【株価低迷で購入チャンス到来か?】VIG 2022年Q3の分配金が発表!

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皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。

10年以上の連続増配銘柄で構成される米国増配株式ETF、VIGの2022年第3Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・

0.715米ドル

でした。

前年同期(2021年Q3)の分配金が0.6996米ドルでしたので、前年同期比で2.2%の増配となりました。今回増配の幅はわずかではありますが、これでVIGは2020年Q2以降、10四半期連続の増配を達成しました。この成長率の高さはホルダーとしては嬉しい限りです。

さて以降ではいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価していきます。

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10四半期連続の増配を達成 年度単位での増配の可能性高い

まずは2019年以降の分配金履歴をざっと見てみましょう。

VIG 分配金履歴(2019-2022)
VIG 分配金履歴(2019-2022)

前述した通り今回のQ3の分配金は前年同期比で2.2%の増配、これで2020年Q2以降の10四半期連続での増配を達成しました。そのせいか、上記の棒グラフが非常に美しく感じますね(^^

そして今年2022年の前年比での進捗率はQ3時点で79.1%です。次回Q4で0.56米ドル以上の分配金が出れば前年からの増配を達成します。そうすれば9年連続での増配となります。従来VIGの分配金はQ4が1年の内で最も大きくなる点と近年の安定感の高さからすると、これは軽々とクリアしてくれそうです。今年1年の分配金は3ドルに迫ることも期待して良いのではないでしょうか。

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情報技術セクターの割合が増加

次に執筆時点(2022/9/18)の組入銘柄上位トップ10とセクター比率を見てみましょう。画像はクリックで拡大します(引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIG:US https://investor.vanguard.com/investment-products/etfs/profile/vym)

VIG組入銘柄上位10社(2022Q3)
VIG組入銘柄上位10社(2022Q3)
VIGセクター比率 (2022Q3)
VIGセクター比率 (2022Q3)

左の組入銘柄上位10社を見ると、ユナイテッドヘルスケアが首位ですが、2位のマイクロソフト、6位のビザ、8位のマスターカードと、情報技術セクターの企業が上位に来ています。(※ビザ、マスターカードはクレジットカードの企業ですがセクターは情報技術です)それ以外にはJNJやP&G、コカコーラといったおなじみの連続増配銘柄が名を連ねます。

右のセクター比率を見ると、やはり最も大きな割合を占めるのは情報技術で23%、次いでヘルスケア、金融、生活必需品、資本財と続きます。おおむね上位10社の顔ぶれと近いですね。今年のQ1に投稿した記事を読み返すと当時は情報技術セクターの比率は20%を切っていましたので、リバランスによって情報技術セクターの割合が増えたことになります。そうなると高配当ETF3兄弟(VYM、HDV、SPYD)と比べると、今年に入っての金融引き締めによる株価の影響をより受けやすいという推測ができますね。

また相変わらずエネルギーセクターの割合はほぼゼロです。Q1での投稿でも触れましたがVIGは成長性の低いと判断された企業には(連続増配企業であっても)組み入れないというポリシーがありますので、エクソンモービルとかシェブロンといった企業は入りません。他にも公益や素材セクターの比率も低いですので、VIGはややセクターが偏ったETFであると言えます。

株価はS&P500をわずかにアウトパフォームも低迷 円安が落ち着けば買いか?

最後に年初来の株価推移を見てみましょう。比較対象としてS&P500の推移も併記します。

VIG 株価推移(年初来)(2022/9/17時点)
VIG 株価推移(年初来)(2022/9/17時点)

青色がVIG、赤色がS&P500の株価推移を表します。執筆時点での株価は145.68米ドルで、これは年初来から15.2%の下落となります。同じ時期にS&P500は18.7%下落していますのでVIGはS&P500を一応アウトパフォームしていますがその差はわずか3%です。上記のグラフを見てもこれら2つは年初来ではほぼ同じ値動きをしていることが分かります。VIGは情報技術セクターの割合が大きいため、グロース不利の相場になるとそれ相応に値が下がりますね。ここをどう評価するかですが、連続増配銘柄に絞っている分、情報技術セクターの割合は大きいものの若干S&P500よりはグロース不利の相場への耐性は少し高いとも言えます。なおバリュー銘柄を多く含む高配当ETF3兄弟と比べると株価の落ち込みは大きいです。

直近1年(2021Q4~2022Q3)を基準とした分配利回りは1.97%です。S&P500に連動したVOO等の分配利回りは確か1.5%前後ですのでそれよりは良いです。↓のグラフに示しますが、分配金を含めたトータルリターンでも年初来ではVIGはS&P500をアウトパフォームしています(緑がVIG、水色がS&P500)

VIG トータルリターン(年初来)
VIG トータルリターン(年初来)

ということで、VIGの分配金や株価推移を見てきました。9年連続増配達成の可能性が高く、増配額が大きい点や、執筆時点では相応に値を下げている点からすると、全然株価が下がっていない高配当ETF3兄弟よりは買い時と言えるかと思います。ネックなのは歴史的な円安ですが、130円くらいになってくれれば買っても良いかなと私個人は考えているところです。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

※2022年Q3の米国株ETFの分配金の記事はこちら!!

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