【前年から大幅な増配を達成】SPYD 2022年Q4の分配金が発表!

スポンサーリンク

みなさんこんにちは、米国高配当ETF大好きなトムです。

12月16日に米国高配当ETFのSPYDの2022年第4Qの分配金が発表になりました。結果は

0.507258米ドル

でした! (引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPYD:US)

今回の分配金は何と前年同期比で297%の増配です。「何だそれ、大増配じゃん!?」と言いたくなりますが、実はSPYDの前年同期(2021年Q4)の分配金は0.127557米ドルとSPYDの歴史上でも異常な少額となっており、今回は通常運転に戻っただけですハイ(^^;

ということでいつものように過去の分配金履歴を振り返りつつ、今回の分配金を評価してみましょう

スポンサーリンク

4四半期連続の増配で、昨年から28%の増配を達成

以下に2019年以降のSPYDの分配金履歴のグラフを示します。

SPYD 分配金履歴(2019-2022)

こうしてグラフを眺めると、やはり昨年の2021年Q4の分配金0.12米ドルの異常さが分かります(苦笑)。そこから今期は0.507258米ドルで297%=約4倍もの増配となったわけですが、全体を見るとそこまで高額な結果ではないことが分かります。例えば2020年Q4は0.606617米ドルと今回よりも高額でしたし、Q4という観点では2019年(0.49717米ドル)の水準に戻ったと言えます。

しかし一方で今年2022年は全ての四半期で安定した分配金を出せているのもこのグラフから読み取れます。四半期単位で見ると分配金の変動が大きいSPYDにしては珍しい現象と言えますが、この点が昨年から増配(2年連続減配をストップ)を達成できた一番の要因です。ちなみに昨年からの増配率は28%と非常に素晴らしい結果となっています。まぁ昨年が酷すぎたという面はありますが、コロナ前の2019年と比較しても13.6%の増配です。恐らく2020年と2021年はコロナ渦の影響もあり四半期単位の分配金の変動が非常に大きかったと思われますが、今年にコロナ渦が世界的に落ち着いてきた事が安定した分配金を出せた要因であるとするならば、来年にも期待が持てますね。

スポンサーリンク

公益と不動産の比率が高い 独自性が魅力なSPYD

次に組入上位銘柄トップ10とセクター比率も見てみましょう。画像はクリックで拡大します。(出典元:https://www.ssga.com/us/en/intermediary/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd)

SPYD組入上位銘柄 (2022Q4)
SPYD組入上位銘柄 (2022Q4)
SPYDセクター比率 (2022Q4)
SPYDセクター比率 (2022Q4)

組入上位銘柄トップ10を見ると、やはり前回Q3から顔ぶれはかなり変わっています。トップはヘルスケア企業のギリアド・サイエンスで1.81%となっています。調べてみたところ、10月下旬から大きく株価を上昇させており、それが構成率ナンバー1に上り詰めた要因のようです。2位のプリンシパル・ファイナンシャル・グループと3位のカーディナル・ヘルスは変わらずで、エクソンモービルやシェブロンといったエネルギー大手も引き続きランクインしています。この辺りも今年に入って株価が強かった企業という印象です。

続いて右のセクター比率ですが、こちらはQ3と比較すると1位の金融から5位の生活必需品までは変動がありませんでした。6位のヘルスケアは前回7位から1つランクアップし、逆に7位のコミュニケーションサービスは前回6位から1つランクダウンしています。組入銘柄トップ10にヘルスケア企業がランクインしてきた影響が出たのだと思われます。

私が個人的にSPYDが好きなのは、VYMやHDVにはほとんど組み入れられてない公益と不動産がそれぞれ2位、3位と上位を占めていることで、SPYDの独自性の1つと思います。これは言い換えればSPYDとVYMもしくはHDVはセクター被りが小さいことを意味しますので、両方の高配当ETFを保有することでセクター分散が更に効いてくることになります。

VYMやHDVに対して分散が効かせられる上に、今年は分配金も非常に安定していました。その安定が来年以降も継続するならば、SPYDは非常に魅力的な高配当ETFと私は思います。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました