DearS ~感想~

スポンサーリンク
<スタッフ>
原作:PEACH-PIT「DearS」  監督:鈴木行  シリーズ構成:吉岡たかを  キャラクターデザイン:越智信次  音楽:長谷川智樹  アニメーション制作:童夢
<キャスト>
レン:清水愛  ミゥ:中原麻衣  幾原武哉:谷山紀章  和泉寧々子:斎藤千和  及川彦郎:山口勝平  蜜香先生:井上喜久子  野仲宏史:諏訪部順一  キィ:沢城みゆき  ザキ:平田広明  ルビ:豊口めぐみ  ニア:田村ゆかり  幾原菜月:新谷良子  幾原晴海:鈴木麻里子

前夜祭 (千葉テレビ 2004/7/4) ナビゲーター:清水愛、中原麻衣、谷山紀章  構成:小林治  ディレクター:松本崇  いつものことですが、予備知識ゼロ。今週はそんなワタクシのような部外者にとって、大いに為になる前夜祭であって欲しかったのですが、本番中にも関わらずメロンパンを食べまくる愛&麻衣のお二方にそれを求めたワタクシがおバカでした(苦笑)  でもこの二人といい、ヘタレ谷山先生といい、その他の皆さんといい、ランティスアニメではいつも同じようなメンツの組み合わせを見せつけられます。まぁ決して彼らのことが嫌いなワケではないのですが、意外性という面では少し物足りないかも。その意味では「今まで演じたことが無いキャラ」に出会った豊口めぐみに期待します。

第1話 甘噛みたいの (千葉テレビ 2004/7/11) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:鈴木行  演出:江島泰男  作画監督:清丸悟  千葉テレビでの視聴ということで、第1話にして悪夢の選挙開票速報が大炸裂!!いきなりやる気を削がれてしまったためか、本編はあんまり面白く無かったなぁ。作画はそれなりに、というか第1話なので最低限これくらいはやってくれないと、というレベルには達していましたが...  内容的な面では、例えば今週最も目立っていた蜜香先生はドギツイキャラなだけに思えて笑えなかったし、彼女を筆頭にキャラ説明がいとも簡単にできてしまうヤツらが多すぎる気がしました。また、萌え系にしてももう少しアマアマな感じの作品が好みなワタクシとは合わないという印象を受けました。  とりあえず来週まではガマンしてみますが、期待していた豊口キャラの登場シーンが増える頃には切っている可能性は高そうです...

第2話 小さかったかしら (千葉テレビ 2004/7/18) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ・演出:オザワカズヒロ  作画監督:齋藤雅和、米本亨、大河原晴男、石川洋一  言葉が通じなかったレンちゃんですが、一夜にしてあっさりと日本語をマスター。おかげで武哉&寧々子とのコミュニケーションもスムーズに進み、お互いの絆も深まって良かった良かった。なーんて結論になるわけはなく、レンその他のDearsが口にした「奴隷」という言葉が暗い影を落として終わった今週でした。とにかくこの言葉は、今後の展開のカギの1つとなりそう。  先週は第1話にして「切り(予定)宣言」をしてしまったワタクシですが、今週の話はそれなりに興味を持たされた展開だったので、来週までは猶予を与えても良いと思ってます。個人的には、もう少し寧々子の感情が前面に出ているシーンが見てみたいな。

第3話 たま! たま! (千葉テレビ 2004/7/25) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:谷岡しろう  演出:わたなべぢゅんいち  作画監督:村上龍一  「奴隷」の次は「欠陥品」。レンちゃんは色々なアダ名がつけられてます。一方、レンに留学生の座を奪われそうなミゥは典型的な貧乏くじキャラですかね。それにしても今週のナンダカナーな展開(そして超マンガ的表現)はせっかく興味が芽生え始めたオレを再び萎えさせるのに十分でした。  ということで先週は「切り延期宣言」をしましたけれど、やっぱ今週でオサラバかな。最も気に入らない点が、Dearsという人種に魅力が乏しいこと。地球人との相互理解とか難しそうなことは語っているものの、結局はメイドとか猫耳といった萌え要素を宇宙人というオブラートで包み込んだだけにしか思えない。そこに面白さとかを見出すことは、今のオレにはできませんね。

第4話 口をふけ (千葉テレビ 2004/8/1) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ・演出:米田和博  作画監督:ふくだのりゆき  ダブルヒロインに清水愛と中原麻衣、そして先生役に喜久子お姉ちゃん。この作品の主要キャストを見るとおねツィを思い出さずにはいられないけれど、肝心の面白さではおねツィの方が数段上だと思う。片や、それぞれに出生の謎を共有しつつもお互いを尊重しながら強く生きようとする田舎の学生3人が織り成すドラマと、もう一方はDearSという宇宙人の存在が突出した印象を残す作品。どちらが良いかと問われれば僕は前者を取っちゃうなぁ。  とは言ったものの、この作品にも良い点はあると思っていて、先週書いた「安易な萌え要素を宇宙人というオブラートで包み込む」という設定自体、猫耳メイドその他の「お世話します御主人様」的な直接行動で表現しようとする「超安易」な作品に比べると幾分かは考えた痕跡が見られるしそれなりに興味が湧きます。だけど今週見終わった段階でも、まだ面白いと感じられる領域までは来てないですね。来週以降の処遇に少し頭を悩ませてます。

第5話 トギ……? (千葉テレビ 2004/8/8) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:あべたつや  演出:三宅雄一郎  作画監督:阿部達也  先週の段階では視聴継続or切りで迷ってましたけど、とりあえず今週はチェック。何だかレンを責めたてるミゥのヒステリックな叫びばっかり聞かされた気がしますけど(苦笑)、とりあえず来週以降もチェックします。理由はようやく豊口さんキャラの出番が増えそうだから(笑)  結局サブタイトルの「トギ」ってのは、今週ラストのレンの行動から想像されるアレなんでしょうか。とそれはともかく、御主人様、ドレイ、近年の美少女アニメラッシュの中で聞き飽きたと思われたこれらの言葉に対して、このアニメは少しばかりエッセンスを加えていそうな感じ。処遇に散々迷ったけれど、来週以降も肩肘はらずにチェックします。

第6話 欲求不満ですわ (千葉テレビ 2004/8/15) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:鈴木行  演出:わたなべじゅんいち  作画監督:蒼邑鹿三、山沢実  ご奉仕に燃えるミゥちゃんの空回りっぷりは相変わらずの重症。でもそんな彼女がなーんかヒトゴトには思えないところもあったりして、ちょっと憂鬱になる。という個人的な話はともかく、本編はレンに対しルビやザキが具体的な行動を起こし、そして武哉の妹・菜月も登場してますます混沌が深まりそうです。  それにしても今週は作画レベルが低かった。第6話ともなればいわゆる中だるみがピークになる時期ではあるけれど、マンガ的表現で作画の負担を減らしているのがあからさまに見えて萎え萎え。でもまぁこの作品にハイクオリティを求めるのも無理だと思うし、諦めがカンジンだと自分に言い聞かせた今週でした。

第7話 いやらしい…… (TVK 2004/8/21) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ・演出:オザワカズヒロ  作画監督:松原一之  武哉の妹・菜月のしゃべりというかワガママをずーっと聴いてたような今週のお話でした。ということで、カンジンのストーリーはちっとも頭に入ってません。ゴメンナサイ(苦笑)。でも菜月の母・晴美は大人の芯があってなかなかの好キャラですね。あとは高校退学を決意したミゥちゃん、その真意の全ては分からんが今後に向けて重要なパーツとなりそう。  どーでも良いことなんですけど普段はこの番組、千葉テレビでチェックしているのですが今週はTVKでの視聴でした。自宅ではTVKも辛うじて映るので見れないことは無いんですが、やっぱ画像はダメダメ。でもま、大して作画のレベルが高くないこの番組くらいなら、TVKで早めに(TVKは土曜、千葉テレビは日曜の放送)チェックしちゃうのが良いかなと思う今日この頃です。

第8話 マ、マイ・ボール…… (千葉テレビ 2004/8/29) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:水本葉月、鈴木行  演出:米田和博  作画監督:ふくだのりゆき  桐絵といい寧々子といい、最近の千和の役どころは「密かに主人公に想いを寄せている幼なじみ」が多いっすね。それから寧々子はちょっと違うけど、「はちきれるような元気(暴力)娘」という面で桐絵と夏美が共通点あるし。どんなキャラクターにも対応できることが役者として1つの理想かもしれないけど、やっぱりそれぞれ人間(+声質)に個性があって得意な役どころってのも出てくるもの。上記のキャラクターは千和にとってピッタリなんでしょうね。  少し本編から話がそれてしまいましたが、今週はかつて仕えた御主人様の命を救ってやれなかったというミゥの暗い過去が明らかに。ま、1つくらいシリアスなエピソードがないとストーリーが引き締まらないですからね。それから第8話でこの話を出してきたことも、クライマックスへ勢いをつけるという意味ではタイミング的にも良かったかな。あとはもう1つ何か、インパクトあるものを出してほしいと思う。

第9話 チクッとした (TVK 2004/9/4) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ・演出:福本潔  作画監督:青野厚司、岡村正弘  「昔から色気のカケラも無い寧々子にそんなフリフリ似合わない。そんなヤツが半端な色気出したところで、気色悪いだけだ」(by武哉)。武哉の暴言に大人の対応をしつつも帰宅してクローゼットからドレスを取り出す寧々子。があぁぁーーっ、胸が「チクッ」どころじゃねぇっ。ズキズキしたよホント。こんなに自分の感情が揺さぶられたのは、このアニメでは初めてです。  寧々子というキャラクターを作り上げたことは、この作品で唯一誇って良い部分だと本気で思った。メガネをかけているからといって、「メガネっ娘」という枠で閉じ込めてよいキャラクターでは断じてない。寧々子を見ることだけが、自分がこの作品を観る唯一のモチベーションになっています。ま、DearSの皆様には最初からあんまり興味無かったし、蜜香先生はキャラ濃すぎるし(苦笑)、寧々子くらいしかマトモなヤツがいないってのはあるのかもしれませんが。

第10話 らんこーするですに! (TVK 2004/9/11) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:鈴木行、勇 轍夫  演出:広嶋秀樹  作画監督:梶浦伸一郎  はあぁぁ...この脱力感満点のサブタイトルはタマラン(苦笑)。先週も書いたけど今の自分の興味は寧々子だけ。菜月の再登場とかニアの本格参戦なんぞは全く興味が湧かないのであります。ま、サブタイトルで笑わせてもらったことだけは今週分を見た意味があったかな。  今週激しい動きを見せていたルビとザキですが、彼らがもう少し早く出てきてくれれば自分の見方も少し変わったかもしれないと思ったり。というよりも本編の展開もかなり変わったんだろうけど。でもまぁ色々言ってみたところで、設定を他の萌え系と差別化させたところで、芯の部分を変えない限り受け手が持つ印象にそれほど大差は無いんだろうな。それを打破しようと言ってるのが双恋みたいだけど、どうなんでしょうね。僕自身は今のところすごく疑いの眼を持っています。

第11話 けいけん……してみる? (千葉テレビ 2004/9/19) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:倉田ちとせ  演出:オザワカズヒロ  作画監督:阿部達也、清丸悟  武哉の口の周りについてしまった豆乳を、レンちゃんは自らの舌でペロリ。彼女のスキンシップは相変わらずお熱いの一言だが、武哉はレンに全面禁止令を出してしまう。そのくせレンちゃんにエロビデオの趣味を暴露されるとあっさりと退散、やはり武哉もヘタレ決定(苦笑)。  ナンパ男・野仲の話など全く興味ナッシング。だがレンが「愛する」という感情が理解できない事実には少し興味がある。そしてキィ君やザキがレンを連れて帰ろうとする事態に、武哉はどう対処するのか。最終回の見所はほぼその1点に集約される。

第12話(最終回) ……しかも熱かった (TVK 2004/9/25) 脚本:吉岡たかを  絵コンテ:鈴木行  演出:米田和博  作画監督:ふくだゆきのり、越智信次  レンは、武哉と一緒にいたいという自分の想いを告白した。DearSがドレイであるという基本原則は未だレンの心の多くを占めている。だが初めて彼女は自分の気持ちというものを他人に伝えたのだ。武哉にはそれで十分だった。武哉はレンの御主人様はオレだと力強く宣言した。二人はこれからも、一緒に仲良く暮らして行くだろう...  DearSアニメ版もこれにて完。こうやって書いて見ると、ちょっと感動?みたいな最終回でしたけど、最終回だけ出来が良くてもねぇ。全体的な評価はやっぱり高くないですこの作品。一番ダメダメな点は、心理描写をマジメに描こうとしているキャラクターが絶対的に少なすぎたことかな。武哉、レン、ミゥ、寧々子の4人だけじゃドラマは盛りあがらないっすよ。及川とか蜜香先生なんて、ホントどーでも良すぎだったし(笑)。  今後はこのレベルの作品に対しては、とりあえず視聴はするかもしれないけど感想書くのを止めようと思ってます。ナンダカンダ言っても、感想書くのは結構時間かかって大変なんです(苦笑)
タイトルとURLをコピーしました