灰羽連盟 ~感想~

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第1話 繭・空を落ちる夢・オールドホーム (2002/10/9)  原作安倍吉俊か。名前を見たのは久しぶり(ニア以来)だな。  部屋に繭発生、ここから灰羽が生まれるのか。繭を掃除するレキたちはくじ引きで見張り当番を決めようとするが、いきなり繭が割れた。  ベッドから起き上がった少女、冒頭で空から落ちていった少女だ。少女はレキに自分が見た夢を聞かれる。彼女が空から落下する夢を見たため、レキは彼女にラッカという名前をつけた。ヒカリはラッカに光輪を授けたが、うまく浮かばない。仕方なく針金で頭の上に固定した。  ラッカの背中から今にも羽が生えそうだ。ラッカは苦しんでいるが、レキは手馴れたように対処する。ラッカは人間とは違う自分を嘆く。そしてついに羽が生えた。血で汚れたラッカの羽を、レキは丁寧に洗っていた。目覚めたラッカはそのことに感謝した。
 と、あらすじを見ても良くわからない第1話。とりあえず今後も様子を見るが、このペースが続くとなると、ちとツライかもしれない。

第2話 街と壁・トーガ・灰羽連盟 (2002/10/23)  ラッカは少しずつ羽の生えた自分に慣れてきたようだが、グリの街は彼女にとってはまだ見知らぬ街だ。レキの見た夢は石を敷き詰めた道を歩いたこと、彼女は余り良い印象を持っていないようだが。  ラッカたちは散歩に出かける。街の風景は決して悪くない。街には羽が無い人も存在し、彼らが使い終わったものを引き継ぐのが灰羽の役目だとか。  古着屋へとやって来たラッカたち。古着を受け取り、灰羽たちはそれぞれ満足不満足の表情を見せる。灰羽連盟というのは、灰羽の生活を保障してくれる組織らしい。そしてお金を持つことが許されない灰羽は、代わりに灰羽手帳というものが支給される。  この街は壁に囲まれて出ることが許されない。唯一トーガという者を除いて。そして灰羽連盟の話師だけがトーガと話すことができる。ラッカが部屋に戻るとレキが待っていてくれた。ラッカはお茶を淹れようとするが、台所で倒れてしまう。やはりまだ完全に今の体に慣れたわけではないようだ。  
 さて、基本的には設定の説明に終始した先週と今週の放送だが、この独特の世界に引き込むためにはこれくらいの慎重さが必要だろう。さすがに安倍さんはそれを十分理解している。そしてその中でも、ラッカの不慣れな様子が微妙にちりばめられていた。なかなかよいかも。

第3話 寺院・話師・パンケーキ (2002/11/6)  何故か髪型が整わないラッカは寺院に呼び出された。ヒカリと共に話師と対面し、ついに灰羽手帳をゲット。しかし完全に羽が体に馴染んでいないラッカは、話師とのコミュニケーションもぎこちない。  次にラッカを待ち受けていたはガキんちょたちの世話。ニンジン嫌いの子供たちの世話にはさすがのレキも手を焼く。そしてラッカは成り行きでパンケーキを買いに行かされるハメに。彼女は灰羽のクウと共に、ヒカリのバイト先のパン屋を訪問する。  ヒカリはパンケーキの研究として、ラッカの光輪をいじりまくっていた。おかげで静電気がたまり、これがラッカの髪型がおかしかった原因だった。

第4話 ゴミの日・時計塔・壁を越える鳥 (2002/11/13)  仕事探しのラッカ、今度は灰羽仲間のカナが働く時計塔を訪れる。先週のヒカリ、レキ、そして今回のカナと、自分たちの居場所を見つけている仲間を目の当たりにし、更に壁を越えることが出来る唯一の存在である鳥を見て、ラッカは自分の現状を少し憂う。  ほのぼのとは微妙に異なるが、それでも悪くない雰囲気で進んでく物語。いっそのことこの雰囲気を最後まで通してほしいと思う今日この頃。

第5話 図書館・廃工場・世界の始まり (2002/11/20)  図書館、そういえばずっと前にココロ図書館を録画したのだが全く見てないなぁ。見てみたいんだけど、やっぱり見る時間がない...  話が灰羽からずれたが、今週は自分の気力不足でちょい流し気味で視聴。ラッカはまぁ相変わらずといえばそうなるが、レキの不審な行動など、灰羽たちにも色々と抱えてるものがある。

第6話 夏の終わり・雨・喪失
第7話 傷跡・病・冬の到来 (2002/11/27)  藍青からすっかりおなじみとなった2話連続放送。が、俺にとっては辛いだけです。別に1話ずつでも全然かまわないと思う。まぁTV局的にも事情があると思うけど。  ついに巣立ちを迎えてしまったクウ。他の灰羽たちは意外とサバサバしていたが、ラッカはその事実を完全に受け入れられなかった。  ラッカの羽に黒いまだら模様が出ていた。病気と勘違いしたラッカは自らの羽をハサミで切り刻んでしまう。彼女の様子を不審に思っていたレキは、ハサミを持ったラッカを制止し、優しく声をかけた。レキは、自分が罪付きとしての運命を背負わされ、そして彼女の羽は黒かったことを告白する。  レキはその羽の色のせいで孤独を深めていた。そんな彼女を励ましたのはクラモリという灰羽だった。彼女がいなければ、いまのレキは無かった。灰羽の闇の部分を知り、ラッカは何を思う...

第8話 鳥
第9話 井戸・再生・謎掛け (2002/12/4)  灰羽であるという事実、そして宿命にラッカは悩んでいた。そんなラッカをレキは励ますが、店にやってきた人の軽はずみな一言でラッカの精神は限界を迎えてしまった。  ラッカは店を飛び出し、街はずれの風車の前で泣きじゃくる。その風車の上の鳥に導かれるように、西の森へとやってきた。ラッカは意を決し、森の中へと歩を進める。古い井戸を見つけたラッカは井戸の底へ降りていくが、途中で足を踏み外してしまう。  またしても落下する夢、目を覚ますと目の前には黒い羽と鳥の骨があった。ラッカは何か運命的なものを感じ、骨を地中に埋めた。一方レキは行方不明のラッカに大きな不安を感じていた。天候最悪の状況下にも関わらず懸命の捜索活動を行うがラッカは見つからない。  井戸に人の気配を感じたラッカは助けを求めて叫ぶ。井戸からトーガが降りてきてラッカを助けてくれた。ラッカは礼を言うがトーガたちは完全に無視される。そんな彼らにラッカはクウのことを訪ねるがこれも完全無視。足をくじいているラッカには、これ以上彼らに喰らいつくことはできなかった。  足を引きずりながら、ラッカは壁の前にやってきた。手を触れるととても冷たい。そしてラッカには壁の中からクウの声が聞こえた。その時、ラッカの前に話師がやってきた。ラッカと彼は話し込む。自分は罪人なのかとラッカは問うが、話師は答えは自分で出せと言う。  ラッカは話師から杖を借り、何とかレキたちと合流することができた。が、ラッカの手足の異常な冷たさにレキは気づく。壁に触れたことを聞きレキは大急ぎで部屋に連れて帰る。看病をしながら、ラッカの羽が治っていることを理解したレキ、彼女はまた孤独になったと一人でつぶやいた。

第10話 クラモリ・廃工場の灰羽達・ラッカの仕事
第11話 別離・心の闇・かけがえのないもの (2002/12/11)  血まみれのレキを助けたのはクラモリ、レキの羽には黒いまだらがある。レキも自らの羽を切り刻んだ過去があった。体が弱いクラモリが倒れた時、ネムはレキを責めたてた。しかしレキが差し入れを淹れると、ネムもレキを受け入れた。  レキの仕事はクラモリが目覚めた後に決まった。しかしクラモリはレキたちを残して消えてしまった...そんな過去を夢の中で振り返っていたレキはラッカの容態悪化を知ると、外へ飛び出し話師のを訪れた。そこで自分とラッカの違い、罪付きという事実を改めて認識したレキ。彼女の怒りの矛先は複雑だ。  ラッカが壁に触れた罰として寺院に呼び出される事実を知り、レキは激怒する。しかしようやく起き上がることができたラッカは寺院に行くという。話師の導くままに歩を進めるラッカは、壁の中へ入る。そこで彼女は光輪の元となる物質の採取という仕事が与えられた。それを聞いたレキも拍子抜け。  ダイが廃工場へ行くことになり、ラッカも同行することになった。廃工場のヒョコとレキが駆け落ちしたという事実、しかしそれは廃工場の灰羽にとってはレキの一方的な行動だったと言う。ラッカは自分がレキを頼ってばかりだと振り返る。  最近のナーバスなレキを心配し、話師に相談するラッカ。そこでラッカはレキに残された時間が少ないことを知る。レキの苦しみを少しでも取り除きたいとラッカは思う。が、レキの迷いを取り除くことは即ちレキとの別れを意味すると話師は釘をさす。  レキの優しさ、そしてその裏側を知ったラッカ。いつものようにレキは笑顔でラッカと接するが、この時が長くは続かないと知ったラッカは号泣する。オールドホームに帰ったレキは、全てを終わりにすると言う。彼女の絵が完成するとき、その真意が明らかになるのだろう。

第12話 鈴の実・過ぎ越しの祭り・融和
第13話(最終回) レキの世界・祈り・終章 (2002/12/18)  鈴の実は過ぎ越しの祭りに必要だとか。実の色によって感謝の意味が違うらしい。市場でレキは廃工場の灰羽に出会うと、過去のことを謝った。彼女はもう彼らと会えないかもしれないと言う。5年前のレキは壁の向こう側に行ってしまった仲間との別れに耐えられず、そしてヒョコは無謀にも壁を乗り越えようとして傷ついた。レキの助けになりたいと願うラッカに、彼らも協力すると言うが。  レキの羽には黒いまだら。ラッカは墓掃除中にクウの気配を感じた。それを話師に報告すると、彼はラッカに札を手渡す。そこには、ラッカの真の名が書いてあった。更に話師は5年前のレキの罪を語り出し、ラッカにレキの真の名が入った札を手渡した。  レキは祭りに行かず、オールドホームに残りたいと言う。ラッカはレキを励まし、ヒカリたちと共に祭りへ繰り出した。ラッカは廃工場を訪れ、ミドリを連れ出す。ラッカとミドリ、そしてヒョコは部屋に閉じこもるレキに黄色の花火を見せた。黄色、それはワタシはバカです、という意味だとレキは言うが、真の意味は感謝と別れ、それがヒョコのレキに対する答えだった。過ぎ越しの時を経て、また新たな年が始まる。  皆が眠りにおちている中で、レキは彼らに別れを告げた。その時ラッカは目を覚まし、不在のレキを探す。ある部屋に入ると、部屋一面に描かれた暗い雰囲気の絵、そしてそこにレキがいた。この絵がレキの見た夢、彼女は石ころになりたかったという。ラッカは札をレキに手渡すが、箱の中には話師の書いた手紙があった。レキ、しかしその真の意味、引き裂くもの(轢)ということを知り、レキの羽は黒く染まっていった。壁に描かれたものは死、そしてこの部屋そのものが繭だとレキは言う。これまで何度も周囲に裏切られてきた彼女の孤独感は余りにも深い。  レキの優しさに触れてきたラッカはレキを信じるというが、レキはラッカに嫉妬していたと言う。同じ罪付きでありながらその罪を許されたラッカ、更には巣立ちを迎えたクウにも、レキの嫉妬の矛先が向き、同時にそんな自分に嫌悪していた。彼女の優しさの真の意図を聞かされ、ラッカは耳を塞ぐ。ラッカは部屋から追い出され、扉の前でうずくまってしまった。  ラッカはクラモリの絵を見る。その絵の裏にはレキの日記があった。繭の中で聞いたレキの声を思い出し、彼女を救う鳥になることを決意する。再び扉を開けたラッカだが、その部屋にはレールが引かれ、彼女は向かってくる列車の前に立っていた。しかし、列車にはねられそうになる直前に、ラッカはレキを救い出した。  ラッカに救いを求めてたレキは、涙を流してラッカに感謝した。割れていたはずの札にレキの真の名が、彼女の羽のまだらも消滅した。レキは森へと歩を進め、そして光となり巣立っていった...  
 
 灰羽連盟終了。番組開始当初はあまり期待していなかったが、とりあえずチェックしておいてよかったです。何といってもノディさんの迫真の演技を見ることができたのが一番大きかった。それはレキの贖罪という重いテーマを十分語り得るものだったと思う。  そういえば近年、規制等の要因でテレ東アニメの衰退が著しい。そしてその流れの中でCXの深夜アニメの存在感が増してきた。灰羽もその一つに挙げられるのだろうが、L/Rの予告を見てこの流れが決定的になる気もしてきた。もう少しテレ東にもがんばってほしいものだが...
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