【大幅増配も、暫く株価は低迷か?】VIG 2022年Q1の分配金が発表!

スポンサーリンク

皆さんこんにちは、高配当ETF投資大好きトムです。

先日のVYMに続き、10年以上の連続増配銘柄で構成されるである米国増配株式ETF、VIGの2022年第1Qの分配金が発表になりました。結果はと言うと・・・

0.6939米ドル

でした。

前年同期(2021年Q1)の分配金が0.5131米ドルでしたので、何と前年同期比で35.2%の大幅増配となりました。この大幅増配は構成銘柄の多くが好決算だったためと推測していますが、とにもかくにもホルダーとしては嬉しい限りです。

さて以降ではいつものように過去の分配金履歴を見ながら、今回の分配金を評価していきます。

スポンサーリンク

前年同期比で大幅増配 連続増配年数の更新にも期待大

まずは2019年以降の分配金履歴をざっと見てみましょう。

VIG 分配金履歴(2019~2022)
VIG 分配金履歴(2019~2022)

まず2019年以降のQ1の分配金実績(図中の青色)を見ると、今回2022年の額が突出して高いことが分かります。昨年2021年Q1も決して少なくなかったですが、今期の額は圧倒的です。そして毎年の傾向としてはQ4が最も分配金の額が多くなるものの、額の大小の振れ幅はそれほど大きくなく安定していることが分かります。特に先日投稿したSPYDと比べれば、安定度は高いと言えるでしょう。

VIGは私が調べた限りでは8年連続増配中のETFですが、この安定感を踏まえると今年も連続増配年数記録の更新にも十分に期待できると感じますね。

スポンサーリンク

株価は今年に入り下落 暫くは厳しい局面が続くか?

さて分配金の安定感には高い信頼を置けるVIGですが、株価はというと今年に入って低迷しています。以下、年初来の株価推移のグラフを掲載します。

VIG 株価推移 年初来(緑:VIG 赤:S&P500)
VIG 株価推移 年初来(緑:VIG 赤:S&P500)

上記のグラフの緑がVIG、赤が比較対象としてS&P500のグラフとなります。見て頂ければわかる通り、これら2つの株価・指数は年初来からほとんど同じ値動きをしています。直近1週間でかなり持ち直したものの、執筆時点(2022/3/21)のVIGの株価は$161.73で年初来からマイナス5.8%の下落、S&P500もマイナス6.4%の下落です。

2022年に入り、インフレ懸念の高まりやウクライナ戦争の影響などで、特にグロース銘柄が大きく下げました。VIGは10年以上の連続増配銘柄のみに絞っているという特性から「バリュー寄りのETF」かと思いきや、実はハイテク銘柄(≒グロース銘柄)の割合が結構高いETFです。その点がS&P500と同様に株価を下げている大きな要因でしょう。

↓にはVIGの組入上位銘柄10社(左側)と、セクター比率(右側)を掲載しています。組み入れ銘柄のトップはハイテク銘柄のマイクロソフトで4.72%もあります。そしてセクター比率のトップは情報技術(Information Technology)で19.60%を占めています。逆に今年に入りで大きく値を上げているエネルギーは右側のセクター比率の資料で名前が出てきておらず、それは即ちエネルギーセクターの割合がゼロ%であることを意味します。エネルギーが全く組み入れられていない点も株価が冴えない要因の1つでしょうね。

VIG 組入上位銘柄
VIG 組入上位銘柄
VIG セクター比率
VIG セクター比率

なお、代表的なエネルギー銘柄であり且つ高い配当利回りを誇るシェブロンやエクソン・モービルが含まれていないのは、成長性に乏しいと評価される高利回り銘柄をVIGは除外しており、それらのエネルギー銘柄がVIGの除外対象になっているためです。正確にはVIGが連動するインデックス(S&P U.S. ディビデンド・グロワーズ・インデックス)が、それらの銘柄を除外しているからです(ちなみに今日まで私はこの事実を知りませんでした...汗)

ということで、VIGの株価は昨今のエネルギー銘柄の高騰とは全く連動しないことが分かりました。また先日のFOMCでは政策金利の引き上げが決定しましたし、今後はQT(FRBのバランスシートの改善)も控えていますので、ハイテク銘柄には逆風が吹き続けます。従ってハイテク銘柄を多くVIGの株価はは苦しい状況が続くかもしれませんね。

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました