【前期の不振を払拭する大増配!】HDV 2022年Q3分配金が発表!

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皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。

9月24日に米国高配当ETFの代表銘柄であるHDVの2022年第3Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・

1.231175米ドル

でした。

え、えぇーーーーーっ!?

と見た瞬間思わず驚きの声を上げてしまいました。というのもこの分配金、前年同期比で61.12%の増配です!!比較的分配金のブレが少ないHDVとしては前例のない大幅増配となりました。ホルダーの皆様、おめでとうございます^^

ここからはいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価してみましょう。

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歴史的な大増配で、年度単位の増配の期待も高まる

まずは2019年以降のHDVの分配金履歴を以下に示します。

HDV 分配金履歴 (2019-2022)
HDV 分配金履歴 (2019-2022)

前述した通り今期の分配金(1.231175米ドル)は前年同期比で61.12%もの大増配で、私が調べた限りHDVの四半期単位の分配金としては過去最高額を更新しました。加えて今年のQ1とQ2の分配金の合計が約1.34米ドルでしたので、Q3単体でQ1とQ2の合計とほぼ肩を並べています。とにもかくにも、HDVとしては歴史的な大増配となりましたね。

Q3時点で昨年比での進捗率は73.3%となりました。Q2の時点では38.2%と40%を切っていましたので年度単位での増配はほぼ無理だと思っていましたが今回で大きく挽回しました。↑のグラフでもわかる通りHDVは2020年以降はQ4に最も多くの分配金が出ていますので、年度単位での増配への期待が大きく高まりましたね。

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エネルギーセクターの比率が増加しセクター別でトップに

次に組入銘柄上位10社とセクター比率を見てみましょう。左が組入銘柄、右がセクター比率の資料です。資料はクリックして拡大します。(出典元:https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf)

HDV 組入銘柄上位10社(2022/9/24時点)
HDV 組入銘柄上位10社(2022/9/24時点)
HDV セクター比率(2022/9/24時点)
HDV セクター比率(2022/9/24時点)

まず組入銘柄上位10社で目立つのはエネルギー企業で、1位にエクソンモービル、2位にシェブロン、そして8位にパイオニア・ナチュラルリソースと3社もランクイン。次に4位のアッヴィーと6位のメルクはヘルスケア、5位のフィリップモリスと7位のコカコーラは生活必需品、9位のブロードコム、10位のIBMは情報技術と、やや業種に偏りが見られます。

右のセクター比率を見ても、エネルギーセクターが25%超え、ヘルスケアが20%超え、情報技術と生活必需品が10%超えと、組入銘柄上位10社のリストの印象そのままという感じです。逆にVYMやSPYDで比率の高い金融や資本財、一般消費財は10%を切っています。

今年のQ1分配金発表後の記事を見るとエネルギーセクターのは18%程度でしたので、そこから大きく割合が増加しました。これはやはりQ1以降でエネルギー企業の株価が大きく上昇したことが要因でしょう。Q1よりもセクター分散がやや効いてない点は少し懸念があります。やはりセクター被りの少ないVYMやSPYDとの併用がHDVを活用するために良い方法に感じます。

株価はS&P500をアウトパフォーム やはり買い時が難しいか

最後に年初来の株価の動きを見てみましょう。↓のグラフの赤色がHDVの株価推移です。比較対象としてS&P500(青色)を加えてます。

HDV 株価推移 (年初来) 2022/9/24時点
HDV 株価推移 (年初来) 2022/9/24時点

執筆時点(2022/9/24)での株価は95.15米ドルで年初来で5.8%下落しています。しかしS&P500は21.2%ものマイナスで、HDVはS&P500を大きくアウトパフォームしています。今年2022年はFRBの金融政策が緩和から引き締めに大きく転換し、それに応じて特にハイテク株の下落が大きかったため、ハイテク銘柄をほとんど含まないHDVの強さが目立った形です。

但し6月以降は金融政策の影響がバリュー株にも出始めたためHDVの株価が下降しており、執筆時点で年初来の最安値となりました。直近1年の分配金(2021Q4~2022Q3)を基にした分配利回りは3.8%となります。

分配利回りが4%に近づいている今、果たして買い時でしょうか。FRBの金融引き締めの影響は数か月から1年以上に渡ることが想定されますので、HDVの株価も今後しばらく低迷=利回りは上昇する可能性があります。一方で現在は1米ドル140円を超える歴史的な円安に見舞われています(先日の日銀の介入もあまり影響ないように思えます)。やはりこの円安の影響は大きく、いまはベストな買い時ではないと言わざるを得ません。この円安が反転しかつ利回りが4%を超えてくれば、追加購入を検討したいと私は考えています。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

※2022年Q3の米国株ETFの分配金の記事はこちら!!

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