【ついに減配か?】武田薬品工業の株価が大幅下落!

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こんにちは、トムです。

先週(10/4~10/8)に私も保有する武田薬品工業(以下、武田薬品)の株価が大幅に下落しました。

武田薬品の株価推移(直近1年)

一番右(先週)のローソク足にご注目を。10/1の終値が3,636円で10/8の終値が3,199円です。1週間で437円、下落率は1週間で12%の暴落となりました。

私は以前にも投稿した通り日本株については高配当株にのみ投資しています。株価の下落は配当利回りを向上させるチャンスではあるのですが、暴落となると減配の心配が出てきます。

今回はなぜ武田薬品の株価が暴落したのか、そして減配の可能性はあるのかについて考えて行きたいと思います。

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武田薬品の株価暴落の要因

先週、武田薬品は以下2つのリリースを出しています。

1つ目のリリースが発信された10/6とその翌日の2日間で株価が340円も下落しています。従ってこれが今回の暴落の大きな理由となっているようです(ダイヤモンドのサイトでもそのように報じられています)

リリースと報じられているニュース内容を見ると「開発中の治験薬の臨床試験で安全性に問題が発覚したため中断になった」ということです。そして開発中止ではなく中断であり、業績へのインパクトは不明、ともあります。

私は医薬品業界には全く詳しくはありませんが、武田薬品ほど大きな企業(世界第9位の医薬品企業)であれば開発中の治療薬は何百もあるでしょう。今回はその内のたった1つの治験が中断されたにすぎません。あと今回の薬はナルコレプシー(過眠症)の治療薬で「ナルコレプシー治療薬の世界市場規模は2020年に16億8,006万米ドル以上となった」らしいです。しかし16億ドル(約2000億円弱)ですから、仮に開発が成功したとしても武田薬品の売上の一部にしかなりません(2021年度3月期の連結売上は約3兆2000億円)。この件が経営上のリスクになっていることも、リリースや報道からは読み取れません。従って1つ目のリリースについては投資家が過剰にネガティブな反応を示したに過ぎず、時間が経てば落ち着くものと私は考えます。

2つ目のリリースは2019年のシャイアー社買収のために借り入れた借金を返すために社債を発行する、という内容です。これは10/8(金)にリリースされているので実際のインパクトが分かるのは今週(10/11~15)かもしれません。内容だけ見るとあまりポジティブには思えません。本来なら本業の利益で得たキャッシュで返済すべきと思うからです。今週の武田薬品の株価の値動きは要チェックですね。

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減配の可能性は?

次に武田薬品の会社業績と配当実績を確認しましょう。

武田薬品 会社業績
武田薬品 会社業績
田薬品 配当実績
武田薬品 配当実績

上記の2つの資料から、これまで武田薬品は減益であっても赤字であっても年間180円の配当を維持してきたことが分かります。日系企業の中には赤字になったらあっさりと無配を発表する企業が結構ありますが、この事実から私は武田薬品の株主価値を重視する経営姿勢を感じることができます。

武田薬品の社長はフランス人のクリストフ・ウェバー氏で、2014年に武田薬品の社長兼COOに就任しました(2015年からCEO)。日本の大企業には珍しい外国人社長です。一般的に外国企業(特に米国)は日本企業よりも株主重視の経営が強く、ウェバー社長にも株主重視の姿勢が強いように思います。彼が社長で居続ける限りは、減配の可能性は低いと私は予想します。

但し一抹の不安は残ります。今期(2022年3月期)の武田薬品の業績予測は前期から増収減益で、予想利益は2500億円です。この場合、配当を維持させると配当性向は100%を超えるかもしれません。過去には配当性向が600%超えの年もありますので100%超えを許容する可能性は高いと思いますが、今後経営上のネガティブなニュースが2,3出てくれば、還元方針を変えることはあり得なくないかもしれません。

ということで、武田薬品の株価暴落の要因と減配の可能性について考えてみました。

  • 開発中の治療薬の臨床試験中断が株価暴落の主要因。社債発行の影響は今後要注意
  • 今期減配の可能性は高くないと考えられるが、配当性向が100%超えになりそうで一抹の不安有り

が今回の私の結論です。

トム
トム

万が一減配となれば、損切りも考慮しないといけませんね・・・

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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