かりん (第1話~第19話) ~感想~

スポンサーリンク

第1話「あふれちゃって恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:木村真一郎 作画監督:中山由美

 気づいたら録画されてたので一応視聴。早速冒頭のシーンに抗議アリ。何故に果林ちゃんのお着替えシーンをちゃんと映さない!?じゃなきゃWOWOWの存在価値が無いじゃないですか!!(笑)

 男主人公の雨水(うすい)君は、美鳥の日々の沢村正治やBLEACHの黒崎一護と同系列だな。果林役、新人・矢作紗友里の演技はまずまず。劇中のコミカルな雰囲気は木村監督ならではって感じ。これでサービス精神満載だったら言うこと無かったんですが(笑)、息抜きにはもってこいな作品ですね。

第2話「あたしの好みは恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:上原秀明 作画監督:ひのたかふみ

 お披露目となったOPですが、とにかくかりんちゃんの服を脱がし過ぎだよこのエロオヤジどもめ!!(ぉ)。ave;newのことはよく知らないけど、OP曲を聴いた限りではI’veと比較するとよりメジャーで正統派サウンドって印象を受けました。

 今週は二人のキャラが初登場。一人目は雨水の母・文緒さん。周囲の中年男を簡単に虜にしてしまう強烈な母性は、capetaの奈々子さんとはまた違った萌え母っぷりです。二人目、果林の兄貴の煉。マイペースでちょっとヘンタイ入っているキザ野郎はとりあえず諏訪部さんに演じさせればいいじゃん!的な意図を、ものすごーく感じますな(笑)。

 雨水の家はお金が無くてかなり生活が苦しいようだが、それが果林の血がうずく「不幸」なのかはちょっと僕には分からなかった。少なくとも雨水自身はたった一人の肉親である母を守らねばならないという責任感が圧倒的に強く、今の窮状に不幸を感じるような心の余裕が無いって印象を受けました。そしてそれは、彼の魅力の1つなのだとも思うけどね。ヴァンパイアとしての嗜好ではなく、果林の心が雨水に引かれるとしたら、彼のそんな部分かもしれません。

第3話「幸せって恥ずかしい」 脚本:新宅純一 絵コンテ・演出:山内東生雄 作画監督:清水博幸、篁馨

 OPで気になる存在のシルエット野郎は何者なんでしょうかねー。何だか果林を巡って雨水と対立しているようなカットもあったけど、とにかく我らが果林ちゃんを泣かせるようなヤツであれば、即刻糾弾の火の手が上がります(笑)

 「不幸」好みが判明した果林にガッカリする両親だが、「ウソツキ」だの「プライド」だのを好むアンタらも同じくらいしょーもないとオレは思う。その果林は増血を防ぐため、逆説的に雨水を「幸せ」にすれば良いと考える。よくよく考えてみればとてつもなく恥ずかしいことを考えているはずなのだが、果林ちゃんのような天然少女ならば許されるのだ(笑)。

 ひょんなことから、自分が作ったお弁当を美味しいと言ってくれた雨水を前にしたとき、果林は増血しなかった。作戦は上手く行ったのか?と思いきや、どうやら雨水君が果林の正体に気づいてしまったようで...まだまだ波乱は続きそう。

第4話「バレちゃって恥ずかしい」 脚本:あおしまたかし 絵コンテ:成田歳法 演出:佐々木皓一 作画監督:中島美子

 我らが果林ちゃんが心をこめて手作りお弁当を作り、一方の雨水はナンパ男に絡まれた果林を助け、吸血鬼であることがバレて自己嫌悪に陥る果林に男らしさを見せる。要はお互いラブラブモード一直線でもぅやってられませんってことですハイ(苦笑)。

 ま、雨水の記憶を消さない(消す必要が無い)ことも含め、今のところは杏樹ちゃんのシナリオ通りというワケだが、ブチ切れモードの煉兄貴登場&雨水と対決モード突入はそのシナリオに入っていないかもしれない。来週も楽しみだ。

第5話「家族そろって恥ずかしい」 脚本:植竹須美男 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:杉本功

 scarlet買いました。改めて良い曲だと感じた反面、c/wのveilにはちょっと失望。歌声やメロディはA面でも充分に通用する雰囲気だったけど、間奏の騒がしさがそれを台無しにしていると思った。

 激怒モードの煉兄貴を制したのは杏樹。その後開かれた家族会議でも、杏樹は雨水を味方に引き込んだ方が良いと提案し、果林を除く家族一同が同意。これにて決議である。しかも今回は新たな事実が判明。何と果林の家は雨水の家の裏の丘にあった!!びっくりした果林は思わず雨水の家に駆け込み、自分が供血した雨水母ともついに対面を果たしたのだった。ま、「後は若いもの同士で」果林と健太のお見合いモードはお約束ですな(笑)。

 果林父・ヘンリーがついに出る。雨水をさらい、真紅家に直接招待する。果林母・カレラは、果林の血の力はいずれ消えることを告げた上で、自分たちの秘密をバラしたら記憶丸ごと消してやると約束と言う名の脅しをかけ、雨水に選択の余地は無かった。が、こんなとんでもない約束をさせてしまった見返りに、果林は雨水にお弁当を提供すると言う。周囲の騒がしさをよそに、この二人の距離はどんどんと近くなっていく。だが杏樹曰く、このままでは果林が昼間の世界に閉じ込められてしまうという!?やっぱり増血鬼にはタダならぬ秘密があるのか!?

第6話 「母さん元気で恥ずかしい」 脚本:あみやまさはる 絵コンテ:二瓶勇一 演出:吉本毅 作画監督:ひのたかふみ、飯塚晴子

 麻希に雨水との恋をからかわれて赤くなる果林、見てるこっちが恥ずかしい~っ(笑)。でもお弁当作戦を機にナンダカンダで熱すぎるこの二人には、父ヘンリーじゃなくても怒り心頭です(怒)。そんな果林はお弁当に気合を入りすぎてニンニクを大量購入。危うく家庭崩壊を招くところだった(笑)。だが文緒の仕事は決まらず、雨水の不幸は増えて行く。

 店長からのケーキを届けるため雨水宅にやって来た果林。で、お約束のスッ転び。もぅいっそのこと行ってしまえっ←ヤケ。と、そこに文緒さん登場で今回は未遂に終わった。だが文緒は未だに仕事無し。頑張る健太は激務がたたり、ファミレスの冷凍庫で冷凍ポテトの下敷きになり大ピンチ。何とか果林が助けに来たが、あまりの不幸についに発動...

 健太は、母の元気の無い姿を見るのが一番辛いのだと、果林に素直に話す。こうやって二人の絆は、少しずつ深まって行くのだ。健太が家に戻ると、相変わらず無職の文緒の首から噛み跡がなくなっていた。果林の血の効力が消えたのだが、彼女の供血は本当に相手に元気を与えるだけのものだろうか。元気になったにも関わらず無職と言う状態には、全く変化が無かったわけだし...

 それはさておき、意味不明なギャグを飛ばしながら日本の地に降り立つのはOPの影少年、金髪のウィナー・シンクレア。コイツこそ、果林の、そして我々の明確なる敵なのか。

第7話 「追っかけられて恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:上原秀明 作画監督:柴田志朗

 OPにもウィナー・シンクレアがバッチリ登場、役者は全て揃った。さてそのウィナー、転校初日からそのイケメンっぷりで女生徒たちの視線を一身に浴びたと思いきや、我らが果林にいきなり熱烈アタック。果林を「運命の女性」と、四字熟語交えて連呼する彼の存在は果林にとって迷惑以外の何者でもなかったが、何と彼はいわゆる「吸血鬼・ハンター」であることが判明し、果林はますますウィナーを避ける。だがそれが以前の雨水に対しての接し方と同じであることに気づき、雨水に謝る果林はやっぱりよい娘や...

 そんな二人の様子に怒り爆発のウィナーは早速雨水を呼び出し、お約束通り果林を巡るフェンシングの決闘へと突入。ウィナーの渾身の一撃に、雨水は真剣白羽取りで応戦。だがそこにヒロイン・果林がベソをかきながら二人を止めに入ってきた。が、鼓動が高まりすぎた挙句、鼻血炸裂。実は血に超弱いウィナーは倒れてしまい、雨水は果林を背中におぶって帰っていった。

 しかし、目を覚ましたウィナーが敗北感に男泣きする姿に何と麻希がドキドキ。この四角関係はアツ過ぎる!!(笑)。それにしても今週のアイキャッチの影絵(多分果林がウィナーに供血してた姿?)のような展開が今後訪れるのか。

第8話 「みつかっちゃって恥ずかしい」 脚本:あおしまたかし 絵コンテ:大川重幸 演出:山内東生雄 作画監督:柴田志朗、篁馨

 果林の鼻血ブーに雨水もすっかり慣れたようで。だが増血スピードは日に日に速くなっているようで不安大。とそこへ、上空から降ってくるヤリと共にウィナー登場。二人にとってまさに横ヤリである。懲りずに雨水に決闘を申し出た後、ウィナーは街に吸血鬼パトロールに出る。が、ヘンリー父や煉兄貴とすれ違いながらも気づかないウィナーはダメだと思います(笑)。

 次の日、廊下に大量に流れていた血で校内は騒然。当然果林のアレなのだが、ウィナーは果林と雨水が吸血鬼の犠牲になったと誤解し、吸血鬼を探し回る。果林はともかく、恋敵(=雨水)であろうと救うというハンターとしての使命感は大ということはよく分かった。そして果林と雨水が血を片付けようとすると、ウィナーが仕掛けた罠(ハンガリー人のクセに鳴子かよっ)にかかってしまい見付かってしまう。ここで雨水は吸血鬼の手先と間違えられ再び追いかけられ、果林とともに再び逃亡。

 十字架、ニンニク、水(実は元ネタ不明だとか)。校内に仕掛けられた吸血鬼捕獲の罠を、二人が難なく突破する一方、やり過ぎのウィナーに先生大激怒。雨水はその隙に赤ペンキを使って偽装工作を試みるが、再び鳴子にひっかかり狭いロッカーに隠れる。ロッカーはウィナーたちに包囲され、そして中では今にも「出ちゃいそう」な果林を雨水がしっかりと抱きしめるとんでも無い状況に陥っていた。そして直後、自らの制服を脱ぎ捨て出ちゃった果林の血を受け止め、シャツ1枚の姿で果林を抱きかかえながら猛ダッシュ!!何だよこの大胆な萌えシチュわっ(笑)。学校を脱出した二人は河川敷をゆっくり歩く。そしてそんな二人を窓越しに見つめる杏樹は、何を思う...

第9話 「ふりかえると・・・恥ずかしい」 脚本:植竹須美男 絵コンテ:柳沢テツヤ 演出:高島大輔 作画監督:島田英明

 大粒の雨が滴り落ちる公園、迷子になってしまった自分を大粒の涙を流しながら姉・果林は叱り抱きしめる。だがこれは、杏樹の大切な大切な思い出だ。小さかった頃から自分のことを優しく、暖かく見守ってくれた健気な姉が、杏樹は大好きなのだ。そんな姉が雨水との絆を深めることに彼女自身複雑な思いを抱いている。そしてその一方で(煉兄が言っていた)果林が雨水を噛むことが、おそらく愛する姉に迫りつつある危機を救う唯一の手段であることも、彼女の心を重くする要因の1つだろう。ラストで果林からプレゼントされた子犬のぬいぐるみを本当に大切に抱く杏樹の姿を見ると、「かりん」という作品で一番辛い思いをしているキャラクターは彼女なのだと思った。

 さて、それはそうと今週もかりんと雨水君の仲は摂氏100℃並の熱さ全開(笑)。新婚カップル全開の買い物はともかく、お尻タッチはヤバイだろっ!。だが今週はそんな果林の母性の強さを感じることができたことが一番の収穫でした。やっぱ果林は可愛いよ!(笑)

第10話 「パパはとっても恥ずかしい」 脚本:あみやまさはる 絵コンテ:中村憲由 演出:佐々木皓一 作画監督:中島美子

 麻希75点、雨水89点、ウィナー38点、そして我らが果林は35点。もちろんテストの結果である。40点以下は追試を受けねばならず、クリアできなかったら家庭訪問の刑。ヴァンパイアであることを隠すためなんとしても過程訪問は阻止せねばならない真紅家、カレラ・ママの強引な策により、果林は雨水に勉強を教わることに。だが校内でのラブラブっぷりが大反響を呼ぶ(笑)。すぐにバイト先のファミレスに避難するが、店の余りの多忙さに手伝ってしまう二人。二人きりで落ち着ける場所を探す二人は街の図書館に出ることに。だがこの二人のラブラブをコウモリ経由で見ていたヘンリー・パパはブギーくんに二人の仲を嗾けられ、娘を守るためついに出る!!

 図書館で勉強&お昼(もちろん果林のお弁当)に集中する二人にあっさりと見付かったパパは、雨水に「娘の勉強だけを頼む」と半ば脅し。果林は心配性の父に呆れるが、初めての増血の時に必死に助けてくれたことを思い出す。一方、雨水も問題を抱えていた。24日は自分の父の命日。だがそれは、無駄な心配をかけさせまいとする文緒のウソであることに、雨水自身も気付いていた。そして母の気持ちが、まだ自分たちを捨てた父にあることも...

 再び二人の邪魔をしようとするヘンリーに、「パパ大嫌い」と果林は泣き出す。だが雨水の彼の怒りが、果林の増血を促してしまう。だが果林を落ち着かせた後、どしゃ降りの中自分を迎えに来た文緒に、雨水はゴメンと彼は謝った。そして帰宅した果林は、ソファーで寝てしまったヘンリーに、そっと毛布を掛けてあげるのだ。親子の絆は、簡単に壊れてしまうようなものでは無いのだ。

 追試では果林78点ゲットで一件落着。さて、来週は何と果林の水着姿が拝めるらしい。こりゃ見逃せん!!

第11話 「夏だ!プールだ!恥ずかしい!」 脚本:植竹須美男 絵コンテ:木村真一郎 演出:吉本毅 作画監督:梶谷光春
第12話 「やっぱり兄キは恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:清水博幸

【#11】
 赤い月をバックに、素肌の果林とラブラブ。ウィナーの妄想には付き合ってられんわ(苦笑)。何とか赤点を逃れた果林たちに待望の夏休み。で、ウィナーは明日こそ二人が結ばれるべき日だと、かりんにレジャーランドのプールチケットを手渡す。思わぬデートの誘いに果林は戸惑いいっぱい。そしてウィナーラブの麻希もちょっと憂鬱、青春だねぇ(笑)。と、麻希の携帯に果林からの着信アリ。何でも果林は、ウィナーに嫌われるためデートでイヤな女になる作戦を考えたようだ。その一方で果林は雨水へのお弁当は忘れない。やっぱり健気でええ娘や...(涙)

 デートスタート。真夏のプール。正に美女達の集う楽園で、ウィナーの肢体は女性たちの視線を集めまくり。そして真打登場、果林の水着は何と縞々模様の全身タイツ!?がくっ。が、恥ずかしい果林は、今度は正真正銘のビキニを披露。もぅわかっちゃいたけど言わせてくれ。「最高ですっ」(笑)。

 さて、果林の考えたワガママ娘、意地汚い女、ぶりっ娘作戦は全て空回り。挙句の果てにヤケ食いに巻き込まれた麻希がダウン。しかし残された果林とウィナーの二人はナンダカンダでいい雰囲気に突入。どうして私なのと果林の問いにそれは果林が果林だからとウィナーは答える。とその時、皆既日食現象が発生。ウィナーはこれを果林と見たかったと力を込める。果林は思い出していた、日食の日、初めて供血した男の子のことを..

 ヴァンパイアハンターの家に生まれながら、厳しい訓練を課す祖父から逃げ出したウィナー。だが彼は日食の日、果林の「キス」によってやる気がみなぎり、立派なハンターになることができたのだ。ってやっぱりお約束のオチなのかよっ(笑)。迫り来るウィナーの顔に、果林はたまらず鼻血を出して卒倒。血が苦手なウィナーだが何とか気合を入れて果林を医務室に連れ込んだ。今回、果林の「ファーストキス」の相手がウィナーであることが判明したが、雨水を含めた三角関係がどうなるか、大きな見所ですね。
 

【#12】
 冒頭、雨水の目付きにオレは慣れました。お弁当のやりとりを「青春真っ只中」と勘違いする店長。だが「美味かった」、雨水のその言葉に果林の頭上にハートマークが。これはもう勘違いでは無いとオレは断言する。キーッ(怒)。さて、女ったらしの煉兄貴は「特上のストレスが溜まっている」文緒さんをターゲットに定める。で、街中であの衣装のまま気合を入れて警官に捕まったウィナーはほっておきましょう(笑)。

 帰宅した煉兄はお弁当のメニューを眺めてウキウキな果林の頭をグリグリ攻撃。これが兄貴の特権かっ(怒2)。「さっさと雨水を噛め」、「雨水にホレたのか」との言葉に果林はタジタジ。煉兄の狙いが文緒と分かり、果林は兄貴を止めようと杏樹と相談するが、杏樹は雨水の記憶を消せば万事解決なのにと言われる。だが「友人」を裏切る行為は出来ないと果林は思う。翌日のバイトでは、母がパートを首になって不幸全開の雨水、久々に果林の鼻血が大炸裂する。雨水は、果林に噛まれた頃の母が良かったというが、その言葉に果林は煉よりも先に文緒を噛めば良いことに気付く。

 夜道、早速煉が文緒の背後に迫る。とそこにウィナー出現。コイツに捕まる程煉兄はバカでは無いが、ウィナーの妨害により文緒へのアタックは未遂に終わる。一方、文緒に近づく策を練る果林の元に、麻希からの至急の連絡が。新装オープンした中華料理店のバイトの代理を頼まれてしまったのだ。チャイナドレス姿もやはり素晴らしい。そしてバストモミモミ攻撃を披露したオーナー、良くやった!!(笑)。と、何とそこに文緒がやってきた。彼女もバイトを探しに来たのだ。文緒のドレスは果林と違い大人の雰囲気、ふむむ、コチラもなかなかである(笑)。

 で、早速バイト先で問題を起こしまくる文緒さん。もしかして彼女、超ドジっ娘?(笑)。文緒の不幸は全開、そして果林の欲望も全開。増血が極限に近づいたところで雨水が出現。一方、自宅で古文書を漁る煉兄。何故文緒なのかとの杏樹の問いに煉は、吸血鬼は人間とは違うと言うという「どうしようも無い現実」を果林に突きつけてやるのだと厳しく言い放つ。その果林は、自分を助けるために走りながら手を引っ張る雨水をぶっ飛ばし、倒れた彼に圧し掛かる。彼女の顔が、いや「牙」が雨水の身体に近づく。ついに、ついに果林は雨水の首を噛んでしまうのかっ。

第13話 「めざめちゃって 恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ:二瓶勇一 演出:西村博昭 作画監督:柳伸亮
第14話 「ふたりで朝まで 恥ずかしい」 脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:山内東生雄 作画監督:つるあかりみなみ、飯塚晴子、宮崎真奈夫

【#13】
 3週ぶりのかりん視聴。内容忘れかけていたが、そうだった、今は果林が雨水を今にも噛みそうなピンチだった!?だが雨水の叫びに寸前のところで我を取り戻した果林は、あえなく鼻血&気絶。気が付いた雨水が事実を告げると果林は涙を流して謝り、そして雨水に背中を向けて駆け出した。バイト先の中華料理店に戻ると文緒さんがあっさりとクビになったことを知る。これは更に煉兄が彼女を襲う可能性が高まったということで果林は再び駆け出した。ちなみに我らが麻希をいつも憂鬱にさせるウィナーは磔の刑!!(怒)

 果林が危惧した通り、煉が文緒を襲う。しかしそこに果林が到着し兄を止めに入る。煉は妹の胸倉を掴み脅しを掛けるが、果林は屈しない。自分の秘密を守ってくれる雨水を幸せにするんだ。彼女の願いは純粋だ。だが人間の血を吸って生きているただの吸血鬼だと言い放ち、煉は果林を突き飛ばす。しかしそこにヘンリー父乱入。文緒は助かり、煉兄は自宅に連れ戻されていた。杏樹曰く、文緒は近くにいる他人の感情を惑わす(=セクハラに走らせる)フェロモンが強く、煉も惑わされていたのではないかと。煉は激怒して家を出て行った...

 雨水は自分にとって何なのか。トモダチ?仲間?どれも微妙に違う。では何?。答えが出せない果林だが、恋する乙女の憂鬱がまたここにあった。翌日、バイト先で果林は雨水に未遂事件を説明する。何でも彼女、血が増えすぎると正気を無くしてしまうらしいのだ。だが雨水は、何で噛まなかったんだと叫んだ。自分に出来ることなら何でもする。自分の首くらいいつでも差し出すと彼は言うのだ。その言葉を聞いた果林の顔が、みるみる真っ赤に染まってゆく。だがそれは、増血のせいでは無い。トイレの中に駆け込んだ果林は、雨水が好き。その気持ちを抑えることができず号泣する。うーん、萌えまくりでたまらんぞーっ(笑)。
 

【#14】
 真紅果林、16歳の初恋。だがそれは、「ハブがマングースに恋する」ようなものだと彼女は嘆く。ってどんな例えやねん!(笑)。さて夏休みもオーラス。バイト先に麻希登場。果林の様子を見た麻希は心配無しとの結論を下す。だが麻希の話を聴いた果林、夏休みの宿題を全くやっていないことに気付き、真紅家に麻希を緊急召集する。

 カレラ母&杏樹は麻希を手厚く出迎える。ほとんど脅しに近かったが(笑)。宿題はほとんど手付かず、「てへっ」と誤魔化す果林も可愛いのだっ。カレラ、杏樹の邪魔(脅し)がありながらも宿題は進む。ちなみに今回は宿題兼お泊り会。胸もみその他、二人で一緒に入ったお風呂はちょっと萌え度高すぎだよっ(笑)。カレラと杏樹が作った夕食は超豪華に見えたが、味は絶叫モノ。夜空にコウモリが舞い散った。とそんな時、麻希の瞳は部屋に飾ってあった花束を見つめる。それは果林がウィナーから貰ったものだった。そのことを聴いた麻希は、少し力を無くし、そして果林の血が僅かに増えた。

 宿題もそっちのけでマクラ投げ大会開始。これで気分が晴れたと麻希は言ったが、先の麻希の様子が果林にはどうしても気になる。麻希は自分の友達の話として、切ない気持ちを打ち明けた。だが恋敵でありながらも、親友のことも嫌いになれないのが麻希の良いところなのだ。ハチクロのあゆみ然り、最近の高橋美佳子は片思いの女の子を演じさせたらはイイ仕事してます。

第15話「エルダ登場!で恥ずかしい」 脚本:植竹須美男 絵コンテ・演出:上原秀明 作画監督:島田英明、亀井治

 文化祭の出し物は「お化け屋敷」、果林にとってはシャレにならない決定だ。その文化祭にやる気無しの雨水だが、素直に楽しめば良いと果林は笑顔。今日も最高です(笑)。一方マーカー家では封印された棺がぶち破られ、中から一人の少女が出現。これがウワサのエルダなのか!?そしてこの少女は次々と人を襲い、その現場をバイト帰りの雨水が発見してしまう。少女の表情は、我らが果林と瓜二つだった...

 文化祭で雨水とラブラブになる妄想を抱きながら帰宅する果林を待っていたのは「網」。これはあの少女を捕まえるためのもので、間違えられて捕まった果林はお気の毒。直後、ついに現れた少女、エルダ・マーカー。何と彼女は父・ヘンリーの母であり、イコール果林たちのお婆サマ。長い間棺桶で眠っていた彼女だが、長すぎてミイラになる前に棺桶の封印を父・ヘンリーが解いたのだ。当然の如く、嫁・カレラとは犬猿の仲。嫁姑の争いは吸血鬼世界にもあるということだ。そして顔はソックリでも自分よりも胸がデカイと果林をイジメ(萌えシーンだが、嫉妬?に駆られた杏樹もまた...)、幼い頃に散々「可愛がられた」煉はエルダ恐怖症。この婆さん、色々な意味でかなり強い(笑)。

 エルダに色々とバレたら大変なことになるから、彼女が棺桶に戻るまで全てを秘密にせよとヘンリーは果林に厳命。だが果林はあっさりと降参し学校のことなどを話してしまう。だが「授業参観に来る」というエルダだが、昼間は外に出られないとのこと。一方ヘンリーは果林の増血についての知識をエルダから得ようと作戦を練るが、全く上手く行かず。翌日、吸血鬼役に抜擢された果林はダメだしを食らい、あっさりとクビ(代役は麻希)。本物の吸血鬼なのにそりゃ無いよ(苦笑)。

 裏方に回り雨水と背景を作る果林は、彼が隣りにいることで心が落ち着き幸せを感じ、ラブラブ妄想を経て眠ってしまう。だが外は既に日が沈み、学園に制服を来たエルダが襲来!!ウィナーは「まな板」エルダの正体を見破ったが返り討ちに合い、そして麻希も襲われそうになってしまう。その報を聞いた果林はエルダを探しに学園内を走り回り、そして杏樹もこの学園に向かっている。が、果林と雨水との深い仲を理解してしまったエルダは、一人きりとなった雨水の前に立ちはだかる。どーなってしまうのか!?

第16話「エルダの恋バナは 恥ずかしい」 脚本:あみやまさはる 絵コンテ:木村真一郎 演出:佐々木皓一 作画監督:中島美子
第17話「さらばエルダで恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:梶谷光春

【#16】
 エルダの為すがままとなってしまう雨水。エルダの牙が雨水の首を噛み付く直前、杏樹のコウモリがエルダを薄いから引き離した。直後に果林が雨水の元に駆け寄る。捨てゼリフを残しエルダは退散したが、なるほどと静かに呟く姿がまたコワイ。帰宅した果林は今回の件でエルダに詰め寄るが、雨水のことを指摘され家族一同超動揺してしまう。だが屋上でエルダは、自分は果林と同じだと呟き、自分の恋話を語り始める。

 エルダはアルフレッドという学者の男と恋に落ちた。だが吸血鬼が生き延びるために避けて通れない吸血行為が、二人の恋の障壁となってしまう。エルダの血の嗜好は何と恋心、相手を想う気持ち。もしアルの血を吸ってしまったら、アルの恋心は消えてしまうのだ。恋の成就のため、エルダは衝動を抑え我慢し続ける。だがアルフレッドの父は息子と吸血鬼との交際を認めず、息子を幽閉しエルダに別れを強要する。それでもエルダはずっとアルを待ち続けたが、アルがエルダの元に戻ることは無かった。

 怒りが爆発したエルダは次々と人々の血を吸いまくる。それはアルを忘れるためのものだった。そんなエルダに対しアルの父は反撃に出る。だがピンチになったエルダを救ったのは、幽閉されていたアルだった。二人は抱き合い、口唇を重ねる。だがやがて二人は追い詰められてしまう。エルダにはもう逃げ延びる力が残っていない。とその時、アルは自分の血を吸ってくれと言うのだ。彼は知っていた、エルダの嗜好が恋心であり、血が吸われれば恋心が消えることを。しかしそんなことで自分の恋は消えないと、アルは断言する。そしてエルダはアルの血を吸ったのだ。

 学園祭が前日に迫っていた。雨水は自分は大丈夫と相変わらず気丈に振舞うが、果林にいつもの元気が無い。エルダの恋の結末。エルダがアルの血を吸った直後、やはりアルはエルダへの恋心を失ってしまったのだ。エルダの胸のアザは、アルがエルダに木の杭を差し込んだ痕だったのだ。人間との恋は辛いだけ。それを身をもって体験したエルダだからこそ、そのセリフは重く果林に圧し掛かる。そしてそんな果林のため、雨水健太の血を吸うとエルダは静かに誓う。
 

【#17】
 1-D組のお化け屋敷は、雨水の悪い目つきのおかげで超好評(ウィナーの吸血劇除く)。メイド喫茶、猫ミミ占いその他、どういう学園祭なんだここは(笑)。エルダが雨水の血を吸おうとしていることを知った果林は、絶対雨水を守ると決意を新たにする。休憩に入った二人。と、果林は雨水に恋心があるのかという根本的な謎に気付く。うーん、確かに、知りたい謎である。

 露天の焼きそば屋の主は何と文緒さん。相変わらずフェロモン全開である。買った焼きそばを二人で食べる。と、間接キスであることに気付き、果林赤面。思わずこっちも赤面だよ(笑)。だが直後、増血が果林を襲う。そして陽が沈むころ、ついにエルダが学園に降臨した。祖母の襲来に気付いた果林はすぐさまエルダの元に駆けつけ、雨水の血を吸わないで、雨水のことが好きだと涙を流して訴える。直後、雨水も二人の元にやってきた。果林は雨水を守るため、雨水に迫るエルダの前に立ちはだかるが直後に増血し倒れてしまった。それを始めて知ったエルダは、ますます血を吸わないといけなくなったと言う。そして果林を守ろうとする杏樹を、レンが止める。

 自分は果林と雨水のため、雨水の恋心を吸うのだとエルダは雨水の首にその牙を近づける。だが雨水は、自分はまっとうに生きたいだけだ、自分達の未来を勝手に決めるなとエルダに言い返す。その雨水の言葉に一瞬アルとの思い出が頭をよぎったエルダだが、そんな雨水を生意気だと言い再び襲い掛かる。だがそこにお呼び出ない、ウィナーが登場。彼のおかげで不安定な足場が崩れてしまう。と、ウィナーの姓がシンクレアと聞き、エルダの表情が一変する。そして地面に落下する果林の身体を懸命に支える雨水とウィナーだが、ここで果林の増血が炸裂し3人とも落下。だが寸前でエルダのコウモリが3人を救う。

 後夜祭のキャンプファイヤーに出る果林たち。一方、エルダは置手紙を残し、皆の前から去っていた。果林の増血を防ぐ手が無いことは無いという彼女は、そのアテを探しに出たのだ。果林の増血のカギを握るのは、このエルダなのか。そしてシンクレアと聞いたときのエルダの驚きも気になる(アルフレッドと関係アリ?)。戻って後夜祭。キャンプファイヤーの炎は、果林、雨水その他、みんなの心を優しく暖める。吸血鬼と人間の壁をぶち破り、自らの恋に突っ走れ、果林!!

第18話「兄キのヒミツは 恥ずかしい」 脚本:あおしまたかし 絵コンテ:二瓶勇一 演出:吉本毅 作画監督:清水博幸

 エルダお婆ちゃんの言葉は心に引っかかるが、だからといって自分の気持ちにウソはつけない。それが今の果林ではなかろうか。さて今回は、煉兄貴の人間嫌いの理由が今回明かされる。一人前の吸血鬼となるべく、煉は(何故か)貴公子育成の男子校に通わされていた。そして煉のルームメイトは、レディというアダ名を持つ女顔の男・藤谷だった。性格的に合わずお互いをかなり嫌っていた二人だったが、「心ここに在らず」という想いは二人とも同じであった。ゆえに友情では無い、何か本能的な糸で二人は結ばれていたとも言えた。

 そんな二人の前に現れたのは、生徒会の黒薔薇会(笑)の美少年3人に囲まれる。学園内でも目立つ二人は、生徒会に勧誘されていたのだ。当然興味の無い二人はあっさりと断る。だがこんな学園生活から逃げ出したいと苛立つ藤谷が壁を殴り手から血を流すと、煉は思わずその血を吸ってしまい、そしてその美味しさに我を失った。と、そんな二人の元に、煉の可愛い妹二人が近況見舞いに来た。果林が兄にプレゼントしたのは何と「無花果浣腸(だよな?)」。余りにぶっとんだ妹のプレゼントに、グリグリ攻撃は当然である(笑)。

 だが煉の妹たちの元気な姿に、外の世界への憧れを強くした藤谷は、この学校から逃げ出すことを決意した。一緒に来て欲しいという藤谷の言葉に、煉の心も一瞬揺るいだ。その心は、一体何から出たものなのか。だが藤谷は、逃げ出そうとしたところを黒薔薇会に捕らわれてしまった。彼をエサにし、煉を生徒会に引き入れるつもりである。

 煉は力ずくで藤谷を救出する。だがその時、藤谷が本当に男性ということを知ってしまう。何と煉は藤谷のことを本当は女だと思っていたらしい。そう、煉は彼に恋心(に限りなく近いもの)を抱いてしまったのだ。女顔のせいで過剰なストレスが溜まっていた藤谷が外の世界に出てやりたかったこと、それは女遊びだった。やり場の無い怒りに満ちた煉はついに藤谷の血を吸い、自らの嗜好を理解し一人前の吸血鬼となったのだ。男性の血を吸ってしまった煉にとって、この出来事は耐え難い屈辱であり、結果として男嫌い、そして人間嫌いとなったのである。

 なるほどねぇ。ま、果林にゾッコンなオレとしちゃ、煉兄貴のことはハッキリ言ってどーでもイイのだが(苦笑)。結局バリバリの女ったらしになった煉と藤谷だが、やっぱり今の風潮としては、女顔の方が男はモテるんだよな。オレも頑張ろっと←何を?(笑)

第19話「ふたりのイブは恥ずかしい」 脚本:山田靖智 絵コンテ・演出:西村博昭 作画監督:大河原晴男、柳伸亮

 舞台は聖なる夜・クリスマス。麻希は手編みのマフラーで「W君」に気持ちを伝える。はっきり言って超可愛いよ!!(笑)。そして果林にも、クリスマスプレゼントで雨水に気持ちを伝えるよう、アドバイスするのだった。だが果林には、人間と吸血鬼の恋は成就しない、そのエルダの言葉が脳裏をよぎってしまうのだった。 

 マーカー家でもクリスマスパーティ開催。って吸血鬼も聖なる夜を祝うのか(笑)。果林も麻希に負けじと毛糸を買ってきていた。もちろんプレゼントのお相手は、雨水である。それを知った杏樹の表情は複雑だった。翌日、ジュリアン特製クリスマスケーキ売り。サンタ姿の果林も可愛いよ!一方、トナカイ姿の雨水はダメダメ(笑)。気温は低く外にいる二人は寒さを感じていたが、幼い頃に東北地方に住んでいた雨水は、その時の刺すような寒さを思い出していた。でもそんな雨水の過去を知ることは、今の果林にとっては大切なことなのだ。

 雨水帰宅。果林との仲をからかう文緒さん。ファンヒータに当たりながら文緒が田舎の話をすると、雨水は初めて父親のことを文緒に尋ねる。夫のことを思い出す文緒の頬は、ほんのり赤くなっていた。一方イブは明日、果林も追い込みを掛ける。そしてイブ当日。バイト中にプレゼントを渡そうとした果林だが勇気が出せず。うーん、残念。雨水は昨日、父親のことを文緒に初めて聞いたことを、果林にも話す。文緒は未だに夫のことが好きだと言い、そんな母を初めて見たと雨水は呟く。今まで懸命になって父親の代わりになろうとしていた雨水だが、その重荷がようやく彼から下りた瞬間だったかもしれない。そして素直に父親のことを聞けたのは、果林のおかげとも。果林がそばに居てくれると、ホッとする。だからずっとそばに居てくれたら...がぁぁーっ、この言葉は雨水の告白か!?

 その言葉に、果林は勇気を出して手編みの手袋を渡す。だが果林が身体を冷やした事を感じた雨水は、左手の手袋を果林に手渡し、そして右手を自分のポケットに入れる。うわーっ、これは萌えるっ(笑)。一方、ウィナーにプレゼントを渡しに来た麻希。だが何故か急いでいたウィナーはそのプレゼントを「つまらないモノ」と勘違いし、プレゼントを受け取らなかった。祖父がこの日本にやって来る、それがウィナーが急いでいた理由だったが、麻希の心を傷つけた罪は果てしなく重いぞ!!

 恋人達が聖なる夜の景色を織り成す一方、「逃がさんぞ、マーカー一族」と呟きながら一人の男が空港に降り立つ。ヴィクター・シンクレア。コイツがウィナーの祖父だ。果林に新たな危機が迫るのか!?


 

タイトルとURLをコピーしました