PEACE MAKER 鐵 ~感想~

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第壱話 桜 (2003/10/7)  例によって原作は全く知らず。監督が平田智浩さんとなると、やっぱりGONZO制作ということですか。長谷川菜穂子さんの名前、アニメでは久々に見た気がします。  第1話視聴の感想ですが、まずは面白かったと言っておきます。ストーリー的にはもちろん新撰組というネタであるが故の入りやすさはあったと思いますが、動きのキレの良さはさすがゴンゾですな。それにしても、あの描写はリアルタイムで見てたら眠れなくなること間違いなし(苦笑)  あと演技面に触れておくと、毎回のことですが斎賀みつきさんはエエなぁと。小林由美子も大役を十分に果たせると予感させる熱演でした。おそらく鉄之助というキャラは、年齢的にもサイズ的にも、彼女の適性にとても合致したキャラクターだと思います。来週以降もチェック決定。

第弐話 志 (2003/10/14)  第弐話までを見終えて、この作品の本質がほぼ見えてきましたね。要するに、ギャグとシリアスのバランスを重視した、いわゆる王道を突き進むアニメということですな。今週はどちらかというとコミカルな色が濃かったが、来週はまた違った展開が楽しめそうな予感大。  但し、正統派=目新しさに欠けるという側面は、TVアニメの本数が多くなりすぎた現在では特に顕著に現れる。この作品も、安心して楽しめる反面、ちょっと突き抜けるものが無いよなーという気もします。単なる正統派に終わってしまうのか、それとも正統派を超越した驚きを提供できるのかは、もうしばらくのチェックが必要です。

第参話 紅 (2003/10/21)  うーん、やはり沖田総司は斎賀みつき以外に考えられません。穏やかさと冷徹さの切り替えを、うまくこなしていますね。そういえば彼女、最近アルバムをリリースしたらしいのですが、買っちゃおうか迷います。  次々と思い知らされる厳しい現実。復讐のためには人を捨てなければならない、総司にそう告げられた鉄之助は、真の鬼になることができるのか。血が苦手なワタクシには、更に厳しい視聴となるかも(涙

第四話 影 (2003/10/28)  今週は沖田君の出番が少なくちょっと残念。初登場の斉藤一は口調が暗すぎて良く聞き取れなかった...(--  この番組、相変わらずの手堅い作りで好感を持てますが、その反面でやはり他の「色物系」と比較すると印象に残りにくいなぁ。でも、こういった安心して楽しめる作品はしっかりと押さえておきたいね。

第伍話 月 (2003/11/4)  「子供扱いしないでよ~、何さ~♪」、そんな歌詞の歌をかなり昔、聞いたことがある。鉄之助君の現在の心境も、正にこの歌詞そのものですな。15歳という年齢は大人への背伸びをする時期だけど、身体が伴わないことへのコンプレックスは深い。どーでも良いがパーセンテージなんて言葉、江戸末期に使われていたのだろうか。かなり疑問。  ヒロイン沙夜ちゃんが本格的に物語にからんできました。彼女の存在は、大人と子供、そして理想と現実のギャップに苦しむ鉄之助に、もう1つの難題が加わることになるのでしょう。鉄之助は過酷な運命に耐えられるのか。そして時代の流れは、急速に彼を飲み込もうとしている。  話は反れるけど、上に書いた歌詞が何の歌なのか分かった人は結構な古株アニメファンといえますね。そしてこんなことを書いてる自分も、年取ったんだな・・・

第六話 武 (2003/11/11)  睡魔に勝てず、2日間に渡っての視聴となりました(涙)。徹夜が週2回なんて生活、初めてだ・・・  とそれはともかく、ようやく鉄之助自身、進むべき道が見えてきたという感じです。小さい小さいといつもバカにされては反抗する彼ですが、少しずつ成長の階段を上っていることは確かなようです。

第七話 鈴 (2003/11/18)  先週は徹夜2回だったが、今週は何と4回。まぁ実際には少しだけ睡眠を取ってはいるのだが。やはり社会人ってのはツライね(涙)。  鈴という明確なライバルを得て、ドラマが更に深みを加えることを期待したい。それも、睡魔を吹き飛ばすくらいにインパクトのある展開をね。それから、またしても悪役姉さん=根谷美智子現れますた。今回は意外と若いキャラっぽいけど、何にせよ彼女の悪役路線はまだまだ続きそうです。

第八話 恋 (2003/11/25)  ようやく仕事も一段落しまして、このアニメは休暇中の木曜日に見てます。久々にゆっくりと見られるなと思ってたら、女の子にモテモテの鉄之助君にかなりゲンメツ(苦笑)。それにしても、沙夜ちゃんにも秘密がまだありそうで、油断はできませんな。  今週登場のハナちゃん演じるのは加藤奈々絵。彼女の声における最大の特徴は微妙なかすれ具合だろう。特に甲高い声に微妙に混じるそれは他の役者には無いものだと思います。猪突猛進派のハナの再登場にも期待したい。

第九話 竜 (2003/12/2)  一段落したと思っていた私の仕事ですが、12月に入り再び佳境に突入してしまいました。このまま年末年始まで突っ走りそうで、当分休みをとれそうにありません。き、厳しすぎる...(涙  深まってゆく鉄之助と鈴の絆。やはり似た者同士、波長が合うということなのでしょう。彼らが自らの正体を明かした時、何が起きるのか。その瞬間が今から待ち遠しい。そしてこの作品の中で突如として存在感を増した坂本竜馬、彼が口にしたピースメイカーという言葉の意味を解き明かす過程も、楽しみの1つとして加わった今週でした。

第拾話 幽 (2003/12/9)  山南&土方副長同士が大喧嘩、土方のように自らの仕事を割り切ることが出来ない山南の悩みは相当深そうだ。この問題は今後も尾を引きそうな予感大。  それにしても、攘夷志士ではない新たな敵の出現に、新撰組も仲間割れをしてる場合ではありません。神出鬼没・変幻自在な呪法の使い手には、さすがの刀のプロも苦労すること間違いなしでしょう。

第拾壱話 企 (2003/12/16)  新キャラ蛍ちゃん、内気なドジ娘で沢城みゆきとはまた強烈だぁ。だが何と彼女は吉田方の忍び、俺だったら完全に騙されます(苦笑)。そういえばワタクシ、沢城さんの演技をじっくり見たことは残念ながら無いのですが、相当な演技力を持っていることは何となくわかる。蛍ちゃんも1話限定のキャラじゃもったいない。再登場を熱望です。  肝心のストーリーですが、坂本竜馬の動きが活発化。辰&鉄兄弟はピースメイカーの息子と彼は言う。そして両親がそんな特別な存在であることを辰之助だけは知っているようだ。うーん、こりゃまた複雑です。

第拾弐話 兄 (2003/12/23)  ついに沙夜ちゃんの正体を見てしまった鉄之助、逃げ出そうとした沙夜の瞳には涙が浮かんでいた。それほどまでに鉄之助だけには知られたくなかったということだ。二人の関係にも劇的な変化が訪れそうですな。そして妖艶な魅力たっぷりの明里、根谷さんが演じているということはコイツも要チェックです。  ちょっと話は逸れますが、深夜アニメは週によって時間がずれることが多い(というか最近は日常茶飯事)けど、この番組に限っては先週まで1度も変更が無かったように記憶しています。が、ついに今週ずれてしまいました。とりあえず録画は無事にできましたが、やはり深夜であればどんな番組でも注意しないといけないという良い戒めになりました...

第拾参話 眼 (2004/1/6)  「会えなくて寂しかった」、その鉄之助の言葉に沙夜は涙した。こんな自分でも、鉄之助は受け入れてくれた。そんな彼の気持ちがうれしくてたまらなかったのだ。そして、鉄君と鈴の友情は深まるばかりだ。だが、辰兄含めた4人が騒ぎあう中、遅れて到着した吉田が鈴を指差し、鉄之助から離れろと言う。彼もまた、市村兄弟の謎を知るものなのか。  明里との夜を邪魔され、キレた山南さんはさすがに怖かった。それほどまでに彼女に溺れているということなのか、だが明里の真の姿も気になってしょうがない。山南は、彼女がどんな人間であろうとも愛し続けると断言したが...

第拾四話 想 (2004/1/13)  忍びである山崎姉弟の存在は、新撰組の中でも異彩を放っているといえるだろう。忍び一筋に生きてきた烝の心を暖められるのは、鉄之助だけだと姉の歩は言う。そんな鉄之助もまた、暗い過去をひきずっている人間。この時代の厳しさ・残酷さは、現世の尺度では測ることができないものだろう。  吉田に出合ったことで、過去の記憶がよみがえってしまった鉄之助。そして辰之助はそんな吉田に対する憎悪の念を隠せない。このアニメも一時期のホンワカムードを経て、新たな段階へ突入したと言える。更に激しさを増すドラマに期待したいですな。

第拾伍話 歌 (2004/1/20)  今週は土方こと中田譲治の絶叫が30分という時間のほぼ全てを支配してました。他のアニメ作品では物静かな役が多い中田さんですが、この作品ではハジけちゃいましたね。こんな彼はなかなかお目にかかることはできないかと。  この作品は今週のようにコミカル色を徹底的に前面に押し出した話とシリアスな話を交互に織り交ぜることで、作品のテンションを保ちつづけている。そういう意味では王道を行っていると思うけど、やっぱりもう一押し欲しいところ。ここは来週波乱を起こしそうな蛍ちゃんあたりに期待しましょう(笑)

第拾六話 偽 (2004/1/27)  あがっ、沖田さんが久々登場青蛾中将様の御前に!?しかし姿形は沖田そのものだが、ソイツの雰囲気はいつもの彼とは全く違う。沖田さんにゾッコンの蛍ちゃんも彼の態度に疑問を抱いていた。  しっかし余りにもクリソツなその容姿と声色。まさかハーコート兄弟に引き続き、双子ってことは無いよね?(笑)青蛾中将が吉三郎と呼んだ彼の実力は総司と匹敵する。新たな強敵の出現である。

第拾七話 虚 (2004/2/3)  吉三郎と総司様のご対面。自分に似た人物を前にすると、何とも言えない不快感がこみあげてくるものだが、それは総司とて同じこと。あれだけ容姿がそっくりな吉三郎ならば、なおさらのことである。  今週は麻呂こと青蛾中将が無残な死を遂げたが、吉三郎と総司の対決は次週以降へ持ち越し。だがこの二人、必ず決着をつける時がくるだろう。先週、そして今週のストーリーを見れば、そんな運命を感じずにはいられない。

第拾八話 雨 (2004/2/10)  家事全般を任されていた歩姉の不在で、新撰組のフラストレーションはたまる一方。弟の烝と仲良くしてくれと歩に頼まれた鉄之助だが、彼との歯車は全く噛み合わず。  当の歩は枡屋にて女性の色香を利用して情報収集、これが忍びの仕事なのである。だが彼女の思惑はとっくに筒抜けとなっていた。敢え無く枡屋に捕まった歩の運命や如何に。そして山南との雰囲気も最高潮の明里も、来週は大きな分水嶺を迎えそう。女性キャラが放つ彩りも、ストーリーに更なる深みを与えている。

第拾九話 空 (2004/2/17)  拷問を受け血まみれの歩姉、見てられない。新撰組が枡屋に殴りこみ、鉄之助の言葉に目覚めた烝が駆けつけた時、無念にも力尽きた歩姉は、道端で血を流し死んでいた...瞳の色を失った烝に追い討ちをかけるよう、明里が冷徹な皮肉の言葉を浴びせる。同じ忍びとして、明里は烝に深く失望しているようにも見えた。  歩の身体に烝が布をかけているところに、鉄之助、新八、左之助がやってきた。彼らもまた、信じられないという表情を浮かべてその場を動かない。その瞬間雨は小降りになり、やがて太陽の光が痛いように降り注ぐ。  鉄之助の、烝の、そして土方たち新撰組の落胆は計り知れない。歩の言葉通り、鉄之助と烝が友達になれたとしても、その代償が歩の生命だとしたら、余りにも悲しすぎやしないか...

第弐拾話 刃 (2004/2/24)  今日はムチャクチャ疲れてます。ということで感想を書く気力もかなり減退、最近テンション下がりっぱなしなんだよなぁ。疲れを癒す良い方法あれば教えてください<ちょっと本気。  烝は枡屋に完全なるリベンジを果たすことができなかったが、それは彼が新たな人生を踏み出す上で決してマイナスではないと思いたい。一方鈴は、鉄之助を手打ちにできず、吉田に逆らったことで大きな転機を迎えたといえる。心の底まで冷徹になることは、今の鈴にはやはり不可能だったということか。  そして吉田に対して過剰とも言える恐怖心を抱く鉄之助も、このままタダで済むはずは無い。このピンチを脱した時、鉄之助にどんな変化があるのだろうか。というか、番組的にもそろそろ小姓は卒業じゃないの?(苦笑)

第弐拾壱話 陣 (2004/3/2)  吉田の刺すような視線を浴びた鉄之助は、再び恐怖のどん底に堕ちた。そして吉田が仕組んだ革命の真相を知った土方は愕然とした表情を浮かべるが、すぐさま出陣の支度を整えた。長州藩の志士が集結するのはあの池田屋、歴史的な惨劇がいま正に起ころうとしている。  しかしそんな重要な時に、鉄之助の姿は池田屋には無い。烝は押入れに閉じこもりうずくまったままの鉄之助を強引に引っ張り出し、新撰組としての覚悟を問う。そしてその矛先は兄である辰之助にも及んだ。彼ら兄弟がPEACE MAKERとして覚醒したとき、物語は更なる動きを見せるだろう。その瞬間も近い。

第弐拾弐話 戦 (2004/3/9)  ついに、鉄之助が新撰組の一員として刀を取った。「心の闇を、斬り捨てよ」、真に斬り捨てるのは敵ではなく、己自身。その言葉の意味を、鉄之助もようやく理解したのだ。しかし、彼が真に心の闇を斬り捨てられるだけの強さを身に付けられるのか、それは過去の因縁と共に、今目の前にいる吉田を倒せるかに全てがかかっている。  池田屋事件という新撰組の晴れ舞台、さすがに今週の作画のクオリティは高いものでした。そしてそれ以上に、カメラアングルが非常に凝ったものになってましたね。視点がグルグル回っててちょっと酔いそうでしたけど(苦笑)

第弐拾参話 誠 (2004/3/16)  大勢は決した。攘夷志士に再起の力はもう残っていない。助勢を求める鈴の声も空しく響いた。一方、烝と明里の戦いは熾烈を極めていた。だがこちらもついに決着、烝の一撃が明里の覆面を剥ぎ取り、彼女の金髪が風に優しくなびいた。だが二人とも命は落としていない。この二人が再会するとき、それはおそらく忍びという立場ではなかろう。  鉄之助と吉田の一騎打ちも終局へ。鉄之助の一撃が、吉田の腕を切り飛ばした。だが腕を無くしても刃を口にくわえ、最後の反撃に出る吉田の迫力は凄まじい。しかしそんな決死の吉田に、総司が止めを刺した。  助けを呼べず虚しく池田屋に帰ってきた鈴は、吉田の亡骸から背を向ける鉄之助の後姿を認めた。明暗分かれたこの二人、再び相まみえる機会は果たして訪れるのだろうか。

第弐拾四話(最終回) 鐵 (2004/3/23)  ピースメイカーになれと、鉄之助の父は言った。心の闇を斬り捨てた今の鉄之助ならば、その実現も可能なのだろう。にしても、ピースメイカーって具体的に何なのか、結局わからないままでした(苦笑)。  最近の殺伐とした展開のおかげで、沙夜のことをすっかり忘れていました。沙夜の前で刀は抜いても人は殺めないとちかった鉄之助、最後に来てようやく二人の心も1つになったようだ。しかし路地裏の暗闇で、鈴は一人泣いていた。鉄之助が光ならば、やはり鈴は影そのものだったということか。    

今週でこの番組も終了。番組開始当初から言ってきたことの繰り返しになるけど、佳作だがこれと言って際立った部分も無かったというのが最終話を見終えての正直な感想ですね。コミカルなシーンも空回りしてるなと思うことが多かったし。最近の自分自身の多忙さを考えると、このレベルのアニメの処遇というのも真剣に検討せねばと思ったりする。まぁ逆に言えば、超面白い作品がバンバン出てこられても困るんですが(苦笑)

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