【大幅増配&連続増配年数を更新】VIG 2022年Q4の分配金が発表!

スポンサーリンク

皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。

10年以上の連続増配銘柄で構成される米国増配株式ETF、VIGの2022年第4Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・

0.8687米ドル

でした。

前年同期(2021年Q4)の分配金が0.7725米ドルでしたので、何と前年同期比で12.45%の大幅な増配となりました。素晴らしいですね。そして2022年の年度での分配金は2.9725米ドルとなり、こちらも昨年(2.6601米ドル)から11.7%の大増配となりました。ホルダーとしては嬉しい限りです。

さて以降ではいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価していきます。

スポンサーリンク

11四半期連続の増配 見事に連続増配年数を更新

まずは2019年以降の分配金履歴をざっと見てみましょう。

VIG分配金履歴(2019~2022)
VIG分配金履歴(2019~2022)

VIGの分配金グラフで毎回言っていることですが、右肩上がりでホント美しいですね^^。先にも述べた通り今期(2022年Q4)の分配金は0.8687米ドルで昨年から12.45%の増配となりました。これで2020年Q2以来、11四半期連続の増配です。更に2022年通期では2.9725ドルで昨年から11.7%の増配です。前回Q3で投稿した記事でも予想した通り、ほぼ3ドルの水準まで上げてきてくれましたね。これでVIGは(私が調べた限り)2009年から今年まで13年連続の増配を達成しました。

VIGは10年以上の連続増配を続けている銘柄で構成されていますのでETFとして増配年数記録を更新する点は当然と言えるかもしれません。ただその増配幅は直近4年で順調に伸びており、今年も昨年から11%と非常に大きいです。分配金に対する信頼性は非常に高いと言えますね。

スポンサーリンク

セクター比率は情報技術がトップ 変動も少ない

次に執筆時点(2022/12/17)の組入銘柄上位トップ10とセクター比率を見てみましょう。画像はクリックで拡大します(引用元:https://investor.vanguard.com/investment-products/etfs/profile/vym)

VIG 組入上位銘柄(2022/12/17)
VIG 組入上位銘柄(2022/12/17)
VIG セクター比率(2022/12/17)
VIG セクター比率(2022/12/17)

前回のQ3時点の状況と比較すると、左の組入上位銘柄トップ10については順位に多少の変動はあるものの顔ぶれには全く変化がなく、ユナイテッドヘルス、J&J、マイクロソフトといった有名巨大企業が名を連ねています。10年以上の連続増配銘柄という強力な条件のおかげで(他の高配当ETFとは異なり)構成銘柄の入れ替えはほとんど発生してないと考えられますので、この点がVIGの特徴と言えるかもしれません。右のセクター比率についても情報技術、ヘルスケア、金融のトップ3の順位は前回から変更ありません。

そしてVIGのもう1つの特徴と言えるのが、エネルギーセクターの割合がほぼゼロである点です。前回の投稿でも触れましたがVIGは成長性の低いと判断された企業には(連続増配企業であっても)組み入れないというポリシーがありますので、高配当ETFではお馴染みのエクソンモービルやシェブロンといった企業は組み入れられません。その点からすると、エネルギーセクターの比率が高いHDVとの補完性は高いと言えるかもしれません。

株価はS&P500をアウトパフォーム 円高が進めばいよいよ買い場か

最後に株価推移の確認です。以下のグラフはVYM(赤)、SPYD(青)、HDV(緑)、VIG(紫)、S&P500指数(ピンク)の年初来の株価推移を示します。なお出典元のyahoo financeのデータが12/15までしか無かったため、12/15時点での情報となります。

年初来株価推移(VIG他)2022/12/15時点
年初来株価推移(VIG他)2022/12/15時点

紫のVIGは年初来でマイナス10.6%と大きく下落しています。前述の通りVIGには情報技術企業、つまりは今年の政策金利上昇の影響で株価を下げている銘柄が多く含まれている点が大きな要因です。しかしそれでもマイナス19.2%の下落となっているS&P500よりは下げ幅を縮小できています。そしてVIGの分配利回りは直近12月16日の株価(152.05米ドル)を基準とすると1.95%となります。S&P500指数に連動したETF(VOOなど)の分配金は1.5%程度ですのでこちらもS&P500をアウトパフォームできていますね。今年のように市場全体が下落基調の場面では、VIGは力を発揮するETFと言って良さそうです。

但し高配当ETF3兄弟(VYM、HDV、SPYD)の株価は年初来でプラス2.5~マイナス4.5%の範囲に留まっており、且つ分配利回りも3~4%ありますのでVIGは残念ながらこれらのETFには及びません。その意味ではVIGは高配当ETFとS&P500のちょうど中間に位置するETFと言えるかもしれませんね。

今後の見通しですが、米国の政策金利の上昇に終着点が見えてきました(5%強と見られています)。そのため今年の金融市場の大きなトピックとなった歴史的な円安ドル高も一段落していくと考えられます。実際にも一時1米ドル152円を付けた為替も現在は1米ドル137円程度まで円高が進みました。その一方で米国にも景気減速の足音が聞こえてきており、様々な経済指標でそれを裏付ける結果が出始めています。

この状況では株価が上昇していくという楽観的な考えはできず、むしろ下落方向に行く可能性が高いと考えています。そして高配当ETFと比べるとVIGは景気後退の影響を強く受けそうな気がしますので、株価も比較的大きく落ち込んでいく可能性が高いと考えます。その意味では為替レートが更に円高になり且つ株価が下落していく場面で、VIGの買い場がやってきそうな気がしています。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました