フルメタル・パニック! The Second Raid ~感想~

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<スタッフ>
原作:賀東招二・四季童子  監督:武本康弘  シリーズ構成:賀東招二  キャラクター原案:四季童子  キャラクターデザイン・総作画監督:堀内修  メカニカルデザイン:海老川兼武・渭原敏明  音楽:佐橋俊彦  アニメーション制作:京都アニメーション
<キャスト>
相良宗介:関智一  千鳥かなめ:雪野五月  テレサ・テスタロッサ:ゆかな  クルツ・ウェーバー:三木眞一郎  メリッサ・マオ:根谷美智子  ベルファンガン・クルーゾー:小山力也  アンドレイ・カリーニン:大塚明夫  リチャード・マデューカス:西村知道  ガウルン:田中正彦  レナード・テスタロッサ:浪川大輔  ゲイツ:大塚芳忠  夏玉芳(シャ・ユイファン):篠原恵美  夏玉蘭(シャ・ユイラン):沢城みゆき  常盤恭子:木村郁絵  風間信二:能登麻美子


Bitly
Scene 01 終わる日々 (2005/7/13)脚本:賀東招二  絵コンテ・演出:武本康弘  作画監督:堀内修 いよいよ始まりましたTSR。OPは下川みくにの軽快な曲とは裏腹に宗介とかなめに笑顔はゼロ。大佐・テッサの登場回数も多く、新たな敵の姿も見られ気が引き締まる思いです。 バリク共和国の内紛を集結させるべく、戦地に乗り込んだ宗介たちミスリルの部隊。だが思いのほか敵は強大な力を持っており、シンガリを任された宗介は絶体絶命のピンチに。だがその瞬間、海上に現れたのは潜水艦・ダナン。我らがテッサがギリギリのところで宗介の危機を救った。で、テッサのラブラブ光線を浴びつつ帰国すると、借りっ放しのノートをダナンに忘れた罪で、かなめのキッツイツッコミを食らう。これこそがフルメタだと思うけれど、ふもっふではありふれていたこんな日常も、今回ばかりはすぐさま吹き飛んでしまうのだろう。 作画的には申し分の無いデキでしたが、よく分からない単語のオンパレードが辛かった。特にEで始まる略称(ECS、ECCS)が何が何やら。多分光学迷彩のことだと思うけど...と、フルメタサイトに解説載ってたのでようやく理解しました。それから細かいことだけど、何故クルツが宗介よりも日本史に詳しかったのか謎だ。普通外国人だったら鎌倉幕府なんて知らないでしょ(苦笑) 小言っぽいことを書いてしまいましたが、もちろん継続視聴はキマリ。ふもっふ?のドタバタ劇も抜群に面白かったけれど、やっぱりTSRのような殺伐とした雰囲気と緊張感こそ、フルメタという作品の一番の芯だと思うし。来週以降の展開にも期待してます。 (初回のファイルアップをミスしました。すみません)

Scene 02 水面下の状景 (2005/7/20)
Scene 03 迷宮と竜 (2005/7/27)#2 脚本:武本康弘  絵コンテ・演出:山本寛  作画監督:池田和美
#3 脚本:賀東招二  絵コンテ・演出:北之原孝将  作画監督:米田光良 #2:いきなりですが、かなめの寝起き姿キターッ。青と白のストライプ柄のパジャマは、青色の髪の彼女にはこの上なく似合っています。しかしそんな彼女を監視する何者かの姿がそこにはあった。一方、ダナンではテッサがラムダドライバの存在を隊員に向けて正式に伝えていた。ASのパイロットの物理的なイメージをそのまま具現化する装置という説明に、隊員たちは冗談はよしてくれという態度を示すがこれは紛れも無い事実。そして敵がその脅威の武器を持つと言う現状は、ミスリルにとって脅威であり危機である。 今回初登場の夏(シャ)・姉妹。姉妹以上に絆が強そうな彼女たちが慕う「先生」とは一体何者か。そんな彼女たちが(嫌々ながらも)従っている風変わりな男・ゲイツ。アマルガムというテロ組織に属するこの男は1話で宗介たちが苦戦したマレス大佐軍を一蹴。どうやらラムダドライバの存在も彼が深く関わっているようだが。 学校でのかなめ盗撮騒動は、隣りのクラスのアホの仕業と判明。にしても、かなめのハナクソ画像は正直ショックだ(涙)。だが当然朝方の監視は彼の仕業では無く、どうやらテッサが送り込んだレイスというかなめのもう一人の護衛任務に就く人物のようだが、その行動はどう考えても盗撮と同レベル(苦笑)。そして夏姉妹に先生の状況を電話で伝えるのは白髪の美青年、レナード・テスタロッサ。アマルガムの主要メンバーの一人であり、そしてどう考えても味方とは思えない双子の兄の存在により、テッサにも苦しい戦いが待っていることは間違い無い。  #3:マイナー時代劇に釘付けになるかなめ、意外とマニアな性格してるのね(苦笑)。南京で開かれていた中国の和平会議(この世界の中国は南北に分断されている)をゲイツ率いるアマルガムが襲撃し代表団を拉致。救出作戦に臨むミスリルの面々に作戦を説明するテッサは、大佐の任を全うすべく必死に宗介から視線を逸らす。はぁ...彼女の乙女なハートが宗介一点に絞られていることを改めて思い知ったよ... カリーニンにアーバレストでは無くM9での出撃を申し出る宗介だがあえなく却下となる。だがそれは、ラムダドライバを搭載した愛機への不信感から出たもののようだ。そして同時にその不信感は、情報部(テッサや宗介たち作戦部とは別部隊)が差し向けたレイスにも向けられる。だが違う部のことは知らんとこちらも却下。 いよいよ作戦開始。だが余りにもスムーズに進む作戦に、テッサや宗介に疑念が広がり、その疑念は現実のものとなってしまう。ミスリル情報部でありながら実はアマルガムと通じていたブルーノ大尉が宗介たちが仕掛けたトランスミッターの効力の無効化し宗介たちを孤立させ、続けて救出した代表団の中に潜んでいたシャ・ユイランが油断したミスリルの兵士を殺し、マオ姉に襲い掛かる。そしてあのヴェノムに乗ったゲイツ以下、アマルガムの部隊が宗介たちを包囲する。こりゃ大ピンチだ。

Scene 04 デイライト (2005/8/3)脚本:賀東招二  絵コンテ・演出:三好一郎  演出助手:石立太一  作画監督:門脇聡 シャ・ユイランの格闘能力に押されっぱなしのマオ姉さん、仲間の援護でユイファンのASに押されっぱなしのクルツ、そしてヴェノム&ASに包囲された宗介。どれもこれも大ピンチ。マオの危機は仲間の援護によってどうにか脱したが、ミスリルの面々の行く先全てに敵が先回りしていた。もちろんこれはブルーノの仕業である。 ミスリルを襲った最大の危機に、テッサはブルーノの通信を捨てマニュアルによる戦況把握に切り替え、そしてある一大決断を下した。それはブリーフィングの時、「クレタ人は嘘つきだ」とのトニーの冗談を逆手に取り、敵にカマをかけるという余りにも危険な賭けだった。カリーニンは、全てテッサの指示と逆の内容を指示し、ゲイツ以下アマルガムの部隊に情報の混乱を仕掛ける。ゲイツたちのASはテッサの思惑通りに動き、気づいた時には宗介たちの待ち構えるエリアに見事に誘導されてしまったのだった。 アーバレストとヴェノム、ラムダ・ドライバを備えた2機が激突。しかし宗介はラムダ・ドライバのポテンシャルをフルに発揮できない。と思われたが、ヴェノムがオーバーヒートしゲイツは退却。何とかこの危機は乗り越えたが諸悪の根源・ブルーノはミスリルの捜索が入る寸前に逃亡していた。宗介が愛機に対する信用を失いつつある現状を考えても、まだまだ苦難の道は続きそうだ。

Scene 05 うるわしきシチリア (2005/8/10)
Scene 06 エッジ・オブ・ヘブン (2005/8/17)#5 脚本:志茂文彦  絵コンテ・演出:武本康弘  作画監督:池田晶子
#6 脚本:山本寛  絵コンテ・演出:山本寛  作画監督:池田和美 #5)神楽坂先生の車を解体した宗介、重そうな鉄パイプを軽々と持ち上げ宗介の頭にぶち込んだかなめのツッコミはもう見慣れた風景だね♪。一方、裏切り者・ブルーノの責任を擦り付け合うミスリル首脳陣。これも「いつもの風景」だとテッサの叔父・ボーダ提督が疲れた表情のテッサに語った。そして兄がいればテッサの負担は半分以上減るだろうとも。だがその兄・レナードはもう彼らの味方では無い。 ウワサのブルーノは「麗しの島」シチリアに潜伏中。だがシチリアはマフィアの島とも言われており、嵐の予感大。早速嵐その1)スケベ心全開のブルーノが誘ったセクシードレスを身に纏った東洋の美女が、何とブルーノを捕獲。てかその美女は声からマオ姉さんだったことはバレバレだったわけですが(笑)。実はその現場に隠れていたクルツもドサクサに紛れてマオを口説こうとするがこちらもあっけなく却下。ったくこの作品に出てくる男はしょーもないヤツばっかりだな(笑)。 嵐その2)マオとクルツは眠らせたレナードと共に館を脱出し、援護に来た宗介と合流するが追手(計13台の車)から激しい攻撃を受ける。車の中に満載された武器を手に取り、「ロックンローールッ!!」とマオ姉さん絶叫。クルツと共に次々と追手を撃破してゆく。だが運転手・宗介の携帯に着信、かなめである。追手との激闘の最中、学校ではテストが目前に迫っており、このままでは留年してしまう云々と説教をたれるかなめだが、宗介は戦闘中であることを最後まで明かそうとしなかった。会話が噛み合わず呆れたかなめは電話を切ってしまう。 何とか追手を退けた宗介たちだったが、何と3機のサベージに囲まれてしまった。さすがの彼らと言えども生身の人間、所詮ASとは勝負にならない、だがこの大ピンチを謎の黒いM9が危機を救ったのだった。ヘリの中でM9についてカリーニンに問いただすマオだったが、カリーニンはその正体を明かさなかった。 フラストレーションが溜まった?マオ姉の矛先はテスト勉強に励む宗介にも向けられる。かなめの護衛、今回のような決死の任務、アーバレストのパイロット、余りにも負担では無いのか、とマオは宗介を心配するのだった。そしてこれからの身の振り方、未来のことはどう考えているのかと聞くと、宗介はただ任務に忠実であるだけだと答えた。平和になれば、戦うことしかできない戦士の居場所は無い。それは歴史が教えてくれる現実であるが、宗介にもそれが当てはまってしまうのか。だがそんな彼のそばには、彼の居場所となり得る女性がいることを僕らは知っている...  #6)テスト中に宗介がようやく帰還。拷問を受けたブルーノは意外にもあっさりと知っていることを吐いた。「水銀と他の金属との合金」(by広辞苑)の名を語るアマルガムなる組織、架空の金属であるミスリルに対してあてつけのような名前であることにようやく気づいたよ(苦笑)。だがそのあてつけというのも、掲げられた高い理想(ミスリル)と、重い現実(アマルガム)という、彼らの理念そのものを表しているようにも思える。 また、ブルーノの拷問にテッサは不快感を覚えたが、ボーダ提督は上に立つものであれば経験すべきことであると言う。そしてアマルガムが招いた混乱を整理すべく、ウィスパードたるかなめの護衛をレイスに任せた方が良いとも。宗介に心を寄せるテッサにはおそらく様々な想いが去来しただろうが、結局叔父のその言葉に彼女は反論できなかった。 髪が伸びた宗介を美容院に連れて行こう作戦を恭子が考案。前回でのマオ姉さんの言葉が利いたのか、宗介は意外にもすんなりと承諾した。が、何とか目隠しタオルその他に耐えていた宗介だったが、ハサミが自分に迫る状況にガマンの限界を迎えてしまった。 二人は美容室から追い出される。相変わらずな宗介を見かねたかなめは、宗介を進歩が無いと一刀両断。そして何と自分が宗介の髪を切ると彼女は言う。かなめの自宅で二人きり。かなめは再び自分が狙われているとの予感を宗介に確かめた後、「私は、宗介だけは信じてるから...」とつぶやいた。くーっ、かなめかわいいよかなめーーーっ(叫)。直後に宗介は目の前でかなめのブラチラをゲット。これがサブタイの「ヘブン」の真の意味か!?(笑)。宗介はかなめを護衛(監視)するもう一人の存在を明かすが、それはもちろん宗介のように心許せるものでは無い。 一方ところ変わってアマルガムの基地。何と夏姉妹がASを奪いゲイツの元から逃亡!!真意を問いただすゲイツに対し、先生のためにミスリルと戦うと言う。こっちはこっちで色々とありますなホント。戻ってかなめが宗介に夕飯(余りものだけど)をご馳走し、そして濃密な時間に少しばかり後ろ髪を引かれながらも二人は静かに別れた。しかしセーフハウスに戻った宗介に非情な現実が待ち受けていた。かなめの護衛任務の即時解除、そして今後一切、かなめとの接触禁止。ノートPCのディスプレイを拳で叩き割ってしまった宗介の顔には、明らかにかつて見せたことが無い怒りが浮かんでいた。

Scene 07 とりのこされて (2005/8/24)脚本:武本康弘  絵コンテ・演出:吉岡忍  作画監督:米田光良 命令に背くことなど宗介に出来るはずもない。だが込み上げてくる怒りを抑えることもできない彼は、窓から自分の任務を声高に叫び、自分の任務を引き継ぐレイスを挑発する。レイスと携帯で会話する宗介は、今までレイスが自分を何度も触発してきたことを知り再び激怒。だが宗介が度々日本から離れ、そして日本にいる時も社会に適応できない事実をレイスは合わせて指摘する。今の宗介には、返す言葉が見付からなかった。 翌朝、天気はあいにくの雨だったにも関わらず、宗介との距離を少し縮められたかなめはいつも以上にゴキゲン。だが何時まで待っても宗介は教室に現れない。その宗介は荷物を纏め、正に今退学届に押印しようとしているところだった。かなめからの着信にも出なかった彼だが、苛立ちを見せながらも帰還の準備を着々と進めていく。 テストも終わり開放感いっぱいのかなめは恭子と10時間耐久カラオケの話で盛り上がるが、なんと街中で夏妹とすれ違った。その冷たい雰囲気に戦慄を覚えたかなめはすぐに宗介の携帯に電話するが不通。自分の身に再び迫る危機を感じずにはいられないかなめだが、気丈にも「大丈夫、何でもない」と繰り返しつぶやき落ち着こうとする。しかし自宅に掛かって来た無言電話に糸がプッツリ切れてしまう。彼女は無線機で連絡を取るべく宗介の家に飛び込んだが、玄関にはかなめのノート1冊が寂しく置かれ、そして明かりがつけられない部屋はもぬけの殻。このまま二人が別れっぱなしになるなんて、考えたくはない...

Scene 08 ジャングル・グルーブ (2005/9/14)
Scene 09 彼女の問題 (2005/9/21)#08 脚本:賀東招二  絵コンテ:三好一郎  演出:石立太一  作画監督:門脇聡
#09 脚本:志茂文彦  絵コンテ・演出:北之原孝将  作画監督:池田晶子 #08)メリダ島に降り立ったのはクルーゾー中尉、宗介たちの新たな上官だそうで。一足早く島に戻っていた宗介はテッサの元に直談判、かなめに護衛には自分が適任だとテッサにつっかかる。だがテッサはアーバレストの扱いをちゃんとやれと反撃。アマルガムのラムダ・ドライバ搭載機に対抗できるのは宗介だけだということを分かって欲しいと言う。そして、かなめのことしか頭に無く納得しかねる態度を見せる宗介に、従順で優しいフリをしたエゴイストだと、「オレはあの娘と一緒にいたい、邪魔をするな」とはっきり言ったらどうだと、テッサは大粒の涙を流しながら叫ぶのだった。泣き止んだ後大嫌いと言い、その言葉に謝る宗介に、そうやってすぐ謝るところがキライとも。もぅね、見ていて切なすぎるよ... 次にテッサはクルーゾー中尉と対面する。彼は新しい部下に試したいことがあると言う。バーにて、宗介はクルツに事件を報告するが、安易なグチをこぼすことも無かった。と、彼らの隣りの席にクルーゾー中尉が座ってきた。その席はウルズ01、かつての彼らの上官・マッカラン大尉が座っていた席だったが、クルーゾーはマッカランを無能と言い切った。その言葉に激怒したクルツが殴りかかるが、独特の体術によってあっさりと返り討ち。そして中尉は宗介を軽いゲームに誘うのだった。 レナードがゲイツのところにやってきた。シャ姉妹を止めたいと言う。ついにこのお兄ちゃんが出てくるか。ウワサの姉妹は携帯で会話。彼女たちは何をやろうとしているのか。中尉のゲームとは、アーバレストとM9最新型とのタイマン真剣勝負。ちっとも軽く無いじゃん(苦笑)。宗介のアーバレストはM9に全く抵抗できない。ラムダ・ドライバを駆動させようとした宗介だったがそれもできず。戦闘終了後、クルーゾーは宗介がアーバレストを嫌悪し、迷いや焦りが操縦に現れている指摘した。クルーゾーが去った後、宗介は完敗を素直に受け入れた。 クルーゾーの隊長室にマオがやってきた。宗介は昔の自分にそっくりだと言うクルーゾーとマオは1年半ぶりの再会であるらしい。そしてマッカランとクルーゾーが戦友であったことは、隊員たちには黙っていて欲しいとクルーゾーはマオに依頼する。うーんちょっとばかり大人の雰囲気も漂っているような...そんな時、香港でASによる大規模テロが発生した。アマルガムがまた動き出したのだ。  #09)宗介不在による疑心と恐怖心により、目もうつろなかなめの体調はよろしくない。そんな時、神楽坂先生は宗介が退学届を置いていったことをかなめに告げる。だが何も知らないと言うかなめの反応はかなり冷たいというものだった。 かなめは自分の力だけで、今起こっている状況を把握すべく街中を奔走する。しかし目立った収穫は無かった。と、酔っ払いのエロオヤジがかなめを夕食に誘うと、かなめはいきなりホテルに行こうと言った。おぃおぃっ!?そして部屋に入るなりいきなりオヤジが襲い掛かってきて大ピンチ!!。だが間一髪スタンガンで気絶させた。制服からバスローブに着替えありったけの武器を手に持ちホテルを出たかなめの本当の狙いは、自分を監視するヤツを追い詰めることだった。街の全てが見渡せるビルの屋上にやってきたかなめの前に、目指す「レイス」はいた。 かなめはレイスをホールドアップし武器を捨てろと叫ぶ。だがその直後、レイスが何者かに顔面を撃ち抜かれた!!撃ったのはシャ・ユイランである。かなめはユイランの追撃を辛うじてかわしていくが、ビルの物置に追いつけられてしまった。だがユイランが剣を振り下ろした物置に置かれていたのはかなめのバスローブとバケツ。かなめ本人が物置の上からユイランを撃った!!かなめは何とか危機を脱したのだった。 だが破れ掛けのバスローブを着なおしたかなめの前に、あのレナードが現れた。髪の色で、彼がテッサの兄であることを理解した。レナードはユイランを止めに来たようだが、すぐさま起き上がったユイラン(って利いてなかったのか)は復讐のためにかなめを殺すと聞かない。だがレナードを狙ったユイランを、何と護衛の人型AS(アラストル)が絞め殺してしまった・・・ ユイランとあっさりと殺してしまったレナードが更なる暴挙に出る。なんとかなめの口唇を奪ったのだ!!「キミが好きになったから」、済ました顔でこんなことができるレナードがある意味羨ましい(苦笑)。ユイランが撃ったレイスを置いていき、先の発言は本当だと言い残してレナードは去って行った。防弾の仮面をしており辛うじて生きているレイスの顔の下には本当のレイスの顔が。何となく夏姉妹と同じような東洋系に見えるが... 貯水タンクに思い切りパンチし、大粒の涙を流しながら、宗介の姿を求めてしまうかなめ。雨に濡れた掌で、レナードに汚された口唇を必死になって拭おうとする。前回はテッサ、そして今回はかなめ。その姿はただただ痛々しい...だが泣きやみ立ち上がったかなめは生きるために悪あがきすると言う。僕らはかなめの強さにどれだけ救われればよいのだろうか...

Scene 10 ふたつの香港 (2005/9/28)
Scene 11 彼の問題 (2005/10/5)#10 脚本:山本寛  絵コンテ・演出:吉岡忍  作画監督:池田和美
#11 脚本:武本康弘  絵コンテ・演出:山本寛  作画監督:米田光良 #10)テッサは出航の前に隊員たちの無事を神に祈る。だが愛機への不信感が積もり積もっている宗介は、軍人としてとてつもなく危険な状態では無いか。南北分裂香港にアマルガムのASが現れ、宗介たちに敵のアジトを発見するための偵察ミッションが課せられる。マオ姉はウェディングドレス姿で軍に入隊したとの過去を披露。どんなアニメでも、要は根谷さんが最強ってことですか!?(笑) 香港入りしても宗介は沈んだ表情のままだが、彼らはやるしかない。清掃屋に変装し(カウビ劇場版と一緒)検問を抜けた宗介とマオは無人都市と化した香港を縦断する。だが集中力が散漫な宗介は車の接触事故を起こしてしまう。二人はすぐに軍の警備隊に捕まってしまうが、そこにアマルガムのASが現れ現場は大混乱に陥る。「オマエらにかまっている暇は無い」と警備隊から釈放された二人だが、マオに失態を責められた宗介は何とこの任務から下りると言い出した。その姿からマオが見たのは夏姉妹(に似た人物)!?。何故マオにそんな人物が見えたのかは不明だが、まだまだ色々とありそうなことだけは確かだ。  #11)死体に纏わりつくハエ&ウジムシの大群、こりゃR-15にもなりますわ。てーか大人のはずのオレにはとても見られた光景じゃないです(オェーッ...)。気を取り直して本編、ウーたちが見つけた暗号の解読を試みるテッサはそのメッセージが「カシム」、即ち宗介に向けられたものだと知るが、カギを握る宗介は香港の街を彷徨い歩き連絡とれず。と、宗介の前にかなめ似の娼婦出現し、宗介は何と彼女の誘惑に乗ってしまった。これは09話とは似て非なる展開だ。 「かなめの護衛任務についてから変わった」、仲間にそう冷評された宗介は娼婦のなすがままに従いかけるが、かなめの残像に何とか我を取り戻す。南北中国の激突が不可避となり、宗介不在のまま作戦はM9包囲ミッションに移行するが、宗介は新聞から自らに投げかけられたメッセージを知った。一体誰が、何のためにこんなことをしているのか。カシムという名が出たということで、宗介の過去に何か関わりがありそうだが...

Scene 12 燃える香港 (2005/10/12)
Scene 13(最終回) つづく日々 (2005/10/19)#12 脚本:志茂文彦  絵コンテ・演出:三好一郎  作画監督:門脇聡
#13 脚本:賀東招二  絵コンテ・演出:武本康弘  演出補佐:坂本一也  作画監督:堀内修  メカ作監:北之原孝将  作監補佐:米田光良、門脇聡 #12)アマルガムの暗躍により南北中国の衝突は決定的となっていた。ミスリルに為す術はあるのか。一方宗介は謎の人物の指示に素直に従い、辿りついたのは九龍(KOWLOON)という場所。そしてそこに現れたのは姉ユイファンだった。彼女はあの方がビルに一室で宗介を待っていると言い残し静かに去った。宗介が警戒心を全開にして部屋に入ると、部屋のベッドに横たわっていたのは何とガウルンだった!!カシムという言葉を何事無く使える人物は、やはりコイツだけだということかっ。 ガウルンはかつて自分が属していたアマルガムという組織の正体を宗介に明かす。最新兵器の開発・研究、そして実践テストを行うアマルガムと繋がる国は多いと言う。夏姉妹は宗介と同じく彼が育て上げたのだ。またウィスパードの能力には個人差や適性があるとも彼は言う。だからこそ、アマルガムにはレナードがいるにも関わらずかなめを狙うのだ。更にガウルンは、今の宗介にはかつての純粋さが全く無いと言う。 任務を放棄したと思われる宗介を、テッサは最後まで信じると言う。リチャード中佐はテッサの決断に反発するが、それは私情から出たものでは無いとテッサはキッパリと言い切った。それは強くて優しい宗介がミスリルを見捨てるわけが無いという信念だ。そう言われては、リチャード中佐も返す言葉が無かった。宗介だけでなく兵士たち皆の無事を願うテッサに、クルーゾー以下AS部隊の士気も上がる。だがユイファンのASは、彼らと互角の争いを繰り広げる。 ヒューマニズム、それが今の宗介を矛盾だらけにしているとガウルンは手厳しい。そして先が短くないという彼は、ユイランにかなめを襲わせたと宗介の精神を追い詰めて行く。そしてついに限界を超えた宗介は怒りに任せてガウルンを蜂の巣にしてしまう。自分の為したことを正確に理解できない宗介。直後に部屋に仕掛けられた爆弾が爆発したが、宗介は間一髪で危機を逃れた。  #13)かなめの死は、宗介の生きる気力を削ぐのに充分過ぎた。宗介の愛機であるはずのアーバレストが落とされても、今の彼に戦う気力は無い。しかし直後、死んだと思い込んでいたかなめが宗介の目の前に出現。唖然とする宗介に、かなめのフライングニーが炸裂!!。苦労してここまで来たかなめはブチ切れモードなかなめはプロレス技を立て続けに叩き込む。って実はかなめは戦闘のプロじゃねーか!?(笑)。 一通り鬱憤を晴らした後、かなめは意を決して告白モードに移行!!が、1日前の決意は薄れ結局果たせず、残念っ。それはともかく、自分がどうなったかわからないという宗介を、かなめは疲れたんだ優しく接する。疲れ果てた、優しくて強いダメ男。彼を信じる心は、テッサのそれと全く同じ。再び顔面キックを叩き込み、かなめは宗介をアーバレストに乗り込ませる。今の宗介なら、アーバレストを意のままに操れると信じる。 クルーゾーがユイファンの前に危機を迎えるがそこにヴェノム5機出現、赤い機体の主は当然ゲイツだ。ゲイツは死んだユイランの亡骸を操り人形の如くいたぶり、ユイファンの前に見せつける。激怒したユイファンが襲い掛かるが、ゲイツにあっさりと返り討ちにあってしまった。次はクルーゾーをロックしたが、復活した宗介が隊長の危機を救った。 ラムダドライバを完全作動させた宗介は、5機のヴェノムを次々と撃破してゆく。単騎になり焦ったゲイツはクルーゾーの機体を人質に取るが、迷わず宗介は前進。そしてラムダドライバを全開にしヴェノムに鉄拳制裁!!間にいるはずのクルーゾーの機体には傷を負わせず、ゲイツはヴェノムもろとも爆散した。んなバカな(笑) 香港の危機は救われた。戦い終わった宗介だが、かなめを迎えるという最後の任務に出た。もう彼に迷いは無い。軍法会議でも、宗介は自分のやり方を貫くと言い切った。会議後、テッサと宗介は二人きりに。あの一件をお互い謝った後、宗介が自分のことを大切な友達だと言い、「テッサ」と呼び捨てにしてくれたことにテッサ様狂喜乱舞。もぅ切な過ぎだよーっ!! 学園に戻った宗介は早速かなめにどつかれ怒られる。二人にとってかけがえの無い日常がついに帰ってきた。宗介の胸の中で怖かったと涙を流したかなめ、香港で言えなかった言葉は胸にしまったままだけど、それはやっと戻ってきたこの日常を壊したくないという、彼女の想いがあったからだろう。だが宗介とアーバレストに只ならぬ興味を示したレナードといい、宗介とかなめの監視を続ける麗しき女性(しかもお声は大原閣下っ)だったレイスといい、まだまだ彼らに平穏が訪れる気配は無い。  

フルメタTSR完。余りにも突然訪れた宗介とかなめの別れから二人の絶望、危機、そして復活劇を、アマルガムというミスリルと対を成す組織や混乱する世界と織り交ぜて描き切った内容にはまず脱帽ですね。それと、「京都アニメーション=ハイクオリティなアニメーション」という図式は、このTSRで完全に定着したと言ってよいでしょう。このブランドイメージは、彼らの発展にとって大きな役割を果たすことになるでしょう。 もちろんアニメ版に限っても、フルメタル・パニックという世界が終わりを迎えたわけでは当然ながら無いわけで、素直に続編に期待します(てか当然あるでしょ)。今回はシリアスな話だったので、次はやはりふもっふのようなコミカルな内容になるのかな。何にせよ、オレは待ちつづけますよ。

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