【家計を全公開】家計バランスシートを使って資産形成に活用しよう

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こんにちは、株&不動産投資家サラリーマンのトムです。今回の記事は株式投資や不動産投資に興味を持たれている、もしくは既に実践されている方向けに、家計バランスシートを使って投資活動・資産形成に活用しましょう、というテーマを扱います。特にマイホームなどで多額のローンを利用するケースにおいてバランスシートの考え方は超重要になりますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

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家計簿による家計管理の課題

皆さんは家計の管理をどのように行っているでしょうか?(管理してないという方を除き)多くの方の答えは家計簿だと思います。家計簿は過去のお金の出入りを記録するもので、月単位・年単位でいくら貯蓄できたかを把握できます。私も「マネーフォワードME」を使って家計簿をつけています。とても使いやすくて便利なアプリです。

しかし家計簿だけでは私のような複数のアセット(資産)と負債を抱える人にとって、それらの現在の状況の全体像を把握し管理することは困難です。あくまで家計簿は過去のお金の出入りだけなので、全ての資産と負債が現在どうなっているのかを確認するには、家計簿だけでは不十分なのです。

話は少しそれますが私が使っている「マネーフォワードME」は家計簿だけでなく現在の株式資産の価格、不動産資産の推定価格や住宅ローン残高も管理できます。この点もマネーフォワードMEの大きなメリットですが、投資用ローン(融資元金融機関と引き落とし口座の金融機関が異なるケース)は管理できませんので、私にとってはマネーフォワードMEだけではやはり不足です。

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家計簿の課題を解決する「家計バランスシート」

この課題を解決するのが「家計バランスシート」です。バランスシートは貸借対照表とも呼ばれるもので、本来は企業の決算報告等で利用される財務諸表の1つです。バランスシートは左側に資産、右側に負債と純資産が記載され、現在の資産と負債の全体を管理し把握することができます。それを家計向けに応用したものが家計バランスシートです。家計バランスシートを利用することで、家計における資産と負債の全体管理が可能となります。

現在の全体状況を把握できれば、①現在の家計が健全かの評価ができる、②将来に向けた資産形成のプランニングに繋げられる、以上の2点が実現できます。

①は全ての資産額から全ての負債額を差し引いて求められる「純資産額」がプラスかどうかで評価できます。また「純資産額÷全ての資産額(総資産額)x100」で割って求められる「自己資本比率(単位:%)」が高ければ高いほど、家計における負債の割合が少なく健全な家計と言えます。

②については例えば「資産の内、現預金の割合が高いのでもう少し株式に投資しよう」とか、「負債が多く純資産が少ないので副業でもう少し現預金を増やそう」といった具体的なアクションプランを立てられます。

家計バランスシートのひな形は日本FP協会の↓のサイトにあります(「本当の家計の健全度がわかる 家計のバランスシート」の項です)

便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会
日本FP協会公式サイトです。生活者向けに、家計の貯蓄力や本当の家計の健全度がわかるワークシート型ツールを無償提供しています。

ひな形はこちら↓

家計バランスシートのひな形
家計バランスシートのひな形

本来(財務諸表として)のバランスシートでは流動資産や固定資産、有価証券といったお堅い用語が出てきますが、FP協会のひな形はそういった堅い用語はほとんどなく家計簿と同じような感覚で作成することができます。

この記事では上記のひな形を利用して、恥ずかしながらわたくしトム家の家計の全体像をご覧いただきます。そして家計の評価と更なる資産形成に向けた今後のアクションを考えてみようと思います

家計バランスシートの活用法・・・トム家の家計バランスシートを作ってみた

ということで早速ひな形を埋めてみました(項目は私の資産構成に応じて若干カスタマイズしてます)

トム家の家計バランスシート

1点補足ですが、マイホームや投資用不動産の価格はマネーフォワードMEで利用できる「HOME’Sマンション参考価格」から引用しております。

①トム家の家計は健全か?

まずは純資産の額をチェックすると、大きくプラスになっています。この額の大きさは自分で計算してみて本当に驚きました(もちろん嬉しい驚きです^^)。これには主に3つの理由があります。①夫婦ともに固定費を削減し堅実に貯金をしてきたこと、②貯金と並行して株式・投資信託に数年間投資し続けてきたこと、③不動産資産のローン返済を数年間続けており返済が進んでいること、の3点です。純資産がプラスなので家計が健全であるかの指標の1つはクリアしています。

もう一つの指標である自己資本比率は38.9%という結果です。表を見ればわかる通りトム家の家計ではまだ多額の不動産関連の負債を抱えています。企業会計では自己資本比率が50%以上が理想、30%以上あれば優秀、20%以上あれば安全、10%未満は問題ありと言われたりします。それを参考にすると、優秀ラインには到達しているものの理想ラインまでは道半ばと評価します。

プロフィールにも書いておりますが、私の人生の目標の1つは50歳までにサイドFIREをすることです。サイドFIREには子供の教育資金や我々夫婦の老後資金に一定のめどが付いていることが必要で、その条件の1つは理想ラインである自己資本比率の50%超え、つまり負債が資産の半分以下になることだと考えています。ここまで来れば負債がかなり軽くなった状態と言えるからです。50%超えを達成するにはあと数年は夫婦で働き続け、並行して負債を毎月確実に返済していくことが重要ですね。

②更なる資産形成に向けた将来のプランニング

将来のプランニングについては2つの観点があると考えています。1つはその資産額を増やすための施策、もう1つはその資産額や資産の価値が大きく毀損するリスクへの対策です。

現預金について

まずは現預金について考えてみましょう。資産を増やす施策には以下が考えられます。

  1. 現在の仕事を継続し、給与収入を得る
  2. 株式投資を継続し、配当収入を増やす
  3. 不動産投資を継続し、不動産収入を増やす
  4. 副業を増やし、収入源を増やす

1~3は既に実践しているので4をどうするかです。例えばこのブログを大きく育ててブログ収入を得たり、せどりに取り組むなどが考えられます。

トム
トム

なお現時点でのブログ収入はほぼゼロなので副収入と言えるまでは遠い道のりです(^^;

続いて現預金の価値毀損リスクへの対策ですが、お金の価値が下がる状況というのは、つまりはインフレが進むことです。これに対しては株式や不動産といったインフレに強い資産の保有がリスク対策になります。

株式・投資信託について

株式・投資信託の資産を増やす対策は、①積立を継続すること、②レバレッジが効く商品に投資すること、③妻にも投資をしてもらうこと、の3点だと考えています。このうち①と②は実践しています(現在の株式投資の投資方針はこちらの記事に記載)。③について現在トム家で株式投資に取り組んでいるのは私だけですが、妻がつみたてNISAを始めるかについて話し合っているところです。

株式・投資信託の価値毀損リスクは株式市場全体の暴落です。その対策は、債券を増やしたり金やビットコインといったオルタナティブ資産への投資が考えられます。しかし私は不動産以外のオルタナティブ資産があまり好きではないので、現時点では不動産の保有が株式市場暴落への対策になっています。

他のリスク対策としてはキャッシュポジションを厚めにすることや、ヘッジファンドやベア型ファンドの利用が考えられます。キャッシュポジションについては今の預貯金と株式のバランスは自分として心地よいバランスになっているのでこのままで行くつもりです。またヘッジファンドやベア型ファンドは投資上級者向けの商品なので現時点で投資する予定はありません。

不動産について

最後に不動産ですが、資産価値向上の施策としては現在保有する不動産のリノベーション(区分マンション)や大規模修繕(一棟マンション)が挙げられます。しかし区分のリノベには100万円以上、一棟モノの大規模修繕となると1000万円程度の資金が必要で、今の私にはちょっと捻出できません。古い設備(エアコン等)の取り換えくらいが精いっぱいです。

また新たな投資用不動産の取得も当然考えられます。しかし現在の不動産価格は全国的に値上がり傾向で利回りが下がっています。そんな市況のため魅力的な物件はあっという間に売れてしまいますが、私には現金買いできるほどのキャッシュがありません。また負債の合計が1億円を超えており、金融機関の融資を受けることも簡単ではありません。更に融資を受けることは自己資本比率を低下させることを意味し、サイドFIREが遠のく可能性もあります。よって、しばらく投資用不動産の購入は見送ろうと思っています。

不動産の資産価値を減らすリスクはたくさんあります。今回は詳細は述べませんが代表的なものを挙げると、空室、修繕、災害、滞納、孤独死などです。良い立地を選ぶ、良質な管理会社への委託、保険の利用、家賃保証の利用、定期的な巡回などが対策になり、おおむね手を打っています。なお不動産市場の暴落への対策は物件を保有し続けてインカムゲインを確実に得ることだと思っています(その間に市場の回復を待つ)。

家計の全体像を把握し、将来の資産形成へつなげていく

以上、わたくしトム家の家計バランスシートを作成し、健全性の評価と将来へのアクションプラン検討を行ってみました。健全性についてはまずまずで、将来へのアクションプランについては打てる対策がまだまだあることがわかりました。

全体像を把握し対策を網羅的に検討することは家計においても重要です。家計バランスシートはその検討に使える有益なツールです。ぜひ活用して、皆様のより良い資産形成につなげてください。

今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

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