という言葉は彼女にこそ相応しい(笑)。

 だがカペタは、フル参戦すれば1000万は必要と言うICAクラスの活動資金のことで頭を悩ませる。父・茂雄もクタクタになるまで働いてくれているのだが...カペタは社長に今以上の援助を依頼しようとするが、彼は言い出せなかった。そして手持ちのパソコンを売って資金としようとした信も、カペタは止める。自分を支援してくれる皆の心が、彼の重荷になりつつあるのか...

 ICA初戦、3年落ちのカペタ3号機でレースに臨むチームカペタ。茂波は絶対に勝つと、いつものように気合十分だが、カペタや信は他チームの装備や体制の良さを気にする。そして何と奈臣はFAクラスに昇格していた。同じ舞台で戦うことは、またもお預けとなってしまった。初戦の結果は、奮闘するも2位でチェッカー。初挑戦としては望外の成績だが、資金面、マシンの戦闘力、不安要素は多い。

Lap.16 「ペナルティー!」 脚本:前川淳 絵コンテ・演出:政木伸一 作画監督:佐久間健

 今のカートは、徐々にカペタの思うように動かなくなっている。その原因は単なる老朽化なのか、カペタの成長をカートが支えられなくなってきているのか、あるいはその両方か...

 だがレーサーとしては成長しつつあるカペタも、学生(中学3年生)という面では大きな問題を抱えている。バイトやレースで疲れきったカペタは授業中に爆睡。成績も下がる一方だと副担任の常盤先生(女性。結構美人)から指摘される。バイトで忙しい彼としては仕方無いことだが、受験生という宿命からも逃れられない。担任の渋谷先生(通称シブセン)がカペタに土日の補習を命じるが、それでは第2戦に出られなくなってしまう。ここで常盤先生は、中間テストで5科目合計300点以上取れば補習は免除という条件を提示し、カペタも承諾した。

 茂波は先生達の一方的な通告に激怒しつつも、絶対に300点取れとカペタに厳命する。だが勉強中もカペタの頭はカートのことで一杯になり集中できない。見かねた茂波が自分で作った「茂波模試」を開催。何故か信も参加。が、デキは最低レベルで茂波たん再び激怒。この娘、段々アリカに見えてきたよ(笑)。

 集中力を欠いたカペタは珍しくバイトでもはミスをし、熊田さんに厳しく叱られる。そして練習走行でもカペタはスピンを喫してしまう。まさに八方塞の状況に、3人の表情に深刻さが増す。だが帰宅路、父・茂雄の懸命に働く姿を目の当たりにする。自分のため、家族のために昼夜問わず父は働きつづけているのに...カペタは心のモヤモヤを吹き飛ばし、カートも勉強もバイトも全てやってみせると宣言する。とりあえず中間テストの結果が気になるところだ。

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Lap.17 「オーバーテイク!」 脚本:前川淳 絵コンテ:三宅雄一郎 演出:又野弘道 作画監督:平川亜喜雄

 「300点以上取ったら、レースを見に来て欲しい」、常盤先生はその申し出を快く受け、渋谷は苦虫を浮かべる。中間テストまで残された期間は1週間。テストに割ける時間はほとんど無いが、信と茂波の助力(とサービスカット(笑))により、カペタの勉強もかなり進んだ状態でテスト本番に突入。そしてテスト後、緊張しながら張り出された成績表を見ると、何と305点。見事合格だ!!「好きなことをやるには、周囲を納得させなければならない」、そのことをカペタは今回の件で運良く学習できたのだった。

 第2戦。約束どおり、常盤先生はカート場に来てくれた。常盤先生を前にして父・茂雄、相変わらずオッサン爆発(笑)。そしていよいよレーススタート。好スタートをきったカペタは3番手につけたカペタは2番手のマシンを激しく攻め立てるが、何と後ろの車と接触!!コースアウトを逃れたが、フレームにダメージを負ってしまい順位を落としてゆく。熊田もリタイアさせた方が良いという程の厳しすぎる状況だ。

 だがこの困難な状況にも、カペタは懸命に立て直そうと踏ん張る。ついにカペタの反撃開始。次々と先行する車をオーバーテイクするカペタの姿に、常盤先生も観客も思わず興奮。そして観客の中には渋谷先生の姿も。最終結果は6位、絶望的な状況から良くここまで這い上がったものだ。やはりそんなカペタの姿に感銘を受けた渋谷先生は、見事カートファンの仲間入り。オチも宜しいようで(笑)。

Lap.18「スポンサー!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:まつもとよしひさ 作画監督:岡野幸男

 スポンサー集め。本格的にレーサーを志す者ならば、避けては通れぬ道。2戦を終わってランキング4位につけるカペタの最大の問題、それが資金だ。レースでもテストでも結果を出したカペタに負けじと信は気合入りまくり。が、商店街の電気屋、八百屋、コロッケ屋、スポーツ用品店などに頼み込んでみたものの全て門前払い。信は現実の厳しさを今更ながら思い知らされる。一方、カペタ3号の不調も深刻になっていた。じっと愛車を見つめるカペタは、信にこれ以上レースは無理かもしれないとグチをこぼすと、信は誰のために一生懸命になっているんだ!と大激怒。が、茂波は二人のすれ違いもたまにはいいと暢気なことを言う。やはり彼女は、カペタと信よりも少しだけ「大人」である。

 休日、信は友人たちとカラオケやゲーセンで暇つぶし。だがゲーセンのレースゲームを見て、信は現実のレースはこんなんじゃないと我に返る。一方茂波とカペタはサルっきの芸で金稼ぎを試みるも収入は100円程度。残念っ。と、そこにやってきた信はカペタに謝り、二人はあっさりと仲直りを果たす。そして自分達のレースに対する熱意を分かってくれる人、即ちイカリ舗装の社長に資金調達の直談判に出る。がしかし、他人の金でレースをする、それはもう趣味ではなく仕事なんだと社長は手厳しい。金を出してくれた人のために走らなければならない。それがカペタたちにできるのか?社長の言葉に茂波に炎を燃え上がるが、カペタと信には社長の言葉が重く響いた。

 気分転換に行こう、茂波の提案に3人は電車に乗ってカペタの母のお墓にやってきた。静かに手を合わせる3人。心落ち着かせたカペタと信は、父や社長、その他のみんなの支えがあってこそ、自分たちがここまで来れたことを改めて実感できた。そして今までの感謝の気持ちに、カペタたちはカペタ3号にイカリ舗装や信と茂波の名前が入ったステッカーを貼る。そんなカペタたちに、一生懸命レースをしていれば必ず協力してくれる人が現れると、社長は言葉を掛ける。とその直後、信の携帯に一度断られた電気屋からの連絡が入った。やはり信の行動も無駄では無かった。月並みな言葉だけれども、何事も諦めてはダメなのだ。

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Lap.19 「フェスティバル!」 脚本:上代務 絵コンテ:まつみゆう 演出:西村大樹 作画監督:金澤比呂司

 第3戦・春名の遠征費は10万円の不足。信の頭痛は納まりそうにない。管理人の熊田さんからカートランド祭りでのデモランを頼まれたカペタは、デモラン用のカートを借りることを条件に引き受ける。一方、奈臣が久々の登場。相変わらず近寄り難い雰囲気バリバリだが、彼のシャープな走りを見る限りでは、ドライバーとして更に成長しているように見える。カペタとの距離は、少なくともこの数年間では縮まっていないだろう。

 祭りのメインイベント・2時間耐久レースの1等賞品(エンジン)に目が眩んだ信は、カペタと茂波と信の3人でのレース出場を決める。が、練習走行で信はドライバーの才能がゼロであることを露呈。茂波姉さんは意外といい走りを見せたが、とにかく信ちん情けない(笑)。一方、コーチの誘いにより何とこの耐久レースに奈臣も出場することに。カート祭りのチラシに書かれた「カペタ」の文字が、彼の決断を促したのだ。そして絶対に1位になるという信の決意は固く、雨の中特訓を繰り返す。

 だがイベント当日、特訓のし過ぎで信は体調を崩してしまう。奈臣は予定通り会場入りするが、レース直前、カペタの元に父・茂雄が仕事先で倒れて意識不明という衝撃のニュースが飛び込んだ!!いつかは訪れるだろうと思ってた「父過労でダウン」のシチュエーションですが、ここで来ますかーっ。耐久レースは、そして父はどーなる!?

Lap.20 「パートナー!」 脚本:上代務 絵コンテ:武内宣之 演出:栗本宏志 作画監督:浜津武広
Lap.21 「レーシング・ヒストリー!」 脚本:上代務 絵コンテ・演出:濁川敦 作画監督:一川孝久

【#20】
 「レースはオレに任せろ。オマエはすぐにオヤジさんのところに行け!!」。風邪を吹き飛ばすような勢いで叫んだセリフ、信ちょっとカッコいいぞ。そして茂波たん、成長しても源ママのことは「ババァ」のままなのね(笑)。

 耐久レースに一人で挑むことになった信だが、体調不良と身体に負担がかかるカートに大苦戦。一方、意識不明で病院に運ばれたはずの父・茂雄は何と足首の捻挫だった!なによそれっ!?(笑)。意識が朦朧とし限界を迎えつつあった信はついにコースアウトを喫してしまうが、絶対に諦めないと大奮闘する。

 そして残り10分、ついにサッキートに戻ってきたカペタとチェンジ。トップと5周遅れの状況にも次々とライバルを抜いていくが、惜しくもトップには届かず3位でフィニッシュ。信はカペタの胸で号泣。カペタに最高のレースをさせること、それが自分の戦いだと信は改めて誓った。
 

【#21】
 「カペタと信のメンテ作業が遅い!!」と激怒する茂波、相変わらずすごい姉さん女房っぷりだ。とそこへ懐かしの桃太郎からパーティのお誘いが(パーティは彼のカートレース初入賞記念とか)。カペタたちもそうだが、オレも彼の顔がイマイチ思い出せない(笑)。

 パーティにはそれなりの身だしなみが必要ということで、茂波の純白のドレス姿キターッ。でかすぎる敷地の奥の本館で、ついにパーティが始まった。ちなみに桃太郎は母親似なのね。どーでも良いが(笑)。

 桃太郎はカペタたちを自分のF-1マシン博物館に招待する(最初のフェラーリはC126かな?)。それ以外にも、ホンドーラ(ホンダ第1期のF-1マシン)、6輪ティレル、ブラバムのファンカー、ウィングカーのJPSロータス79、正に圧巻のF-1マシン群である。彼が解説してくれたレースの歴史は、十分に耳を傾ける価値がある内容だった。そして彼がカペタを誘ったのは、悩んでいる様子を見せていたカペタを元気づけるためだった。意外とイイヤツだったのね(笑)。

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Lap.22 「プレッシャー!」 脚本:岸間信明 絵コンテ・演出:いわもとやすお 作画監督:北崎正浩

 M4シリーズでも連勝街道を突き進む奈臣。だが更なる高みを目指す彼は、午後のレースのシミュレーションを行いながら、絶対に勝たねばならないというプレッシャーとも戦っていた。奈臣と同じくM4のドライバーとして昇格したイサムは、鬼気迫る奈臣の姿に感銘を受ける。そしてレースの終了後、彼はレースビデオを何度も見直し、次のレースの戦略を練っていた。スゲッ。

 レース翌日、奈臣はスポンサー・LIARIZE社の社長への挨拶と、次のレース戦略の説明をしっかりとこなしていた。その仕事ぶりは普通の社会人のレベルを遥かに越えている。社長は通常のドライバーの3倍の資金を彼に投じていたが、それは彼がそれに値するドライバーだと直感したからだ。その後も英会話、筋力トレーニングに励む。1分1秒も無駄にはできないとストイックにレースに全てを注ぎ込む奈臣。やはりこういうヤツが、真の頂点を目指す資格をもつ人間なのかもしれない。

 一方のカペタは、前回のレースの接触によりカペタ3号の寿命があと1レースだと直感していた。そして奈臣優勝の報は、彼との差が更に開いたことを痛感させていた。そんな中、バイトを終えたカペタは偶然にも奈々子と逢い、彼女の車に乗せてもらう。カペタの存在が奈臣には良い刺激だと奈々子は言うが、その奈臣はカートが今年一杯であり、フォーミュラ・ステラに昇格が決定したと話す。それを聞いたカペタは車を止めてもらい信の自宅まで全力疾走。そして何と、次のレースの出場を取りやめるというのだ。

 走りに集中できる環境がどの程度整っているか、その点においては確かにカペタは差をつけられている。互角なのは茂波と奈々子、双方のチームを支える女神の魅力くらいだろう。だが二人の間にある差は本当にそれだけだろうか?環境に恵まれながらも、真の勝者になるために自らに課している「プレッシャー」は、明らかに奈臣の方が強い。そしてこの状況が続く限り、二人の差が埋まることは永遠に無いだろう。その現実に気付いたカペタが、次に起こすアクションが楽しみだ。

Lap.23 「ラストチャンス!」 脚本:岸間信明 絵コンテ:石踊宏 演出:政木伸一 作画監督:佐久間健

 次戦の欠場は、5戦しかないICAクラスのチャンピオン獲得を諦めることを意味する。だが資金はギリギリ足りると熱意を見せる信に、カペタは何も言い返せない。ガレージでマシンを見つめるカペタは、イカリ社長にも次戦欠場を告げ、そしてレースを続けてきた目的がチャンピオン獲得のためではなく、どうしても闘いたいヤツがいるからだと言ったのだ。フレームに亀裂が入ったマシンに残された寿命はあと1戦のみ。その1レースを、奈臣と同じレースを走れる第4戦に賭ける。これが奈臣と闘えるラストチャンスに臨む、カペタの決意だった。社長も悲壮感が漂うカペタの雰囲気に、返す言葉は無かった。

 祖母を見舞い帰りに茂波が座ったバス車内、隣りの座席には何と奈臣がいた。カペタのマシンのフレームの限界を奈臣は見抜いていた。そしてレースを作る環境を作ることもドライバーの仕事の1つでありカペタは勝負をしていないと言い、彼はバスを降りた。彼が言うと説得力があるセリフだ。信は社長から事情を聞きカートを調べたところ、残り1レースどころかもうレースを闘うようなマシンでは無かったことを知った。信は、カペタに負担を掛けていたことを謝る。

 とそこに茂波登場。奈臣が言っていたというセリフにカペタの表情が引き攣った。そして強引に茂波を先に家に帰し、カペタは再び信の説得に入る。だが奈臣のセリフの真意を理解していた信は、ICAで優勝すればスポンサーもつきレースを続けられるかもしれない。そして自分は最高の体制でカペタをサポートする。信の熱意にカペタもようやく揺れる心に決着を着けた。

 二人はカペタ1号を走らせたあの坂を登っていた。心の整理をつけた二人。「第3戦、絶対に勝ってくれ。お前とレースがしたいんだ」。信の言葉にカペタは力強く頷いた。だが榛名の第3戦は、彼らにとってラストチャンスであることに変わりは無い。背水の陣で挑むカペタの走りに注目だ。

フリューのフィギュアは次のステージへ!F:NEX(フェネクス)

Lap.24 「コンディション!」 脚本:前川淳 絵コンテ:まつみゆう 演出:高橋順 作画監督:岡野幸男

 ボロボロのカートで勝つためには、ウェットコンディションが望まれる。が、茂波たんの「逆さてるてるぼーず」の願い虚しく決勝前日は朝から快晴。当日の降水確率も10%未満、これは絶望的か。それはそうと今回、茂波母が初登場、娘に負けずお美しい(笑)。快晴にも負けず傘を持って雨を願う茂波だが、その派手で露出率高いカウボーイ衣装に、オレの視線は釘付けだ(笑)

 ドライバー全員に予備フレームを準備するAHRの環境の良さは相変わらず。が、AHRを羨ましそうに見つめる二人に茂波の鉄槌が下る!!今回カペタがレースに出られるのも、茂波さんのおかげですハイ(笑)。いよいよ練習走行開始。エンジンを温存したいカペタだが、亀裂が入ったフレームのデータを取らねばならない。と、てるてるぼーずを優しく作り直す茂波の姿をカメラに収めるカメラマン黒木。ハッキリ言って盗撮です(笑)。ジャーナリストの安達は、カペタとカーナンバー7の志波リョウ、そしてAHRのイサムが気になる存在だという。ウェットコンディションが得意という志波は、今回のレースでカペタ最大のライバルとなるのか。

 10周限定、カペタのアタック開始。跳ねまくり瞬間的に4輪全てが浮いてしまうカートにさすがのカペタも恐怖すら感じてしまう。そして前を走る志波を追いかけていたところで何とコースアウトを喫してしまう。フレームがボロボロのカートは、ほとんどカペタの言うことを聞いてくれない状態。だがレースに勝たねば意味が無い。勝たねばレースを続けられない。カートから降りたカペタは鬼気迫る表情。車が好きで、レースが好き。自分の想いの原点に立ち返ったカペタは、史上最大の決戦に決意を新たにする。一方志波も、茂波と同じく逆さてるてるぼーずをつるそうと言う。この彼、ちょっとイケメンでムカツク野郎だが、ウェットコンディションに対する自信は相当なものだ。

Lap.25 「リバース!」 脚本:上代務 絵コンテ:高林久弥 演出:又野弘道 作画監督:平川亜喜雄

 いよいよレース当日、空は正に、真夏の快晴だ。レースで苦戦する夢を見てしまい余り寝付けなかったカペタだが、信と一緒に前日の夕食では一人だけポジティブな姿勢で引っ張った茂波と、オトナの魅力を振り撒く奈々子母の話で盛り上がる。まぁ年頃の男子だから許してやるが(苦笑)、奈々子を前にしたカペタが照れるのは、やはり彼が幼い頃に母親を失い、「母性」になれていないのが理由だと思う。レースのことになると、二人の表情は瞬く間に真剣なものに変わる。少しでもカートの安定性を高めるための手段を考える二人だが、解決策は見出せなかった。

 一昨年、昨年の榛名のレースでは勝利したカペタについていけなかったAHRのイサム。大きな屈辱を味わった彼だが、モティベーションを取り戻し彼は生まれ変わった彼の、今回のレースに対する気合は相当なものだ。そして入念にコースの下見をする奈臣、レースの前からレースは始まっているのだ。昨年のレースではその奈臣にあっさり周回遅れにされてしまった志波、才能はあるが勝利への執着心が薄いことが彼の成長の妨げとなっている。そんな彼の才能を真に覚醒させるのは、カペタのような勝利に飢えたドライバーなのかもしれない。

 寝ぼけて抱き合う茂雄父と熊田さん、何やってるのっ!?。そして茂波たんのエッチな妄想で盛り上がる信。みんな夏の暑さで頭がいっちゃってます(笑)。だがじゃれ合う3人を見て、茂雄は彼らの友情を誇らしげに感じている。いよいよ戦闘開始、大混戦の予感大だ。

Lap.26 「コンディション!」 脚本:上代務 絵コンテ:細越裕治 演出:濁川敦 作画監督:金澤比呂司

 リヤの設定をソフト目にしたカペタだが、ソフトすぎて走りは全く安定せず。一方、イサムが33秒台突入、好調にタイムを上げてゆく。本気でレースに取り組むイサムが頼もしく見える。だが直後に志波が33:401をたたき出しイサムのタイムを上回る。普段は諦めが良すぎる彼だが、今回は何故かナオミへの対抗心が燃え上がっていた。

 志波のチーム監督・岡はリョウと初めて出会った日のことを思い出す。ゲームに熱中する彼の実力を、最初は疑心暗鬼に見ていた岡だったが、雨の中での志波の走りを見た瞬間、その認識を改める。その走りは、正に氷の上の1本のラインを渡っているように正確だったのだ。岡は、ガムシャラになることができずすぐに諦めてしまうのが志波の最大の弱点であるという。だが逆にいえばそれさえ改善されれば、恐ろしいドライバーになるということだ。

 カペタは今度はシートを下げるセッティングを試みる。加重が後ろ過ぎて強烈なアンダーステアに陥ってしまうが、タイムアタックもこのセッティングで行くとカペタは言う。結局練習走行のトップは志波だったが、彼はすっかりサーキットのアイドルと化している茂波に夢中。完璧に騙されてます(笑)。

 そしてタイムアタック開始、まずイサムがトップタイム更新。志波はAHRのワークス体制と自分との環境の差を嘆くが、岡はカペタの環境の方が更に悪いと言う。彼らにも分かっていた、ボロボロのフレームで走り続け、2戦連続入賞しているカペタの腕の凄さを。そしてカペタのアタック開始。シートに無理矢理体を押し付け、激痛に耐えながら強引な体重移動で動かないカートを何とか動かしてゆく。

 タイムアタック終了。ポールはイサム、2番手シバ、4番手カペタ。あのマシンでカペタがセカンドローを手にしたことに、岡と志波は再び驚愕する。だがカペタのわき腹は、シートに無理矢理押さえつけられていたため完全に青色に変色していた。まだレースは予選ヒート20週、決勝30週を残している。果たしてカペタの身体は耐えられるのか?

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