【衝撃の大減配!】SPYD 2021年Q4の分配金が発表!

スポンサーリンク

米国高配当ETFのSPYDの2021年第4Qの分配金が発表になりました。

0.127557米ドル

でした! (引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPYD:US)

...

...

えっ!?

めっちゃ少なすぎませんか!?

ワタクシ、↓のブルームバーグのサイトを見たらあまりのショックで数秒固まってしまいました・・・

SPYD 2021年Q4の分配金と配当利回り
SPYD 2021年Q4の分配金と配当利回り 引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPYD:US

赤で囲んだ部分がQ4の分配金です。前年同期比を減配率を計算すると何と78.97%の大減配!青で囲んだ部分はそのQ4の分配金で計算した年度の利回りになりますが、何と配当利回りはたったの1.23%という惨憺たる結果です。

SPYDは「高配当ETF」の看板を下ろした方が良いですホント(やり場の無い怒りとともに・・・)

気を取り直し、今回の結果を以って年度単位の評価も可能になりますので、2019年からの分配金履歴を確認してみましょう。

スポンサーリンク

年度でも減配 SPYDの価値はいずこへ?

SPYD分配金履歴(2019~2021)
SPYD分配金履歴(2019~2021)

上記グラフから改めて今回の分配金が異常に少ないことが分かります。2020年Q4の分配金が0.6米ドルでしたので今回もそれなりの額を期待していましたが完全に裏切られました。ちなみにこちらのサイトでSPYDの直近約5年間の分配金履歴を見ても、今回の分配金は最も少ない額です。やはり今回の少なさは異常です。

年度の評価に行きましょう。2020年の分配金は1.63209米ドル、今年2021年の分配金は1.54921米ドルです。この結果2021年の分配金は2020年から5.08%の減配となりました。

前回Q3の分配金発表の投稿では、Q3までの分配金の累積額が2020年を大きく上回っていたことから「年度単位で増配を達成する可能性は高そう」と書きましたが結果はこの通り。完全に裏切られました(2回目)。ちなみに年度単位の減配は2020年に引き続き2年連続となります。

SPYDの正式名称は「SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF」です。具体的には、S&P500構成銘柄のうち高配当株80銘柄を機械的に選定し分散投資することで、高水準の配当収入および元本成長の機会を追求する低コストETFです。しかし今回の分配金の少なさはSPYDのETFとしての目標から大きく逸脱していると言わざるを得ません。冒頭で書いたことの繰り返しになりますが、高配当ETFの看板を下ろした方が良いと本気で思います。

スポンサーリンク

謎過ぎる今回の大減配 ホールドの是非を検討すべきか

それにしても一体なぜ、今回のQ4の分配金が異常に少なくなってしまったのでしょうか。その理由を考えてみましたが、私には分かりませんでした。

以下に本記事の投稿時点のセクター比率を示します。これと今年9月に投稿した記事(【ポートフォリオ拡充】VIGへの積立投資を始めました)で示した9月時点のセクター比率を比べてみても、多少の順位の変動はあるにせよ上位セクターの顔ぶれやセクター毎の組入比率に大きな変化はありません。

SPYD セクター比率
SPYD セクター比率(2021/12/17時点)

先週投稿しましたHDVのQ4分配金の記事でも触れていますが、最近業績好調なセクターの1つにエネルギーが挙げられます。HDVのQ4での大幅な増配はこのエネルギーセクターの好調に支えられた面が大きいと考えています。そしてSPYDもエネルギーは4番目に組入比率が高いセクターですのでその恩恵を多少なりとも受けてよさそうですが、今回の分配金の少なさからするとその雰囲気は全く感じられません。

他の可能性としては、上位3つのセクター(公共事業、金融、不動産)が大きく不調に陥ったことが考えられますが、例えば米国のREIT価格がQ4に暴落したという事実はありません(参考サイト)。公共事業の好不調は調べられませんでしたが、代表的な金融セクターETFの価格(IYF)を見ても、Q4に大きく不調に陥った事実は確認できません。

ということで、今回の分配金の少なさは本当に謎だらけです。先に示した分配金履歴のグラフから分かりますが、少ないときは0.2米ドル台、多い時は0.6米ドル台と、もともとSPYDの分配金の額にそれほど安定感はありませんでした。しかし今回の0.1米ドル台という酷い結果から、SPYDの分配金の変動率が私の想定した以上に大きいことが明確になりました

この変動率の高さ・安定性の低さを踏まえると、高配当目的で購入したSPYDをホールドし続ける意味が果たしてあるのかと疑問に思い始めています。私はSPYDを200株以上保有していますが、この変動率だとSPYDの分配金を収入源の1つと考えることが難しくなりました。方針の変更を考えなければいけなくなるほど、今回の分配金の少なさのインパクトは大きいです。本記事の執筆時点の株価は41.43米ドルで、私はもう少し安い時期に買っており幸いにもそれなりの含み益がありますので売却も選択肢の一つかなと本気で思い始めています。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

※一応の補足・・・執筆時点でステートストリートのサイトでは今回の分配金は未発表です。まぁブルームバーグのサイトの数字が誤っていた、ということは無いと思いますが・・・

タイトルとURLをコピーしました