【ポイント解説】トム式 株式投資 ~米国高配当ETF編~ ①

スポンサーリンク

【ポイント解説】トム式株式投資 米国高配当ETF編 その1

前回は私の株式投資の基本戦略について解説しました。今回は詳細編の第1弾として、「米国高配当ETF」への投資の考え方を解説します。

本記事の結論・・・米国高配当ETFへの均等分散投資で超分散を図り、リスクとリターンの適性化を実現しよう

スポンサーリンク

コア戦略の柱となる米国高配当ETF

私の投資戦略の「コア部分」の構成要素には米国個別株(高配当銘柄)や日本個別株(高配当銘柄)もありますが、私はこの米国高配当ETFをコア戦略の柱としています。理由は以下の3つです。

・投資セクターの分散が容易に可能
・経費率が格安
・高配当でありながら成長性にも期待できるETFがある

投資をするうえでの大前提として「未来は誰にも読めない」ことはとてつもなく大きな真実です。確実に値上がる個別株が分かれば誰も苦労はしませんが、それができないから適性なリスクとリターンを得るため銘柄と投資セクターの分散が重要になってきます。

特に日本に住んでいる以上、一部の企業を除き、日常生活の中で様々な米国企業のことを自然と理解していくことは難しいです(時間を掛けて能動的に勉強出来る方は素晴らしいと思いますが)。であれば、銘柄の選定と分散をプロに任せられるETFは有力な選択肢です。

スポンサーリンク

高配当ETFへの均等分散投資

ここで何のETFにどの程度投資しているかを図解します。

米国高配当ETFの投資割合(執筆時点)
米国高配当ETFの投資割合(執筆時点)

私は図の通り、VYM、HDV、SPYD、VTの4つのETFにほぼ均等で積立投資しています。このうち最初の3つが米国高配当ETFの代表銘柄とされています。

※VTは一般的には高配当ETFに含まれません(インデックスファンドなので)が2%弱の配当利回りがあり、私の中では高配当ETFグループの1つと捉えています。VTへの投資理由は後述します

以下にこれら4ETFの概要を記します。

高配当ETFの概要
米国高配当ETFの概要

上記の表より各ETFの経費率は0.1%未満であることが分かります。これは相当に安価な経費率だと言えます。例えば日本株の高配当ETFの1つ「日経高配当株50ETF」の経費率は0.28%です。米国高配当ETFの経費率の低さは資産形成を図る上で大きなメリットです。

米国高配当ETFで資産形成を図る上で、何のETFをどの程度購入するかの組み合わせについては「VYMだけで十分」とか「HDVとSPYDはセクター被りが少なく相性良い」とか様々な意見を見かけます。私が均等で投資している理由は分散の上に分散(=超分散)を図ることで更にリスクとリターンを適性化するためです。

ETFはお弁当詰め合わせパックと例えられます。VYMは幕ノ内弁当でSPYDはのり弁当みたいな感じですが全部食べれば栄養バランスが更に良くなるだろう、というノリです。もちろん食べ過ぎ(=投資し過ぎ)には注意します。

購入方法はSBI証券の外国株の自動積立機能を使っています。米国株ETFに投資を始めてから約1年経ちますが、この積立機能は本当に使いやすく私のお勧めです。なお、1年で得られたリターンについては次の記事で解説予定です。

各ETFのセクター比率

ここで実際にセクター分散できているのかを確認します。4つのETFが投資する上位5セクターとその比率を見てみましょう。

各ETFの上位5セクター
各ETFの上位5セクター

セクター毎に色で分けてみました。最も投資額が大きいセクターでも20%強であり、全てのETFでしっかりとセクター分散ができていることが分かります。そして生活必需品は全てのETFに登場していますが、それ以外は各ETFでユニークなセクターも多くあり、これらに均等で投資すれば超分散になっていることが分かります。

一般的には高配当ETFに含まれないVTへの投資の理由ですが、(ある程度の配当金を得ながら)情報技術(ハイテク)セクター、特にGAFAMへの投資割合を増やしたかったからです。VYM,HDV,SPYDはどれもGAFAMを含んでおらずVTは含んでいます

VTIやVOOを選ばなかったのは、単に単価が高すぎて積立が難しかったからです(^^;

実際に投資してみて分かることは、日によって各ETFの値動きが結構異なることです。VYMとHDVは値上がっていて、VTとSPYDは値が下がっている日なんて良くあります。VTは上述のハイテク、そしてSPYDは4つのうち唯一不動産セクターを多めに含んでいるのでこんなことが起きるのですが、これは裏を返せば分散ができている証拠だと言えます。

以上、私の株式投資のコア戦略の柱となる米国高配当ETFへの投資の考え方について解説しました。次回の記事で、実際の成果=リターンについて解説しようと思います。今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました