Witch Hunter ROBIN ~感想~

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第1話 Replacement (2002/7/2)  ウィッチハンター亜門の力はすごい。OP、村瀬さんの初監督作品ということでもちろん注目だが、キャラのタッチもどことなくアルジェントを思い出させる、村瀬色が出てるねぇ。  STNJ(STN日本支部)、イマイチ雰囲気が暗い。亜門が撃破したウィッチには仲間がいた。ウィッチたちも名前だけは普通のようだ。STNメンバーの士気は落ち気味。そして亜門の客としてSTNの中でも噂になっている、STNに派遣されてきたロビン。クラフト使いらしいがその能力は如何ほどのものなのか。亜門とロビン、二人が廊下ですれ違う。  ロビンはエスプレッソを飲む。意外にも、寡黙なキャラというわけではなさそう。彼女はReplacementとして、このSTNJにやってきたらしいが、年齢は15歳とやはり若い。  亜門たちはウィッチを追い詰めていく。しかしマイケルは事態の不審さを警戒、そして晴人と亜門はウィッチにやられそうだがその時、ロビンが現場へ駆けつけた。彼女は発火能力の持ち主、ウィッチに容赦ない攻撃を見舞う。ロビンを加えたメンバーたちは見事ウィッチを撃破したが、殺さず捕獲するとは、何か意図があるのかも。  EDも渋めの雰囲気でよいねぇ。とりあえず今後もチェックするのは間違いなしです。

第2話 Addicted to power (2002/7/9)  次の標的はロビンが見た今朝のニュースで話題になっていた人物。この男、人殺し、しかも 呪殺の容疑がかけられているらしいが、ウィッチの能力がからんでいるため事情が複雑らしい。ロビンの育った修道院の神父もウィッチハンターのようだ。しかしウィッチを殺さず捕獲するのはSTNJだけの方針だとか、如何にも怪しい。  チームのメンバーは新加入のロビンをあまりかまってくれない。容疑者の男が結婚を控えてることが判明。婚約者に烏丸が接触し、ウィッチ能力で彼女の人となりを観察する。彼女のドレスの試着は翌日22時、当然彼も同行するため、ここを狙うことになった。  当日、男をチャペルに誘い出し、作戦開始。と思いきや、殺人事件担当した元刑事が彼に掴み掛かった。しかし男はウィッチ能力であっさりと元刑事を殺してしまった。ここでいよいよSTNJの出番、彼のウィッチ能力も亜門たちには効かない。あっさりと御用となった。

第3話 Dancing in darkness (2002/7/16)  今度の敵はかなりのパワーの持ち主、死体の様子もかなり異質になってしまっているようだ。ロビンは死体に虫を発見、しかしこれが何か?  オフィスに帰ると、STNJのコンピュータにハッキングしようとしているヤツがいるらしい。マイケルは防御に自信満々だが、彼もまた複雑な性格の持ち主だ。事件は数十年前に起こったミイラ事件と似ている。事件の犠牲者はウィッチ能力の持ち主、うーむ、複雑。  事件はやはり数十年前の事件の容疑者、倉田の仕業だった。彼の能力は黒煙?を放ち、ウィッチ能力を吸い取るモノだとか、何とも良くわからん。  倉田を包囲したSTNJのメンバー、しかしまんまと逃げられてしまう。逃げた彼を待ち受けていたロビン、彼女は火を放つが辺り一面を火の海にしてしまい、逆に倉田を逃がしてしまう。亜門は彼女に冷たい視線を投げかける。  写真から彼の居場所を特定したSTNJ、やっとロビンのクラフト能力も役に立ったように見えるが。

第4話 Stubborn aesthetics (2002/7/23)  回を重ねるごとに険悪になっていくロビンと亜門、先が思いやられる。散歩で公園にやってきたロビンは絵描き少女小夜子と出会う。そしてそんな彼女たちを見下ろすカラスの大群は不気味。  その公園で4ヶ月前から続く連続殺人事件、これは間違いなくウィッチの仕業だ。烏丸にノーコンを指摘されるが、ロビンは上の空、またまた先行き不安。事件の捜査に入る二人は小夜子を見かけるが、ロビンは彼女に只ならぬ雰囲気を感じ取る。  烏丸はカラスの羽の残留思念から犯人を特定した。そして同時にロビンが小夜子に接触、小夜子がカラスをにらみつけると羽が飛び散った。小夜子の攻撃にロビンは防戦一方となるが、クラフト能力で反撃開始。榊と亜門の助けもあり、何とか捕獲に成功したが、虚しさが残る...

第5話 Smells like the wondering spirit (2002/7/30)  亜門の能力の秘密、ロビンの問いに本人は答える必要は無いと言ったが、答える必要(理由)は十分にあると思ったり。行方不明のウィッチ滝沢を探すメンバーたち。ホームレスの溜まり場で聞き込む榊と堂島の前からいきなり逃げ出したホームレスは、地上であっさり車に轢かれた。  当然榊と堂本は上から怒られる、と思いきや、実際に起こられたのは榊のみ。まぁ堂島には怒っても仕方ないだろう。今回の事件と似たケースが前にもあったとか。特に共通なのはきんもくせいの香り、しかしウィッチの存在を断定できるものは無い。  亜門の調査により、精神に恐怖を植えつけるウィッチの存在が判明。榊は前回と同様、恐怖に怯えたホームレスを発見したが、やはり逃げ出してしまった。亜門がコイツを挟み撃ちにして捕らえたが、コイツは囮だと亜門は言う。  最初の事件現場に終結したメンバーたちの元へ、滝沢死亡のニュースが伝わった。その時、あの香りが漂い、榊が急に怯えだす。ロビンがなだめると榊の恐怖も静まったが、同時に香りも消えた。この元凶は、カフェテリアでのマスターの話で判明...

第6話 Raindrops (2002/8/6)  今週は深夜1時帰宅の流れで、生で視聴してしまいました。こんな生活、もうヤダ...  しかし相変わらずロビンには何となくウィッチハントをやっている、という雰囲気が抜け切れない。烏丸たちとは確かにキャリアも違うため、単純に比較するのは酷かもしれないが、それにしても余りにもお子様だ。今回は自分勝手な行動がたまたまよい結果を生んだものの、この姿勢を貫くと痛い目に遭うときが来そうな気もする。

第7話 Simple-mind (2002/8/13)  メチャメチャにつぶれた現金輸送車、今回は警察主導の捜査となる。警察は被害者の交友関係から田沢という男に眼をつけたが、自宅に行くと田沢は逃走。STNJのメンバーも捕まえようとするが、ウィッチ能力で車をつぶされた。  田沢は自らが以前働いていたというスクラップ工場へ逃走した。彼は逃走車をつぶそうとするが、亜門たちが飛び込んできた。ロビンはプレス機をクラフト能力で強引に止めた。つぶれかけた車の中には子供が...  子供の名はマモル、彼は親戚である田沢がひきとった子らしい。田沢の名を呼ぶ彼を見て、見舞ったロビンと堂島は田沢に幻滅する。事件現場にやってきたロビンと堂島は、そこでマモルの能力の話を聞く。しかし病院に駆けつけたロビンと堂島を待っていたのは、抜け殻のベッドだった。  金を手に入れた田沢の前に警察、そしてマモルが現れた。守に完全に主導権を握られた田沢、STNJが駆けつけたその時、田沢はマモルに殺されてしまった。ウソ泣きする守だが、あっさりと捕獲された。ファクトリーの捕獲対象は子供、大人関係ない。

第8話 Faith (2002/8/20)  襲われたチンピラ、そして不思議な力を持つ医師黒澤、プロローグにSTNJが入り込む余地無し。風邪を引いたロビンはマスターが紹介してくれた病院へ行く。いたって普通の診察を受け、帰宅する。しかしロビンを診察した医師は黒澤...  変死体、あのチンピラだが、コイツはウィッチ能力者だった。そしていつものように過去の事件で今回と類似したものがあった。そしてその観察医は桐原、黒澤といっしょにいたヤツだ。  桐原と黒澤はまたしても事件を起こそうとしている。彼らの後をつけるロビンたち。つけられていることに感づいた黒澤たちだたが、自爆して車を飛び出し、建設中のビルに入り込む。榊は桐原を追い詰めたが、黒澤に後ろから襲われ大ピンチ。しかし榊にトドメを誘うとする黒澤に力が入らないという異変が。  そこへロビンが火を放つ。以前とは見違えるほど命中率が良くなったものだ。黒澤を追い詰めたロビン、しかし桐原の反撃で足場が崩れた。桐原は虫の息、そんな彼を黒澤はウィッチ能力で助け、そして黒澤は瞳を閉じた...

第9話 Sign of the Craft (2002/8/27)  少女の歌声と共に、謎の殺人事件発生。焼死にも関わらず煙を吸った痕跡がないとか。マイケルの調査で容疑者が絞られた。今回のターゲットはロビンと同じ「火」のウィッチ能力を持つ者、ロビンの様子もいつもと異なる。  亜門たちは容疑者吉岡アキの家を取り囲み、すぐさま突入を開始。あっさりと家の扉は開いたものの、中はもぬけの殻。しかしそこでロビンは砂のようなものを発見する。しかし事件は終わらなかった。事件は更に拡大、事件は幽体離脱が絡む複雑なものに。  ある施設の関係者が殺されている。吉岡アキもその施設に入っていた経歴があった。その施設は何とドナー提供ビジネスのタネにされていた。  何と吉岡アキに双子の妹がいたことが判明、彼女もロビンと同じ炎の使い手、姉を失った憎悪にまかせ、ロビンに迫る。しかし亜門が銃を放ち、あっさりと倒れてしまった。事件解決、今回ロビンはいつになく良くしゃべるが、亜門のロビンに対するマークもきつくなりそう。

第10話 Separate lives (2002/9/3)  何故かロビンと堂島がHurrysでウェイトレスのバイト。目的は小針ユタカという人物をマークすることらしい。しかし店が暇なときに署長が来店、マスターのフォローも虚しく署長の血圧が上がっていく。  亜門は自分たち以外にも小針をマークしている不審者を発見した。動き出すメンバーたち。小針は何とマスターの息子らしい。父親にWitchとして通報され、追われる身となった小針はアメリカへ逃亡し、ある組織の暗殺者に成り代わっていた。しかし彼は数日前に日本へ帰国。だからSTNJはHurrysをマークしていたのか。  ロビンの同居人、真崎瞳子に亜門は別れを告げた。別れ際の会話は謎に終わったが。不審者が動き出し、そして小針が来店してきた。不審者はいつもよりも早く店を出る。不審者と小針がすれ違う時、わずかに不審者の体が小針の方向へ傾いた。小針は閉店間際になっても席から立とうとしない。  早く店を出た事実を聞き、亜門は事態の変化に気づく。小針はマスターにこれまでの経緯の遺恨をぶつける。しかし何と小針は不審者に深手を負わされていた。アメリカで小針が入っていた組織の手のものにやられてしまっていた。息を引き取った小針、何とも悲しいね...

第11話 The soul cages (2002/9/10)  今週は気力不足、これまでの感想でごまかします(苦笑)。  そろそろ安定期に入ってきたと思われるこの番組。渋めの設定に、適度な謎と程よい個性、見ていて不快を感じる要素は全くと言っていいほどありません。が、その一方で、全体のまとまりが良すぎるというのも強く感じるわけで。このままだと、佳作レベルで終わる可能性も十分にありそうな気がする。何か、ガツンと来るものを(何でも良いので)期待したい。  話題は変わるけど、DVDのリリーススケジュールをNTで見た。各巻2話収録5000円(税抜き)全13巻、とあったが、この各巻2話ってのは(ロビンに限らず)勘弁してほしいよなぁ。13巻全部そろえるのに65000円(+消費税)必要なんて、俺は完全にギブアップです。  最近は2話収録でリリースするメーカーが本当に多くなっている。そしてバンダイビジュアルにもこの形式が増えてきた。こりゃますますDVDが買いづらくなりそうなぁ...

第12話 Presious illusions (2002/9/17)  先週に引き続き登場、謎の老婆。彼女が地面をFとなぞった時、何かが起こっているようだが。このFという文字はウィッチの紋章、17世紀の魔女の印らしい。  荒れ果てた街を一人歩くロビン、彼女の前にあの老婆が現れた。老婆がセーラムの魔女という言葉を口にすると、ロビンの表情は一変する。一方、STNJのシステムに何者かが侵入した。ここでもFの印が痕跡として残っている。魔女狩りの歴史を語り始める老婆、そしてほぼ同時刻にSTNJのシステムに再侵入された。  悪魔論に言及する老婆、しかしいつのまにか少女の姿になっていた。亜門はロビンの居場所を探し当てたが、老婆の持論はエスカレート。老婆は火刑に処される直前のロビンの姿を見せると、当のロビンは混乱する。そしてロビンは自分を撃とうとする亜門の幻影に反撃するが、実際に火に焼かれたのは老婆だった。  メトセラ、永遠の命を持つという魔女。その命を絶つ唯一の方法は肉体を焼き尽くすこと...結局システムに侵入してきた者の正体はつかめず。しかし、ロビンのクラフト能力に対する認識が変化し、同時に今後の展開も少し変化しそう。

第13話 The eyes of truth (2002/9/24)  ロビンと亜門はinquisitor(審問官)をお出迎え。彼の情報は強力なプロテクトで守られていることに、マイケルたちはきな臭さを覚える。車から降り、審問官はいきなり灯篭や墓石を調べ始める。ロビンは石に刻まれた模様に気づいた。  審問官、それはハンターとして使えるかの判断をする人間。そしてその判断により、判断されたウィッチ能力者が、狩る者になるか、あるいは狩られる者になるかの運命の分かれ目となる。この審問官はロビンを審問していた。烏丸たちが男を連れ、いよいよ審問が始まった。  この男が起こした過去の事件、審問官の容赦ない問いかけに正当防衛を主張する男だが、徐々に心の奥底を見せ始める。そして彼は審問官に対してウィッチ能力を発動したが、すぐに落ち着きを取り戻した。これは審問に耐えたことを意味するが、同時に彼の闇の部分も見えたと審問官は言ったらしい。  彼のマークを続ける亜門たち、ロビンは自分の審問を思い出す。男はチンピラに囲まれてしまうが、彼はウィッチ能力を発動し彼らを圧縮し消し去ってしまう。ロビンは彼を炎で焼き尽くしてしまった。涙を流しながら...

第14話 Loaded Guns (2002/10/1)  ウィッチとの戦闘中、何故か亜門から銃口を向けられたロビン、その光景は彼女の幻影だった。しかし、実際のロビンも何者かに銃に撃たれてしまった。亜門は銃声を聞いていないと言い、ロビンの話を信じようとしない。ロビンは現場で拾った薬莢の調査をマイケルに依頼する。  一方、亜門も不審な行動に出ている。ロビンが持っていたものと同じ薬莢を道路に捨て、ロビン自体を監視。薬莢はSTNJの対ウィッチ用の銃弾、そして残留思念が無い。その不審さに烏丸たちも動く。  亜門の車から降りたロビンは自宅に向かう。ロビンは郵便受けをチェック、中身はほとんどが瞳子宛てのものだが、その中に自分宛てのエアメールを見つけた。家はドアに鍵が掛かっていない。部屋の明かりをつけると、瞳子が縛り上げられている。再び明かりを消すと銃弾の雨が飛んできた。  瞳子もやられ、ロビンも傷ついてしまった。そこへ榊と烏丸が助けに来た。怒りに震えるロビンは敵を追うが、亜門に止められた。烏丸と堂本は審問会、そして亜門の不審さに目をつけ、ケイトという人物の名を口にする。そして当の亜門は自分の命令を聞かなかったために瞳子が傷ついたと財前に蹴り上げられていた。この事態、財前にとっても予定外の部分が少なくなかったということか。

第15話 Time to say Goodbye (2002/10/8)  STNJに引きこもるロビン、彼女の亜門に対する疑惑は募るばかり。当の亜門は緊急治療を受けるガラス越しの瞳子に謝る。ロビンが襲撃されたことでSTNJメンバーも殺気立っている。そして財前も瞳子の容態を見に来た。これが彼に出来る最大限の父親らしさか。  ロビン襲撃の容疑者が署長の計らいで絞ることに成功。そして何故か今回は堂島にやる気がみなぎっている。マスターが亜門の伝言をロビンに伝える。亜門を信じられないロビンは体を震わせるが、マスターは亜門を信じろと言う。  堂島の調査により、容疑者が2年前に死亡したことが判明。これで亜門への容疑が更に深まってしまった。しかし調査した堂島にも不穏な空気が漂うように見えるが。  ついに敵はSTNJ本部へと殴りこんできた。傷ついていくメンバーたち。ロビンも追い詰められてしまった。が、ここで亜門がロビンを助けに来た。彼はケイトをハントしたのは自分だと打ち明かした。ケイトは自分自身をコントロールできなくなっており、最終的に死を望むようになったと亜門は言う。  仲間をハントする行動を理解できないロビン。しかしケイトと亜門の関係は、ロビンと亜門のそれとは大きく異なる。ロビンは亜門が自分を信じていることを理解した。が、亜門はロビン一人を逃がし、敵によって蜂の巣にされることを選択した。が、亜門もまだ生きているか。今回の件、単にロビンをハントすることだけが目的ではなかったようだが...
 うぉーっ、まさかこんなドロドロとした展開になろうとは。しかし自分の中でかなり盛り上がってきたのは事実。前に佳作止まりになるかもと書いたが前言撤回、十分ガツンと来るものがありますよ。特に今週は絵コンテ平松禎史など、いつもにも増して気合が入っていたね。先が楽しみ。

第16話 Heal the pain (2002/10/15)  襲撃を受けたSTNJメンバーも、仕事に完全復帰を果たしたようだ。ロビンと亜門を除いて。そのロビンだが、運び屋を始めていた。その仕事中、事件を捜査中の堂島、更には彼女の後をつけている集団を目撃する。  堂島は路地裏へと歩を進めるが、後をつけられていることに気づいて駆け出した。しかし男たちに背後から襲われ、更にボスらしき人物にウィッチ能力で吹き飛ばされてしまう。死の恐怖に怯える堂島だが、そこへロビンが助けに入り、九死に一生を得た。  喫茶店に入った二人。ロビンは亜門以外のSTNJのメンバーの無事を確認したが、自分が襲われた理由は謎のまま。そして堂島に自分と亜門のことを秘密にするように頼む。一方烏丸はウィッチを追うが反撃され大ピンチ。何とかこの場はしのいだが、亜門とロビン不在で少し無理をしている。  ロビンは亜門の指示通り、凪羅という男の元に身を寄せていた。彼の口から、瞳子が財前の娘だということを知り、己の無知と人間という生物の裏表に嫌悪する。そんなロビンの無事を堂島から聞き、烏丸は安堵した。

第17話 Dilemma (2002/10/22)  徐々に喪失されていく能力に烏丸は怯える。連続ATM襲撃犯をマークしたSTNJ、堂島はロビンの力を借りようとするが、烏丸はそれに反対する。  堂島は偶然にもワゴン車に乗っているロビンを発見するも、追跡に手間取る。ロビンは凪羅に少女のお守をするように頼まれた。この少女の父親は悪魔に連れて行かれた、そうこの少女は表現した。そして少女から発動したウィッチ能力にロビンは驚き、少女を手荒く扱い泣かせてしまった。  堂島がやってきてロビンと少女の仲直りを取り持つ。自分に関わるなと再度警告するロビンに対し、堂島は改めてロビンの力を借りたいと頼み込む。一方烏丸は単独でATM襲撃犯を尾行する。その行動には明らかに焦りが見える。  ロビンはスクーターで駆け出した。やはり烏丸はピンチに陥るが、ロビンが火を放ち援護、堂島がトドメを刺した。凪羅はSTNJとは全く反対の行動を取っている人間だった。しかし敵対関係であるはずの亜門とは昔からの縁があるらしい。孤独に喘ぐロビンの迷いは深い。

第18話 In my pocket (2002/10/29)  拳銃を持ち出し外出した凪羅の行動は不気味。凪羅はウォールドシティにいた「あの」婆さんが知識のかけらというものを残して死んだ事実、そして「知識のかけら」はソロモンに狙われていることを知る。  ウォールドシティでウィッチの仕業と思われる連続殺人事件発生。そしてその犠牲者もまたウィッチとか。一方ロビンは自分が置き忘れた手紙を探しに再度瞳子の家へと足を踏み入れる。しかし手紙は既に無くなっていた。忌まわしい記憶が蘇り、ロビンはその場から逃げ出す。  知識のかけらを狙っているのはソロモンや教授と呼ばれる男らしい。そしてそのことが連続殺人にもからんでいるようだ。凪羅はロビンに老女の死を告げた。ロビンは知識のかけらを全く知らないととぼける。が、凪羅はロビンの虚偽を見抜いた。  凪羅はいつものようにシティに足を踏み入れるが、情報屋のワナにハマり教授に襲われた。ロビンはマイケルに凪羅の捜索を依頼し、マイケルは烏丸の携帯を経由して凪羅の居場所を突き止めた。  凪羅は教授にボコボコにされてしまったが、そこへロビンがやって来た。教授は凪羅の息の根を止めようとするが、一瞬にしてロビンの炎が教授を消し去った。が、ロビンには教授を消すほどの力を発動させた意志は無かった。これがメトセラから受け取ったクラフトの奥義、知識のかけらの力なのか。

第19話 Missing (2002/11/5)  凪羅はロビンにある人物を紹介する。やってきたのは神之崎夫妻。夫は知識のかけらを見ても反応ナシだが、妻はロビンを凝視するなど様子が変。ロビンにとって収穫無しの対面だったが、凪羅は懲りずに情報収集を続ける。  ロビンに神之崎の奥さんから電話。彼女はロビンに対して過剰な接待をする。しかし夫が帰ってくると状況が一変。どうやら神之崎妻はロビンに自分たちの娘、綾の面影を見ていたようだ。そして何と娘さんはウィッチで、既にハントされてしまったとか。  久々登場の財前は相変わらずの余裕と暗躍。しかし彼とソロモンとの関係も微妙なようだ。彼の理想は、技術的に確立されたオルボによる、ウィッチハンター無しのウィッチ狩りのようだ。それ即ち、純血主義。一方、情報収集を続ける凪羅を銃弾が襲う。そしてその発射主は亜門だと凪羅は言う。  ロビンは神之崎夫妻を訪ね、綾の思い出を聞く。しかし神之崎夫は既にウィッチ能力が目覚めてしまっている。しかしロビンが別れを告げた直後、夫妻をソロモンが襲う。神之崎家に忘れ物をしたロビンは、破壊された家、そして消えた夫妻という現実に愕然とする。  ソロモンから奥義を回収するためにSTNJに送り込まれた、いわばスパイ。それがロビンの正体だった。が、これまでの経緯はロビン自身にも不可解なことが多すぎる。知識のかけらを凪羅に預けたのは、真実を見極めようとするロビンの決意の表れだ。

第20話 All I really oughta know (2002/11/12)  亜門は生きており、そして本部にいる。ロビンはそう確信している。今度、サストレというリプレイスメントがやってくるとマイケルから聞いたロビンは驚愕する。サストレは烏丸たちが追い、捕まえ損ねたウィッチをあっさりと片付けていた。ロビンはサストレが自分をハントしに来たのだと言う。  オルボは人間に対してはウィッチほど効力を発揮しないらしい(何故人間への効果を計るのか不明だが)。またオルボは使う側にも障害=副作用が出てしまうようだ。凪羅が折鶴にRobinの文字が刻まれていたことをロビンに告げると、彼女はサストレの狙うモノが自分であることを確信した。  奥義しか対抗手段が無いと考えたロビンだが、何と奥義は盗まれていた。凪羅が奥義の行方を捜す一方、折鶴の数は増えるばかり。凪羅は奥義のありかをようやく掴んだ。どうやらウォールドシティにあるらしい。しかし奥義は既にサストレの手中に収められていた。  奥義はサストレによって焼かれてしまった。凪羅の銃も、ロビンの炎も全く効かない。徐々に窮地に陥ってゆくロビン。しかしロビンの炎がサストレの帽子を捕らえ、そして彼の攻撃も見極め始めた。奥義=真のクラフトはロビンの体内に内在していた。それがサストレがロビンを狙った理由だった。  反撃に転じたロビンはサストレを燃やし尽くした。しかしロビンも力を使い果たし倒れてしまう。そこへ何と亜門がやってきた。彼は、ロビンは既にハンターでは無くウィッチだと断言し、すぐに消えてしまった...

第21話 No Way Out (2002/11/19)  凪羅はいつものように情報収集、そして財前は亜門の足取りをつかんだ。亜門はソロモン本部で治療を受け、日本に戻ってきたようだ。しかし財前は亜門が完全にソロモン本部の人間となってしまったことをそれほど問題視していない。  STNJのメンバーに疲労の色が濃い。またしても本部のハンターが日本に送られてきたという情報をマイケルが掴んだ。本部と財前の関係が話題になるが、彼らは亜門のことも当然気になっている。  噂のハンターをめぐり、凪羅、亜門、STNJ、三者三様の動きを見せる。ハンターが描いた紋様に自転車を漕ぐロビンが触れると、ハンターは公園のベンチから立ち上がった。ロビンはいつもの場所でマイケルと打ち合わせ。マイケルが掴んだハンターの情報は、マイケルのコンピュータに亜門からのハッキングによってもたらされたものらしい。  ついにハンター、コルネリとロビンが激突。コルネリの幻影に惑わされピンチに陥るロビンだが、以前のような迷いが無くなった彼女は強かった。その勝負の一部始終を観察していた亜門、彼の行動の意図も良くわからない。

第22話 Family portrait (2002/11/26)  お互い裏切り者と罵り合う亜門と堂島。凪羅はついに亜門のシッポを掴み、ロビンと共に彼がいたという老婆の家へと急行する。所長は最近の財前の勤務状況を上司に報告する。上司は財前の動きに注目しながらもとりあえず静観の構えを見せるが、所長への言付けも怠らない。当の財前はどうやら孤立を深めている。  老婆の家には一人息子が住んでいたらしい。が、その彼、藤堂博も15年前に死亡していた。その足取りを追う凪羅とロビンは、藤堂がソロモンの息のかかった欧州の製薬会社に引き抜かれていたことを突き止めた。しかしまたしてもハンターの影が...  亜門の姿があったという家に住んでいる老婆は、二人の来訪を知っていた。これも亜門の差金らしい。二人は藤堂の昔の写真に写っていた女性に注目する。しかしロビンは写真を見るなりすぐに帰ってしまった。  ハンターは何とファクトリーの兵士に襲われてしまった。が、ハンターを護送するバンの中で兵士の一人がいきなり苦しみだす。これがオルボの副作用というヤツなのか。藤堂の日記は遺伝子工学のネタばかり。どうやら藤堂もオルボに関わってた人間のようだが。そしてあの写真にはジュリアーノ神父がいた。  凪羅は帰路に立ちふさがる亜門、彼はロビンをハントすると宣言する。ロビンは非常に危険なウィッチになってしまったと亜門は言うが、凪羅はロビンを守り抜くと言い返す。がその時、凪羅は後ろから何者かに殴られ、倒れてしまった...

第23話 Sympathy for the Devil (2002/12/3)  密かに接触する亜門と堂島、彼らはファクトリーの動きを注視していた。そして亜門の車の後部座席には凪羅の姿が。一方マイケルたちはソロモンの遺伝子研究プロジェクトに注目していた。ソロモン本部はオルボの存在を快く思っておらず、そのためにSTNJが襲われたと彼らは考えている。  ついに亜門と凪羅が対面。事態はやっかいな方向に進んでいることも、凪羅は十分に承知している。亜門と凪羅は異母兄弟だった。昔話に花を咲かせる、とはいかない。彼ら、特に亜門の胸の中にあるのはウィッチになってしまった母に対する恐怖だった。そしてロビンがソロモンに追われる本当の理由について議論する二人、亜門は本当にロビンをハントするのだろうか。  堂島と凪羅はファクトリーを訪問する。そしてロビンの前に銃を構えた亜門が現れた。ジュリアーノ神父はソロモンで最も権威あるハンター教育者且つロビンの育ての親、その彼が亜門にロビンのハントを命じたのだ。  ロビンは信じられない表情を浮かべるが、亜門が差し出した手紙を見て更なる混乱に陥った。それは、ロビンという存在に怯えた神父の姿が想像できる内容、冷徹にロビンのハントを命じた神父とはまた異なるものだった。そして注目される亜門の行動、彼が選んだのはロビンを信じるということ。  二人は堂島&凪羅と合流し、STNJから帰宅途中にファクトリーに襲われた榊を救出する。何故自分が襲われたのか理由が分からない一同。だが、とっさに亜門が烏丸の安否を疑う。その彼女はSTNJを発つ車内の中にいた。ある男性と共に...

第24話 Rent (2002/12/10)  所長はSTNJが岐路に立ったとマイケルに告げる。堂島はマイケルに連絡した後、烏丸にも電話するが不通。財前の狙いはオルボを使った人間によるハント、そしてオルボの存在に否定的なソロモン。そのために以前ソロモンによってロビンが狙われ、そして今は財前にも狙われているメンバーたち。堂島は自らがオルボの調査のためにソロモンから送り込まれたエージェントだったと告白した。  そこへマイケルがやってきた。STNJの外へ出てきた彼を見て驚く一同、彼の意思は固かった。彼らは烏丸を救出するため、ファクトリーに侵入する方向で一致した。一方財前の動きも活発化しつつある。彼にもSTNJの動きが気になる様子。財前は藤堂が残した研究資料を漁っていた事実が発覚、事態は複雑極まりない。  ファクトリーの兵士によるハントも本格化している。しかし相変わらずオルボの副作用はキツい。亜門たちが財前の行動を探っていると、彼がある男に興味をもち、さらにその男の欧州移送の事実が発覚した。この男も研究がらみらしい。  男を乗せた護送車をファクトリーの兵士が襲撃、しかしそこには先回りした亜門たちが待ち構えていた。兵士たちは退散したが、男は瀕死の状態。しかし彼は死亡する間際、ロビンを見るなり「マリア」、そして「悪魔の子」という言葉を口にした。  亜門は藤堂の家を再び訪れた。写真のことを尋ねるが、藤堂母は何も知らないと言う。が、亜門がマリアという言葉を口にすると彼女は泣き出してしまった。どうやらあの写真の女性がそのマリアという人物らしいが...

第25話 Redemption day (2002/12/17)  ロビンは世話になった凪羅に別れを告げ、亜門の車に乗り込んだ。財前は藤堂の研究データが入ったROMを分析、そして榊と堂島はファクトリーを監視していた。ロビンと亜門はSTNJを訪問すると、マイケルがロビンに客が来ているという。その客とは、ジュリアーノ神父だった。  彼の前にひざまずくロビン、彼に自分の全てを尋ねる。それを神父は受け入れた。彼によれば、ロビンは遺伝子操作で作られたウィッチであり、この事実の根源は遺伝子研究を放棄したソロモンの中で唯一反抗していた藤堂が、あるウィッチの遺伝子を操作しロビンを生ませたことにあった。そのウィッチがあのマリアという人物だったのだ。更に、何とマリアはジュリアーノの娘、ロビンはジュリアーノの孫だった。  本来ならば、ロビンはこの世に生を受けるべき人間ではなかった。自分が事実を知る前に何故ハントしなかったかとロビンはジュリアーノに問い詰める。しかしジュリアーノには、娘が産んだ赤ん坊をハントできなかった。それはこの赤ん坊がウィッチ能力を持っていないかもしれないという淡い期待を彼が抱いたからだ。しかしロビンが覚醒してゆく過程で彼に恐怖感が芽生え、ロビンのハントという行為に彼を駆り立てた。ジュリアーノは藤堂の日記をロビンに手渡し、ロビンの前から去っていった。  ファクトリーがSTNJを襲撃。しかし事前にその動きを察知してた亜門たちに返り討ちされた。一方財前は「ProjectRobin」という文字を見て焦りを募らせる。凪羅も合流し亜門たちはファクトリーに潜入する。マイケルの技術により順調に下へと進んでゆく亜門たちだが、ロビンは不用意にもある装置に手を触れてしまう。しかしそこで彼らがみたのは、STNJがハントしたウィッチの標本だった。そしてロビン烏丸がここにいると感じ取る。来週はついに最終回だ。

第26話(最終回) Time to tell (2002/12/24)  ファクトリーには全てを圧死させる機能がついている。本部の襲撃が近づき、マイケルたちの力を借り堂島と凪羅はエレベータで上の階へ向かう。そしてロビンと亜門にはまだやるべきことがある。  財前は烏丸と対面していた。彼は彼女にロビンを撃てと言う。財前が差し出した銃を烏丸は受け取った。そしてついにロビンと亜門は財前の元へたどり着いた。ロビンは藤堂が財前に残したROMのメッセージを聞く。悪魔の子、それがロビンの真の姿だと財前は改めて指摘するが、藤堂のメッセージには続きがあった。  藤堂はウィッチの歴史を語り始める。ウィッチは人間にとって神そのものであったが、遺伝子の突然変異によって子孫を残す能力が失われてしまった。ウィッチに対する畏怖から人間はウィッチを悪魔、魔女として弾圧してきた。しかし本来、ウィッチは人間のリプレイスメントであり、人間はウィッチの下に置かれるべき存在だったのだ。財前はすぐさま藤堂のメッセージデータを消去するように命じたが、銃を構えた烏丸がそれを制止した。  藤堂は種を受け継ぐ能力を持ったウィッチを作ることが目的であり、その結果がロビンというウィッチだったのだ。しかし財前はこれらの事実を頑なに受け入れない。その時、水槽に入れられたウィッチが暴走を開始、このままでは自壊装置が作動してしまう。その原因をロビンに求めた財前は最高濃度のオルボをロビンと亜門に放ち、亜門が傷ついてしまった。  しかしオルボの副作用が財前を襲う。苦しみながらも2発目を放つ財前だが、ロビンはオルボを燃やし尽くす。元々オルボはウィッチから搾り取ったもの。そのウィッチを愚弄した財前の行動にロビンは怒りを感じていた。  オルボを撃ちつくしたもののロビンを倒せなかった財前は、エレベータで逃亡を図る。ロビンは自らに流れたウィッチの血、そして人間の悲しみをも知ってしまった宿命、彼女は藤堂に希望と呼ばれた自らの存在の真の意味を理解した。  ファクトリーは完全に崩壊した。亜門とロビンが崩壊したファクトリーから出てくることはついに無かった。STNJは元の活動を再開、堂島は亜門とロビンがファクトリーと共にこの世を去ったとマイケルに告げるが、彼はそのことを全く信じようとしなかった...

 ロビンもついに終了です。半年という放送期間の中で、中だるみすることもなく一定の緊張感を保ち続け、理想的な流れで最終回を終えたという印象。最近はこの番組のような美しく、高級感のあるアニメ作品が少なくなった気がするなぁ。こういうアニメ、少なくとも1本は常にチェックしていたいと思う今日この頃です。
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