皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。
米国高配当ETFの代表銘柄であるVYMの2022年第4Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・
0.9745米ドル
でした。(引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/VYM:US)
前年同期(2022年Q4)は0.9386米ドルでしたので約3.8%の増配となっています。いつものように抜群の安定感を発揮してくれました。そして年単位での分配金の額は3.2518米ドルとなり、こちらは前年比で5.0%の増配です。
ここからはいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価してみましょう。
前年から5%の増配で、見事に12年連続の増配を達成!
まずは今年を含めた直近4年の分配金の履歴を以下に示します。

グラフは本当に綺麗な右肩上がりですね。前述の通り今期(2022年Q4)の分配金は0.9745米ドル(前年同期比でプラス3.8%)となり、これで6四半期連続の増配となりました。この0.9745米ドルという分配金の額は私が調べた限り四半期単位ではVYM史上最高額となります。そして今年の分配金は3.2518米ドルで昨年から5.0%の増配かつ、12年連続の増配を達成しました。素晴らしいの一言です。
この綺麗な右肩上がりのグラフを見れば、VYMの安定感&信頼感は他の米国高配当ETF(HDVやSPYD)と比べても特筆すべきレベルにあると感じます。その理由は構成銘柄が優れている事だと思いますので、次にそれを見ていきましょう。
組入上位トップ10でヘルスケア企業増加 セクター比率もわずかに上昇
執筆時点(2022/12/16)の組入上位銘柄とセクター比率を見てみましょう。画像はクリックで拡大します。(引用元:https://investor.vanguard.com/investment-products/etfs/profile/vym)
まず左の組入銘柄トップ10ですが、前回2022年Q3と比較すると、ジョンソンエンドジョンソン、エクソンモービル、JPモルガン、P&G、シェブロンのトップ5については順位に若干の変動はあるものの顔ぶれに変わりはありません。その下の6位~10位については、一般消費財銘柄のコカ・コーラとペプシコが11位以下に外れ、ヘルスケア銘柄のアッヴィーとメルクがランクインしてきました。セクター比率についてはトップ3の顔ぶれは金融、ヘルスケア、一般消費財と変動はないものの、上位銘柄の変化に合わせてヘルスケアの比率が上昇し、一般消費財の比率が減少しています。
コカ・コーラやペプシコの株価自体は最近大きく下落してはいませんが、アッヴィーとメルクは直近3カ月で大きく上昇しています。その点が上位銘柄の顔ぶれの変化とセクター比率の変動の原因ですね。そして配当金についてはアッヴィーもメルクもこのQ4にしっかりと増配してきており、VYMの分配金の安定感に大きく貢献していると考えられます。更にはQ3の記事でも指摘しましたが、VYMのセクター比率は最も高い金融でも20%となっており、全てのセクターに分散が効いています。これがVYMの最大の強みと言えるでしょう。
今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。