プラネテス ~感想~

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Phase 1 大気の外で (2003/10/4)  2003年10月の新番組の中では、業界と視聴者の期待度も非常に高いこの作品。第1話の感想ですが、大きな期待に十分応えられそうな、そんな予感が十分漂っていた初回でした。  何といってもタナベの突っ走ったキャラクターが見ていてとても爽快。早くも雪野さんはタナベを演じるコツを掴んだ感がある。ビジュアル的にも、雪野さんに何となく似てるような気がするし(笑)。一方ハチマキについては今週に限っては単なる冷めた先輩に過ぎなかったが、何といっても主人公は彼なのだし、来週以降の展開に期待しよう。  あと、放映前から気になっていたのがキャラデザ千羽由利子という部分。パッと見だと、俺の眼力では彼女のデザインだと見破れそうに無い。でもよくよく作品を見てみると、おそらくこの作品はゲイナーチームの制作だと思う(絵的な雰囲気も似ている)が、千羽さんが積極的にキングゲイナーに参加していたことを考えると、彼女の画風も多少なりともゲイナーっぽくなっているのかな。そして参加の経緯はプラネテスへの布石だったのかもしれません。  とにかく来週以降も期待大。2003年秋は土曜日がアツい!!

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Phase 2 夢のような (2003/10/11)  うーん、ストーリーも、映像のクオリティも、やっぱりすごいねぇ。初めからこんなにエンジン全開なTVアニメは、やはりゲイナー以来な気がする。特に大河内さんのストーリーテリングは絶妙!!ものの見事に、見る者を引き込ませてしまいます。  今週はOPEDも初お披露目。だがテロップ追うのに夢中になってしまい、絵の方は余り見てませんでした(苦笑)。来週はちゃんと見てみます。ちなみに歌としての魅力はイマイチかなと思う(この辺りはスクライドと同様)。  ハチマキ君の夢と現実のギャップに悩み、苛立つ姿。一社会人となってしまった私には、全く他人事とは思えません。やっぱり社会人って多かれ少なかれ同様の悩みを持っているものなのかしらね。たぶんそれも、この作品が描く大きなテーマの1つなんだろうけどね。

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Phase 3 帰還軌道 (2003/10/18)  タナベさんはいっつも真っ直ぐだねぇ。そんな彼女を相手にするのはハチマキ君じゃなくとも疲れるわな(苦笑)。俺の周りにこんな人いなくて良かったと、ちょっとだけ思ったり。  いやー、でも今週のタナベの熱い叫びは本当にすごかった。重力に魅かれ、宇宙の果てから戻ってきた宇宙飛行士の棺、その奇跡の価値に彼女だけが気づいたのだ。彼女の説く「愛」をハチマキが受け入れるのは、まだ相当先の話になりそうだけど。  そういえば今週は保険屋が大挙してデブリ課に押し寄せてきたが、現実の彼らも本当にしつこいのよね。だがノルマ達成のためには、それこそ手段など選んでいられないんだろうね。そんなことを、現実として最近少しずつ理解できてきたワタクシなのでした。

Phase 4 仕事として (2003/10/25)  1ヶ月しか経ってないなら「新入り」って言われ続けてもしょうがないよ>タナベさん。クレアさんとハチマキの関係も明らかになり、いよいよお話も盛り上がってきましたね。それにしてもあのお坊ちゃま、過去最大級のイヤミ度でした(苦笑)  タナベさん渾身の一撃がお坊ちゃまに炸裂!!いやー痛快痛快、これがプラネテスのリズムの良さ、なんだよね。ストーリーと映像の語り口が素晴らしい。誉め言葉しか出てきませんが、でもホントに面白い。BS見られるならば、ぜひ押さえておきたいアニメですね。

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Phase 5 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (2003/11/1)  うむむ、相変わらずストーリー良いですねー。一見すると泣けるお話なのですが、借金取りに追われた夫婦の壮絶な覚悟にはちょっとばかり恐怖感を覚えたり。しかしだからこそ、再び生きる道を選んだ彼らを、気持ちよく受け入れられるんだと思います。  やっぱり隙が無いよねこのアニメ。ホント誉めてばかりで申し訳ないんだけど、少なくとも2003秋の新番組の中では屈指の存在と言えるでしょう。そういえば今週見てて思ったんですが、ゲイナー色に染まりきったと思ってた千羽さんデザインのキャラクターたちにも、東鳩、くるみ等で出ていた昔の彼女の色が残っているなぁと。特に目のアップがそう感じさせました。ワタクシも東鳩の頃の彼女の絵柄が好きなだけに、喜ばしい限りです。

Phase 6 月のムササビ (2003/11/8)  タナベさんとハチマキのじゃれ合いは、完全に小学生レベルですな(苦笑)。それにしても、謎の忍者軍団(一部例外アリ)は超サイコーでした。途中からハチマキを巻き込んだ忍者軍団のコミカルな演出は、正にゲイナーを彷彿させる素晴らしいもんでしたね。  そして今週は久々にマリ姉のアニメ出演キターッ、つってもしばらくは誰なのか分かりませんでしたが(苦笑)。彼女のの栄光を知る者としてはここしばらくの隠居ぶりは寂しい限りでしたが、結婚を経ていよいよ復活の気配アリ、ってところでしょうか。

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Phase 7 地球外少女 (2003/11/15)  タナベさん、ハチマキに近づく女性ノノの存在に大混乱。いやー、乙女の心は複雑ですな。そして何と!外見は大人にしか見えなかったノノたんが12歳であることが判明。ハチマキも意外にロリコンだったのね(笑)。  フィーもなかなか味のあるキャラですなぁ。このプラネテスが始まる前まで、折笠愛の名前をすっかり見かけなくなっていたのですが、鮮やかな復活を遂げたというところですね。彼女も上手な役者ですからね、今後の活躍にも期待したい。

Phase 8 拠るべき場所 (2003/11/22)  ダメだ、今週は完全にバテてます。だが!そんなヘナヘナな気分を叩き直してくれるのがこのアニメ。いやー、タナベさん見てると元気が出ますね。やっぱり愛だよ、愛(笑)  先週フィーにも注目だと言いましたが、早速今週は大活躍でした。できる上司ってのはホントにすごいってことを最近実生活で実感していたので、今週の話がやけにリアルに感じました。反対にできない上司に付いてしまうと部下の苦労は倍増、人類が宇宙に出たとしても、社会の縮図は変わらないんだろうね。

Phase 9 心のこり (2003/11/29)  他人には愛の重要性をハッキリ語るタナベさんですが、自分の愛のこととなるとドギマギしまくり。そんな彼女に萌え~~。タナベ、ハチマキ、クレア、チェンシン、リュシーの五角関係は見ててとても面白い。今後も彼らの関係は引っ張るだけ引っ張っていただいて、ワタクシを萌えさせてほしいものです(笑)  それにしても今週登場のギガルドはいい味出してます。谷口アニメに若本規夫の演技は必要不可欠(倉田雅世もそう)。メカ沢も良いけど、やっぱり若本さんは貫禄十分のオジサマが一番似合いますね。

Phase 10 屑星の空 (2003/12/6)  タナベさんの魅力が理解できないとは、ハチマキ君もダメダメ。だがそのタナベさん、ギガルトの病気を知ってしまい元気無いなんて、彼女らしくねーよ・・・しかし最近、プラネテスを見てる自分について一つ気づいたことがある。それはタナベさんは正にワタクシの好みのタイプということ。いやー、彼女のような直球タイプに弱いんですわ(笑)  緊迫感あふれる展開に釘付け、そして終わった後の余韻にどっぷりと浸ってしました。物静かなユーリの役も、子安さんは見事に演じてます。いやー、彼はホントにすごいよね。  それにしても気が付いたら今週で10話ですか、しかしこの10回の中で面白くなかったお話など一つも無いと断言します。もうすぐ2003年も終わりを迎えますが、この作品を含めて今年のアニメランキングは大混戦。それも高いレベルっていうのがとても嬉しいことですね。

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Phase 11 バウンダリー・ライン (2003/12/13)  ゴルァ、チェンシン!早速オレのタナベさんに手を出しやがって!!(怒)。ってアホなこと考えてるワタクシですが、タナベさんの恋愛光線をバッチリ見抜いたリュシーちゃんは鋭い。彼女みたいな女性は、敵に回すと怖そうだ・・・・  何故か苛立ちを隠せないハチマキ君と、迷い多きタナベさんの関係も、徐々にギクシャク感が増してきた。この描写というかやりとりがまたいいですなぁ。この二人、簡単には結論が出そうにありませんが、この先タナベさんがどんな選択をするにせよ、オレの想いが報われることは無さそうだ...(涙  そんな恋愛模様はさておき、人々の希望とその全てをぶち壊しにする無意味な内戦、今週のお話は余りにも悲しいね。人間という生き物は決して愚かなだけではないと信じたいが、来週もまたそんな愚かさが前面に出たお話の予感。憂鬱は深まるばかり。

Phase 12 ささやかなる願いを (2003/12/20)  自分の恋愛成就のために執念を燃やすリュシー、行動派ですなぁ。しかし相変わらずタナベさんの気持ちがわからんハチマキはダメダメ。チェンシン君の女趣味を批判し、終いにゃ「グルメがゲテモノに手を出したようなもの」と二人をバカにするとは人の風上にも置けません!!誰か彼にお灸を据えてやって欲しいねホント。  それにしても、フィーの喫煙魂には参りました。ワタクシタバコは大嫌いですが、社会人になってからというもの世間にはフィーのようなヘビースモーカーが多いことに気づきましたね。打ち合わせでも会議室が煙だらけになるなんてそれこそ日常茶飯事、オレの体も徐々に喫煙者に近くなっているかもしれません...  が、事件は一件落着となったものの、トイボックスが大気圏で燃え尽きてしまった今、彼らの仕事はどうなるの!?うーん、来週以降も波乱の予感。

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Phase 13 ロケットのある風景 (2004/1/10)  3週間ぶりのプラネテス、待ちくたびれたの一言です(苦笑)。さて本編、トイボックスが無残にも燃え尽きてしまった今、デブリ課の皆さまに仕事は無し。ということで、ハチ帰省にタナベさんとユーリがついてきた。「年頃の女性が異性の同僚の帰省にひょいひょいついて行く(しかも宿泊アリ)なんてどうよ?」、と思わずツッコミたくなりましたが、その事実の重みに気づくのが遅すぎてうろたえるタナベさん、やっぱり萌えます(笑)  なーんて思ってたら海辺でハチとタナベさんがいきなり良い雰囲気に。がぁーっ、いつか来るとは思っていたけどいくらなんでも早過ぎだ!と怒りに震えてしまいましたが、今回はハチ弟九太郎君のおかげで未遂に終わりました。とりあえず一安心(何が)。でもこの二人、既に心は1つになりつつある様子。Xデーは、意外と近いのかも。  社会の現実を目の当たりにしてすっかり丸くなってしまったハチに対し、若者らしく血気盛んな九太郎君。こういう対比もまたヨイね。今週はそんな星野家の人間を中心に展開された話だったけど、ユーリにもしっかりと出番を与えるところも感心する。2004年も変わらぬ面白さを提供してくれることは間違い無いところです。

Phase 14 ターニング・ポイント (2004/1/17)  新品のトイボックスに大はしゃぎのハチ、フィーの言うとおり余りにも子供過ぎです。リュシーにも自分の気持ちをはっきりと語ったタナベさん、何だか最近ぐっとオトナっぽくなったような。一方のハチもそれなりに男の責任?を感じているようだし、こりゃもう一直線間違いなしだな。タナベファンとしてはこの上なく残念である...  と思っていた矢先、課長補佐いきなりの社内恋愛禁止命令!!色々ややこしいなりがちだと言うのがその理由らしいが、いくらなんでもムチャクチャや(苦笑)。久々に愛を語るタナベ節が炸裂するも、この件に端を発しいつものように口を滑らせたハチマキがタナベといつものミニケンカ。しかし今までとは違い、ケンカの後でヤキモキしまくりだったのはハチマキの方。これじゃちっとも萌えねぇーよ(笑)  仕事の方はというと、さすがに新型トイボックスの力は絶大。デブリ発生の危機を未然に防ぎ、イヤミな事業部長をコテンパンにして一件落着。そしてついにハチマキがタナベにコクハク!!タナベの返事はもちろん...来週以降、また新たな気持ちでこの作品を見ることにしよう。

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Phase 15 彼女の場合 (2004/1/24)  先週からOPの絵が変わってましたが、全く気づかなかったのは不覚でした、反省。さて、めでたくデートとなったハチマキとタナベさんですが、いくらなんでもギコチナイの一言。しかし最近はメッキリタナベさんのパワーにハチマキ先生押され気味、女性の強い意志と男性の軟弱な意志を象徴している。チェンシンの優しさだけが、ハチマキにとっての救いといえた。  ギコチナイ雰囲気の二人に必要なのは、リュシーのような手馴れた者のアドバイス。彼女のエスコートでホテル直行、そしてお約束のハプニング!!ついにタナベさんへのオレの想いを断ち切るときが来たのか...と思いきやいきなりのエーデルの元夫&エーデル本人の出現で事態は一変。エーデルの意外な過去が判明したが、今週で彼女も株を上げました。  しかしギガルトの病状悪化と、クレアの憂鬱(&下降気味な運)は非常に気になるところ。これらがプラネテス後半に暗い影を落とすことは間違いない。

Phase 16 イグニッション (2004/1/31)  いきなりのフレアに巻き込まれてしまったハチマキだが、悪運の強い彼は被爆せずに無事帰還。ったくタナベさんに心配掛けまくりやがって、今度彼女を泣かせたら許しませんっ!!とまぁいつも通りおバカなワタクシですが(苦笑)、しかし事故の影響は意外なところに。なんと暗闇に対する恐怖を体が忘れず、彼は空間喪失症という宇宙飛行士にとっては致命傷とも言える症状が現れたのだ。  その症状は予想以上に重く、彼は月でリハビリを受ける身に。復帰試験に合格しなければ、ライセンス剥奪という現実が待っている。月にはなつかしのノノたんだ。試験開始、もう一人のハチマキが彼の心のヤミを暴き出す。幻影の言葉を否定し続けるハチマキは、最後に幻=試験室のドアに頭突きを食らわせ自爆した。  試験結果に絶望したハチマキは何と月面に出た。地球に帰ってリハビリすることは、自らのプライドが許さない。その思いが無茶な行動に彼を駆り立てた。フィーはギガルトに教えられたとっておきのリハビリ方法を実践する。それはフォンブラウン号に搭載される世界最高のエンジンを見せることだった。ハチマキは再試験に見事合格。これでようやく普段のデブリ課に戻る。

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Phase 17 それゆえの彼 (2004/2/7)  走りこみに夢中でデートをすっぽかしたハチマキ、何度も繰り返すようですが許されざる行為である。タナベさんからグチがこぼれるのも当然だが、リュシーのリアリスティックなアドバイスにじっと耳を傾けるタナベさん、こりゃイヤな予感...  ハチマキのお父様、デブリ課に来襲。父五郎は偉大な機関士、その彼がフォンブラウン号の機関士として、設計責任者ロックスミスから執拗な勧誘を受けていた。最初は逃げ隠れていた彼だが、甚大な事故を起こしても次はミスしないと言い放ったスミスのわがままで冷徹な仕事振りに共感し、翻意する。  宇宙への欲望を満足させるためだけに生きるくだらない生き物、そう五郎はハチマキに語る。そしてそれは、ハチマキにとっても同じだ。そのことに気づいたハチマキと、スミスの冷徹さに怒りを露にしたタナベとの考え方の違いが、今後は少しずつ大きくなっていきそうだ。

Phase 18 デブリ課、最期の日 (2004/2/14)  テクノーラ社の第二事業部長の交代により、デブリ課の解散が決定。存続の危機にタナベの表情はかつて無いほど険しいものになるが、逆にハチマキには全く危機感が無い。そんなハチに見切りをつけ、単独で新事業部長に直談判に乗り込むタナベだがあっさりと門前払いを食らう。何だかタナベさん、空回り気味。  デブリ課最期のミッションは、漂流した宇宙船の救助からデータ機雷の除去に変更。ユーリ、フィー、エーデル、ラビィ、そして課長のデブリ屋としての最期の意地を堪能した。サラリーマンが大会社の中で埋没しがちなのは現代も未来も同じだろう。だが自分の仕事に誇りを持つことは忘れてはいけない。そんなことを思わずにはいられなかった。  トイボックスに戻ったハチマキ、タナベも高難度のEVAを成功させた彼を笑顔で迎える。だが彼の口から会社を辞めるという衝撃の言葉が発せられる。デブリ屋は、もう終わりだと。彼の決意が二人の今後に与える影響は小さいわけが無い。  今週はスタジオに雪野さんがゲストに来てたけど、昔と印象変わったなぁ。もちろん良い意味で、ですけどね。2004年も彼女から目が離せません。

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Phase 19 終わりは いつも・・・ (2004/2/21)  先週の地雷除去の活躍がテレビに大々的に放映され、デブリ課は解散の危機を乗り越えた。だが課内にハチマキの姿は無い。彼はパプアニューギニアに降り立ち、フォンブラウン号の乗組員試験の受験を決めていた。ハチマキはタナベよりも宇宙船を取った、リュシーのさっぱりした言葉にタナベさんの表情も暗い。  試験会場で試験の内容について説明するドルフ、彼はフォンブラウン号の管理会社に回されていた。受かる人間はたったの18人、その決断を理解できない元同僚たちは嘲笑する。ホテル代をケチりやむを得ず野宿をするハチの前に、トレーニング中のハキムが現れた。何と彼も受験のため保安庁を辞めたのだ。  最終試験は水中でダウンした生命維持システムを10分以内に復旧させるというシンプルなもの。いよいよハチマキの出番。彼は同じ組でミスをし底に落ちていく女性を無視し、システム復旧に専念する。すぐさま女性を助けに行ったチェンシンとは対照的だ。  見事に1次試験を突破したハチマキだが、今回の受験が記念受験だと判明したチェンシンとの決裂は決定的だ。ハチマキはこれまで彼の周囲にあったもの全てを捨ててでも、木星に行く決意なのだ。それはタナベも例外ではない。  雪野さん本人は夢と恋愛を天秤にかけ、夢だけを選んだハチマキを理解できないと語った。何故2つとも掴み取ろうとしないのかと。だがその1つの答えとして、ハチマキは2つ両方を掴み取れるほど器用ではないのだ。それは今週のチェンシンとの決裂のシーンで放った「そんなに色々なこと考えられるか」という言葉にも現れている。更に言えば、女性である雪野さんから見たハチマキ像は、女性と比べても圧倒的に不器用な男性というものを象徴しているかもしれない。

Phase 20 ためらいがちの (2004/2/28)  タナベさんがデブリ課にやってきて早1年、そのデブリ課に新人が配属されることになった。がその新人とは何とクレア、驚いたのは課長補佐以下の面々だけではない。試験は次なる段階へと進んでいた。今回は受験者4人1グループとなり同じモジュールに同居し、10日間フォンブラウン号と同じ業務を遂行するというもの。そしてオマケにフォンブラウン号の模型を完成させるオマケつき。同じ宇宙が相手である以上、スピカの試験内容と近いのは当たり前のことだ。  タナベは必死にクレアとコミュニケーションを図ろうとする。だがクレアはそれを同情と受け取った。彼女たち二人、ハチマキの元彼女と現彼女という立場である以前に、相容れない生活なのかもしれない。そしてハチマキからの連絡が一向に来ないことに、タナベの表情も少しずつ寂しさを増している。  さすがに大人たちのグループ、テストを順調に消化していた。だがテスト終了5時間前、モジュールの機能が全停止という事態がハチマキたちを襲う。このままでは酸素が不足しハチマキたちの命も危ない。これもロックスミス博士が仕組んだことなのだろうか。  宇宙に戻ってきたチェンシンに対し必死にハチマキのことを聞こうとするタナベさんの口唇をチェンシンは強引に奪った。だがその直後、チェンシンの口唇から血が流れた。そしてチェンシンを睨みつけ、今度やったら噛みちぎると言いチェンシンを突き放した。その様子を下から覗いていたクレアに、チェンシンは力なく言い訳するのだった。だがハチマキが友達も彼女も捨てたというチェンシンの言葉が、タナベの頭から離れない。  酸素の残量は3人なら足りる計算。この状況にハチマキたちは殺し合い寸前、だがハキムが体温を下げ新陳代謝と酸素消費を抑えるアイデアを実行した。ハキムの本気にハチマキも共感し、二人は冷たい手で固い握手を交わした。

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Phase 21 タンデム・ミラー (2004/3/6)  「タンデムミラー:高温プラズマの磁気閉じ込め装置の一種。中央の長い磁場ミラーの両端にプラグ部とよばれる磁場ミラーを連結させた磁気配位をもつ開放端系に属する装置で、中央部から流出するプラズマはプラグ部で追い返され、プラズマ損失がなくなり、プラズマの閉じ込め性能が向上する。2人乗りの自転車(タンデム)のように単純ミラーの両端にさらに小型の磁気ミラーを接続したことからタンデムミラーの名称がつけられた」(原子力百科事典より)。<-全然意味わかりません(苦笑)  もう、ハチマキの心にあるものはフォンブラウン号のことだけだ。ついに今週、そのことがタナベの頭の中にも刻みこまれたのだ。そんなハチマキとの会話の直後のデブリ回収を普通にこなしたことは、タナベのデブリ屋としての成長の証だろう。だが成長と共にデブリ屋の仕事に愛と誇りを持ったタナベとクレアの衝突もまた、彼女たちの生い立ち等と考えれば必然だったように思える。  以前のタンデムミラーエンジンの臨界事故は、大人の思惑が複雑に絡み合って起こされたものだった。そしてフォンブラウン号のエンジンにも爆弾が仕掛けられた。その仕掛け人は何とハキム、彼もまた宇宙開発を快く思わない途上国の人間なのだ。ハキムの不審な動きを察知していたハチマキだが、爆弾を爆発させようとするハキムを撃ち殺すことができない。自分と同じ目標を持つと思い込んでいた人間の裏切りはもちろんハチマキにとって許されざる行為、だがクレアがタナベに浴びせたものと同じ言葉を投げかけられたハチマキに、為す術は無かった。

Phase 22 暴露 (2004/3/13)  ハキムは宇宙防衛戦線の一員だった。そして彼とクレアは恋人同士だったのだ。貧しい国で生まれた者同士が引かれあうことは、宇宙開発によって先進国と途上国の格差が広がったこの世界においては、それ程不自然なことではないのかもしれない。  ついに、ギガルトが死んだ。自らの教え子が人々の宇宙に対する夢を打ち砕いたことが、彼の死を早めたことは否めない。そして師匠の死と同時に、タナベがギガルトの病状を知りながらずっと隠してきたことをハチマキは知った。彼の心の闇が再びささやく。タナベでさえも、所詮は他人。人と人との間には、暗くて冷たい宇宙が広がっているものだと。  だがギガルトは死ぬ間際に言った。船には、最後まで自分の帰りを待ってくれる港が必要だと。一度はタナベとの決別を決意したハチマキ、師匠の言葉に耳を傾ける大きさが今の彼にはあるのか疑問だ。だが孤独、苦痛、不安、そして後悔といった負の精神をも受け止めようとする彼の姿勢に、わずかながら光が見えた。

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Phase 23 デブリの群れ (2004/3/20)  初めて地球外で開かれる最高評議会のおかげで、月ステーションは警官だらけ。フィーのストレスも溜まる一方でタバコは不可欠だ。と、フィーにある不安がよぎる。それはこの厳重な警備下の代償として、静かな海の警備が薄いことを察知したのだ。すぐさまドルフにそのことを伝えるが、その直後に設備の修理屋に変装した宇宙防衛戦線にドルフが撃たれた。  タナベに元気が無い。ギガルトの死を知ったハチマキの姿にショックを受けたのだ。こんなタナベさん、見たくないよ...そしてTOYBOX2が、クレアたち宇宙防衛戦線の手に落ちた。民間船との通信が途絶えたことで、宇宙防衛戦線の動きがようやく明らかになってきた。事態は間違いなく、悪化の一途を辿っている。  ロックスミスは宇宙防衛戦線の動きを読み、フォンブラウン号を危険から遠ざけるべくタンデムミラーエンジンに火を入れる。だが、宇宙防衛戦線はその動きを先読みしていた。緊急停止信号により、エンジンが始動しなかったのだ。クレアとハキムはフォンブラウン号に潜入し、ロックスミスの元へ突き進む。宇宙防衛戦線の真の狙いは、フォンブラウン号を静かな海市へ墜落させることだった。  船内は血の海と変わりつつあった。そんな中を力なく徘徊していたハチマキは、銃を手に取りある決意を固めた。反撃を受けたクレアが倒れた事を知ったハキムは一瞬だけ無念の表情を浮かべるも、すぐに冷徹な顔を取り戻す。ついに一人となってしまったハキムは、執務室の扉をこじ開けた。だが求めるロックスミスの姿は無く引き返そうとするハキムを、隠れていたハチマキが捕まえた。ついに、二人の因縁に決着がつくときが来るのか。

Phase 24 愛 (2004/4/3)  重傷のクレアをタナベが見つけた。足をすくませつつも、タナベは彼女を助けるため救命カプセルにクレアを引き連れた。敵であることを知ってか知らずか、しかしこれがタナベアイという人間なのだ。静かなる海市への「フォンブラウン号落とし」は着々と進んでいた。チェンシンも、フィーも、フォンブラウンの落下軌道を少しでもずらすため急行するが時すでに遅し。落下はもう目前に迫っていた。  だがその時、フォンブラウン号のエンジンが起動し船体が上昇した。これは連合と宇宙防衛戦線の間に取引が成立した証である。一方、ハチマキとハキムの戦いも終局へ。ハチマキの向けた銃口は、ハキムの額を捕らえ続けていた。ハキムを撃てば、ハチマキは本当に前に進むだけの人間と化してしまうが、ハチマキの選択やいかに。  アイとクレアは宇宙に切り離されたカプセルから飛び出し月面上でSOSを出しつづけていた。だがクレアの苦しみは増す一方、酸素も限られ事態は決して予断を許さない。この状況下でタナベは助かる可能性を少しでも上げるため、有人施設まで歩きつづけることを決意する。クレアはタナベの決意を信じられないが、一度決めたらタナベは後ろを振り向かない。  クレアは自らがテロリストであることをタナベに明かす。しかしその言葉が本当かどうか、今のタナベには関係ない。そこに倒れている人がいるから助けるのがタナベの言う「愛」だ。だが、ハチマキを救ったのはタナベの愛ではなく宇宙への愛だったことにタナベが気づいた瞬間、彼女は自らの愚かさに気づきその場に立ち止まってしまった。  タナベの宇宙服から酸素が漏れていた。彼女に残された時間は5分、3分、着々とカウントダウンは進む。ここでタナベは倒れたクレアの宇宙服から酸素を取り出そうとする。これまでの彼女からすれば考えられない行動だ。自らの生死がかかると、人はこれ程変わってしまうものなのか...

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Phase 25 惑い人 (2004/4/10)  フォンブラウン号の選抜クルーにハチマキの姿が。しかしハチマキの瞳は生気を失っている。その理由はもちろん、ハキムとのことだ。休暇をもらったというのに彼は二日間も一人で月面で彷徨い歩いていた。ハチの様子を見た父五郎は休暇を利用して地球に下りることを決意する。その帰路でテクノーラ社に寄ったハチは、タナベが会社を辞め地球に降りたことを知る。  我が家に戻った父子、だがハチマキの症状に両親も困り果てていた。ハチマキはタナベの遺言状を持ち出していた。封を開けて中を読もうとするが、何かを書こうとしたが結局書けなかった跡があっただけだった。それを見たハチマキは、いても立ってもいられずバイクを駆る。だがその途中、あの幻の自分から「結局人は独りだ」と嘲笑されたハチマキはコントロールを誤り、海に転落してしまった。  ハキムに向けた銃口、だがその銃は弾切れだった。しかしその直後宇宙船の爆発に二人は巻き込まれ、ハキムは姿を消した。殺すつもりだったハチマキ、引き金を引くことで、自分の迷いの全てに決着がつくはずだった。だがそれはかなわぬ夢に終わった。そして彼は、  海から上がったハチ、彼は生きていた。そんな彼に駆け寄る一人の女性の姿が、何とタナベだった。髪を短くした彼女、いやそれだけではない。彼女は車椅子に乗っていた。あの事故により、神経に障害をおってしまったのだ。一方クレアはタナベよりも症状は軽く、すぐに退院したとタナベは言う。そう、タナベはクレアの酸素を奪わなかった。  遺言状に何も書けなかったタナベ、様々なことを経験して彼女も迷っていたのだ。だがハチはようやく気づいた、宇宙は皆つながっているんだと。迷いを断ち切った二人の行く末は。次回最終回、見逃すことは許されない。

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Last Phase(最終回) そして巡り合う日々 (2004/4/17)  ハチマキは7年の長旅へ向けて猛烈な訓練。タナベはリハビリメニューを順調に消化する。二人の再会の時は近い。その前にハチマキはチェンシンと共に、クレアとの面会に臨んだ。クレアは10年の禁固刑の判決が下っていた。クレアは自らの居場所を社会に求め、彼女の場合はそれがテロリストという立場だったのだ。だがテロは失敗し、死を望んだ彼女はあの月面でタナベの苦しむ姿を見て、シャトルバスに助けを求めたのだ。皆繋がっている、ハチのその言葉にクレアもうなずいた。  ドルフはテクノーラへの復帰話を断り、ガリレオ開発を独立させた。その話を聞いたフィーは高笑い、さすがにドルフを知る人物である。五郎とハチは旅立ちの前にギガルトの墓参りに出ていた。ギガルトがハチの旅立ちを見ることができないことは、返す返すも残念でならない。  ノノが病院を抜け出し、月面に出てみると怪しげな動きをする一人の男が。銃を持った髭面の人物は、皆が汚した場所をキレイにするのだとうわごとのように繰り返す。そして宇宙を一部の国が独占していると嘆く。だが、月生まれで国という概念を知らないノノは、国というものはそういうものだと学んだと言う。その言葉にハキムは驚きを覚えた。だがすぐ踵を返し、再び月面を歩いていった。  復活したタナベが月にやってきた。ハチマキと共に、なつかしのデブリ課へやってきた。いつものメンバーが二人を迎える。有名人となったハチは大人気、前と変わらぬ賑やかな風景でホッとします。トイボックスに乗り込んだ一同、ハチとタナベはフィーの計らいで宇宙に出る。久々に見る宇宙、タナベはデブリ屋として再びここに戻って来ることを誓った。宇宙でシリトリをしながら、ハチはタナベにプロポーズ。タナベの答えはもちろんYesだった。  ついにハチマキたちが木星へ旅立つ日。星野家には母と九太郎、そしてお腹を膨らませたアイがいた。テレビの中継に釘付けとなるアイ。必ず帰ってくるとのハチとの約束を信じて彼女は待ち続ける。    

なんてキレイな終わり方なんだ...やっぱり凄かったねこの作品は。もちろん終わり方だけじゃなく、最初からあらゆる面で素晴らしいデキでしたけど、今週はそのクライマックスとして相応しいものだったと思います。  中でも一番すごかったのが、綿密に練られた人物関係とストーリーだと思う。俺は原作を読んだこと無いけれど、周囲の評価を聞く限り、アニメオリジナルのキャラやストーリーが多いとか。そんなオリジナルの要素を、構成の大河内さんが本筋を壊すこと無く、それでいてストーリーに更なる深みを与えるよう、高いレベルで融合させた結果だと思います。さすがに彼は、富野御大に見出された人物ですよね。
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