【株価は好調も、Q1は無念の減配】HDV 2022年Q1分配金が発表!

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皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。

3月24日に米国高配当ETFの代表銘柄であるHDVの2022年第1Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・

0.76976米ドル

でした。

前年同期(2021年Q1)の分配金は0.882118ドルでしたので、残念ながら前年同期比でマイナス12.7%の減配です。同じく米国高配当ETF(3兄弟)のVYMSPYDが増配を果たす中、HDVだけは大きな減配となってしまいました。残念ですね。

ここからはいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価してみましょう。

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2019年以降のQ1で最少の分配金...

まずは2019年以降のHDVの分配金履歴を以下に示します。

HDV 分配金履歴(2019~2022)
HDV 分配金履歴(2019~2022)

2019年以降のQ1の分配金を見ると、今回2022年が最も少ない分配額であることが分かります。しかも他の年度との金額差が小さくない。うーん、この調子だと、2022年Q1~Q4を累計した年度単位の分配金が昨年度から減配となる可能性は低くないかもしれません。

HDVの分配金の良さに触れておくと、分配金の額は0.7~1.0米ドルの範囲にキッチリ収まっています。分配額が安定しているのは、ある程度の分配金を確実に受け取れることが見込めるのでホルダーへのメリットが大きいと思います。一応今回のQ1の分配金もそのレンジに収まっているので、HDVとしては平常運転なのでしょう。減配は残念ですけどね・・・

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バリュー株優位の市況の追い風で株価は絶好調

分配金に続き、HDVの年初来から執筆時点(2022/3/24)の株価の動きを確認してみましょう。執筆時点の株価は106.15米ドルです。比較対象としていつものようにS&P500の指数の推移も載せています。

HDV 年初来株価推移(緑:HDV 赤:S&P500)
HDV 年初来株価推移(緑:HDV 赤:S&P500)

緑がHDV、赤がS&P500の株価・指数の推移です。ご覧の通り、S&P500の指数が年初来でマイナス5.2%下落した一方で、HDVの株価は年初来から5.1%の上昇を遂げています。先日に記事をアップしたVYMやSPYDも年初来株価は若干の上昇でしたが、HDVはそれらをも上回る力強い動きを見せています。

この力強い株価上昇の主な要因としては、今年に入ってからのバリュー株優位の市況、特にエネルギーセクターの急上昇の恩恵を大きく受けたことが考えられます。ここで執筆時点でのHDVの組入上位銘柄とセクター比率を確認しましょう。

HDV 組入上位銘柄
HDV 組入上位銘柄
HDV セクター比率
HDV セクター比率

左が組入上位銘柄、右がセクター比率の資料です。左の資料を見ると、エネルギーセクターのエクソンモービルが組み入れ率のトップ、シェブロンが5位と上位を占めています。右のセクター比率の資料を見ると、そのエネルギーセクターは18.22%と第2位の割合を占めていますので、エネルギーセクターの市況がHDVの株価に与える影響はそれなりに大きいでしょう。

ちなみに(資料は乗せていませんが)セクター比率1位のヘルスケアは年初来からやや下降、3位の生活必需品は年初来からやや上昇となっています。エネルギーセクターの上昇がかなり急激だったことが、HDVの力強い株価上昇の追い風となりました。

このように分配金は残念ながら減配となったものの、株価上昇によりキャピタルゲインを狙える状況にもあります。ロシア・ウクライナ戦争などの影響で原油や天然ガスといったエネルギー資源価格の高止まりの状況はしばらく続きそうですので、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙えるHDVの存在感が今後更に増してくる可能性もありますね。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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