うた∽かた ~感想~

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<スタッフ>
原作:gimik  監督:後藤圭二  シリーズ構成・脚本:きむらひでふみ  キャラクターデザイン・総作画監督:門之園恵美  音楽:大橋恵  アニメーション制作:ハルフィルムメーカー
<キャスト>
一夏:本多陽子  舞夏:浅野真澄  皐月:川上とも子  蛍子:落合祐里香  未知留:田村ゆかり  誓唯:飛田展男  繪委:神奈延年  沙耶:川村万梨阿

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第1話 邂逅の初夏 (千葉テレビ 2004/10/3) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ・演出:後藤圭二  作画監督:門之園恵美  親への朝の挨拶が「おはようございます」って一夏ちゃん、メッチャ礼儀正しくていきなりの好感度あーっぷ。が、彼女の通う鎌倉女子学園はかなりのお嬢様学校のようで、当然彼女もそれなりの礼儀はわきまえているってことみたい。ゴトケイ監督作品お約束のサービスカットも満載で予は満足じゃ(笑)。  第1話の内容としては、太陽の力を身につけた一夏と謎多き少女・舞夏の一夏の同居生活がいよいよ始まったという感じでしたが、一番スッキリしないのはこのアニメがどんなジャンルに属するのかが私はさっぱり理解できないこと。何か巨大な敵が出てくるような気配も無いし、かといってラブラブ恋愛モノってわけでも無さそう。掴みどころが難しいというのが、良い面として出てくるのか悪い面として出てくるのか、それがこの作品の評価の分かれ目となりそうな予感。あとOP・ED曲はなかなか良かったです。

第2話 近接の夜空 (千葉テレビ 2004/10/10) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:後藤圭二  演出:嵯峨敏  作画監督:伊東克修  誓唯・繪委の兄弟が一夏に手渡した2つの勾玉陰陽の石。それを受け取った一夏は自ら嘘のスパイラルにハマりこむ。一夏は先週の太陽のジンに引き続き、今週は月のジンの力を身につけた。誓唯・繪委の二人は一夏と舞夏に起こっている出来事を、まるで過去に自分たちが経験してきたかのような口ぶりで話す。そして月のジンの力をてにしたことにより、石は再びその輝きの1つを失った。  うーん、今のところは「だからどうなの?」的な印象が拭い去れないなぁ。1話ごとに一夏の様々なコスチューム姿が楽しめるってのはあるけれど、正に「戦わないCCさくら」を見せられている感じ。それじゃちょっと味気ないよね。そして何と言っても今週は一夏ちゃんのサービスカットが先週よりも大幅減だったのが無念だ ←結局それかよ

第3話 焦熱の砂浜 (千葉テレビ 2004/10/17) 脚本・絵コンテ:きむらひでふみ  演出:則座誠  作画監督:樋口靖子  夏休みに入った一夏たちは由比ヶ浜に海水浴に出かける。しかし真夏の海は危険が一杯、欲望に満ちた男どもが海岸に溢れ返る光景を見てると吐き気がするよホント。先週もそうだったけど何だかこのアニメにはナンパな男性キャラが多い。一夏や舞夏の敵といえる存在はこんなエロ男子くらいってことかもしれないけど、見ていてあまり気持ちのよいものではないな。ま、オレもそんなエロ男子の一人であることは否定しないけど(苦笑)  先週も書いたこの作品に対する「だから何なの?」的印象は今週、更に深まった感がある。その最たる理由は、我々が一夏と舞夏の成長を感じ取ることができないからだろう。ジンの力を手にしたからといって一夏自身が強くなったわけでは無いし、かつその力が沙耶お姉様の導きによって(=他人によって仕組まれて)得られたものだと言うならば尚のこと。キディ・グレイドもAvengerもそうだったけど、きむらひでふみの脚本には「成長」という要素が決定的に欠けている。

第4話 驟雨の湖畔 (千葉テレビ 2004/10/24) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:佐山聖子  演出:ワタナベシンイチ  作画監督:村山公輔  マジメマジメと言われ続けることに嬉しさを感じる人は少ないだろう。それはクラスメイトから「マジメちゃん」の称号を与えられた一夏も例外ではない。マジメでいることでしか自分らしさを表現できない今の一夏は嘘のスパイラルから抜け出せず、舞夏が流す心の涙の量は増えて行く。この作品の面白さは今の一夏からはのぞくことができない舞夏の心の奥底なのかもしれない。  一夏と舞夏がジンの力を身に付けるためならば、沙耶は天候をもコントロールすることができることにはただ驚き。だけど一夏と舞夏を導く立場にあるはずのこのお姉様が余りにも「レールは用意したからあとは自分で走ってよ」的な行動を取っていることが、この作品を一定の大きさの枠に閉じ込めている一因だと思う。彼女のようないわゆる「アニメキャラ」は好きじゃない。その点を考えると、やはり登場キャラクターの中で最も型破りなパワーを持つ舞夏に全てがかかってくると思った今週だった。

第5話 落雷の蕾花 (千葉テレビ 2004/10/31) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:後藤圭二  演出:奥野耕太  作画監督:新井俊行、上田幸一郎  作画監督補佐:樋口靖子  突然ですがCD買いました。今のところ2004秋新番で買ったCDはコレだけなんですけど、この曲の印象度は秋新番の中でナンバーワンでしたから、即ゲットしました。そういえばこのCDもそうですけど、最近自分が買ってるアニメ関連CDの50%以上がビクターエンタテインメントのCDってことに気が付きました。特定のミュージシャンに頼りっきりの某社とは違って、この会社はギャグ系からマジメ系まで幅広くカバーしている印象がありますね。  花火大会の前に海水浴、着てきた浴衣を脱ぎ捨て水着姿に大変身する舞夏たちは何だか効率悪い(苦笑)。今週は皐月ちゃんが話の主役。小学校時代の同級生が彼女を裏切り蛍子とラブラブ、この事態にも健気に振舞おうと必死にガマンする皐月は見ていて痛々しかった。ていうかこの番組のメインはもしかして愛憎劇だったの?(笑)  一方、一夏の家から出た繪委は沙耶を見てしまい表情を引き攣らせた。相変わらず彼らは傍観者の立場を崩さないが、彼らの過去の因縁が明らかになるとき、一夏にも大きな変化が訪れるのだろう。

第6話 濡肌の微熱 (千葉テレビ 2004/11/7) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:東海林真一  演出:筑紫大介  作画監督:伊東克修  作画監督補佐:樋口靖子、上田幸一郎  誓唯と沙耶が作り出していた緊迫したムードに一夏の胸は思わず高鳴る。「答えを出せなかった」誓唯に対して、沙耶は「ルール違反だ」と冷たく突き放したが、誓唯がどんなルールに違反していたのかオレにゃサッパリ(笑)。二人の様子を影からのぞいていた一夏は、以前誓唯からもらった真珠のネックレスを金網に引っ掛けてしまい、その場から立ち去るときにネックレスを壊してしまった。物音に気づいた誓唯は、バラバラになったネックレスをじっと見つめる。  通り雨に打たれた一夏がカゼでダウンし誓唯がお見舞いにやってきたが、タイミング悪く一夏は裸になっていた。何とかベッドに潜り込んで危機を乗り越えた一夏だが、誓唯がネックレスを直して一夏に返してくれたことを知ると、あの場にいたことがバレてしまったことにとてつもない恥ずかしさを感じてしまう。誓唯と沙耶の密会に対するドキドキ感も考えると、この娘は誓唯に対してほのかな恋心を抱いているようですね。  本当の涙を流すことができない舞夏、4話で一夏が言ってた舞夏の心の涙っていうのは、ホントに心でしか流せないってことだったのか。恥ずかしさの余りベッドに潜り込んだ一夏の瞳が赤く光り、そして彼女自身もう逃げることはできなくなっていたと言う。それは今週で勾玉陰陽の陽がもつ光の全てを失ったことによるものだろうか。来週以降は陰の方ということになりそうだが、早速来週のサブタイトルが「木末の嫉妬」。これから一夏が苦しめられるのは負の感情ってことなんでしょうか。考えてみれば勾玉は涙の形をしているわけで、勾玉が輝きを失う=涙が枯れるって予測もできる。うーん、答えはまだ見えないけれど、意外とこのアニメは奥が深かったのかも。

第7話 木末の嫉妬 (千葉テレビ 2004/11/14) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ・演出:玉川達文  作画監督:渡邊由香里  舞夏ちゃんが夏風邪をひいてしまった。何でも一夏の風邪が伝染ってしまったのが原因とか。で、医師(男)が家にやってきて舞夏ちゃんを診察、ハッキリ言ってエロすぎです(笑)。どうやら鏡から出てきた舞夏ちゃんは普通の人間よりも抵抗力が弱いらしい。そして暗闇の中で、一夏の瞳の赤い光は強さを増してゆく。それが舞夏のせいだと責める自分と否定する自分がいることに、今の一夏はただ苦しむだけしか知らない。  外に出て自分を励ましてくれた繪委の前で、自分は誓唯のことが好きだと一夏は告白した。誓唯の前でイヤリングを強引に外したり、誓唯と沙耶のことで頭がいっぱいになってたりと、一人で悩み憂鬱になっていた割りには随分とあっさり告白したものだな(苦笑)。このように単に内気一辺倒な少女という枠で括れないところが、(それが良いのか悪いのかは別にして)一夏の掴みづらい部分だとオレは思う。  ジンの力で沙耶を傷つけそうになってしまった一夏は、もうジンの力を使わないと誓った。だがもう後戻りはできないと、沙耶が電話で何者かに告げた。かつて勾玉を地中に埋めた時点で、誓唯は答えを出すことを諦めたのだろうか。そしてその結果として、今でも誓唯は繪委と暮らし続けることになったのかもしれない。だとすれば、もう後戻りができない(=何らかの答えを出さざるを得ない)一夏が舞夏と別れてしまうのは、避けられない必然なのかも。沙耶がどんな目的を持って、一夏を導いているのかは分からないけれど...

第8話 散華の衝動 (千葉テレビ 2004/11/21) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:佐藤順一  演出:山名隆史  作画監督:永島明子、丹羽恭利  作画監督補佐:上田幸一郎、樋口靖子  常識的に考えれば、どこの馬の骨とも知れぬ娘を自宅にホイと住まわせることなどまずありえない。だが一夏の両親はそうではなかった。一夏にとってこの夏は鎌倉で過ごせる最後の夏、だからこそ一夏の前に舞夏が現れたのだと両親は確信していたのだろう。だが一夏の夢の中では、「一夏を殺してしまう」と言った舞夏の首を、一夏がギュッと締める。そんな悪夢に一夏が苦しめられていることを、彼らは知っているのだろうか。  病院の慰問に訪れたドライフラワーで作った花飾りをニセモノだとブチギレた患者・白坂美月に対して、一夏もジンの力で紅い花びらをまき散らす。一度はジンの力を使いたくないと、舞夏に返そうとしたのに。だが、紅く染まった瞳、旧校舎から無くなった鏡(何時の間にか沙耶の家に置かれていた)、改めて一夏に戻る道は無いことを思い知らされた。  今週のゲストキャラ白坂美月・志穂姉妹、どこかで聞いたような名前の組み合わせと思ってたら思い出しました、「ダブルキャスト」ですね。そういえばダブルキャストも後藤圭二の代表作の1つだし、ダブルキャストの舞台も夏だった。苗字が赤白違うってのも微妙に面白いし、白坂志穂を演じてたのが平松さんだし(顔もちょっと似てた?)、ちょっとヤリ過ぎとも思えるくらいのサービスでした(笑)

第9話 恋愛の痛痒 (千葉テレビ 2004/11/28) 脚本・絵コンテ:きむらひでふみ  演出:酒井和男  作画監督:晶貴孝二  作画監督補佐:酒井和男、上田幸一郎  いきなりですが、電車の中で海が見えたとき「あっ、海だ」なんてセリフ、地元住民なら言わないでしょ。こういうところがどうもね、この作品が好きになれないところの1つです。それはさておき、気になってた蛍子と臨君の関係は厳格な蛍子の親のおかげで既に破局したと蛍子本人が告白。寂しく笑う蛍子を皐月が励ます構図は、やっぱり痛々しかった。  江ノ島にやってきた一夏たちは、その臨と新しい彼女のデート現場を目撃してしまう。全く反省の色を見せない(当たり前だが)臨に皐月はビンタ一発。だがこの出来事は必然のハプニングということが後に判明。臨が新彼女に送ったメールが間違って蛍子に届いてしまい、それを確かめるために蛍子は江ノ島行きを提案していたのだった。  事実を自らの目で確かめた蛍子の流した心の涙、それを強く感じた一夏はジンの力を使ってしまい、周囲を停電させてしまう。紅く染まる瞳はもう元には戻らない。そんな一夏にサングラスを差し出した誓唯のセンスはどうかと思うが、彼はついに自ら秘密を明かそうとする。一方、失恋ショックで本物の涙を流した蛍子と、何と過去に強姦されたという(しかもどうやら本当の父親らしい!?)とてつもなく大きな心の傷を負っていた皐月の二人の絆は今回の件で深まった。一体このヘビーなムードはどこまで続くのやら...

第10話 死生の再会 (千葉テレビ 2004/12/5) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ:後藤圭二、きむらひでふみ  演出:則座誠  作画監督:伊東克修、羽生貴之、古賀準二、永島明子  作画監督補佐:樋口靖子、丹羽恭利、上田幸一郎、酒井和男、ひのたかふみ  告白の直前、誓唯は沙耶の前に連れられていた。これはルール違反、そしてあとはもう一夏の最後の選択を見守るだけだと冷徹に言い放った沙耶は誓唯の身体を石にしてしまう。そして彼女の背後にはこの事態を見ていた繪委の姿が...相変わらず食べ物を口にしない一夏は雨の中散歩に出て、勾玉を海に投げ捨てた。だが勾玉は彼女の元に戻ってくる。  逃れられる宿命を悟った一夏は自ら海に身をを投げようとするが、恐怖であと一歩が踏み出せない。とそこへ舞夏がやってきて一夏に声を掛けたところで一夏は足を滑らせた。だが舞夏が間一髪のところで一夏を救った。「自分を殺さないで」。舞夏の心の叫びに一夏は涙を流し、残り3つのジンの力を得ることを決意した。  墓参りにやってきた橘一家。一夏が生まれる前、両親はここである夢を見ていた。それは自分の子どもが大きくなって夏に友達を連れてきたとき、子どもと同じように優しくできるかと、海辺で問い掛ける舞夏の姿。両親は舞夏に約束すると誓ったのだ。そして現在、自分の見る夢を振り払うかの如く、一夏は舞夏に自分の味方だよねと問い掛ける。だが舞夏は「答えられない」と答えを濁した。自分は単なる道案内人、一夏の味方になることはルール違反だと彼女は言う。  その時、一夏の身体を青黒い空気が取り囲む。冥のジンの力だ。だが一夏は自分でジンの力をコントロール。もう逃げないと誓った彼女だからこそ、奇跡を生み出した。だけどそんな一夏を舞夏は「とても成長した」と評価したけれど、どうも納得できん。やっぱりオレにゃついていけませんわ(苦笑)。

第11話 別離の波動 (千葉テレビ 2004/12/12) 脚本・絵コンテ:きむらひでふみ  演出:奥野耕太  作画監督:斉藤英子  水中でシャボン玉を吹く舞夏、その玉の上にはもう一人の一夏の姿が。やっぱりオレにゃ意味わかりません(笑)。橘家の引越しまであと1週間となった。がそのことをどうやら一夏は皐月たちには告げていないようだが...その皐月たちにプールに誘われた一夏は、最後の夏の思い出を作るべく誘いに応じた。  繪委は6年前、舞夏と同じようにあの鏡の中から現れた。試しの子に課せられる7つの試練と7つの大罪、最後の選択を沙耶に迫られた誓唯は何も選ぶことは出来なかった。それを口癖のルール違反と断じた沙耶の前に、繪委が立ちふさがる。その苦い過去を、繪委は誓唯を苦しめるだけだった振り返る。  一夏は引越しの事実を未知留たちに告げたが彼女たちは既に先生から聞かされていた。そして自分の苦しみが何かと未知留に聞かれた一夏はジンの力を発動。大津波を引き起こしてしまう。しかしその津波を舞夏が身体を張って止めたのだった。これも沙耶によるとルール違反らしいが、何にせよ最悪の事態だけは回避された。が、力尽きた舞夏をつれて帰る途中に一夏も力尽き、沙耶は残り1つとつぶやいた。どうなる最終回...

第12話(最終回) 欠片の詩歌 (TVK 2004/12/18) 脚本:きむらひでふみ  絵コンテ・演出:後藤圭二  作画監督:伊東克修、上田幸一郎、永島明子  作画監督補佐:樋口靖子、丹羽恭利、古賀準二  最終回はTVKで1日早い視聴です。気を失った舞夏を看病する一夏と未知留。未知留は一夏にはっきりと言う。皆一夏を大好きだと。そして舞夏のことを好きになりたいと。「ちゃん」付けで呼ぶのは止めて欲しいと一夏は両親に依頼する。「少しずつオトナ」になっていることを両親は実感した。って14歳の娘をちゃん付けで呼ぶ親もなかなかいないと思うけどねぇ(苦笑)  一夏はついに沙耶の家に足を踏み入れた。沙耶の記憶は幻だと気づいた一夏だが、彼女の前に石となった誓唯、そして舞夏を抱きかかえた繪委が現れた。舞夏と繪委は鏡の精、沙耶の一部なのだ。子供でも大人でもない14歳の少年少女にジンの目を通して世界を見せ、世界の人間を消し去るか、それとも少年少女自身を消し去る選択を委ねること。これこそが沙耶のミッション。選べない者には死が待っているという過酷な選択。6年前、選べなかった誓唯を繪委が守り、誓唯の命の半分を繪委に与え共に生きる道を選んだ。  一夏の選択は決まっていた。「選べない」のではなく「選ばない」、世界はいつも変わりつづける。今の自分、今の世界が全てじゃない、これまでの経験で一夏は心からそう願えるようになったのだ。だが2つに1つしかない選択をしなかった一夏には、沙耶からペナルティが下される。白い死神の鎌が一夏に迫る。  その時、磔となり動けない一夏の身体を、誓唯が守った。誓唯の手のひらから血が大量に流れる。直後、一夏は自ら楔を破り、誓唯の手から鎌を引き離す。鎌は一夏の胸に突き刺さり、鎌が赤色に染まって行く。二人の命が危ない。その時、繪委は誓唯に口づけして命を返し、そして一夏の願いを受け取った舞夏は、鎌を紅く染めた血を一夏に戻したのだ。水となった舞夏は一夏に口づけし、繪委と同じく一夏の前から消え去った。沙耶は電話で自らの上司に連絡をとる。この試練を傍観し楽しんでいるものがいる限り、この輪廻が終わりを迎えることは無い...  夏が去り季節は秋。橘家には一夏と母・泉水の姿があった。結局父・理人はミラノに単身赴任という形で収まり、一夏は鎌倉に残ることになったのだ。写真には一夏(ひとなつ)を共に過ごした少女の姿は無い。だが一夏は、その少女のことを今でも思い出すのだった。    

これにてうた∽かた完。振り返ってみると紆余曲折や伏線はさまざまあったものの、自分の中で消化しきれないままそれなりにキレイな結論をねじ込まれたような想いが強い。「話についていけない」と何度も書いたんだけど、ホントについていけなかったんだよね(苦笑)。自分にとって本当に見る価値のある作品だったのか、今となっては疑問です。
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