米国増配株ETFのVIGの2021年第4Qの分配金が発表になりました。
0.7725米ドル
でした。(引用元:https://www.bloomberg.co.jp/quote/VIG:US)
2020年4Qは0.6644米ドルでしたので、前年同期比で16.3%もの増配となっています。
このQ4ではSPYDの大減配で大きなショックを受けましたが、VIGが大きく増配してくれたことで少しショックも和らいだところです。VIG、ありがとう...
年度でも大幅な増配を達成!信頼性は抜群のETF
さて今回Q4の分配金が出たことで年度単位での評価も可能になります。VIGの過去3年の分配金履歴を確認してみましょう

昨年2020年と今年2021年の分配金(総額)は以下の通りです。
- 2020年の分配金・・・2.2965米ドル
- 2021年の分配金・・・2.6601米ドル
ということで、2021年は15.8%の増配を達成しました。ちなみに2021年の分配金はQ1~Q4全てで前年をアウトパフォームしました。VIGは素晴らしいですね(^^
VIGは連続増配を続けている銘柄のみで構成された「増配株ETF」ですので、元々減配のリスクが小さいETFと言えますが、コロナ渦に見舞われた昨年、今年でも増配を達成しているのは素晴らしいですね。
なお、執筆時点の株価(167.26米ドル)と上述した2021年の分配金を元に算出される配当利回りは1.59%です。VIGは株価の伸びも大きく、決して高配当なETFではない点には注意しましょう。
ここで今触れましたVIGの直近1年の株価伸長率を確認してみましょう。以下にグラフで示します。比較対象としてS&P500指数の伸長率も併記しています。

グラフの青色がVIG、赤色がS&P500指数です。コロナショック前後ではほとんど伸長率は同じだったのですが、ここ1年でVIGはS&P500に差をつけられています。それでも1年で18.9%の伸長率を示していますので、キャピタルゲインを十分に狙える水準だと思います。
ちなみにS&P500指数と差が付いた主な理由は、S&P500に組み込まれているグーグルやテスラのようなハイパーグロース且つ配当を出さない銘柄がVIGに組み込まれていない点が挙げられます。これは連続増配銘柄に絞るというVIGの特性上仕方のないことです。VIGに投資するならこの事実を受け入れる必要がありますね。
このようにハイパーグロース銘柄に追い風の市況ではS&P500に差をつけられますが、先日のFOMCではテーパリングの加速が決定され政策金利の引き上げが徐々に近づいてきています。そうするとハイパーグロース株には逆風が強まる可能性もあり、バリュー株を多く含むVIGの強みが活きる市況がやってくる可能性もあります。
いずれにせよ株価と分配金の双方において、VIGは高い信頼度を誇る優良ETFと思います。現在私はVIGを定期的に積立購入していますが、今後も続けていきたいと思います。
今回の記事は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。