創聖のアクエリオン ~感想~

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<スタッフ>
原作:河森正治・サテライト  監督:河森正治  副監督:ところともかず  シリーズ構成:大野木寛、河森正治  キャラクターデザイン:藤川太  コンセプトデザイン:okama  メカニックデザイン:高倉武史  音楽:菅野よう子  アニメーション制作:サテライト
<キャスト>
アポロ:寺島拓篤  シルヴィア:かかずゆみ  シリウス:杉田智和  ピエール:小野坂昌也  麗花:小林沙苗  リーナ:佐藤裕美  つぐみ:日笠山亜美  ジュン:阪口大助  クルト/クロエ:朴路美  グレン:風間勇刀  不動GEN:石塚運昇  ソフィア:玉川紗己子  ジェローム:飛田展男  頭翅(トーマ):森川智之  音翅(オトハ):兵藤まこ

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第1話 天翅の記憶 (2005/4/4) 脚本・絵コンテ:河森正治  演出:ところともかず  作画監督:入江篤、藤川太  自分はそれ程マクロスが好きだったわけではないので、河森さんに対する特別な思い入れは無いのですが、日本のアニメ界を支えている一人という認識はあります。  さて、初見の印象としては、どう考えてもマクロスゼロとしか思えなかった飛行シーン、金色の長髪をなびかせる謎多き長身の青年の存在(エスカフローネのアレン等)、いかにも彼らしいと思える部分も多かったけれど、まだまだ何とも言えないね。主人公が突然主役メカを動かすという、ロボットモノお約束の初回に余りにも忠実だったのが、しばらくは様子見と思った一番の理由かな。それと主人公のアポロが予想してたほどワルに見えなかったのもちょっと拍子抜けでした。  一方、ラストで流れていた挿入歌(来週からはOP曲)は良かった。歌ってるAKINOって新居さんのことかと思いきや違うらしい(確かに歌声は全然違ってた)。てか紛らわしいですホント(苦笑)  ストーリーはまだまだこれからでしょうけど、作画クオリティは高かった。スタッフの顔ぶれを見るとマクロスゼロに関わっている人たちが多いようで、培ったノウハウを惜しみなく投じているといった印象を受けました。ただ、やはりある程度の評価はしばらく先まで置いておきます。ちょいと昔の話になりますが、あのラーゼフォンも最初はこんな感じだったしね(苦笑)

第2話 闇の獣 (2005/4/11) 脚本:河森正治  絵コンテ:赤根和樹  演出:菊地康仁  作画監督:結城信輝  アポロは守護天翅・アポロニアスの生まれ変わりであるけれど、そのアポロニアスは1万2千年前の大戦で堕天翅を裏切り人間側についたのか。アポロは内なる闇の獣を秘めつつも、太陽の翼=光の存在であるのは、そんなところが理由の1つなんでしょうね。といっても正直言うと、光とか闇とか以外にも、頭翅がアポロニアスの元許婚だとか言われてもイマイチ整理がつきませんでした。情報量が多めだし、堕天翅族の方々のセリフがよく聞き取れなかったのもちょっとなぁ。  アポロ以外では、関わると皆が不幸になる(byシルヴィア)麗花は過去に何か大きな闇を抱えていそう。それとヴァンパイアキッスでアポロの過去生を目覚めさせたリーナも謎めいたキャラですな。シルヴィアも単なるお兄さまラブでは無く、アリシア一族の大事な何かを戦いに賭けているようで。皆が色々抱えていて見ているこっちも大変です(苦笑)。それにしても次回予告でのラストのカット、アポロがシルヴィアにパイルドライバー!?そりゃヤバ過ぎでしょ(笑)。

第3話 エレメントスクール (2005/4/18) 脚本:河森正治  絵コンテ:ところともかず  演出:鹿島典夫  作画監督:米本リョウ  ようやく真のOPがお披露目。目新しいカットがあまり見当たらなかったと思えるのは、僕の視聴が甘いせいかも。「太陽の翼:旧アリシア王国に伝わる創聖の書に記された伝説の勇者アポロニアスの別名」、エレメント候補生としてスクールにやってきたジュン君の言葉である。そのジュンと一緒に入学したつぐみちゃん、ドジ&メガネっ娘で麗花先輩萌えですか。もうね、お腹一杯です(笑)。  今週は狼男・アポロがようやく獣(ケダモノ?)の本領を発揮。シルヴィアへのパイルドライバーでは飽き足らず、何と彼女の口唇まで奪ってしまいました。ただ、シルヴィアにとっては初めての合体をメチャメチャにされたことも、キスされたことと同じくらい腹立たしいことであるようで。それだけアクエリオンに賭けてる(?)ってことなんでしょうね。ちなみに喜怒哀楽が激しいシルヴィアのキャラクター、僕は好きです。  アポロは親友バロンを助けるために必死だったことをソフィアに告白。アポロという名をつけたのもバロンとのことですが、過去生との名前一致というあまりの偶然にちょっとばかり勘繰りもしたくなります。今週はシミュレータが壊れた原因も良く分からなかったし(つぐみの破裂しそうな鼓動?「やっちゃった」って何を?)、まだまだしばらくは?が頭を駆け巡りそうです。

第4話 はだしの戦士 (2005/4/25) 脚本:河森正治  絵コンテ・演出:田中孝行  作画監督:神戸洋行  何となくそんな気はしてたけどジュン君、やっぱりキミもオタクかよ(苦笑)。  「太陽みたいなヤツ」、目の前の少年にそんな印象を抱いたバロンが名づけた名が太陽の化身・アポロ。ここに深い背景は無さそうですな。そんなアポロはトーマが抱く野望-生命の樹を進化させ、新たな世界を生み出す-にも必要な存在だとか。モテモテですな。  不動司令直伝「裸足の特訓」、って女性が特に多いこのエレメントスクールでは、単なるセクハラだと思ったのはオレだけではないでしょう(笑)。この司令、すべてを見透かしたようななセリフが多くて好きになれませんが、今週も正にそんな展開でした。ただ、リーナ嬢が彼のことを「天地を貫く光の柱」と言った(実際、彼女の視覚では柱になっていた)のは、光と闇という言葉が乱れ飛ぶこの作品では気になる要素の1つとなりそう。

第5話 地下迷宮の王 (2005/5/2) 脚本:大野木寛  絵コンテ:OH SHEUNG HYUN、ところともかず  演出:KIM YOUNG CAHN  作画監督:LEE JONG HYUN  バロン助けるべくアポロは単身ソーラーアクエリオンに乗り込むため、地下迷宮にやってきた。が、卑劣な罠が渦巻く迷宮に敢え無く迷子に。で、今回の特訓は迷い込んだアポロを見つけ出すこと。もちろん罠は不動司令のコントロール下にあった。今回の狙いは「協調性」とのことだが、相変わらずヤなお人である(苦笑)

今回判明した事実をいくつか。
1)つぐみちゃんはドキドキが最高潮に達すると周囲を爆発させる。(本人はアレルギーと言っていたが、列記としたエレメント能力でしょう)。3話の爆発も納得。
2)シリウスと麗花(15歳って最近知った)が良い雰囲気に。ブラコン・シルヴィア嬢とオレ(麗花派)の怒りも最高潮(笑)
3)ピエールは堕天翅によってサッカーのチームメイト&観客をすべて失った。単なる陽気な男と思いきや、彼もまた大きな悲しみを背負った人間だった。

 「人は皆、欠けたる月。かしかけらとかけらを合わせればまろかなる月、満月になる。誰かの中にある、自分にはない月のかけらを流し込み、心の闇を埋める。それが合体」。不動司令の有り難い?お言葉である。ちなみに不動司令がアポロを待っていた場所にあった三日月型の像(前回リーナ嬢から見えたアポロの形も同じ形をしていた)も、彼の言葉の暗喩だったのかもしれません。

第6話 想い彼方へ (2005/5/9) 脚本:河森正治  絵コンテ:山中英治  演出:友田政晴 作画監督:谷口守泰  月夜の下、麗花の胸に姫月下美人を刺し、「君のハートを射抜く」だって。まったくね、シリウスお兄さまのキザっぷりには怒りを通り越して呆れたよホント(苦笑)。しかしそんな彼に対して不動司令が一喝、「最後の一押しが足りない」。そして最後には麗花とも気まずい雰囲気に。ザマーみろってんだ(笑)  ま、オレはこの二人はくっつくだろうと思ってて、これくらいのすれ違いは乗り越えなきゃいけない壁だとも思うわけですが、杉田さんが演じるキャラはハチクロの真山といい、イケメンだが恋愛には不器用なヤツばかり。確かに彼の声の質を考えれば、そんなキャラを演じさせたくなるのも分かりますけどね。  それと、ブラコン・シルヴィアの嫉妬の炎は1つのお約束になりつつありますね。彼女、そのうちタママ二等兵のような「嫉妬玉」をぶちかましそうで怖い(笑)。そんなお約束含め、この作品は意外にもコミカルな部分が多くて僕は好きですね。まぁ後半になればどうなるか分からないですけど。

第7話 深紅の薔薇の騎士 (2005/5/16)
第8話 はじめてのがったい (2005/5/23)
第9話 夢のかよひじ (2005/5/30) 7話 脚本:大野木寛  絵コンテ:ところともかず  演出:工藤進 作画監督:渡部裕子
8話 脚本:岡部雅子  絵コンテ・演出:田中孝行  作画監督:鷲田敏弥
9話 脚本:大野木寛  絵コンテ:佐藤英一  演出:KIM YOUNG CHAN  作画監督:LEE JONG HYUN  L/O監修:柳野龍男  7話:麗花に対する収まりようのない怒り、そしてアポロとシリウスのいざこざに「もうやめてっ!」と絶叫した我らがシルヴィア。もう可愛すぎてたまらん(笑)。「太陽の翼など世迷言」、両親の期待に反しアポロニアスの過去生を持たなかったシリウスがそう吐き捨てたのも、やはりアポロへの「嫉妬」が抑えきれないが故。だがそんな嫉妬をパワーに変えて神話獣を倒してしまう展開には、ただただ唖然。  8話:「はじめての時」は緊張する?そしてあの暴力娘シルヴィアが「経験豊富」だとっ!?冒頭から思わず意味も無くうろたえ、サブタイトルを読み直して落ち着きを取り戻した僕はバカです。だがラストで、「合体は、爆発だ!!」と叫んだ不動司令にはやっぱ勝てないわ(笑)。とそれはともかく、これまで戦力外だったつぐみちゃんが「ドキドキ爆発アタック」(勝手に命名)を会得したことは、今後に向けて素直に喜ばしいことかと。それから絶頂で思わず鼻血ブーだったジュン君には爆笑。  9話:今回の特訓は「みんなで睡眠」。だが皆エナジー旺盛な若者なれば、枕投げは当然の結果かと(笑)。今回は夢の中での戦い、相変わらず変幻自在な戦闘シチュエーションで楽しませてくれます。9話のハイライトは強引に夢の世界に入るため、自らドタマをかち割る根性を見せた「乱暴プリンセス」シルヴィア、額にくっきりと傷痕を残しながら戦った彼女は素晴らしいですマジで。  3話連続で見たけれど、改めて面白いと感じましたね。放送開始当初は意味不明なセリフや言葉が多くて「?が頭から離れない」と思ってたけれど、この作品は頭をフルに使って見る「エヴァ的な」ものじゃなく、どちらかと言えば頭を空っぽにして見るべきものだと、今更ながらようやく気づきました。今後も期待大です。

第10話 空に星、地に花 (2005/6/6)
第11話 水底のしあわせ (2005/6/13) 10話 脚本:岡部雅子  絵コンテ・演出:菊地康仁  作画監督:渡部裕子
11話 脚本:杉原由美子  絵コンテ・演出:鹿島典夫  作画監督:米本リョウ  10話:「シルヴィア、勝ちます...」、苦戦の最中、そう強がった彼女は重傷を負い昏睡状態に。何が彼女の執念を駆り立てるのか。アリシアの戦士としての誇りか、それともセリアンとしての過去生か...何にせよ、彼女をめぐりアポロとシリウスが本気の大喧嘩を展開、それが功を奏し「無限交差拳」で両翅(モロハ)を撃退。この3人の奇妙な三角関係は今後も目が離せないっスね。  11話:自他共に認める「不幸を呼ぶ女」・麗花、彼女メインのストーリーだと嫉妬に燃えるシルヴィアが見られてまずは満足(笑)。あまりの不幸さに周りを巻き込むことが出来ないと、麗花はディーバを離れる決心を固めたがその不幸は逃げる彼女を追いかけるようにやってくる。しかしそんな不幸を彼女はついにアクエリオンの力に変えたのだった。って、彼女が繰り出した「不幸最底拳」には笑った。だが麗花を心の底から想っていたグレンはディーバから去った。世の中、全てが上手く行くなんて無いのだ。

第12話 琥珀の時 (2005/6/20) 脚本:大野木寛  絵コンテ・演出:菊地康仁  作画監督:山崎秀樹  「琥珀:地質時代の樹脂などが地中に埋没して生じた一種の化石。塊状・礫状などで産し、おおむね黄色を帯び、脂肪光沢いちじるしく、透明ないし半透明。パイプ・装身具・香料・絶縁材料などに用いる。赤玉」(by広辞苑)  「大人の毛くらいあるぞ!!」と威勢良く宣言したアポロが直後に指差したのはワキ。顔を真っ赤にしながら明らかに別の毛を期待していたシルヴィアはこれを見るや、せっかくのルックスが大きく崩れるほどの呆れ顔。彼女の様々な表情を楽しめることがこの作品の大きな魅力の1つ。ま、そのほとんどがセクハラ攻撃なんですけどね(笑)。  堕天翅たちが「想いを込めていた」、琥珀に包まれた羽に宿っていたのは一万二千年前の記憶。アポロとシルヴィアにアポロニアスとセリアンの記憶が蘇り(ほとんどOPの歌詞通り)、二人の絆はよりいっそう深まった。だが直接出撃してきたトーマに二人は苦戦してしまう。一方、羽に触れずとも苦痛に襲われたのがシリウスとリーナ。この症状は未だ不明である二人の過去生に大きく関係していると思われるが、それは何やらとてつもなく忌まわしいものであるような気もする。

第13話 一万二千年のラブレター (2005/6/27) 脚本:大野木寛  絵コンテ:河森正治  演出:ところともかず  作画監督:入江篤  頭翅(トーマ)は1万2千年前と同じ感情を持たないアポロにそっぽを向かれた腹いせに、バロンをエサにアポロを挑発。アポロはバロンを助けるために、最終結界を自ら破壊してしまうが結局バロンは帰らぬ人となってしまう。手足に突き刺さったロンギヌスの槍(違)で自由を奪われたアクエリオンから異常に湧き出る怒り、慟哭。その力で自ら死地を脱したアポロだったが、結界が無くなったことを機にディーバに直接侵入した頭翅(トーマ)を追う。頭翅が辿り着いたのは、あの羽がある場所だった。  「オマエはまだ自分が何者か分かっていない、マシな器に転生しろ」、アポロにそう吐き捨てた頭翅。そして後を追ってきたシルヴィアとシリウスを前に、バロンを蘇らせる代わりにシルヴィ、シルヴィアの命を差し出せと言う。更にシルヴィアとシリウスは堕天翅と同じ「羽を受け継ぐ者」、アポロニアスとセリアンの子孫である彼らは「人」では無い頭翅と同じ堕天翅族。それが彼ら兄妹の正体だった。  衝撃に撃たれるアポロだったが、この兄妹を自分の「仲間だ」とアポロは力強く言った。そして麗花姉たちの奮戦によりとりあえずの危機は去ったが、頭翅たちの反撃は近いうちにまた必ず来るだろう。大切な羽を失っても、彼が太陽の翼への想いを果たそうとする限り。そしてアポロとシルヴィアが一万二千年前と同じように絆を深めて行く限り..

第14話 光る影 (2005/7/4) 脚本:黒川影次  絵コンテ:白河明次  演出:田中孝行  作画監督:鷲田敏弥、山崎秀樹  アレ、アポロの声がかかず姉に!?どういうこっちゃと思っていたら、バロンを失ったアポロの悲しみがシルヴィアの夢に入り込んだために起こったことらしい。これでシルヴィアもこれまで(表面上は)知ろうとしなかったアポロの想いを共有したわけだが、一方で人の記憶は曖昧でありアポロが本当にアポロニアスの生まれ変わりかは断点できないと、ソフィアは慎重な姿勢を崩さない。そして続けて、合体することでエレメントたちはお互いの記憶を共有しているとも言う。「合体」の真の意味が一体何なのか、今後も注視してゆく必要がありそうです。  今週は「見えない敵」に最初に出撃した麗花たちが大苦戦。ジュンの念写も敵のスピードに勝てず瀕死の状況に陥ってしまう。その頃、ディーバを飛び出していたアポロはバロンの遺物(かたみ)のバンダナをゲットしついに過去生に覚醒する。彼の立ち振る舞いは、正に1万2千年前のアポロニアスそのものだった。  しかしシルヴィアの定まらない気持ちがソルが消失させてしまった。「人は、自分の本当の気持ちさえ見えないもの」、ソフィアの言葉が頭をよぎる。だがバロンのバンダナに触れたシルヴィアが、暗くて見えなかった自分の気持ちに決着をつけた。アポロと共に、見えない敵のカラクリを見破り見事に撃破した。堕天翅たちの狙いは太陽の翼であるアポロを成長させ、生命の花の実を結実させることにあるらしいが、彼らのシナリオが僅かに狂い始めたことは間違い無い。

第15話 初恋のアクエリオン (2005/7/11) 脚本:大野木寛  絵コンテ:山中英治  演出:友田政晴  作画監督:武本大介  今週は、これまで単なるお調子モノキャラだったピエールが超欲求不満状態に陥り「してぇ」とうめき回る、正に男の本性全開。思わず、「そりゃアンタ合体の意味が違うでしょ!?」とツッコミを入れてしまいました(笑)。が、かと思えばクロエのスカートの中をバッチリ見たにも関わらず無反応になってしまったり、なんだかよく分からないと思ってたら「合体依存症」なる病気?にかかってしまったらしい。  その彼が合体依存症と失恋を乗り越え復活する姿が今週のメインだったわけですが素直に感心しちゃったり。元彼女・エスペランサを実の兄・ロペスに奪われた、というよりもエレメントとしてディーバに入るためエスペランサを兄貴に譲ったと思われる彼の心境は、我々には全てを理解できないほど複雑だったに違いない。そんな背景を考えると、ピエールも単なるお調子者じゃなかったのね、と思った次第です。  ラストで依存症にかかった時のピエールと同じように、コーヒーカップの脱着を思わず繰り返してたジュン君の姿を見ると、エレメントたちにはアクエリオンに乗る事(=合体すること)で、少なからず何らかの副作用が出るのではないかな。それがピエールの場合は合体依存症だったわけだけど、皆が皆同じような症状とは限らない気もする。  それはそうと、アポロにスカートの中をのぞかれた(未遂かもしれないけど)クロエ、セクシーさが足りない。やっぱりパク姉はロランとエドで少年役に染まりすぎたかな。ブレンのカナンの面影は遥か彼方だな(苦笑)

第16話 黒い鏡 (2005/7/18) 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:こでらかつゆき  演出:笹嶋啓一  作画監督:藤川太  冒頭のシーン。ヴァンパイア映画の恐怖に乗じ、我らが麗花に抱き付き頬擦りアタックを敢行するピエール。先週の感動は完全撤回、記憶から消去します(笑)。  ジュンとつぐみを襲った貧血に対する疑いに始まり、吸血鬼、更にはは堕天翅の仲間であると疑われてしまったリーナ。そんな周囲の疑いの念がリーナそっくりの神話獣を生み出してしまったが、リーナがアポロの血を吸い、司令が喝を入れたことによりアクエリオンの力は倍増し見事神話獣を撃破した。プラーナの吸収・放出やテレポートは彼女のエレメント能力だったというオチでした。てか満月にそんな行動をしてしまうということは、やっぱり吸血鬼じゃないのか彼女は!?(笑)  今週は「ようやく」リーナメインのエピソードということで見所は多かった。アポロとリーナの接触の度にドキドキスイッチがONになるシルヴィアに萌えまくりは当然として、リーナもアポロに対しては少なからぬ好意を持っていることが感じられましたね。暴姫・シルヴィアに意外な恋のライバル出現となれば、期待は更に高まります。  それから今週、「敵となった元・仲間がいれば斬り捨てる」と断言したシリウスにイミシンなカットが多かった事実は覚えておくべきかも。最近は活躍の場面を失いつつある彼ですが、逆に彼だけしか知らない何かが生まれつつあるような、そんな気がします。

第17話 食べたくて合体 (2005/7/25) 脚本:河森正治  絵コンテ:田中孝行  演出:榎木守  作画監督:小美野雅彦  麗花、つぐみ、そして我らがシルヴィア。己の体型に対して悩み深き乙女たちのダイエット同盟がここに成立。だが彼女たちの悪戦苦闘を嘲笑うかのように、堕天翅の双翅(フタバ)は彼女たちが夢で見た「食べ物なんて無くなっちゃえ」を神話獣を使って実践。なんとディーバ基地周辺地域の食料をミクロサイズの神話獣に全て食べ尽くさせてしまったのだ。  「食べ物の恨みは怖い」。昔から頻繁に使われるフレーズだがシルヴィアたちは正にその言葉通り、執念でミクロサイズの神話獣を見つけ出し渾身の一撃を叩き込む。それは空腹とハラペコの違いを身をもって(「空」と書かれた全身タイツを着込んだ)示した司令の功績だった。だがそれはフタバのワナ、何と拡散した神話獣がアクエリオンを食い尽くしてしまった。  かつて無い緊急事態に凍りつくディーバ。しかしその時、リーナがテレポートし骸となったアクエリオンの上空で熱唱する。すると草一つ消え去っていた大地から芽が出、根を張り地中の神話獣の精力?を吸い取って行く。そして最後には大きな1本の樹となりアクエリオンに枝が絡みつき、アクエリオン大復活。これがトーマが太陽の翼を付け狙う理由だと智翅(シルハ)は言う。思えば樹を生長させるのは太陽の光、そして水とCO2が必須となる。太陽はアポロとして、リーナ(の歌)はそんな水(雨?)やCO2のような存在なのだろうか。

第18話 魂のコスプレイヤー (2005/8/1) 脚本:河森正治  絵コンテ・演出:鹿島典夫  作画監督:米本リョウ  おーっ、このタイミングで新OPのお披露目ですか。出来は良かったんだけど、もう残り10回を切ったこのタイミングの意味は果たして何!?多分2クール目の頭から変えたかったんだろうが間に合わずというアリガチな理由と見た。  ディーバのエレメント同士、相手になりきってみろと不動司令。前代未聞のコスプレ特訓が始まった(笑)。まずはピエール⇔クロエ、ピエールのコスプレ魂が暴走しクロエ以外のキャラにもチャレンジ。が、何とここでクロエがピエールに気があることが判明。あのスカートのぞき事件以来、とんでもないことになってたよ(苦笑)。  次は麗花⇔シルヴィアにアポロ⇔シリウス。自分になりきり兄のシリウスやアポロに迫る麗花にダメだししまくりなシルヴィア嬢の可愛さを再認識。トリを飾ったのは歩くリーナ→何と不動司令!!二度と見たくないコスプレでした(笑)  司令の真の狙いはベクターマシンがその名の通りの働きを見せること。即ち、3本の矢がお互いを認め結び合い、3つのベクトルが次元を越え大いなる立体、大いなる世界を生み出す。彼らが互いを見つめあい、そして本当の自分と出逢うことで、それを成し遂げようとしたわけだ。その目論見は見事成功し、ベクターマシンをコピーした神話獣を撃破した。3本の矢を結び合わせたものは、これまで戦いを共にしてきたお互いを想い合う彼らの心だったのでは無いだろうか。  その他、シリウス&シルヴィア兄妹の両親が衝撃的な焼死を遂げていたことが判明。これも今後の展開に関わってくるかも。

第19話 けがれなき悪戯 (2005/8/8)
第20話 天翅の翅(はね)音 (2005/8/15) #19 脚本:大野木寛  絵コンテ:こでらかつゆき、うつのみや理  演出:菊地康仁  異世界設定・キャラクターデザイン・美術ボード:うつのみや理  作画監督:高橋裕一、うつのみや理
#20 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:山中英治   演出:友田政晴  作画監督:武本大介  #19)冒頭のエピローグ、キャラのデッサン狂い過ぎな作画を見せられて萎え度100%。Aパートに入っても改善の兆し全く無し。「何なのよこれーっ!?」とのシルヴィア&麗花は絶叫したけどそりゃこっちのセリフだ!!と思いきや、双翅のお遊びにより異世界に入り込んだアポロたちの容姿は根本から崩れてしまった。  この展開、どういうこっちゃ!?と憤ったが、こんな雰囲気のキャラクターというかアニメをどこかで見たことがあるような感じが...思い出した、「御先祖様万々歳!」ですな。エンディングテロップのうつのみやさんの名前を見て予感が確信に変わりました。それにしてもアクエリオンに対しては、河森さんも色々な遊びを見せてくれますね。サブタイの「けがれなき悪戯」ってのは本編の双翅のことを指していたけれど、加えて今週の河森さんにも十分に当てはまる気がします(笑)。  「人間は天翅のためにプラーナを生み出す栽培動物」。「天翅の子供は双翅だけ」。「頭翅はアポロニアスの残した羽根を兜にした」。「頭翅はアポロニアスを連れ戻すため禁断の赤い道(詳細不明)を開いたがダメだった」。「知恵の木の実を奪った人間たちに子供が生まれ、天翅たちから子供を産む能力が奪われた」。「アポロニアスの羽根は触れると良い音がする」。以上、今週の音翅や双翅のセリフ。既に明らかになっていた事実も含まれるが、確認の意味も含め再度頭に入れておくべきだろう。  #20)ヤケ食いを敢行するアポロ。この日、バロンがアポロという名をくれた。皆揃って腹いっぱい食うことがバロンの一番の願いであり、アポロの行動はそのことを永遠に忘れないようにするためのものだ。そんな重要な時間の邪魔をするのは先週に引き続き遊び心全開の双翅。彼の操るケルビム兵が無差別に地球の都市を襲う。  ここで不動司令は反撃の狼煙を上げる。ディーバが7年という時間をかけて温めていた「かごめオペレーション」。鳥、ではなく堕天翅を籠の中に閉じ込める、堕天翅捕獲作戦がついに敢行された。アポロはバロンの仇に対する怒りをギリギリのところで押さえ込み、双翅の操るケルビム兵に痛烈な平手打ち!!。彼の活躍により双翅捕獲は見事成功したのだった。  新国連軍のラグナベースに運ばれた双翅はすぐさま手術台に乗せられアレやこれやの実験を受けてしまう。手術台の上で号泣する彼の叫びが、アポロ、そして翅人であるシルヴィアとシリウスには聞こえてしまう。そして最終的に双翅は人間たちの手によって殺されてしまった。本気になった頭翅は巨大ケルビム兵を召還。彼ら堕天翅たちをアポロたちは止められるのか。

第21話 紅い道 (2005/8/22) 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:山崎たかし  演出:KIM YOUNG CHAN  作画監督:LEE JONG HYUN  シリウス、アポロ、そして不動に見えた闇夜を照らす三日月に向かう紅い道。だがシリウスはハッキリと感じていた。紅いバラからのびる何者かの掌が、自分を導こうとしていることを。  華麗な剣さばきを見せる嘗て無い程強大なパワーを持ったケルビム兵に、アポロたちは苦戦する。ケルビム兵のパワーの源は、子供を奪われた怒りと悲しみ。その操り手が誰なのか、もう言うまでも無いことだった。そして戦いは双方に刃が突き刺さる両者共倒れの展開で幕を閉じたと思われたが、ケルビム兵から噴き出した血が1本の道となり、そしてその道にベクターマーズが引き寄せられる。  シリウスは言う、『ディーバに自分の居場所は無かった、そしてこの紅い道を行けば己の理想に辿り着ける』と。堕天翅の翼を見せながら、シリウスはついに頭翅の元へと去った。嘗て太陽の翼は「我が血を以って道と為す」と語った。ということは、シリウスが太陽の翼というのか。そしてマーズを奪われ(おそらくは)合体不可となってしまったアクエリオンはどうなってしまうのか。エライことになってきた。

第22話 見えない翼 (2005/8/29) 脚本:大野木寛  絵コンテ・演出:殿勝秀樹  作画監督:入江篤  作画監督補佐:藤川太  頭翅(トーマ)の視線を虜にしてしまったシリウスに対して強烈なジェラシーを感じる音翅(オトハ)。これは堕天翅側にも新たな火種発生か?。とそれはともかく、夜翅(ヨハネス)が曰く、子を失った彼らに残された道は生命の樹の花が散る前に聖なる受粉をさせ、創聖の実を結実させることだけだとか。って実が結実されたらどうなるのかオレにゃさっぱり分からんが、彼らの生死を分かつものであることだけは確かなようだ。  実はディーバ基地はかつてのアリシア王国の修道院跡にあるという。そして不動司令の茶室には何と秘密の地下道への入り口が!!地下の鍾乳洞は何と永遠の都・シャングリラの跡地。人間たちが堕天翅に対抗するために、この地の地脈の力が必要であり、そのため「だけ」にアリシア王国が滅ぼされてしまったのだと司令は語る(18話のエピソードは正にそのことを指していた)。そしてシリウスたちのリストバンドの下には堕天翅の羽根が隠されており、それこそが彼らがアポロニアス×セリアンの子孫であり人ならざる人である証とも彼は言うのだ。これじゃシリウスが人間たちを裏切るのも無理は無い。  シルヴィアのリストバンドから伸びる、シリウスの誘い。これはアポロの乱入により事なきを得たが、直後ついにシリウスがベクターマーズに乗り、敵としてディーバに出現。鬼となった彼には麗花の悲痛な叫びも通じない。何とケルビム兵とマーズが合体し「ケルビムマーズ」が誕生!!ルナもソルもケルビムマーズの圧倒的な力にあっさりとやられてしまう。  だがその時、戦場に謎の3機の機体が出現。何とそれは黒のアクエリオン。ジェローム曰く、真国連軍とディーバが共同開発した強攻型アクエリオンである。そして何とそのコクピットには翅の力を身につけたグレンが!!「皆も見るがいい。自分たちの仲間に何をしたかっ!?」、シリウス(詩翅)の冷徹な指摘。グレンは堕天翅に近づくべく人工的に改造され生まれ変わったとでも言うのか。こりゃエライことになってます。

第23話 翼、儚く (2005/9/5) 脚本:大野木寛  絵コンテ:ところともかず、殿勝秀樹  演出:ところともかず  作画監督:山崎秀樹  人に夢と書けば「儚」。改めて言われるとその文字が持つ意味は確かに深いかも。双翅の翅を移植されたグレンの能力は人間の限界を遥かに越えていた。だからこそ強攻型を一人で操れるとジェロームは力説する。シリウスの連続攻撃もグレンは見事な分離&再合体で対抗する。かつての仲間同士で争いあう光景に涙する麗花を無視するかのように、シリウスとグレンの戦いは激しさを増してゆく。ってアポロたちは完全に蚊帳の外かよ(苦笑)  シリウスの当面の狙いはやっぱりシルヴィア嬢だった。兄の誘いに乗りかけたシルヴィアは強攻型ベクターに強制転移。シリウスの右手とシルヴィアの左手に隠された翅があらわになり、ディーバの面々も彼らが人でないことをようやく理解した。そして彼らが持つ片翅が一つになることは、即ち彼ら自身が人を捨てることを意味する。  だが今にもシリウスの元に去ってしまいそうなシルヴィアに聞こえたのは「夢」を語るアポロの声。「翅が無い右手は、大事な人とつなぐためにある」と言い切ったシルヴィアは何と強攻型ベクターを強引に合体、その名も「アクエリオン・エンジェル」は見事にシリウスを退けたのでした。やはり不動司令の言うとおり、「1本の矢はたやすく折れる」ってことですかね。しかしながら懲りない?シリウスはまたも頭翅と何やら密談。今度は何をやらかす気でしょう。

第24話 天空のゲート (2005/9/12)
第25話 決戦!!アトランディア (2005/9/19) #24 脚本:高橋ナツコ  絵コンテ:山崎たかし  演出:鹿島典夫  作画監督:鷲田敏弥  作画監督補佐:粉川剛
#25 脚本:大野木寛  絵コンテ・演出:菊地康仁  作画監督:渡部裕子  作画監督補佐:山崎秀樹  #24)空から降ってきた雪の正体は、生命の樹から放たれた収穫神話獣。これでアトランディアは、地上に降りることなくプラーナを集めることができるのだ。これは即ち、人類の滅亡が間近に迫っていることを意味する。シルヴィアはシリウスの真意を確かめるべく、異空間ゲートに突撃するが結界にはじかれてしまう。そんなシルヴィアが逃亡したと疑うジェロームはベクターへの搭乗を禁止してしまう。コノオッサンやっぱダメだわ!!プラーナの供給が充分になされるようになり、成長を続ける生命の樹。太陽の翼が真に目覚める時、真の意味で実を結び新たな天翅の世界が開くとトーマ以下堕天翅たちの鼻息は荒い。  量産された強攻型を軍に見せられた不動司令の心境は複雑。今となっては、ディーバもこの研究機関の目的を果たすためのものでしかなかったのか。だが司令は最終決戦を前に、悔いを残すなと一喝する。とはいうものの、決戦を前にすることと言えば、自分の気持ちの整理なのだ。ピエールにクロエが告白し、つぐみは麗花に張り付きっぱなし、そしてシルヴィアはあのアポロの胸に飛び込んだ!!が、何とシルヴィアがシリウスにさらわれてしまった。もう少しだったのに、残念っ。  その直後、ディーバ基地にも雪が降ってきた!!結界が破られたのだ。麗花やクロエの身体にも花が咲き始めてしまう。ジェロームは軍の殲滅部隊がアトランディア壊滅に動いていたことを告げるが、これからディーバは独自に動くことを力強く宣言する。なんだ、いいところあるジャンと思いきや、彼の身体にも花が咲き乱れる。  基地から飛び出したアクエリオンは、初めてつぐみをトップにする。「麗花先輩が大好き!!」、ついに告白したつぐみの愛の力がアトランディアへの扉をこじ開けたのだ!!だがアポロたちよりも先に、ゲートに軍のベクターが突入してしまった。アポロたちは見事に利用されてしまったのだ。  #25)力尽きたつぐみに変わってピエール参上。アトランディアに先に入った強攻型だったが、グレン以外の機体はモロハにあっさりとやられてしまった。苦戦するグレンに麗花の声が聞こえる。と、グレンの翅が割れ、彼は人間としての意識を取り戻す。しかしこれは、フラグが立ちまくりの展開じゃないか...  リーナ曰く、「太陽の翼天に還りし時、世界は終わりを告げる」、創聖の書にはそう書かれている。そして「人が滅びれば堕天翅たちも滅ぶ。生命の樹を倒せば大地のエネルギーが消失し、この地球は未来永劫、生命の芽生えぬ星となる」とは不動司令。麗花を先に行かしたグレンは、モロハを巻き込み壮絶な自爆を果たした。ある意味2回目の死を迎えた彼に、ただただ合掌。そして不動司令にソフィアは叫んだ。創聖の書から削られた第3のエレメントこそ、あなたでは無いのかと。げーっ。  目覚めたシルヴィアに昔と同じ悲しみを味あわせないと、アポロたちの前に再び立ちはだかったシリウス。だがそこにトーマが割り込む。トーマはロンギヌスの槍をアクエリオンに投げ込んだ。その矛先にはアポロニアスの姿が。磔にされてしまったアクエリオン(アポロ)に、トーマはさらに語りかける。セリアンの真の姿は自らが犯した罪に耐え切れず魂が光と闇の二つに割れ、光はシルヴィア、そして闇の魂はシリウスに宿ったのだと彼は言う。片翅こそその証。太陽の翼ではなかったことにシリウス絶望。  そして更に、太陽の翼こそ、アクエリオンのことだとトーマは叫んだ。機械でも何でも自分の愛は変わらないってことですかトーマ様...その彼はオトハにシルヴィアを襲わせるが、何とこの時シルヴィアが真の力に覚醒しオトハを粉々にした。オトハの最期を見届けたトーマは方向転換、槍をシリウスに突き刺した!!がーーっ、大変な状況のまま突入する最終回、どうなることやら...

第26話(最終回) 世界のはじまりの日 (2005/9/26) 脚本:大野木寛、河森正治  絵コンテ:河森正治  演出:菊地康仁  作画監督:藤川太、入江篤  シリウスをコケにしたトーマへの怒り爆発。アポロはソル単独でアクエリオンに変形させる。かつて自分が可愛がっていたチビコがプラーナとなっている姿を見て、さらに怒りを増したアポロは全力でトーマに襲い掛かる。この戦いの中、太陽の翼から聖なる光(=生命の樹の花粉)が降り注ぐ。太陽の翼の覚醒は即ち生命の樹の受粉、そして結実の時。光を浴びた生命の樹が、天高く成長してゆく。  だがその直後、何と生命の樹が枯れていく。愕然として力弱まったトーマのケルビムに、アポロがトドメを指した。トーマは生命の樹の根は大地と一心同体、樹が枯れればこの世界も終わると観念したようにつぶやく。その通り、大規模な地殻変動の兆候が現れた。しかしその直後、アポロの背後にアポロニアス出現。太陽の翼の真の覚醒のためには、天翅の翼が必要だったのだ。真の覚醒の手段を知ったトーマは強引にルナに乗り込み疾走。シリウス、アポロが後を追う。人と堕天翅、3者の異常な戦いが始まった。  一方、シルヴィアは3人の元に駆けつけようとするが生きていたオトハに阻まれる。そこにピエール&麗花&リーナのアクエリオンアルファがオトハを真っ二つに叩き斬った。3者の激闘を見つめるシルヴィアに、乱入した不動司令が言う。右手と左手の狭間にあるものは何だと。熟慮の末、シルヴィアはそれが無であることに気が付いた。光り輝くシルヴィアが、シリウス、トーマ、そしてアポロ、3人の人間と天翅を一つにする。これが真の創聖合体、翼を備えた黄金色のアクエリオン、太陽の翼の真の覚醒だ。  光り輝くアクエリオンの前で、アポロはシルヴィアの懐かしい匂いを絶対忘れないと口づけを交わす。そして1万2千年後に逢おうと言い残し、光の粒となってシルヴィアの前から消えた。この世界の新たなる創聖のため、アクエリオンが無限合体拳を炸裂!!大きくひび割れた大地をその拳で元通りに繋ぎ合わせて行く。人々から収穫神話獣の花が消えて行く。チビコの前で、シルヴィアは言った。アポロは必ず帰ってくると。
   
創聖のアクエリオン完結。ふぅーーっ、と思わずため息が出そうなくらい、最後は怒涛の如き激しい展開でしたね。番組開始当初はギャグ色も強く、この作品の捕らえどころを難しくしていた面もあったのですが、やはりクライマックスはシリアスな展開で酔わせてくれました。ま、不動司令は最後の最後まで不動司令でしたけど(笑)。そんな彼はもちろんのこと、個性的なキャラクターたちに満遍なく活躍の場が与えられたことも僕は評価したい。  追伸:シルヴィア役のかかず姉がお母さんとなられたようで、おめでとうございますっ。
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