【今回も増配!今年は抜群の安定感】SPYD 2022年Q3の分配金が発表!

スポンサーリンク

9月16日に米国高配当ETFのSPYDの2022年第3Qの分配金が発表になりました。

0.418383米ドル

でした! (引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPYD:US)

後程詳しく見ていきますが、今回の分配金は前年同期比で8.22%の増配となり、これで今年に入って3四半期連続の増配となりました。SPYDは高配当ETF3兄弟(VYM、HDV、SPYD)の中では最も安定感の低いというのが一般的な評価と思いますので、この連続増配の継続は正直意外です。まぁホルダーとしてはもちろん嬉しいのですけどね(^^

ということでいつものように過去の分配金履歴を振り返りつつ、今回の分配金を評価してみましょう。

スポンサーリンク

3四半期連続の増配を達成 昨年比での進捗率は95.3%に

以下に2019年以降のSPYDの分配金履歴のグラフを示します。

SPYD 分配金履歴(2019-2022)
SPYD 分配金履歴(2019-2022)

前述した通り、今回Q3の分配金は前年同期比で8.2%の増配となり、これで3四半期連続の増配となりました。それらの増配率はQ1から順に2.6%、1.5%、8.2%と着実に増やしている印象です。SPYDはVYMやHDVと比べて分配金の額が大きくブレる傾向にありますが、直近の3四半期ではそういったネガティブな特徴を感じさせない堅実さですね。

そして2022年の分配金の累計額は1.476083米ドルで、昨年(2021年)比での進捗率は95.3%となっています。Q3で既に昨年の分配金にほぼ肩を並べたことになり、次のQ4で”わずか”0.074米ドル以上の分配金を出せれば年単位で昨年から増配を達成できます。昨年のQ4には前年比80%もの大減配という”やらかし”でほとんどのSPYDホルダーを超ガッカリさせてくれましたが、もしQ4の分配金が昨年と同程度であっても年度単位では昨年から増配になります。SPYDは直近2年で連続減配となっていましたが今年ようやくそれをストップできそうです。

スポンサーリンク

構成銘柄上位は大きく変化

次にSPYDの執筆時点(2022/9/17)の組入銘柄上位トップ10(↓の左)とセクター比率(↓の右)を見てみましょう。

SPYD 組入上位銘柄(2022/9/17)
SPYDセクター比率(2022/9/17)

まず組入銘柄の上位ですが、今年のQ1と比べると顔ぶれはかなり変わっており、共通して入っているのはシェブロンくらいです。SPYDはリバランスのタイミング(原則、1月と7月の年2回)にS&P500銘柄の配当利回り上位80銘柄を機械的に均等に投資しており、リバランス後の各銘柄の株価変動で組入上位の顔ぶれは大きく変わるのは通常運転です。

次にセクター比率を見ると、SPYDの特徴である公共事業と不動産セクターがやはり上位に来ています。ただ以前はその割合が20%程度だったと記憶しており、割合は少し下がっているかもしれません。10%を超えるセクターは最上位の金融を含めこれら3つのみと、やや偏っていると感じます。

株価は6月以降やや低迷も、歴史的円安で買い時は先か

最後に現在の株価と年初来の値動きを見てみましょう。比較対象としてS&P500の株価推移も載せています。

SPYD株価推移 年初来(2022/9/17時点)
SPYD株価推移 年初来(2022/9/17時点)

上のグラフの青色がSPYD、赤色がS&P500の株価推移です。執筆時点(2022/9/17)のSPYDの株価は39.18米ドルで、直近4四半期(2021Q4~2022Q3)の分配金を基準とすると分配利回りは4.09%となります。

そして注目すべきはグラフで示している年初来の値動きです。年初から6月まではSPYDがS&P500を大きくアウトパフォームしていました。これはFRBが金融引き締め方向に舵を取ったことでグロース銘柄が値を大きく下げ、投資資金がバリュー銘柄に流れたことが大きな要因です。SPYDは高配当銘柄≒バリュー銘柄だけで構成されていますからね。

しかし6月以降の値動きを見ると値動きは2つともほぼ同じであり、6月に潮目が変わったことが分かります。FRBの引き締めの影響がグロース銘柄だけでなくバリュー銘柄にも波及した、つまりは米国株式市場全体が下落傾向になったということです。ここで6月1日以降に絞って値動きを見てみると(↓のグラフ)SPYDはS&P500にアンダーパフォームしていることが分かります。やはり潮目が変わったのは間違いなさそうです。

SPYD株価推移 6月1日以降(2022/9/17時点)

ということで市場全体の下落基調に歩調を合わせるようにSPYDの株価も下がっておりますが、買い時かと言われるとやはり現在の歴史的円安の状況ではNoと言わざるを得ません。僅か1年半前の2021年の1月は103円くらいだったと記憶していますが、そこから40%も上がってますからね。SPYDの株価が40%下がらないと割に合いません(注:2021/1/4のSPYDの株価は33.97米ドル)。SPYDに限った話では無いですが、いま日本の個人投資家が米国株に投資するには円安を考慮してもお買い得と言える銘柄である必要がありますね。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

※2022年Q3の米国株ETFの分配金の記事はこちら!!

タイトルとURLをコピーしました